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【配信者の悩み】動画データどこに保存してる?容量不足・データ消失を解決する方法

【配信者の悩み】動画データどこに保存してる?容量不足・データ消失を解決する方法

公開日
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「配信アーカイブが溜まりすぎて、どこに保存すればいいかわからない…」

「外付けHDDが何台もあって管理が大変…」

大事なデータが消えたらどうしよう…」

配信者・動画クリエイターなら、一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか?

実は、20年分の動画データを一瞬で失ったという悲惨な体験談も珍しくありません。ある配信者は、外付けHDDが突然故障し、愛犬との思い出、卒業式の映像、長年撮り溜めた動画データすべてを失ってしまいました。

この記事では、配信者・クリエイターが直面するデータ管理の悩みと、その解決策を徹底解説します。「今のままで大丈夫かな…」と少しでも不安を感じている方は、ぜひ読んでみてください。

この記事でわかること - 配信者が抱える5つのデータ管理の悩み - 外付けHDD・クラウド・NASの比較 - なぜ多くのプロがNASを選ぶのか - あなたに最適なストレージの選び方 - 今日からできるデータ保護の第一歩

配信者が抱える5つのデータ管理の悩み

悩み1:PCの容量がすぐいっぱいになる

動画データの容量目安
4K動画(60fps)約40〜60GB/時間
1080p動画(60fps)約10〜15GB/時間
配信アーカイブ(4時間配信)約40〜80GB/回
1ヶ月の配信(週3回)約500GB〜1TB

週に数回配信するだけで、1ヶ月で500GB〜1TBのデータが溜まります。1TBのSSDなんて、あっという間にいっぱいになりますよね。

容量不足はパフォーマンス低下の原因にも

ストレージの空き容量が少ない状態が続くと、PCの動作が重くなったり、動画編集ソフトがエラーを起こしやすくなります。

悩み2:外付けHDDが増えすぎて管理できない

「このHDDには何のデータが入ってたっけ…」 「あの動画どこに保存したか忘れた…」

外付けHDDを複数台持っている配信者は多いですが、どこに何があるか把握できなくなる問題が発生しがちです。

悩み3:いつかデータが消えるんじゃないかと不安

外付けHDDの寿命は3〜5年程度。使い方によってはもっと早く壊れることも。

  • HDDは消耗品。いつか必ず壊れる
  • 落下・衝撃で即故障する可能性
  • 停電・雷サージで故障することも
  • 盗難・紛失のリスク
  • ランサムウェアに感染すると全データ暗号化

悩み4:クラウドは便利だけど月額が高い

Google DriveやDropboxは便利ですが、大容量になると月額費用が高額になります。

サービス2TB10TB相当
Google One¥1,300/月¥6,500/月(5契約必要)
Dropbox Plus¥1,500/月対応プランなし
iCloud+¥1,300/月¥3,900/月(12TB)

10TBのデータを持つ配信者がクラウドだけで管理すると、年間5〜8万円のコストがかかります。

悩み5:複数PCやスマホからアクセスしたい

「編集用PCでも、ゲーム用PCでも、同じデータにアクセスしたい」 「外出先からスマホで過去の配信を確認したい」

外付けHDDでは、接続したPC以外からはアクセスできないのが不便ですよね。

データ保存方法の比較:外付けHDD vs クラウド vs NAS

外付けHDD

  • 初期費用が安い(4TB:約1万円)
  • 簡単に使える(接続するだけ)
  • 大容量モデルも豊富
  • 1台のPCでしか使えない
  • 故障するとデータ全損失
  • 複数台になると管理が大変
  • バックアップを別途用意する必要あり

向いている人:データ量が少ない人、一時的な保存用


クラウドストレージ

  • どこからでもアクセス可能
  • 端末が壊れてもデータは安全
  • 自動バックアップ・同期機能
  • 大容量は月額が高額
  • アップロード/ダウンロードに時間がかかる
  • インターネット必須
  • サービス終了リスク

