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【初心者向け】VPSとは?配信者が知っておくべき基礎知識をわかりやすく解説

【初心者向け】VPSとは?配信者が知っておくべき基礎知識をわかりやすく解説

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更新日
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「VPSって何?」「共有サーバーとどう違うの?」「配信者が使うメリットはある?」

そんな疑問を持つ配信者・ゲーム実況者の方も多いのではないでしょうか。

VPS(Virtual Private Server)は、配信活動を本格的に行う上で非常に便利なサービスです。Minecraftサーバーの運営、Discordボットの常時稼働、配信支援ツールの自動化など、さまざまな用途で活用できます。

本記事では、VPS初心者の方に向けて、VPSの基礎知識から具体的な活用方法まで、わかりやすく解説します。

この記事でわかること - VPSとは何か?基本的な仕組みと特徴 - 共有サーバー・専用サーバーとの違い - 配信者がVPSを使うメリット・デメリット - VPSの選び方とおすすめサービス - 具体的な活用例と導入方法

VPSとは?基本的な仕組みを理解しよう

VPSのイメージ

VPSの定義と仕組み

VPS(Virtual Private Server)とは、日本語で「仮想専用サーバー」と呼ばれるホスティングサービスです。

1台の物理サーバーを仮想化技術によって複数の仮想サーバーに分割し、各ユーザーに独立した環境を提供します。これにより、専用サーバーのような自由度と、共有サーバーのような手頃な価格を両立しています。

仮想化技術とは

VPSを支える仮想化技術は、1台の物理的なサーバー上で複数の仮想的なサーバーを動作させる技術です。

各仮想サーバーは独立したOSを持ち、他のユーザーの影響を受けずに動作します。配信者の観点では、「自分専用のサーバーを持っているのと同じ感覚」で使えると考えてください。

仮想化技術の例として、KVM(Kernel-based Virtual Machine)やVMwareなどがあります。ConoHa VPSやさくらのVPSなど、多くのVPSサービスがこれらの技術を採用しています。

VPSで何ができる?

VPSを使うと、以下のようなことが可能になります:

  • サーバーアプリケーションの24時間稼働:Minecraftサーバー、ゲームサーバーなどを常時起動
  • root権限での自由なカスタマイズ:好きなソフトウェアを自由にインストール
  • 独自ドメインでのWebサイト運営:WordPressやカスタムWebアプリの構築
  • Bot・自動化ツールの常駐:Discordボット、配信通知ボットなどの稼働
  • データベースサーバーの構築:視聴者データ、配信統計の管理

配信者にとっては、「自分専用のパソコンがクラウド上にある」というイメージが最も近いでしょう。

VPSと他のサーバーサービスとの違い

共有サーバーとの違い

共有サーバー(レンタルサーバー)は、1台のサーバーを複数のユーザーで文字通り「共有」するサービスです。

項目共有サーバーVPS
コスト月額100円〜500円月額500円〜3,000円
自由度低い(管理者権限なし)高い(root権限あり)
影響の独立性他ユーザーの影響を受ける独立した環境
難易度簡単(初心者向け)やや難(中級者向け)
主な用途Webサイト、ブログゲームサーバー、Bot稼働
共有サーバーは「マンションの一室を借りる」イメージ、VPSは「一軒家を丸ごと借りる」イメージです。

共有サーバーの場合、他のユーザーがサーバーリソースを大量に使うと、自分のサイトやアプリの動作が遅くなる可能性があります。一方、VPSは割り当てられたリソースが保証されているため、安定したパフォーマンスが期待できます。

専用サーバーとの違い

専用サーバーは、物理的なサーバー1台を丸ごと占有できるサービスです。

項目VPS専用サーバー
コスト月額500円〜3,000円月額10,000円〜50,000円
性能中程度非常に高い
スケーラビリティ柔軟に変更可能変更が難しい
管理の手間仮想環境の管理ハードウェアも含めた管理
初期費用ほぼなし高額な場合が多い
専用サーバーは大規模な配信プラットフォームや企業向けサービスに適しています。個人配信者や小規模なゲーム実況グループには、コストパフォーマンスの高いVPSが最適です。

専用サーバーは物理的なハードウェアを占有できるため、最高のパフォーマンスが得られますが、その分コストも高額です。個人配信者やチーム配信であれば、VPSで十分な性能が得られます。

