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【2025年最新】NAS用HDDおすすめ12選|WD Red vs IronWolf徹底比較&選び方完全ガイド

【2025年最新】NAS用HDDおすすめ12選|WD Red vs IronWolf徹底比較&選び方完全ガイド

公開日
読了目安14

NASを導入したけど、どのHDDを選べばいいかわからない…そんな悩みを抱えていませんか?

「WD RedとSeagate IronWolfってどっちがいいの?」「CMRとSMRって何が違うの?」「容量は何TBがおすすめ?」

実は、NAS用HDDの選び方を間違えると、データ損失や故障リスクが大幅に高まります。普通のデスクトップ用HDDをNASに使うのは、特に危険です。

この記事では、配信者・クリエイター向けにNAS用HDDの選び方の基礎知識から、2025年最新のおすすめHDD12選まで徹底解説します。

この記事でわかること - NAS用HDDと普通のHDDの決定的な違い - CMR vs SMR:なぜNASにはCMRが必須なのか - WD Red vs Seagate IronWolf 完全比較 - 容量別・用途別のおすすめHDD12選 - 配信者・クリエイターに最適な容量の選び方

NAS用HDDとは?普通のHDDとの違い

NAS用HDD内部構造

NASを購入したら、次に必要なのがHDDです。しかし、「安いHDDでいいや」と適当に選ぶのは絶対にNGです。

NAS用HDDの3つの特徴

NAS用HDDは、一般的なデスクトップ用HDDと比較して、以下の特徴があります。

NAS用HDD vs デスクトップ用HDD
連続稼働NAS用:24時間365日対応 / デスクトップ用:8時間×5日想定
振動対策NAS用:RVセンサー搭載 / デスクトップ用:非搭載
MTBFNAS用:100万時間以上 / デスクトップ用:50万時間程度
年間ワークロードNAS用:180〜300TB/年 / デスクトップ用:55TB/年
保証期間NAS用:3〜5年 / デスクトップ用:2年

1. 24時間365日の連続稼働に対応

NASは基本的に電源を入れっぱなしで運用します。NAS用HDDは24時間365日の連続稼働を前提に設計されており、長時間の使用でも安定した性能を発揮します。

2. 振動対策(RVセンサー)搭載

複数のHDDを搭載するNASでは、各ドライブの振動が互いに影響し合います。NAS用HDDにはRV(回転振動)センサーが搭載されており、振動を検知・補正して安定したデータ転送を実現します。

3. RAID環境に最適化されたファームウェア

NAS用HDDはTLER(Time-Limited Error Recovery) などのRAID向け機能を搭載。エラー発生時の復旧処理がRAIDコントローラーと連携するよう最適化されています。

  • 連続稼働による早期故障
  • 振動による読み書きエラー
  • RAID再構築の失敗
  • データ損失のリスク増大

CMR vs SMR:NASには絶対CMRを選ぶべき理由

HDD内部のプラッター

NAS用HDDを選ぶ際、最も重要なポイントがCMRとSMRの違いです。

CMR(Conventional Magnetic Recording)とは

CMR(従来型磁気記録)は、トラック同士が重ならないように記録する方式です。

  • 安定した書き込み性能
  • ランダムライトに強い
  • RAID環境での信頼性が高い
  • 長期的な耐久性

SMR(Shingled Magnetic Recording)とは

SMR(瓦磁気記録)は、トラックを瓦のように重ねて記録密度を高める方式です。

  • ランダムライトで性能低下
  • RAID再構築が非常に遅い
  • 大量書き込み時にキャッシュ溢れ
  • NAS・RAID環境には不向き

なぜNASにはCMRが必須なのか

SMRは瓦のようにデータが重なって記録されているため、特定の場所だけを書き換えると隣接データまで影響してしまいます。

重要:RAIDでのSMRの問題点

RAIDを組んだHDDを交換する際、SMRでは「RAID再構築が一向に進まない」問題が発生することがあります。これがSMRがNASに向かないと言われる最大の理由です。

