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【初心者向け】ASMR用マイクおすすめ5選|1万円以下で高音質を実現する選び方

【初心者向け】ASMR用マイクおすすめ5選|1万円以下で高音質を実現する選び方

公開日
読了目安13

「ASMRを始めてみたいけど、どんなマイクを選べばいいかわからない…」

ASMR配信は、通常の配信とは違う繊細な音を扱うため、マイク選びが特に重要です。しかし、初心者がいきなり高価な機材を揃える必要はありません。

この記事でわかること - ASMR向きマイクの特徴と選び方 - 初心者におすすめの低価格マイク - 必須アクセサリー(ポップガード・マイクアーム) - ASMR収録のコツとノイズ対策

ASMR配信に求められるマイクの条件

通常配信とASMRの違い

項目通常配信ASMR配信
声の大きさ普通〜大きめ囁き〜小さめ
収録する音声のみ声+環境音・効果音
距離15〜30cm5〜15cm
求められる感度
ノイズ許容度低(非常にシビア)

ASMRでは、紙をめくる音、タッピング音、耳かき音など、通常は拾わないような繊細な音を収録します。そのため、高感度で低ノイズなマイクが必要になります。

コンデンサーマイク vs ダイナミックマイク

マイクタイプの比較
感度コンデンサー:高い / ダイナミック:低い
周波数特性コンデンサー:広い / ダイナミック:中域重視
ノイズコンデンサー:拾いやすい / ダイナミック:拾いにくい
電源コンデンサー:必要(USB/ファンタム) / ダイナミック:不要
価格コンデンサー:安価〜高価 / ダイナミック:安価〜高価
ASMR適性コンデンサー:◎最適 / ダイナミック:△不向き

結論:ASMRにはコンデンサーマイクが必須

ダイナミックマイクは、囁き声や繊細な音を拾うには感度が足りません。ASMRを本格的にやるなら、コンデンサーマイク一択です。

指向性について

マイクの指向性(どの方向から音を拾うか)も重要です。

  • 単一指向性(カーディオイド):正面の音を拾い、背面のノイズを抑える → ASMR向き
  • 双指向性:前後の音を拾う → バイノーラル録音向き
  • 無指向性:全方向の音を拾う → 環境音収録向き

初心者は単一指向性(カーディオイド)のマイクを選べば間違いありません。

初心者におすすめのASMR用マイク5選

【5,000円以下】入門モデル

ZealSound ASMR配信用マイク

4,000円でASMR用として設計されたマイク。エコー機能とノイズキャンセルが内蔵されており、初心者でも扱いやすい設計です。

ZealSound K66 USBマイク

実況・配信でも人気のK66シリーズ。ASMR以外の用途にも使える汎用性の高さが魅力です。

【5,000〜10,000円】スタンダードモデル

ZealSound K66 PRO(ANC搭載)

通常のK66にANC機能が追加されたProモデル。ノイズが気になる環境でも、クリアな音声を収録できます。

ZealSound ASMR配信用マイク(ゴールド)

見た目にもこだわりたい方向け。ゴールドカラーは配信映えします。

【参考】プロ向けペアマイク

BEHRINGER C-2 ペアマッチドマイク

バイノーラル録音(立体音響)を目指す方向け。2本セットで音響特性が揃っているため、左右のバランスが取れた録音が可能です。ただし、XLR接続のためオーディオインターフェースが別途必要です。

必須アクセサリー

ポップガード

ASMRでは息遣いや囁き声を多用するため、ポップノイズ(「パ」「バ」などの破裂音で発生するノイズ)が問題になります。

エレコム ポップガード

コスパ重視ならこちら。1,500円以下でポップノイズを効果的に防げます。

キクタニ メタルメッシュポップガード

音質にこだわるならメタルメッシュタイプ。布製より高域の減衰が少なく、クリアな音を維持できます。

マイクアーム(あると便利)

マイクスタンドよりもマイクアームの方が、位置調整の自由度が高くおすすめです。

マイクアームのメリット:

