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【完全解説】Discord配信で音声分離する方法|通話音とゲーム音を別々に調整するテクニック
Discord配信で音声分離する方法|通話音とゲーム音を別々に調整するテクニック
「Discordで友達と通話しながらゲーム配信したいけど、視聴者に通話内容が丸聞こえになってしまう…」
「ゲーム音量と通話音量を別々に調整したいけど、やり方がわからない…」
マルチプレイゲームの配信では、Discordでのボイスチャットが欠かせません。しかし、何も設定しないまま配信すると、友人との会話がすべて視聴者に聞こえてしまいます。プライベートな会話や、配信に不適切な発言が流れてしまうリスクもあります。
この記事では、Discord配信で音声を分離する方法を初心者向けに完全解説します。ソフトウェアのみで行う無料の方法から、オーディオインターフェースを使った本格的な方法まで、あなたの環境に合った最適な解決策が見つかります。
なぜDiscord配信で音声分離が必要なのか
音声分離をしないとどうなる?
音声分離をせずにDiscord配信を行うと、以下の問題が発生します。
プライバシーの問題
- 友人との私的な会話が視聴者全員に聞こえる
- 友人の名前や個人情報が漏れるリスク
- 配信に適さない会話内容が流れる可能性
音量バランスの問題
- ゲーム音が大きすぎて通話が聞こえない
- 逆に通話音声でゲームの臨場感が損なわれる
- 配信中に音量調整ができない
配信クオリティの低下
- 視聴者が聞きたい音声だけを提供できない
- ゲーム実況に集中できない
- プロフェッショナルな印象を与えられない
音声分離の仕組み
音声分離とは、PC上の複数の音声ソースを個別に管理することです。具体的には以下のような構成になります。
| マイク入力 | 自分の声(配信に載せる) |
|---|---|
| Discord出力 | 通話相手の声(配信に載せない or 音量調整) |
| ゲーム音声 | ゲームのBGM・SE(配信に載せる) |
| システム音 | Windows通知音など(配信に載せない) |
この分離を実現する方法は大きく2つあります。
- ソフトウェアによる分離:仮想オーディオデバイスを使用
- ハードウェアによる分離:オーディオインターフェースを使用
ソフトウェアのみで音声分離する方法(無料)
必要なソフトウェア
無料で音声分離を行うには、以下のソフトウェアが必要です。
- VoiceMeeter Banana(無料):仮想ミキサーソフト
- Virtual Audio Cable(無料版あり):仮想オーディオケーブル
- OBS Studio(無料):配信ソフト
VoiceMeeter Bananaの設定手順
Step 1: VoiceMeeter Bananaのインストール
- 公式サイトからVoiceMeeter Bananaをダウンロード
- インストール後、PCを再起動
- VoiceMeeter Bananaを起動
Step 2: 基本設定
Hardware Input 1: マイク(自分の声)
Virtual Input 1: ゲーム音声用
Virtual Input 2: Discord音声用
Hardware Out A1: ヘッドホン/スピーカー
Virtual Out B1: OBSへ送る音声
Virtual Out B2: Discordへ送る音声(自分の声のみ)
Step 3: Discordの設定
- Discordの設定を開く
- 音声・ビデオを選択
- 入力デバイス:VoiceMeeter Output (B2)
- 出力デバイス:VoiceMeeter VAIO3 Input
Step 4: OBSの設定
- 設定→音声を開く
- デスクトップ音声:無効
- マイク/補助音声:VoiceMeeter Output (B1)
- ソースごとに音声キャプチャを追加
ソフトウェア方式のメリット・デメリット
- 完全無料で実現可能
- 追加の機材が不要
- 細かいルーティングが可能
- 設定が複雑で初心者には難しい
- PCへの負荷が増加する
- Windows Updateで設定がリセットされることがある
- 音質がやや劣化する場合がある
- トラブル時の原因特定が困難
オーディオインターフェースで音声分離する方法(推奨)
オーディオインターフェースとは
オーディオインターフェースは、マイクやヘッドホンをPCに接続するための機器です。配信者向けモデルには、音声分離機能が搭載されており、物理的に音声を分けることができます。
ソフトウェア方式との違い
| 項目 | ソフトウェア | オーディオインターフェース |
