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【完全解説】Discord配信で音声分離する方法|通話音とゲーム音を別々に調整するテクニック

【完全解説】Discord配信で音声分離する方法|通話音とゲーム音を別々に調整するテクニック

公開日
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Discord配信で音声分離する方法|通話音とゲーム音を別々に調整するテクニック

「Discordで友達と通話しながらゲーム配信したいけど、視聴者に通話内容が丸聞こえになってしまう…」

「ゲーム音量と通話音量を別々に調整したいけど、やり方がわからない…」

マルチプレイゲームの配信では、Discordでのボイスチャットが欠かせません。しかし、何も設定しないまま配信すると、友人との会話がすべて視聴者に聞こえてしまいます。プライベートな会話や、配信に不適切な発言が流れてしまうリスクもあります。

この記事では、Discord配信で音声を分離する方法を初心者向けに完全解説します。ソフトウェアのみで行う無料の方法から、オーディオインターフェースを使った本格的な方法まで、あなたの環境に合った最適な解決策が見つかります。

この記事でわかること - Discord音声分離の仕組みと必要性 - 無料ソフトウェアでの音声分離方法 - オーディオインターフェースを使った確実な分離方法 - おすすめのオーディオインターフェース5選 - トラブル発生時の対処法

なぜDiscord配信で音声分離が必要なのか

音声分離をしないとどうなる?

音声分離をせずにDiscord配信を行うと、以下の問題が発生します。

プライバシーの問題

  • 友人との私的な会話が視聴者全員に聞こえる
  • 友人の名前や個人情報が漏れるリスク
  • 配信に適さない会話内容が流れる可能性

音量バランスの問題

  • ゲーム音が大きすぎて通話が聞こえない
  • 逆に通話音声でゲームの臨場感が損なわれる
  • 配信中に音量調整ができない

配信クオリティの低下

  • 視聴者が聞きたい音声だけを提供できない
  • ゲーム実況に集中できない
  • プロフェッショナルな印象を与えられない

音声分離の仕組み

音声分離とは、PC上の複数の音声ソースを個別に管理することです。具体的には以下のような構成になります。

音声分離の基本構成
マイク入力自分の声(配信に載せる)
Discord出力通話相手の声(配信に載せない or 音量調整)
ゲーム音声ゲームのBGM・SE(配信に載せる)
システム音Windows通知音など(配信に載せない)

この分離を実現する方法は大きく2つあります。

  1. ソフトウェアによる分離:仮想オーディオデバイスを使用
  2. ハードウェアによる分離:オーディオインターフェースを使用

ソフトウェアのみで音声分離する方法(無料)

必要なソフトウェア

無料で音声分離を行うには、以下のソフトウェアが必要です。

  • VoiceMeeter Banana(無料):仮想ミキサーソフト
  • Virtual Audio Cable(無料版あり):仮想オーディオケーブル
  • OBS Studio(無料):配信ソフト

VoiceMeeter Bananaの設定手順

Step 1: VoiceMeeter Bananaのインストール

  1. 公式サイトからVoiceMeeter Bananaをダウンロード
  2. インストール後、PCを再起動
  3. VoiceMeeter Bananaを起動

Step 2: 基本設定

Hardware Input 1: マイク(自分の声)
Virtual Input 1: ゲーム音声用
Virtual Input 2: Discord音声用

Hardware Out A1: ヘッドホン/スピーカー
Virtual Out B1: OBSへ送る音声
Virtual Out B2: Discordへ送る音声(自分の声のみ)

Step 3: Discordの設定

  1. Discordの設定を開く
  2. 音声・ビデオを選択
  3. 入力デバイス:VoiceMeeter Output (B2)
  4. 出力デバイス:VoiceMeeter VAIO3 Input

Step 4: OBSの設定

  1. 設定→音声を開く
  2. デスクトップ音声:無効
  3. マイク/補助音声:VoiceMeeter Output (B1)
  4. ソースごとに音声キャプチャを追加
VoiceMeeterの設定は複雑なため、初めての方は2〜3時間程度の設定時間を見込んでおきましょう。設定を間違えると音が出なくなることがあるので、元の設定をメモしておくことをおすすめします。