  • デスクスペースを有効活用
  • 顔の近くに配置しやすい
  • 振動を拾いにくい
  • 使わないときは邪魔にならない位置へ

1,500〜3,000円程度で購入できます。

ASMR収録のコツ

マイクとの距離

推奨距離:5〜15cm

通常の配信より近い距離で収録するのがASMRの基本です。ただし、近すぎると吹かれやすくなるため、ポップガードは必須。

ゲイン設定

目安:-12dB〜-6dB程度でピークが来るように調整

ASMRは音量が小さいため、ゲインを上げがちですが、上げすぎるとノイズも増幅されます。適度なゲインで収録し、編集で音量を上げるのがベター。

環境ノイズ対策

ASMRは繊細な音を扱うため、環境ノイズが大敵です。

チェックリスト:

  • エアコン・扇風機を止める
  • 冷蔵庫の音が入らない部屋を選ぶ
  • 窓を閉める
  • PCのファン音を抑える(冷却パッドで温度管理)
  • スマホは機内モードに
完全な無音環境を作るのは難しいですが、できる限りノイズを減らす努力が、ASMRの品質を大きく左右します。

ソフトウェアでのノイズ除去

OBSには「ノイズ抑制」フィルターがあります。

設定方法:

  1. OBSでマイクソースを右クリック
  2. 「フィルタ」を選択
  3. 「ノイズ抑制」を追加
  4. 方式を「RNNoise」に設定
ノイズ抑制を強くかけすぎると、ASMRで重要な繊細な音まで消えてしまいます。軽めの設定から始めて、バランスを調整しましょう。

ASMRジャンル別・おすすめ機材構成

囁き系ASMR

最もポピュラーなASMRジャンル。囁き声をメインに、リラックスできる語りかけを行います。

求められる性能:

  • 高感度で囁き声をクリアに収録
  • 低ノイズ(息遣いの繊細さを活かす)
  • ポップノイズ対策が重要

おすすめ構成:

- 単一指向性USBマイク:4,000〜5,000円
- メタルメッシュポップガード:2,000円
- マイクアーム:2,000円
合計:約9,000円

収録のコツ:

  • マイクとの距離:10〜15cm
  • 真正面より少し斜めから話すと吹かれにくい
  • ゲインは控えめに設定

タッピング・スクラッチ系ASMR

物をタップしたり、こすったりする音を収録するジャンル。

求められる性能:

  • 物音をリアルに拾う高感度
  • 低音域の再現性(木のタッピングなど)
  • 振動に強い(机の振動を拾いにくい)

おすすめ構成:

- 単一指向性USBマイク:4,000〜5,000円
- ショックマウント付きマイクアーム:3,000円
- 吸音マット(デスク用):1,500円
合計:約9,500円

収録のコツ:

  • マイクを物に近づけすぎない(10〜20cm)
  • タッピング素材は机ではなく別の台に置く
  • 爪は伸ばすと高音域がよく出る

ロールプレイ系ASMR

美容院、耳かき、メイクなどのシチュエーションを演じるジャンル。

求められる性能:

  • 動きながらでも安定した収録
  • 小道具の音も拾える感度
  • 複数の音源(声+効果音)を同時に収録

おすすめ構成:

- 単一指向性USBマイク:5,000円
- ラベリアマイク(サブ用):2,000円
- 小道具用の収音ボックス:1,500円
合計:約8,500円

収録のコツ:

  • メインマイクは声用、サブは効果音用
  • 動きが大きい場合はマイクから離れないよう注意
  • 小道具は事前に音のテストをしておく

食事音(イーティングサウンド)系ASMR

咀嚼音や飲み込む音を収録するジャンル。

求められる性能:

  • 高感度マイク(咀嚼音は意外と小さい)
  • 湿気対策(食べ物からの蒸気)
  • ポップガードは必須

おすすめ構成:

- 高感度USBマイク:5,000円
- 防湿ポップガード:2,500円
- マイクアーム(角度調整しやすいもの):2,500円
合計:約10,000円

収録のコツ:

  • マイクを口元に近づけすぎると不快な音になることも
  • 食材によって距離を調整(カリカリ系は遠め、もちもち系は近め)
  • 食べ終わった後にマイクの湿気を拭き取る