|---|---|---|
| コスト | 無料 | 7,000円〜 |
| 設定の難易度 | 高い | 低い |
| 安定性 | やや不安定 | 非常に安定 |
| 音質 | 普通 | 高音質 |
| PC負荷 | 増加する | ほぼなし |
| 遅延 | 発生することあり | ほぼゼロ |
配信向けオーディオインターフェースの選び方
音声分離に対応したオーディオインターフェースを選ぶ際のポイントを解説します。
ループバック機能 PC上の音声をオーディオインターフェースに戻す機能です。これにより、ゲーム音とマイク音声をミックスして配信できます。
複数の入出力チャンネル 最低でも2系統の出力が必要です。配信用とモニター用を分けることで、音声分離が実現できます。
専用ソフトウェア 付属の専用ソフトで、GUIから直感的にルーティング設定ができるものが便利です。
ファンタム電源(+48V) コンデンサーマイクを使用する場合に必要です。将来のマイクアップグレードを考えると、対応機種がおすすめです。
おすすめオーディオインターフェース5選
エントリーモデル(1万円以下)
FIFINEのSC3は、1万円以下で購入できる配信者向けオーディオインターフェースです。ループバック機能を搭載しており、Discord音声の分離にも対応。初心者が最初に購入するオーディオインターフェースとして最適な選択肢です。
スタンダードモデル(1〜2万円)
オーディオテクニカのAT-UMX3は、配信者のために設計されたUSBオーディオミキサーです。3チャンネルの入力があり、マイク・ゲーム音・BGMなどを個別に調整可能。直感的な操作性と高い音質で、多くの配信者に支持されています。
SHUREのMVX2Uは、XLRマイクをUSBで簡単に接続できるインターフェースです。内蔵DSPによるノイズ除去やコンプレッサー機能があり、クリアな音声を実現。既にXLRマイクを持っている方のステップアップに最適です。
ハイエンドモデル(2万円以上)
YAMAHA AG03MK2は、配信者向けミキサーの定番モデルです。ループバック機能、DSPエフェクト、直感的な操作性など、配信に必要な機能がすべて揃っています。多くのプロ配信者も使用しており、信頼性は抜群です。
Razer Audio Mixerは、ゲーマー・配信者向けに設計されたプロ仕様のミキサーです。4チャンネル入力で、マイク・ゲーム・Discord・BGMを完全に分離して管理可能。Razer製品で統一したい方にもおすすめです。
オーディオインターフェースの設定方法
YAMAHA AG03MK2の場合
AG03MK2を例に、Discord音声分離の設定方法を解説します。
Step 1: 接続
- AG03MK2をUSBでPCに接続
- マイクをXLR端子に接続
- ヘッドホンをPHONES端子に接続
Step 2: Windowsのサウンド設定
- サウンド設定を開く
- 出力デバイス:AG03MK2を選択
- 入力デバイス:AG03MK2を選択
Step 3: Discordの設定
- 入力デバイス:AG03MK2
- 出力デバイス:AG03MK2
Step 4: OBSの設定
- 音声ミキサーでAG03MK2の音声を追加
- 「TO PC」スイッチでループバックを有効化
- 必要に応じて音量バランスを調整
詳細なルーティング設定
より細かい音声分離を行いたい場合は、以下の設定を参考にしてください。
Discord音声を配信に載せない設定
- Windowsで「アプリごとの音量設定」を開く
- Discordの出力を別のデバイスに設定
- ヘッドホンには聞こえるが、配信には載らない構成を作る
友人の許可を得て配信に載せる設定
- 全員の許可を確認
- ループバック機能を有効化
- OBSでDiscord音声の音量を調整
- プライベートな会話に注意
予算別おすすめ構成
低予算(1万円以下)
ソフトウェアのみで構成する場合、追加費用なしで音声分離が可能です。
| オーディオインターフェース | なし(ソフトウェアで代用) |
|---|---|
| マイク | USB接続のコンデンサーマイク |
| ヘッドホン | お持ちのもの |
| ソフトウェア | VoiceMeeter Banana(無料) |
| 合計予算 | 0円(既存機材を流用) |
マイクを新調する場合は、FIFINEのSC3(約7,300円)を追加すれば、ハードウェアでの音声分離も実現できます。
中予算(2万円前後)
安定した音声分離と高音質を両立する構成です。
| オーディオインターフェース | オーディオテクニカ AT-UMX3(約19,800円) |
|---|---|