結論:NAS用HDDは必ずCMR方式を選びましょう。

現在販売されているWD Red Plus、WD Red Pro、Seagate IronWolf、IronWolf ProはすべてCMR方式なので安心です。

注意:「WD Red」(Plusなし)はSMRモデルが含まれます

WD Redシリーズの旧モデルには一部SMRが含まれていました。現在は「WD Red Plus」「WD Red Pro」がCMRモデルです。購入時は必ず「Plus」または「Pro」を選びましょう。

WD Red vs Seagate IronWolf 徹底比較

HDDの比較イメージ

NAS用HDDの2大ブランド、WD(Western Digital)RedSeagate IronWolf。どちらを選ぶべきか比較してみましょう。

シリーズ別の位置づけ

シリーズ用途保証ワークロード
WD Red Plus家庭・SOHO向け3年180TB/年
WD Red Proビジネス・高負荷向け5年300TB/年
Seagate IronWolf家庭・SOHO向け3年180TB/年
Seagate IronWolf Proビジネス・高負荷向け5年300TB/年

スペック比較

WD Red Plus vs Seagate IronWolf(8TB比較)
回転数WD Red Plus:5640rpm / IronWolf:7200rpm
キャッシュWD Red Plus:256MB / IronWolf:256MB
記録方式両方CMR
MTBF両方100万時間
保証期間両方3年
年間ワークロード両方180TB/年

各ブランドの特徴

WD Red Plus / Pro の特徴

  • 静音性に優れる
  • 低消費電力・低発熱
  • NASFlex技術でNAS環境に最適化
  • 公式サイトのセールでお得に購入可能

Seagate IronWolf / Pro の特徴

  • IronWolf Health Management(IHM)搭載
  • AgileArray技術で複数ドライブ環境に強い
  • Proはデータ復旧サービス付属
  • 大容量モデルのコスパが良い

どちらを選ぶべき?

私が注目したポイント

技術的にはほぼ同等のスペックです。以下の基準で選ぶのがおすすめ:

  • 静音性重視 → WD Red Plus
  • コスパ重視(小〜中容量) → Seagate IronWolf
  • 大容量(16TB以上) → IronWolf Pro(価格優位)
  • データ復旧サービス重視 → IronWolf Pro
  • セール時 → どちらも価格をチェックして安い方を選択

容量・回転数・キャッシュの選び方

容量の選び方

配信者・クリエイターの場合、最低8TB以上を推奨します。

データ容量の目安
4K動画(60fps)約40〜60GB/時間
1080p動画(60fps)約10〜15GB/時間
配信アーカイブ(4時間)約40〜80GB/回
RAW画像(1枚)約25〜50MB

容量別の用途目安

容量おすすめユーザー保存可能な目安
4TBライトユーザー4K動画 約70時間
8TB一般的な配信者4K動画 約150時間
12TBアクティブな配信者4K動画 約220時間
16TB以上プロクリエイター4K動画 約300時間以上
RAID構成時の実効容量に注意

2ベイNASでRAID1(ミラーリング)を組む場合、実効容量は半分になります。8TB×2本でも使える容量は8TBです。容量重視ならRAID0やシングルドライブも選択肢ですが、データ保護の観点からRAID1をおすすめします。

回転数の選び方

  • 5400〜5640rpm:静音・省エネ重視、家庭用NASに最適
  • 7200rpm:高速転送重視、動画編集・業務用途に最適

キャッシュの選び方

キャッシュは「作業台」のようなもので、大きいほど一度に多くのデータを処理できます。

  • 128MB:一般的な用途に十分
  • 256MB以上:大容量ファイルの頻繁な読み書きに有利
2025年現在、NAS用HDDはほとんどが256MBキャッシュを搭載しているため、キャッシュ容量で迷うことは少なくなっています。

【2025年最新】NAS用HDDおすすめ12選

Seagate IronWolfシリーズ(家庭・SOHO向け)