向いている人:外出先からのアクセス重視、小〜中容量のデータ


NAS(ネットワークストレージ)

  • 複数PC・スマホからアクセス可能
  • RAIDでHDD故障に強い
  • 大容量でもランニングコストが低い
  • クラウドバックアップとの併用も可能
  • 自分だけのプライベートクラウド
  • 初期費用がかかる(本体+HDD)
  • 初期設定が必要
  • 自宅に設置場所が必要

向いている人:大容量データを扱う人、長期的なコスパ重視、データの安全性重視


比較表

項目外付けHDDクラウドNAS
初期費用◎ 安い◎ 無料〜△ 高め
ランニングコスト◎ なし× 高額◎ 電気代のみ
複数端末アクセス× 不可◎ 可能◎ 可能
データ安全性× 低い○ 中程度◎ 高い(RAID)
大容量対応○ 可能△ 高額◎ 得意
外出先アクセス× 不可◎ 可能○ 可能(設定要)

なぜプロの配信者・クリエイターはNASを選ぶのか

理由1:10TB以上のデータでも低コスト

10TBのデータを5年間保存する場合のコスト比較:

5年間の総コスト比較(10TB)
外付けHDD約¥25,000(買い替え1回想定)
クラウド約¥390,000(¥6,500/月×60ヶ月)
NAS約¥100,000(本体+HDD、電気代込み)

NASは初期費用がかかりますが、5年間で見るとクラウドの1/4以下のコストです。

理由2:RAID機能でデータを守れる

NASは複数のHDDを搭載し、RAIDという仕組みでデータを保護します。

RAID1(ミラーリング)とは

2台のHDDに同じデータを書き込む方式。1台が故障しても、もう1台にデータが残っているので安心です。

外付けHDD1台だけでは、故障=データ全損失ですが、NASなら1台壊れても大丈夫

理由3:複数デバイスからアクセス可能

NASはネットワーク経由でアクセスするため、

  • 編集用PC
  • ゲーム用PC
  • ノートPC
  • スマートフォン
  • タブレット

すべてから同じデータにアクセスできます。

「編集用PCで保存したデータを、ゲーム用PCで確認」なんてことも簡単です。

理由4:自分だけのプライベートクラウド

NASはいわば「自宅に設置するプライベートクラウド」。

  • 月額料金なし
  • 容量上限は自分で決められる
  • データは自分の管理下
  • プライバシーも安心

Google DriveやDropboxに大事なデータを預けることに不安を感じる方にも最適です。

理由5:自動バックアップで手間いらず

Synology NASの「Hyper Backup」などを使えば、

  • 外付けHDDへの自動バックアップ
  • クラウドへの自動バックアップ
  • スケジュール設定で毎日自動実行

一度設定すれば、あとは放置でOK。面倒なバックアップ作業から解放されます。

あなたに最適なストレージはどれ?

タイプA:ライトな配信者(月1〜2回配信)

おすすめ:外付けHDD + クラウド(小容量)

データ量がそこまで多くないなら、まずは外付けHDDから始めてもOK。ただし、大事なデータはクラウドにもバックアップしておきましょう。


タイプB:週数回配信する配信者

おすすめ:NAS(2ベイ)

週に数回配信するなら、データ量は年間で数TBになります。2ベイNAS + RAID1で、データを安全に管理しましょう。


タイプC:プロ・大規模チャンネル運営者

おすすめ:NAS(4ベイ以上)+ クラウドバックアップ

大量のアーカイブを管理するなら、4ベイ以上のNASで大容量ストレージを構築。クラウドバックアップも併用して3-2-1ルールを実践しましょう。

「いつかやろう」が一番危険

    データは一度失ったら取り戻せません。

    「明日やろう」ではなく、今日から対策を始めましょう

    今日からできる第一歩

    ステップ1:現状を把握する

    まず、自分がどれくらいのデータを持っているか確認しましょう。

    • PCの内蔵ストレージ:何TB?空き容量は?
    • 外付けHDD:何台?合計何TB?
    • クラウド:何を使っている?容量は?