クラウドサーバーとの違い

クラウドサーバー(IaaSとも呼ばれます)は、AWSやGoogle Cloudなどが提供する、より柔軟でスケーラブルなサービスです。

VPSとの主な違い:

  • 料金体系:VPSは定額制、クラウドは従量課金制が多い
  • スケーラビリティ:クラウドはリソースを瞬時に増減できる
  • 複雑さ:クラウドは設定項目が多く、学習コストが高い
  • コスト予測:VPSは固定費、クラウドは変動費

配信者の場合、安定した固定費で運用できるVPSの方が、予算管理がしやすくおすすめです。

VPSでできること:配信者向けの具体的な用途

サーバー活用のイメージ

VPSは配信活動において、さまざまな用途で活用できます。ここでは、具体的な活用例を紹介します。

1. ゲームサーバーの構築・運営

配信者にとって最も人気のある用途が、ゲームサーバーの構築です。

主なゲームサーバー例:

  • Minecraftサーバー:視聴者参加型企画で大人気
  • Palworld(パルワールド)サーバー:マルチプレイ環境の構築
  • ARK: Survival Evolvedサーバー:恐竜サバイバルゲーム
  • Rust専用サーバー:PvPサバイバルゲーム
  • Terraria/Starbound:2Dサンドボックスゲーム
配信者向けのメリット: - 24時間稼働で視聴者がいつでも参加可能 - MOD導入やカスタムルール設定が自由 - 配信企画に合わせた柔軟な設定変更 - 自宅PCの負担を軽減できる

Minecraftサーバーの詳しい構築方法については、以下の記事で解説しています。

※参考:【2026年版】Minecraftサーバーの立て方完全ガイド|VPSで簡単構築

2. Discordボット・チャットボットの常時稼働

配信コミュニティの管理に欠かせないDiscordボットも、VPSで24時間稼働させることができます。

よく使われるボットの種類:

  • 配信通知ボット:YouTubeやTwitchの配信開始を自動通知
  • モデレーションボット:荒らし対策、自動キック機能
  • カスタム音楽ボット:視聴者リクエスト曲の再生
  • ゲームスコア管理ボット:視聴者参加型企画の記録
  • ポイント・報酬システム:視聴時間に応じたポイント付与
DiscordボットをVPSで稼働させることで、自宅PCを消しても常時動作します。配信していない時間でも、視聴者コミュニティが活発に機能します。

Discordボットの具体的な構築方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

※参考:【配信者向け】Discordボットの作り方|VPSで24時間稼働させる方法

3. SNS自鯖(Mastodon・Misskey)の運営

Twitter(X)の代替として、分散型SNSの自サーバーを構築する配信者も増えています。

自鯖SNSのメリット:

  • 独自コミュニティ:視聴者専用のSNS空間を作成
  • データ所有権:自分のデータを自分で管理
  • カスタマイズ自由:デザイン、機能を好きに変更
  • 収益化の制約なし:プラットフォーム依存からの脱却

MastodonやMisskeyは、それぞれ特徴が異なります:

項目MastodonMisskey
開発元ドイツ日本
UITwitter風日本のSNS風
機能シンプル豊富(リアクション、絵文字)
コミュニティ世界中に分散日本中心
配信者が自鯖を運営することで、視聴者との距離が近くなり、ファンコミュニティの結束力が高まります。

自鯖SNSの構築方法は、以下の記事で解説しています。

※参考:【配信者向け】Mastodon・Misskeyサーバーの立て方|VPSで独自SNSを構築

4. 配信支援ツール・自動化システムの構築

VPSを使うことで、配信に関連するさまざまなツールを自動化できます。

自動化できるツール例:

  • 配信統計の自動収集:視聴者数、チャット数などを定期的に記録
  • 切り抜き動画の自動生成:配信アーカイブから自動でハイライト作成
  • SNS自動投稿:配信開始・終了をTwitterやInstagramに自動投稿
  • サムネイル自動生成:テンプレートから配信サムネイルを自動作成
  • チャット分析ツール:よく使われる単語や絵文字を分析
OBS(Open Broadcaster Software)と連携した自動化も可能です。配信開始時に自動でDiscord通知、配信終了時に統計データをスプレッドシートに記録、など高度な自動化ができます。

配信支援ツールの詳しい構築方法については、こちらをご覧ください。

※参考:【配信者向け】OBS配信支援ツールの作り方|VPSで自動化を実現

5. Webサイト・ポートフォリオサイトの運営

配信者としてのブランディングのために、専用のWebサイトを運営することも重要です。

作成できるサイトの例:

  • 配信者プロフィールサイト:活動内容、配信スケジュール
  • 配信アーカイブサイト:過去の配信をカテゴリ別に整理
  • グッズ販売サイト:オリジナルグッズのECサイト
  • ファンクラブサイト:限定コンテンツの配信
  • 配信統計ダッシュボード:視聴者数の推移をグラフ化
VPSでWebサイトを運営するメリットは、独自ドメインが使えることと、デザイン・機能を完全に自由にカスタマイズできることです。

配信者向けWebサイトの構築方法は、以下で詳しく解説しています。

※参考:【配信者向け】Webサイトの作り方|VPSでWordPress・独自サイトを構築

6. ゲームサーバー管理パネルの導入

複数のゲームサーバーを運営する場合、管理パネルを使うと効率的です。

主な管理パネル:

  • Pterodactyl Panel:ゲームサーバー総合管理
  • AMP(Application Management Panel):Minecraftサーバー管理
  • LinuxGSM:コマンドライン管理ツール

これらの管理パネルを使うことで、Webブラウザから簡単にサーバーの起動・停止、設定変更、ログ確認ができます。

ゲームサーバー管理の詳細は、こちらの記事をご覧ください。

※参考:【配信者向け】ゲームサーバーの立て方完全ガイド|VPSで快適なマルチプレイ環境を構築

VPSのメリット:配信者が得られる恩恵

VPSを使うことで、配信者は以下のようなメリットを得られます。

メリット1:自由度が高い

VPSの最大のメリットは、root権限(管理者権限)が使えることです。

  • 好きなソフトウェアを自由にインストール可能
  • OSの設定を細かくカスタマイズできる
  • 複数のアプリケーションを同時稼働できる
  • セキュリティ設定を自分で管理できる
  • サーバー環境を学習する機会になる

共有サーバーでは不可能な、高度なカスタマイズや特殊なソフトウェアの導入も、VPSなら自由に行えます。

メリット2:コストパフォーマンスが良い

専用サーバーと比べて、圧倒的に低コストで運用できます。

月額料金の比較:

  • 共有サーバー:100円〜500円(機能制限あり)
  • VPS:500円〜3,000円(自由度高い)
  • 専用サーバー:10,000円〜50,000円(最高性能)

個人配信者や小規模チームの場合、月額1,000円〜2,000円程度のVPSプランで十分な性能が得られます。

メリット3:スケーラビリティが高い

配信活動の成長に合わせて、柔軟にスペックを変更できます。

スケールアップの例: 1. 初期:月額1,000円プラン(メモリ2GB、CPU2コア) 2. 視聴者増加:月額2,000円プラン(メモリ4GB、CPU3コア) 3. 本格運営:月額3,000円プラン(メモリ8GB、CPU4コア)

多くのVPSサービスでは、管理画面から数クリックでプラン変更ができます。

メリット4:24時間365日稼働

自宅PCと違い、VPSは24時間365日安定稼働します。

24時間稼働のメリット:

  • ゲームサーバーを常時開放できる
  • Botが常に動作し続ける
  • 視聴者がいつでもコミュニティにアクセスできる
  • 配信していない時間もサービス提供できる

電気代や騒音の心配もなく、安定したサービス提供が可能です。

メリット5:独立した環境で安定性が高い

共有サーバーと違い、他のユーザーの影響を受けにくい設計です。

仮想化技術により、各VPSは独立した環境として動作します。他のユーザーがサーバーリソースを大量に使っても、自分のVPSには影響しません。

配信中の重要なタイミングで、サーバーが重くなるリスクを減らせます。

メリット6:技術スキルの向上

VPSを使うことで、サーバー管理やLinuxの知識が身につきます。

習得できる技術:

  • Linuxコマンドライン操作
  • SSH接続とセキュリティ設定
  • Webサーバー構築(Apache、Nginx)
  • データベース管理(MySQL、PostgreSQL)
  • ネットワーク・ファイアウォール設定

これらのスキルは、配信活動だけでなく、将来のキャリアにも活かせます。

VPSのデメリット:注意すべきポイント

VPSには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

  • サーバー管理の知識が必要
  • セキュリティ対策を自分で行う必要がある
  • トラブル時は自分で解決する必要がある
  • 初期設定にやや時間がかかる
  • 共有サーバーより料金が高い

デメリット1:技術的な知識が必要

VPSを使いこなすには、ある程度の技術知識が必要です。

必要な知識の例:

  • 基本的なLinuxコマンド:cd、ls、mkdir、chmod など
  • SSH接続:ターミナルやPuTTYを使った接続方法
  • ファイアウォール設定:必要なポートの開放、不要なポートの閉鎖
  • サービス管理:systemctlコマンドでのサービス起動・停止
  • ログの読み方:エラー発生時のログファイル確認
初心者でも安心してください。最近のVPSサービスは、テンプレート機能や自動インストール機能が充実しており、ある程度は簡単に構築できます。また、公式ドキュメントやコミュニティの情報も豊富です。

デメリット2:セキュリティは自己責任

共有サーバーではホスティング会社が管理してくれるセキュリティも、VPSでは自分で設定する必要があります。

必須のセキュリティ対策:

  • rootログインの無効化
  • SSH鍵認証の設定
  • ファイアウォール(ufw、iptables)の設定
  • 不要なサービスの停止
  • OSとソフトウェアの定期的なアップデート

セキュリティ対策を怠ると、不正アクセスやデータ漏洩のリスクがあります。

デメリット3:トラブルシューティングが必要

サーバーにトラブルが発生した場合、自分で原因を調べて解決する必要があります。

よくあるトラブル例:

  • サーバーが起動しない
  • 特定のポートに接続できない
  • ディスク容量が不足する
  • メモリ不足でアプリが停止する
対策: - 公式ドキュメントを読む - VPSサービスのサポートに問い合わせる - コミュニティ(Discord、Reddit、日本語フォーラム)で質問する - ログファイルを確認して原因を特定する

初心者のうちは、サポートが充実した日本語対応のVPSサービス(ConoHa VPS、さくらのVPSなど)を選ぶことをおすすめします。

デメリット4:料金が共有サーバーより高い

月額100円〜500円程度の共有サーバーと比べると、VPSは500円〜3,000円以上と料金が高めです。

コスト比較:

用途最適なサービス月額料金
静的Webサイト、ブログ共有サーバー100円〜500円
ゲームサーバー、Bot稼働VPS500円〜3,000円
大規模サービス専用サーバー10,000円〜

しかし、VPSの自由度と機能を考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

デメリット5:初期設定に時間がかかる

共有サーバーのように「すぐに使える」わけではなく、初期設定に数時間〜1日程度かかることがあります。

初期設定の流れ:

  1. VPSの契約・申し込み(10分)
  2. OSのインストール(自動、5〜10分)
  3. SSH接続設定(10分)
  4. セキュリティ設定(30分〜1時間)
  5. 必要なソフトウェアのインストール(30分〜数時間)
  6. アプリケーションの設定(1時間〜)
初回は時間がかかりますが、2回目以降は手順がわかっているため、スムーズに進められます。また、多くのVPSサービスには「テンプレート」や「スナップショット」機能があり、同じ環境を簡単に複製できます。

VPSの選び方:配信者向けのチェックポイント

VPSのスペック比較

VPSサービスは数多くありますが、配信者が選ぶ際にチェックすべきポイントを紹介します。

1. スペック(CPU・メモリ・ストレージ)

用途に応じて、必要なスペックを見極めましょう。

用途別推奨スペック
Discordボット・軽量サーバーメモリ1GB、CPU1コア、SSD 20GB
Minecraftサーバー(10人以下)メモリ2GB、CPU2コア、SSD 30GB
Minecraftサーバー(10〜30人)メモリ4GB、CPU3コア、SSD 50GB
複数ゲームサーバー・Webサイトメモリ8GB、CPU4コア、SSD 100GB

スペックの見方:

  • メモリ(RAM):アプリケーションの動作に直結。多いほど快適。
  • CPU(プロセッサー):処理速度に影響。コア数が多いほど複数タスクに強い。
  • ストレージ(SSD):データ保存容量。SSDはHDDより高速。

2. 料金体系と支払い方法

VPSの料金は月額制が一般的ですが、時間課金制のサービスもあります。

料金体系の種類:

  • 月額制:固定料金で使い放題(ConoHa VPS、さくらのVPS)
  • 時間課金制:使った時間だけ支払い(一部のクラウドサービス)
  • 年額制:1年分まとめて支払うと割引(一部のVPS)
配信者には、月額制のVPSがおすすめです。料金が固定されているため、予算管理がしやすく、使いすぎる心配がありません。

支払い方法も確認しておきましょう:

  • クレジットカード
  • デビットカード
  • PayPal
  • コンビニ払い(一部サービス)
  • 銀行振込(法人プラン)

3. サポート体制と日本語対応

初心者の方は、日本語サポートが充実しているVPSサービスを選びましょう。

サポートの種類:

  • メールサポート:質問をメールで送り、数時間〜1日で返信
  • チャットサポート:リアルタイムで質問できる
  • 電話サポート:緊急時に直接相談できる
  • コミュニティフォーラム:他のユーザーと情報交換
ConoHa VPSやさくらのVPSは、日本企業が運営しており、日本語サポートが充実しています。海外VPS(AWS、DigitalOceanなど)は料金が安い場合がありますが、サポートは英語のみです。

4. ネットワーク速度とデータ転送量

ゲームサーバーや動画配信サイトを運営する場合、ネットワーク速度が重要です。

チェックポイント:

  • 回線速度:1Gbps以上が望ましい
  • データ転送量:無制限または十分な上限(月間数TB以上)
  • 帯域幅制限:制限がない、または制限が緩いサービス

一部のVPSでは、転送量が一定量を超えると速度制限がかかる場合があります。

5. 管理画面の使いやすさ

初心者には、直感的に操作できる管理画面のあるVPSがおすすめです。

良い管理画面の特徴:

  • 日本語対応
  • サーバーの起動・停止がワンクリック
  • スペック変更が簡単
  • テンプレート機能(Minecraft、WordPressなど)
  • グラフでリソース使用状況を確認できる

ConoHa VPSやさくらのVPSは、初心者でも使いやすい管理画面を提供しています。

6. テンプレート・自動インストール機能

初心者の方には、アプリケーションテンプレート機能があるVPSがおすすめです。

よくあるテンプレート:

  • Minecraft(Java Edition、統合版)
  • WordPress
  • Docker
  • LAMP(Linux + Apache + MySQL + PHP)
  • Node.js環境

テンプレートを使えば、面倒な初期設定を省略して、すぐにアプリケーションを使い始められます。

7. バックアップ機能

万が一のトラブルに備えて、自動バックアップ機能があるVPSを選びましょう。

バックアップの種類:

  • 自動バックアップ:毎日自動でデータをバックアップ
  • 手動スナップショット:好きなタイミングでバックアップを取得
  • 復元機能:バックアップからサーバーを簡単に復元
ConoHa VPSは自動バックアップが標準で利用可能(有料オプションの場合もあります)。さくらのVPSもスナップショット機能が充実しています。

8. サーバーの所在地(リージョン)

サーバーの物理的な場所も、パフォーマンスに影響します。

日本国内のリージョン:

  • 東京
  • 大阪
  • 北海道(一部サービス)

日本国内の配信者・視聴者向けであれば、東京または大阪のリージョンを選ぶと、低遅延で快適に利用できます。

配信者におすすめのVPS:徹底比較

ここでは、配信者に特におすすめのVPSサービスを紹介します。

1. ConoHa VPS【初心者に最もおすすめ】

ConoHa VPSは、GMOインターネットグループが提供する、日本で最も人気のあるVPSサービスの一つです。

  • 管理画面が使いやすく、初心者でも直感的に操作できる
  • Minecraftテンプレートが豊富(Java版・統合版対応)
  • 月額料金が安い(月額683円〜)
  • 自動バックアップ機能あり
  • 日本語サポートが充実
  • SSD標準搭載で高速

料金プラン例(東京リージョン):

プランメモリCPUSSD月額料金
512MB512MB1コア30GB683円
1GB1GB2コア100GB1,065円
2GB2GB3コア100GB2,033円
4GB4GB4コア100GB3,969円
ConoHa VPSは、「とりあえずVPSを使ってみたい」という初心者に最適です。Minecraftサーバーを立てたい配信者に特におすすめです。

2. さくらのVPS【コスパ重視】

さくらインターネットが提供する、老舗のVPSサービスです。

  • 料金が業界最安クラス(月額643円〜)
  • 石狩(北海道)・東京・大阪のリージョンが選べる
  • スタートアップスクリプト機能で自動セットアップ可能
  • 無料お試し期間が2週間
  • 長年の運営実績で信頼性が高い

料金プラン例:

プランメモリCPUSSD月額料金
512MB512MB1コア25GB643円
1GB1GB2コア50GB880円
2GB2GB3コア100GB1,738円
4GB4GB4コア200GB3,520円
さくらのVPSは、ConoHa VPSよりもやや料金が安く、長期運用を考えている配信者におすすめです。ただし、管理画面はConoHaと比べるとやや複雑です。