Seagate IronWolf 4TB(ST4000VN006)

こんな人におすすめ:初めてNASを導入する方、2ベイNASで手軽に始めたい方


Seagate IronWolf 8TB(ST8000VN004)

こんな人におすすめ:配信アーカイブを大量に保存したい方、コスパ重視の方


Seagate IronWolf 12TB(ST12000VN0008)

こんな人におすすめ:4K動画を大量に扱う方、長期的なアーカイブ用途


Seagate IronWolf Proシリーズ(ビジネス・高負荷向け)

Seagate IronWolf Pro 8TB(ST8000NT001)

こんな人におすすめ:データの安全性を最優先する方、業務用途


Seagate IronWolf Pro 16TB(ST16000NT001)

こんな人におすすめ:大容量を求めるプロ、長期運用を前提とした方


Seagate IronWolf Pro 20TB(ST20000NT001)

こんな人におすすめ:最大容量を求める方、映像制作プロダクション


WD Red Plusシリーズ(家庭・SOHO向け)

WD Red Plus 4TB(WD40EFPX)

こんな人におすすめ:静かなNAS環境を求める方、リビング設置予定の方


WD Red Plus 8TB(WD80EFPX)

こんな人におすすめ:静音性とコスパのバランスを重視する方


WD Red Plus 12TB(WD120EFBX)

こんな人におすすめ:高速転送と大容量の両立を求める方


WD Red Proシリーズ(ビジネス・高負荷向け)

WD Red Pro 8TB(WD8005FFBX)

こんな人におすすめ:複数人でNASを共有する方、高負荷環境


WD Red Pro 14TB(WD142KFGX)

こんな人におすすめ:大容量+高耐久性を求めるプロ


WD Red Pro 18TB(WD181KFGX)

こんな人におすすめ:WDブランドで最大容量を求める方


容量別コスパ比較まとめ

容量おすすめモデル1TBあたり価格評価
4TBSeagate IronWolf約¥4,495
8TBSeagate IronWolf約¥3,597
12TBWD Red Plus約¥3,498
16TBIronWolf Pro約¥3,873
20TBIronWolf Pro約¥3,699
コスパ最強は8TB〜12TB

1TBあたりの価格で見ると、8TB〜12TBが最もコスパが良い容量帯です。4TB以下は割高、16TB以上はProシリーズがお得です。

配信者・クリエイター向けおすすめ構成

入門構成(予算5万円以内)

入門構成
NASSynology DS223j(約¥26,000)
HDDSeagate IronWolf 4TB × 2(約¥36,000)
合計約¥62,000
実効容量4TB(RAID1)

こんな人向け:これからNASを始める方、ライト配信者

スタンダード構成(予算8万円以内)

スタンダード構成
NASSynology DS224+(約¥50,000)
HDDSeagate IronWolf 8TB × 2(約¥58,000)
合計約¥108,000
実効容量8TB(RAID1)

こんな人向け:週数回配信する方、動画編集も行う方

プロ構成(予算15万円以上)

プロ構成
NASSynology DS423+(約¥75,000)
HDDIronWolf Pro 12TB × 4(約¥220,000)
合計約¥295,000
実効容量36TB(RAID5)