バイノーラルASMR

ダミーヘッドや耳型マイクを使った立体音響ASMR。

求められる性能:

  • ステレオ録音対応
  • 左右のバランスが取れたペアマイク
  • オーディオインターフェースが必要

おすすめ構成:

- ペアマッチドマイク(BEHRINGER C-2等):9,000円
- オーディオインターフェース:6,000円〜
- ダミーヘッド(自作または購入):5,000円〜
合計:約20,000円〜

収録のコツ:

  • 左右のマイク位置を正確に調整
  • リスナーが「その場にいる」感覚を意識
  • 上級者向けのため、まずは通常のASMRで練習

収録環境の作り方

理想的な収録部屋

チェックポイント:

  1. 反響が少ない

    • カーペット敷きの部屋が理想
    • フローリングなら厚手のラグを敷く
    • 壁に布やカーテンをかけると反響が減る
  2. 外部ノイズが少ない

    • 交通量の少ない時間帯に収録
    • 窓から離れた位置にマイクを設置
    • 隣室との壁に吸音材を設置
  3. 機器のノイズを排除

    • エアコンはオフ(夏場は収録前に冷やしておく)
    • PC本体はマイクから離れた位置に
    • 照明器具の発するノイズにも注意

簡易防音ブースの作り方

本格的な防音室は高価ですが、簡易的なブースなら自作可能です。

材料(約5,000円):

  • 段ボール(大型家電の梱包材を再利用)
  • 吸音スポンジシート×4枚
  • 両面テープ

作り方:

  1. 段ボールで三方を囲むように壁を作る
  2. 内側に吸音スポンジを貼り付ける
  3. マイクを囲むように設置
  4. 上部も段ボール+吸音材で蓋をする

これだけで反響が大幅に減り、クリアな音が収録できます。

デスク周りの防振対策

タイピングやマウスクリックの振動がマイクに伝わることがあります。

対策:

  • マイクアームはデスクではなく壁に固定
  • ショックマウントを使用
  • デスクとマイクの間に防振マットを挟む
  • キーボードは静音タイプに変更

配信ソフトの設定(OBS編)

ASMR向けOBS設定

音声設定:

サンプリングレート:48kHz
チャンネル:ステレオ(バイノーラルの場合)またはモノラル

マイクフィルター設定:

1. ゲイン:必要に応じて調整(+0〜+10dB)
2. ノイズ抑制:RNNoise(弱め設定)
3. コンプレッサー:
   - 比率:3:1
   - しきい値:-20dB
   - アタック:10ms
   - リリース:100ms
4. リミッター:-3dB

ポイント:

  • コンプレッサーは軽めに(ASMRは音量差が大きいのが特徴)
  • ノイズゲートは使わない(小さな音が切れてしまう)
  • リミッターで急な大きい音をカット

モニタリング設定

自分の声をリアルタイムで聞きながら収録するのがASMRの基本です。

OBSでのモニタリング設定:

  1. 「オーディオの詳細プロパティ」を開く
  2. マイクの「音声モニタリング」を「モニターと出力」に
  3. 遅延が気になる場合は「モニターのみ」に

注意点:

  • ワイヤレスヘッドホンは遅延が発生するため有線推奨
  • カナル型イヤホンは自分の声がこもって聞こえやすい
  • 開放型ヘッドホンなら自然な音でモニタリングできる

トラブルシューティング

ノイズが入る場合

原因と対策:

症状原因対策
「サー」という音ホワイトノイズ(マイク自体のノイズ)ゲインを下げる、高品質マイクに変更
「ブーン」という音電源ノイズ(グラウンドループ)USB接続を変える、フェライトコアを追加
「プチプチ」という音接触不良ケーブル接続を確認、ケーブル交換
環境音が入るマイク感度が高すぎるゲインを下げる、指向性を活用

音がこもる場合

原因と対策:

  • ポップガードが厚すぎる → メタルメッシュタイプに変更
  • マイクとの距離が近すぎる → 10cm以上離す
  • 部屋の反響 → 吸音材を追加

音割れ(クリッピング)する場合

原因と対策:

  • ゲインが高すぎる → 下げる
  • マイクに近づきすぎ → 距離を取る
  • 突発的な大きい音 → OBSのリミッターで対策

予算別おすすめセット

【7,000円以下】最小構成

- ZealSound ASMR配信用マイク:約4,000円
- エレコム ポップガード:約1,400円
合計:約5,400円

とにかく安く始めたい方向け。マイク付属のスタンドで十分なら、この構成でOK。

【10,000円】標準構成

- ZealSound K66:約4,800円
- キクタニ メタルメッシュポップガード:約2,100円
- マイクアーム(汎用品):約2,000円
合計:約8,900円

ポップガードとマイクアームを追加して、本格的なASMR環境を構築できます。

【15,000円】高音質構成

- ZealSound K66 PRO(ANC搭載):約5,000円
- オーディオテクニカ ポップフィルター:約3,000円
- マイクアーム:約3,000円
- 吸音材(3枚程度):約3,000円
合計:約14,000円

ANC機能と吸音材で、ノイズを最小限に抑えた環境を構築できます。

よくある質問

バイノーラルマイクは初心者に必要ですか?
最初は不要です。バイノーラルマイクは左右の耳に聞こえる音を再現する特殊なマイクで、価格も高めです。まずは通常のコンデンサーマイクでASMRの基本を学び、ステップアップしたくなったら検討しましょう。
iPhoneでASMR配信はできますか?
外付けマイク(Lightning/USB-C対応)を使えば可能です。ただし、iPhoneの配信アプリは機能が限られるため、本格的にやるならPCをおすすめします。
ヘッドホンは必要ですか?
はい、モニタリング用にヘッドホンは必須です。自分の声や音がどう聞こえているかをリアルタイムで確認することで、品質の高いASMRが収録できます。
部屋が狭いのですが、ASMR配信できますか?
狭い部屋でも問題ありません。むしろ、狭い部屋の方が反響が少なく、ASMR向きとも言えます。ただし、吸音対策(カーテン、クッションを置くなど)は行いましょう。
配信と録画、どちらから始めるべきですか?
まずは録画から始めることをおすすめします。録画なら失敗してもやり直せますし、編集でノイズ除去や音量調整ができます。配信に慣れてきたら、ライブ配信にチャレンジしましょう。

まとめ

まとめ

ASMR用マイク選びのポイント
  • コンデンサーマイクを選ぶ(ダイナミックは不向き)
  • USBタイプなら初心者でも簡単接続
  • 4,000〜5,000円のマイクで十分な品質
  • ポップガードは必須(1,500円程度)
  • 環境ノイズ対策も重要

ASMRは機材よりも「音への意識」が大切です。高価なマイクを買わなくても、環境を整えてノイズを減らすことで、十分な品質のASMRを配信できます。

まずは手頃なマイクで始めて、ASMRの楽しさを体験してみてください!

よくある質問

QASMR配信に普通のマイクは使えますか?
A
使えますが、ASMR向きではありません。ASMR配信では繊細な音を拾う必要があるため、感度が高く低ノイズのコンデンサーマイクが適しています。
QUSBマイクとXLRマイク、どちらがいいですか?
A
初心者にはUSBマイクがおすすめです。オーディオインターフェース不要でPCに直接接続でき、コストを抑えられます。音質にこだわりたくなったら、XLRマイク+オーディオIFへステップアップしましょう。
Qポップガードは必要ですか?
A
はい、必須です。ASMRでは息遣いや囁き声を多用するため、ポップノイズ(破裂音)が発生しやすいです。ポップガードで吹かれを防ぐことで、クリアな音声を収録できます。
Q初期費用はどれくらいかかりますか?
A
USBマイク(4,000〜5,000円)+ポップガード(1,500円程度)で、5,500〜7,000円程度から始められます。マイクアームを追加しても1万円以内に収まります。
QスマホでASMR配信はできますか?
A
可能ですが、スマホの内蔵マイクではASMRに必要な繊細な音を捉えるのは難しいです。外付けマイクを使うか、PCでの配信をおすすめします。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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