ソフトウェア方式のメリット・デメリット

  • 完全無料で実現可能
  • 追加の機材が不要
  • 細かいルーティングが可能
  • 設定が複雑で初心者には難しい
  • PCへの負荷が増加する
  • Windows Updateで設定がリセットされることがある
  • 音質がやや劣化する場合がある
  • トラブル時の原因特定が困難

オーディオインターフェースで音声分離する方法(推奨)

オーディオインターフェースとは

オーディオインターフェースは、マイクやヘッドホンをPCに接続するための機器です。配信者向けモデルには、音声分離機能が搭載されており、物理的に音声を分けることができます。

ソフトウェア方式との違い

項目ソフトウェアオーディオインターフェース
コスト無料7,000円〜
設定の難易度高い低い
安定性やや不安定非常に安定
音質普通高音質
PC負荷増加するほぼなし
遅延発生することありほぼゼロ

配信向けオーディオインターフェースの選び方

音声分離に対応したオーディオインターフェースを選ぶ際のポイントを解説します。

ループバック機能 PC上の音声をオーディオインターフェースに戻す機能です。これにより、ゲーム音とマイク音声をミックスして配信できます。

複数の入出力チャンネル 最低でも2系統の出力が必要です。配信用とモニター用を分けることで、音声分離が実現できます。

専用ソフトウェア 付属の専用ソフトで、GUIから直感的にルーティング設定ができるものが便利です。

ファンタム電源(+48V) コンデンサーマイクを使用する場合に必要です。将来のマイクアップグレードを考えると、対応機種がおすすめです。

おすすめオーディオインターフェース5選

エントリーモデル(1万円以下)

FIFINEのSC3は、1万円以下で購入できる配信者向けオーディオインターフェースです。ループバック機能を搭載しており、Discord音声の分離にも対応。初心者が最初に購入するオーディオインターフェースとして最適な選択肢です。

スタンダードモデル(1〜2万円)

オーディオテクニカのAT-UMX3は、配信者のために設計されたUSBオーディオミキサーです。3チャンネルの入力があり、マイク・ゲーム音・BGMなどを個別に調整可能。直感的な操作性と高い音質で、多くの配信者に支持されています。

SHUREのMVX2Uは、XLRマイクをUSBで簡単に接続できるインターフェースです。内蔵DSPによるノイズ除去やコンプレッサー機能があり、クリアな音声を実現。既にXLRマイクを持っている方のステップアップに最適です。

ハイエンドモデル(2万円以上)

YAMAHA AG03MK2は、配信者向けミキサーの定番モデルです。ループバック機能、DSPエフェクト、直感的な操作性など、配信に必要な機能がすべて揃っています。多くのプロ配信者も使用しており、信頼性は抜群です。

Razer Audio Mixerは、ゲーマー・配信者向けに設計されたプロ仕様のミキサーです。4チャンネル入力で、マイク・ゲーム・Discord・BGMを完全に分離して管理可能。Razer製品で統一したい方にもおすすめです。

オーディオインターフェースの設定方法

YAMAHA AG03MK2の場合

AG03MK2を例に、Discord音声分離の設定方法を解説します。

Step 1: 接続

  1. AG03MK2をUSBでPCに接続
  2. マイクをXLR端子に接続
  3. ヘッドホンをPHONES端子に接続

Step 2: Windowsのサウンド設定

  1. サウンド設定を開く
  2. 出力デバイス:AG03MK2を選択
  3. 入力デバイス:AG03MK2を選択

Step 3: Discordの設定

  1. 入力デバイス:AG03MK2
  2. 出力デバイス:AG03MK2

Step 4: OBSの設定

  1. 音声ミキサーでAG03MK2の音声を追加
  2. 「TO PC」スイッチでループバックを有効化
  3. 必要に応じて音量バランスを調整
AG03MK2には「TO PC」スイッチがあり、これをオンにするとループバック機能が有効になります。これにより、マイク音声とPC音声をミックスして配信できます。Discordの音声を配信に載せたくない場合は、OBS側でフィルタリングするか、別の方法で分離します。