こんな人向け:プロクリエイター、映像制作チーム

よくある質問

NAS用HDDと普通のHDDの違いは何ですか?
NAS用HDDは24時間365日の連続稼働を前提に設計されており、振動対策(RVセンサー)、高い耐久性(MTBF100万時間以上)、NAS環境に最適化されたファームウェアを搭載しています。普通のデスクトップ用HDDはこれらの機能がなく、NASでの使用は故障リスクが高まります。
WD RedとSeagate IronWolfはどちらがおすすめですか?
両ブランドとも品質は同等です。静音性重視ならWD Red Plus、コスパ重視ならSeagate IronWolf、業務用・大容量ならIronWolf ProまたはWD Red Proがおすすめです。セール時に安い方を選ぶのも賢い選択です。
CMRとSMRの違いは何ですか?NASにはどちらを選ぶべき?
CMR(従来型磁気記録)は安定した書き込み性能、SMR(瓦磁気記録)は大容量・低コストが特徴です。NASやRAID環境ではランダムライト性能が重要なため、必ずCMR方式のHDDを選びましょう。WD Red Plus/Pro、Seagate IronWolf/Proは全てCMR方式です。
何TBのHDDを選べばいいですか?
配信者・クリエイターの場合、最低8TB以上を推奨します。4K動画1時間で約40〜60GBを消費するため、余裕を持った容量選びが重要です。コスパが最も良いのは8〜12TBの容量帯です。
HDDは何年くらい持ちますか?
一般的に3〜5年程度ですが、使用環境により異なります。NAS用HDDはMTBF(平均故障間隔)100万〜120万時間、年間ワークロード180〜300TB/年を想定して設計されています。定期的なS.M.A.R.T.チェックで状態を監視することが重要です。

まとめ

まとめ

NAS用HDD選びのポイント 1. 必ずNAS専用HDDを選ぶ:WD Red Plus/Pro または Seagate IronWolf/Pro 2. CMR方式を選ぶ:SMRはNAS・RAID環境に不向き 3. 容量は8TB以上がおすすめ:コスパと実用性のバランスが良い 4. 用途に合わせてシリーズを選択:家庭用はPlus/IronWolf、業務用はPro 5. 予算と保証期間も考慮:長期運用なら5年保証のProシリーズ

配信者・クリエイターにとって、データは最も大切な資産です。安価な汎用HDDで済ませようとせず、NAS専用の信頼性の高いHDDを選んで、大切なデータを守りましょう。

※価格は2025年12月時点のものです。最新価格は各ショップでご確認ください。

画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • HDD内部構造画像: Photo by Stephen Holdaway on Unsplash
  • HDDプラッター画像: Photo by Art Wall - Kittenprint on Unsplash
  • HDD比較画像: Photo by Denny Müller on Unsplash
  • 製品イメージ画像: Photo by William Warby on Unsplash

よくある質問

QNAS用HDDと普通のHDDの違いは何ですか?
A
NAS用HDDは24時間365日の連続稼働を前提に設計されており、振動対策(RVセンサー)、高い耐久性(MTBF100万時間以上)、NAS環境に最適化されたファームウェアを搭載しています。普通のデスクトップ用HDDはこれらの機能がなく、NASでの使用は故障リスクが高まります。
QWD RedとSeagate IronWolfはどちらがおすすめですか?
A
両ブランドとも品質は同等です。静音性重視ならWD Red Plus、コスパ重視ならSeagate IronWolf、業務用・大容量ならIronWolf ProまたはWD Red Proがおすすめです。セール時に安い方を選ぶのも賢い選択です。
QCMRとSMRの違いは何ですか?NASにはどちらを選ぶべき?
A
CMR(従来型磁気記録)は安定した書き込み性能、SMR(瓦磁気記録)は大容量・低コストが特徴です。NASやRAID環境ではランダムライト性能が重要なため、必ずCMR方式のHDDを選びましょう。WD Red Plus/Pro、Seagate IronWolf/Proは全てCMR方式です。
QNAS用HDDの寿命はどれくらいですか?
A
一般的に3〜5年程度ですが、使用環境により異なります。NAS用HDDはMTBF(平均故障間隔)100万〜120万時間、年間ワークロード180〜300TB/年を想定して設計されています。定期的なS.M.A.R.T.チェックで状態を監視することが重要です。
Q何TBのHDDを選べばいいですか?
A
配信者・クリエイターの場合、最低8TB以上を推奨します。4K動画1時間で約40〜60GBを消費するため、余裕を持った容量選びが重要です。コスパが最も良いのは8〜12TBの容量帯です。

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※ 価格は変動する場合があります。最新の情報は各ショップでご確認ください。

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この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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