3. KAGOYA CLOUD VPS【安定性重視】

カゴヤ・ジャパンが提供する、高い信頼性を誇るVPSサービスです。

  • 稼働率99.9%以上の高い安定性
  • 初期費用無料
  • 日額課金で使った分だけ支払える
  • 専用グローバルIPアドレス標準提供
  • 無料でローカルバックアップ可能

料金プラン例(日額/月額上限):

プランメモリCPUSSD日額月額上限
1GB1GB2コア25GB19.8円550円
2GB2GB3コア30GB35.2円979円
4GB4GB4コア50GB66円1,980円
KAGOYA CLOUD VPSは、「日額課金」が特徴です。短期間だけVPSを使いたい場合や、複数のサーバーを試したい場合に便利です。

4. Xserver VPS【高速・高性能】

エックスサーバー株式会社が提供する、ハイスペックなVPSサービスです。

  • CPUが高速(第3世代AMD EPYC採用)
  • NVMe SSD搭載で読み書きが高速
  • Minecraftテンプレートが充実
  • WordPressやDockerなどのアプリテンプレート豊富
  • 初期費用無料

料金プラン例:

プランメモリCPUNVMe SSD月額料金
2GB2GB3コア50GB1,150円
4GB4GB4コア100GB2,200円
8GB8GB6コア100GB4,400円
Xserver VPSは、高速なNVMe SSDを採用しているため、ディスクI/Oが重要なアプリケーション(データベース、Minecraftサーバーなど)に最適です。

VPSサービス比較まとめ

サービス初心者向けコスパ速度サポートおすすめ用途
ConoHa VPS⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐Minecraft、初めてのVPS
さくらのVPS⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐コスト重視、長期運用
KAGOYA CLOUD⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐短期利用、複数サーバー
Xserver VPS⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐⭐高速サーバー、DB重視

VPSの具体的な活用例:内部リンク集

ここでは、配信者がVPSを活用する具体的な方法について、詳しく解説した記事を紹介します。

1. Minecraftサーバーを立てる

視聴者参加型企画で大人気のMinecraftサーバー。VPSを使えば、24時間稼働のマルチプレイ環境を簡単に構築できます。

記事の内容:

  • Minecraftサーバーの立て方(Java版・統合版)
  • MODサーバーの構築方法
  • サーバー設定の最適化
  • プラグイン導入でカスタマイズ
  • バックアップと復元方法

※参考:【2026年版】Minecraftサーバーの立て方完全ガイド|VPSで簡単構築

2. Discordボットを常時稼働させる

配信通知ボットやモデレーションボットなど、Discordボットを24時間動かす方法を解説しています。

記事の内容:

  • Discordボットの作成方法(Python、JavaScript)
  • VPSでの常時稼働設定
  • systemdでの自動起動設定
  • ボットのログ管理
  • 複数のボットを稼働させる方法

※参考:【配信者向け】Discordボットの作り方|VPSで24時間稼働させる方法

3. SNS自鯖(Mastodon・Misskey)を運営する

独自のSNSサーバーを立ち上げて、視聴者専用のコミュニティを構築する方法を解説しています。

記事の内容:

  • MastodonとMisskeyの違い
  • VPSでの構築手順
  • ドメイン取得とSSL証明書の設定
  • カスタマイズ方法(テーマ、絵文字)
  • モデレーションとスパム対策

※参考:【配信者向け】Mastodon・Misskeyサーバーの立て方|VPSで独自SNSを構築

4. ゲームサーバーを運営する

Minecraft以外にも、さまざまなゲームのマルチプレイサーバーを立てられます。

記事の内容:

  • ARK、Rust、Palworld、Terrariaなど対応ゲーム一覧
  • ゲームサーバーの推奨スペック
  • 管理パネル(Pterodactyl)の導入
  • 複数のゲームサーバーを同時稼働
  • パフォーマンスチューニング

※参考:【配信者向け】ゲームサーバーの立て方完全ガイド|VPSで快適なマルチプレイ環境を構築

5. Webサイト・ポートフォリオを作る

配信者としてのブランディングのために、専用のWebサイトを構築する方法を解説しています。

記事の内容:

  • WordPressのインストール方法
  • 独自ドメインの設定
  • SSL証明書(Let's Encrypt)の導入
  • カスタムWebアプリの構築(Node.js、Python)
  • 配信スケジュールや統計の表示