詳細なルーティング設定

より細かい音声分離を行いたい場合は、以下の設定を参考にしてください。

Discord音声を配信に載せない設定

  1. Windowsで「アプリごとの音量設定」を開く
  2. Discordの出力を別のデバイスに設定
  3. ヘッドホンには聞こえるが、配信には載らない構成を作る

友人の許可を得て配信に載せる設定

  1. 全員の許可を確認
  2. ループバック機能を有効化
  3. OBSでDiscord音声の音量を調整
  4. プライベートな会話に注意

予算別おすすめ構成

低予算(1万円以下)

ソフトウェアのみで構成する場合、追加費用なしで音声分離が可能です。

低予算構成
オーディオインターフェースなし(ソフトウェアで代用)
マイクUSB接続のコンデンサーマイク
ヘッドホンお持ちのもの
ソフトウェアVoiceMeeter Banana(無料)
合計予算0円(既存機材を流用)

マイクを新調する場合は、FIFINEのSC3(約7,300円)を追加すれば、ハードウェアでの音声分離も実現できます。

中予算(2万円前後)

安定した音声分離と高音質を両立する構成です。

中予算構成
オーディオインターフェースオーディオテクニカ AT-UMX3(約19,800円)
マイク手持ちのもの or XLRマイク
ヘッドホンお持ちのもの
合計予算約20,000円

AT-UMX3は配信向けに最適化されており、設定も簡単。初心者から中級者まで幅広くおすすめできます。

高予算(4万円以上)

プロ並みの配信環境を構築する構成です。

高予算構成
オーディオインターフェースYAMAHA AG03MK2(約22,000円)
マイクaudio-technica AT2020(約11,000円)
ヘッドホンSONY MDR-7506(約12,000円)
合計予算約45,000円

この構成なら、音質・安定性ともにプロレベル。長期的に配信を続けていくなら、最初からこのクラスの機材を揃えることをおすすめします。

よくあるトラブルと対処法

音が出ない・聞こえない

原因1: デバイスの選択ミス

  • Windowsのサウンド設定を確認
  • Discord、OBS、ゲームそれぞれの音声設定を確認
  • 正しいデバイスが選択されているか確認

原因2: ドライバーの問題

  • オーディオインターフェースのドライバーを再インストール
  • Windows Updateを確認
  • PCを再起動

原因3: ケーブルの接続不良

  • USBケーブルを抜き差し
  • 別のUSBポートを試す
  • ケーブル自体を交換

音声が二重に聞こえる

原因: ループバックの設定ミス

  • VoiceMeeterのルーティングを確認
  • OBSの音声ソースが重複していないか確認
  • ヘッドホンでモニタリングする際の設定を見直す

ノイズが入る

原因1: 電気的ノイズ

  • USBハブを使わず直接接続
  • 電源タップの位置を変える
  • フェライトコア付きケーブルを使用

原因2: マイクのゲイン設定

  • 入力ゲインを下げる
  • ノイズゲートを設定
  • マイクと口の距離を適切に保つ

Discordの音声だけ遅延する

原因: サンプルレートの不一致

  • Windowsのサウンド設定でサンプルレートを統一(48000Hz推奨)
  • オーディオインターフェースのバッファサイズを調整
  • VoiceMeeterを使用している場合は設定を見直す

音声分離に便利なDiscordの設定

Discord側でも音声分離をサポートする設定があります。これらを活用することで、より快適な配信環境を構築できます。

Krisp(ノイズ抑制機能)

Discordには「Krisp」というAIノイズ抑制機能が搭載されています。設定→音声・ビデオ→詳細設定から有効にできます。これにより、キーボードの打鍵音や環境音を自動的にカットしてくれます。

自動入力感度の調整

「入力感度を自動調整」をオフにして、手動でしきい値を設定することで、小さなノイズが配信に乗るのを防げます。配信前にテストして、声だけが検出されるよう調整しましょう。

エコーキャンセル設定

複数人がスピーカーで通話している場合、エコーが発生することがあります。エコーキャンセル機能を有効にすることで、クリアな通話品質を維持できます。

配信スタイル別のおすすめ設定

ソロ配信(通話なし)