| マイク | 手持ちのもの or XLRマイク |
| ヘッドホン | お持ちのもの |
| 合計予算 | 約20,000円 |
AT-UMX3は配信向けに最適化されており、設定も簡単。初心者から中級者まで幅広くおすすめできます。
高予算(4万円以上)
プロ並みの配信環境を構築する構成です。
| オーディオインターフェース | YAMAHA AG03MK2(約22,000円) |
|---|---|
| マイク | audio-technica AT2020(約11,000円) |
| ヘッドホン | SONY MDR-7506(約12,000円) |
| 合計予算 | 約45,000円 |
この構成なら、音質・安定性ともにプロレベル。長期的に配信を続けていくなら、最初からこのクラスの機材を揃えることをおすすめします。
よくあるトラブルと対処法
音が出ない・聞こえない
原因1: デバイスの選択ミス
- Windowsのサウンド設定を確認
- Discord、OBS、ゲームそれぞれの音声設定を確認
- 正しいデバイスが選択されているか確認
原因2: ドライバーの問題
- オーディオインターフェースのドライバーを再インストール
- Windows Updateを確認
- PCを再起動
原因3: ケーブルの接続不良
- USBケーブルを抜き差し
- 別のUSBポートを試す
- ケーブル自体を交換
音声が二重に聞こえる
原因: ループバックの設定ミス
- VoiceMeeterのルーティングを確認
- OBSの音声ソースが重複していないか確認
- ヘッドホンでモニタリングする際の設定を見直す
ノイズが入る
原因1: 電気的ノイズ
- USBハブを使わず直接接続
- 電源タップの位置を変える
- フェライトコア付きケーブルを使用
原因2: マイクのゲイン設定
- 入力ゲインを下げる
- ノイズゲートを設定
- マイクと口の距離を適切に保つ
Discordの音声だけ遅延する
原因: サンプルレートの不一致
- Windowsのサウンド設定でサンプルレートを統一(48000Hz推奨)
- オーディオインターフェースのバッファサイズを調整
- VoiceMeeterを使用している場合は設定を見直す
音声分離に便利なDiscordの設定
Discord側でも音声分離をサポートする設定があります。これらを活用することで、より快適な配信環境を構築できます。
Krisp(ノイズ抑制機能)
Discordには「Krisp」というAIノイズ抑制機能が搭載されています。設定→音声・ビデオ→詳細設定から有効にできます。これにより、キーボードの打鍵音や環境音を自動的にカットしてくれます。
自動入力感度の調整
「入力感度を自動調整」をオフにして、手動でしきい値を設定することで、小さなノイズが配信に乗るのを防げます。配信前にテストして、声だけが検出されるよう調整しましょう。
エコーキャンセル設定
複数人がスピーカーで通話している場合、エコーが発生することがあります。エコーキャンセル機能を有効にすることで、クリアな通話品質を維持できます。
配信スタイル別のおすすめ設定
ソロ配信(通話なし)
通話をしない場合でも、オーディオインターフェースの導入はおすすめです。
- マイク音質の向上
- ヘッドホンアンプによる高音質モニタリング
- 将来のコラボ配信に備えた環境構築
友人との少人数コラボ
2〜3人での配信では、以下の設定がおすすめです。
- 全員の許可を得た上でDiscord音声を配信に載せる
- 音量バランスを調整し、自分の声と友人の声を聞きやすく
- プライベートな話題は配信外で
大人数コラボ(4人以上)
大人数の場合は、音声分離がより重要になります。
- Discordの音声は基本的に配信に載せない
- 参加者専用のボイスチャンネルを作成
- 必要な会話のみをピックアップして紹介
まとめ:Discord配信の音声分離は機材投資で解決
Discord配信での音声分離は、ソフトウェアでも可能ですが、安定性と音質を考えるとオーディオインターフェースの導入がおすすめです。
まとめ
- 無料でやるならVoiceMeeter Banana + 仮想オーディオケーブル - 安定性と音質を求めるならオーディオインターフェースを導入 - 初心者にはFIFINE SC3かAT-UMX3がおすすめ - 本格的に配信するならYAMAHA AG03MK2が定番 - 設定トラブルの多くはデバイス選択とサンプルレートの統一で解決オーディオインターフェースは一度購入すれば長く使える機材です。配信のクオリティを上げたいなら、ぜひ導入を検討してみてください。
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