※参考:【配信者向け】Webサイトの作り方|VPSでWordPress・独自サイトを構築

6. OBS配信支援ツールを構築する

配信を自動化するツールをVPSで動かす方法を解説しています。

記事の内容:

  • OBS WebSocket APIの活用
  • 配信統計の自動収集
  • 切り抜き動画の自動生成
  • SNS自動投稿システム
  • 配信開始・終了の自動通知

※参考:【配信者向け】OBS配信支援ツールの作り方|VPSで自動化を実現

VPSを使い始めるための初期設定手順

ここでは、VPSを契約した後の基本的な初期設定手順を紹介します。

ステップ1:VPSの契約・申し込み

まず、VPSサービスの公式サイトから申し込みを行います。

申し込みの流れ(ConoHa VPSの例):

  1. ConoHa VPSの公式サイトにアクセス
  2. 「今すぐお申し込み」ボタンをクリック
  3. メールアドレス・パスワードを登録
  4. 本人確認(SMS認証または電話認証)
  5. 支払い方法の登録(クレジットカードなど)
  6. プラン・リージョン・OSを選択
  7. 申し込み完了(通常5〜10分でサーバーが起動)

ステップ2:SSH接続の設定

VPSに接続するために、SSHを設定します。

Windows環境の場合:

  • PowerShellまたはコマンドプロンプトを使用
  • PuTTYなどのSSHクライアントも利用可能

macOS/Linux環境の場合:

  • ターミナルを使用

SSH接続コマンド例:

ssh root@[サーバーのIPアドレス]

初回接続時にパスワードを求められるので、VPS契約時に設定したrootパスワードを入力します。

SSH鍵認証を設定することで、パスワードなしで安全に接続できます。セキュリティ向上のため、鍵認証の設定を推奨します。

ステップ3:セキュリティ設定

セキュリティは最優先事項です。以下の設定を必ず行いましょう。

1. rootログインの無効化 管理者権限を持つrootユーザーでの直接ログインを無効化し、一般ユーザーを作成します。

2. SSH鍵認証の設定 パスワード認証よりも安全なSSH鍵認証を設定します。

3. ファイアウォール設定 不要なポートを閉じ、必要なポートのみ開放します。

# ufwファイアウォールの例
sudo ufw default deny incoming
sudo ufw default allow outgoing
sudo ufw allow 22/tcp  # SSH
sudo ufw allow 80/tcp  # HTTP
sudo ufw allow 443/tcp # HTTPS
sudo ufw enable

4. OSとソフトウェアのアップデート 定期的にOSとインストール済みソフトウェアを最新版にアップデートします。

# Ubuntuの場合
sudo apt update
sudo apt upgrade -y

ステップ4:必要なソフトウェアのインストール

用途に応じて、必要なソフトウェアをインストールします。

例:Webサーバー(Nginx)のインストール

sudo apt install nginx -y
sudo systemctl start nginx
sudo systemctl enable nginx

例:Minecraftサーバーのインストール ConoHa VPSなどでは、テンプレート機能を使うことで、ワンクリックでインストールできます。

ステップ5:バックアップ設定

万が一に備えて、バックアップを設定しましょう。

方法1:VPSサービスの自動バックアップ機能を利用

  • ConoHa VPSやさくらのVPSは、有料または無料で自動バックアップが使えます。

方法2:手動でスナップショットを取得

  • 管理画面から、任意のタイミングでサーバーのスナップショットを保存できます。

方法3:スクリプトで自動バックアップ

  • cronを使って、定期的にデータをバックアップするスクリプトを実行します。

よくある質問(FAQ)

Q1. VPSを契約したら、すぐに使えますか?

A1. はい、多くのVPSサービスでは申し込みから5〜10分程度でサーバーが起動します。ただし、初期設定(セキュリティ設定、ソフトウェアインストールなど)には数時間〜1日程度かかることがあります。

Q2. VPSの料金は月額以外にかかりますか?

A2. 基本的には月額料金のみですが、以下のような追加料金がかかる場合があります:

  • 自動バックアップ(有料オプションの場合)
  • 追加ストレージ
  • 追加IPアドレス
  • データ転送量の超過(一部サービス)

Q3. VPSのOSは何を選べば良いですか?

A3. 初心者にはUbuntuがおすすめです。情報が豊富で、多くのソフトウェアが対応しており、トラブルシューティングもしやすいです。他には、CentOS、Debian、AlmaLinuxなども選べます。

Q4. VPSは複数人で使えますか?