通話をしない場合でも、オーディオインターフェースの導入はおすすめです。

  • マイク音質の向上
  • ヘッドホンアンプによる高音質モニタリング
  • 将来のコラボ配信に備えた環境構築

友人との少人数コラボ

2〜3人での配信では、以下の設定がおすすめです。

  • 全員の許可を得た上でDiscord音声を配信に載せる
  • 音量バランスを調整し、自分の声と友人の声を聞きやすく
  • プライベートな話題は配信外で

大人数コラボ(4人以上)

大人数の場合は、音声分離がより重要になります。

  • Discordの音声は基本的に配信に載せない
  • 参加者専用のボイスチャンネルを作成
  • 必要な会話のみをピックアップして紹介

まとめ:Discord配信の音声分離は機材投資で解決

Discord配信での音声分離は、ソフトウェアでも可能ですが、安定性と音質を考えるとオーディオインターフェースの導入がおすすめです。

まとめ

- 無料でやるならVoiceMeeter Banana + 仮想オーディオケーブル - 安定性と音質を求めるならオーディオインターフェースを導入 - 初心者にはFIFINE SC3かAT-UMX3がおすすめ - 本格的に配信するならYAMAHA AG03MK2が定番 - 設定トラブルの多くはデバイス選択とサンプルレートの統一で解決

オーディオインターフェースは一度購入すれば長く使える機材です。配信のクオリティを上げたいなら、ぜひ導入を検討してみてください。

Discord配信で音声分離は無料でできますか?
ソフトウェアのみで行う場合は無料で可能です。VoiceMeeter BananaやVirtual Audio Cableを使えば、PCの設定だけで音声分離ができます。ただし、より安定した分離には専用のオーディオインターフェースの使用がおすすめです。
オーディオインターフェースは必須ですか?
必須ではありませんが、強く推奨します。ソフトウェアのみの方法は設定が複雑でPCへの負荷も高く、音質も劣化しがちです。オーディオインターフェースを使えば、物理的に音声を分離できるため安定性と音質が大幅に向上します。
おすすめのオーディオインターフェースの価格帯は?
初心者には7,000円〜15,000円の製品がおすすめです。FIFINE SC3やオーディオテクニカ AT-UMX3などが人気です。本格的な配信を目指すなら、YAMAHA AG03MK2(約22,000円)のようなストリーマー向けモデルも検討してください。

よくある質問

QDiscord配信で音声分離は無料でできますか?
A
ソフトウェアのみで行う場合は無料で可能です。VoiceMeeter BananaやVirtual Audio Cableを使えば、PCの設定だけで音声分離ができます。ただし、より安定した分離には専用のオーディオインターフェースの使用がおすすめです。
Qオーディオインターフェースは必須ですか?
A
必須ではありませんが、強く推奨します。ソフトウェアのみの方法は設定が複雑でPCへの負荷も高く、音質も劣化しがちです。オーディオインターフェースを使えば、物理的に音声を分離できるため安定性と音質が大幅に向上します。
Qおすすめのオーディオインターフェースの価格帯は?
A
初心者には7,000円〜15,000円の製品がおすすめです。FIFINE SC3やオーディオテクニカ AT-UMX3などが人気です。本格的な配信を目指すなら、YAMAHA AG03MK2(約22,000円)のようなストリーマー向けモデルも検討してください。
QVoiceMeeter Bananaの設定が難しいです
A
VoiceMeeterは多機能ゆえに設定が複雑です。まずは公式チュートリアルを見ながら、Discord出力→Virtual Input、ゲーム音→別のVirtual Inputという基本設定から始めましょう。うまくいかない場合は、オーディオインターフェースの導入で設定を簡素化できます。
Q音声分離すると遅延が発生しますか?
A
ソフトウェアで処理する場合、数ミリ秒〜数十ミリ秒の遅延が発生することがあります。オーディオインターフェースを使用した場合は、ハードウェア処理のため遅延はほぼゼロです。配信での違和感を避けるなら、ハードウェアソリューションが確実です。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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