    ステップ2:優先度を決める

    すべてのデータを同じように扱う必要はありません。

    優先度データ種類対策
    最高二度と撮れない映像必ずバックアップ
    配信アーカイブバックアップ推奨
    編集素材余裕があれば
    再ダウンロード可能なもの不要

    ステップ3:行動する

    選択肢A:まずは外付けHDDでバックアップ

    今すぐできる最初の一歩。大事なデータを外付けHDDにコピーしましょう。

    選択肢B:NASを導入する

    長期的なコスパと安全性を考えるなら、NASの導入を検討しましょう。

    よくある質問

    配信アーカイブは何に保存するのがベストですか?
    長期保存と安全性を重視するならNAS(ネットワークストレージ)がベストです。外付けHDDより安全で、クラウドより低コスト。複数PCからアクセスでき、RAIDで故障にも強いです。
    NASって難しそう…初心者でも使えますか?
    最近のNAS(特にSynology)は初心者向けに設計されており、スマホのような直感的な操作画面です。セットアップウィザードに従うだけで初期設定も完了します。
    外付けHDDとNASの違いは何ですか?
    外付けHDDは1台のPCに接続して使いますが、NASはネットワーク経由で複数のデバイスからアクセスできます。また、NASは複数のHDDでRAIDを組めるため、1台が故障してもデータが守られます。
    クラウドストレージだけで十分ですか?
    小容量なら十分ですが、10TB以上のデータを持つ配信者にはNASの方がコスパが良いです。理想はNAS+クラウドの併用(3-2-1ルール)です。
    今すぐNASを買えないのですが、何かできることはありますか?
    まずは外付けHDDに重要データのバックアップを取りましょう。「バックアップなし」の状態が一番危険です。余裕ができたらNASの導入を検討してください。

    まとめ:大切なデータを守るために

    まとめ

    この記事のポイント 1. 配信者のデータは年間数TB単位で増える - 管理方法を考える必要あり 2. 外付けHDD1台だけは危険 - 故障=全データ損失 3. クラウドは大容量だと高額 - 10TBで年間6万円以上 4. NASは長期コスパ最強 - 初期費用はかかるが5年で元が取れる 5. 「いつかやろう」が一番危険 - 今日から対策を始めよう

    配信者・クリエイターにとって、動画データは活動の証であり、かけがえのない資産です。

    「あの時バックアップしておけば…」と後悔する前に、今日から対策を始めましょう

    まずは外付けHDDへのバックアップから。そして余裕ができたら、NASの導入を検討してみてください。

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    よくある質問

    Q配信アーカイブは何に保存するのがベストですか?
    A
    長期保存と安全性を重視するならNAS(ネットワークストレージ)がベストです。外付けHDDより安全で、クラウドより低コスト。複数PCからアクセスでき、RAIDで故障にも強いです。
    Q外付けHDDとNASの違いは何ですか?
    A
    外付けHDDは1台のPCに接続して使いますが、NASはネットワーク経由で複数のデバイスからアクセスできます。また、NASは複数のHDDでRAIDを組めるため、1台が故障してもデータが守られます。
    Qクラウドストレージだけで十分ですか?
    A
    クラウドは便利ですが、大容量になると月額費用が高額に。10TB以上のデータを持つ配信者には、NASの方がコスパが良いです。理想はNAS+クラウドの併用です。
    Q今までのデータを失いたくないのですが、どうすればいい?
    A
    「3-2-1ルール」を実践しましょう。データを3つのコピーで保持し、2種類のメディアに保存し、1つは別の場所に保管。NAS+外付けHDD+クラウドの組み合わせが理想的です。
    QPCの容量が足りなくなってきたのですが…
    A
    編集中のプロジェクト以外はNASに移動しましょう。NASならネットワーク経由でいつでもアクセスでき、PCのSSD/HDD容量を圧迫しません。

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    この記事を書いた人

    TK

    モリミー

    Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

    都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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