A4. はい、複数のユーザーアカウントを作成して、複数人で使うことができます。配信チームでゲームサーバーを運営する場合など、便利です。

Q5. VPSでWindows OSは使えますか?

A5. 一部のVPSサービスでは、Windows Serverを選択できます。ただし、Linuxより料金が高くなる場合が多いです。配信者向けの用途では、ほとんどの場合Linuxで十分です。

Q6. VPSのスペックは後から変更できますか?

A6. はい、多くのVPSサービスではプラン変更が可能です。ただし、変更時にサーバーの再起動が必要になることがあります。

Q7. VPSを使わなくなったら、簡単に解約できますか?

A7. はい、ほとんどのVPSサービスは管理画面から簡単に解約できます。ただし、契約期間や解約タイミングによっては、料金が発生する場合があるので、利用規約を確認してください。

まとめ:VPSで配信活動をワンランクアップさせよう

まとめ

VPS(Virtual Private Server)は、配信者にとって非常に便利なツールです。ゲームサーバーの運営、Discordボットの稼働、配信支援ツールの自動化など、さまざまな用途で活用できます。

初心者の方でも、日本語サポートが充実したConoHa VPSやさくらのVPSを選べば、安心して始められます。最初は小さなプランから始めて、配信活動の成長に合わせてスペックを上げていくのがおすすめです。

VPSを使いこなすことで、配信活動の幅が大きく広がります。ぜひ、この記事を参考に、VPSを導入してみてください。

画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • black and white electronic device: Photo by Elimende Inagella on Unsplash
  • Fibre optic cables: Photo by Albert Stoynov on Unsplash
  • a sign that reads teknologia park on a building: Photo by Mark König on Unsplash

よくある質問

QVPSとは何ですか?
A
VPS(Virtual Private Server)とは、仮想専用サーバーのことです。1台の物理サーバーを仮想化技術で複数に分割し、各ユーザーが専用サーバーのように利用できる仕組みです。共有サーバーよりも自由度が高く、専用サーバーよりも低コストで利用できるため、配信者やゲーム実況者に人気があります。
QVPSと共有サーバーの違いは?
A
共有サーバーは1台のサーバーを複数のユーザーで共有するため、他のユーザーの影響を受けやすく、カスタマイズの自由度が低いです。一方VPSは仮想的に独立した環境が提供されるため、root権限が使えて自由にソフトウェアをインストールでき、他のユーザーの影響を受けにくいメリットがあります。
Q配信者がVPSを使うメリットは?
A
配信者がVPSを使う主なメリットは、①Minecraftサーバーなどのゲームサーバーを24時間稼働できる、②Discordボットやチャットボットを常時動作させられる、③配信支援ツールを自動化できる、④視聴者とのコミュニティサーバーを構築できる、⑤自分専用のWebサイトを運営できる、などがあります。
QVPSの料金相場はどのくらい?
A
VPSの料金は提供するスペックによって異なりますが、初心者向けプランで月額500円〜1,000円程度から利用可能です。メモリ2GB・CPU2コアの標準的なプランで月額1,000円〜2,000円、ゲームサーバーなどハイスペックが必要な場合は月額3,000円〜5,000円以上になります。
QVPS初心者でも使いこなせますか?
A
はい、初心者でも使いこなせます。最近のVPSサービスは管理画面が使いやすく、テンプレート機能で簡単にサーバーを構築できます。ConoHa VPSやさくらのVPSなど日本語サポートが充実したサービスを選び、公式ドキュメントやコミュニティの情報を活用すれば、段階的にスキルアップできます。
QVPSに必要な知識は?
A
VPSを使い始めるために必須の知識は、基本的なLinuxコマンド(cd、ls、mkdir など)、SSHでのサーバー接続方法、ファイアウォールやセキュリティの基礎知識です。これらは実際に使いながら学べるため、最初から完璧に理解している必要はありません。
QVPSのセキュリティ対策は必要ですか?
A
はい、VPSは自分で管理する必要があるため、セキュリティ対策は必須です。最低限やるべきことは、①rootログインの無効化、②SSH鍵認証の設定、③ファイアウォール設定、④不要なポートの閉鎖、⑤OS・ソフトウェアの定期的なアップデート、です。これらは初期設定時に一度実施すれば、あとは定期メンテナンスのみで済みます。

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この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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