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【2025年最新】配信者のためのOBS設定完全ガイド|画質・音質を最大化する設定術

【2025年最新】配信者のためのOBS設定完全ガイド|画質・音質を最大化する設定術

公開日
読了目安13

配信を始めたものの、「画質が悪い」「音声が途切れる」「設定がよくわからない」と悩んでいませんか?

OBS Studio(以下OBS)は無料で高機能な配信ソフトですが、設定項目が多く、最初は何をどう設定すればいいのか迷ってしまいます。しかし、正しい設定を理解すれば、プロ並みの配信クオリティを実現できます。

この記事では、配信者として知っておくべきOBSの設定を基礎から応用まで徹底解説します。2025年最新の推奨設定や、トラブル解決法も網羅しているので、初心者から中級者まで必ず役立つ内容になっています。

この記事でわかること

  • OBSの基本設定と各項目の意味
  • 配信プラットフォーム別の最適設定
  • 高画質・高音質を実現するエンコード設定
  • シーン・ソースの効果的な使い方
  • よくあるトラブルの解決方法

OBSとは?基本を理解しよう

OBS Studioの特徴

OBS Studio(Open Broadcaster Software)は、完全無料で使えるオープンソースの配信・録画ソフトです。世界中の配信者に愛用されており、以下の特徴があります。

OBSの主なメリット

  • 完全無料:機能制限なしで全機能が使える
  • 高機能:シーン切り替え、フィルター、プラグインなど豊富
  • 軽量:PCへの負荷が比較的低い
  • マルチプラットフォーム対応:YouTube、Twitch、ニコ生など
  • カスタマイズ性:プラグインで機能拡張可能
  • 活発なコミュニティ:情報が豊富で問題解決しやすい

他の配信ソフトとの比較

ソフト名価格特徴おすすめ用途
OBS Studio無料高機能・カスタマイズ性高全般的な配信
Streamlabs無料/有料OBSベース・統合機能豊富収益化重視の配信
XSplit有料直感的UI・安定性高企業・プロ向け
Twitch Studio無料初心者向け・設定簡単Twitch初心者

OBSは設定の自由度が高い分、最初は難しく感じるかもしれませんが、一度設定を覚えれば最も柔軟に対応できるソフトです。

インストールと初期設定

OBSのダウンロードとインストール

  1. 公式サイト(obsproject.com)からダウンロード
  2. インストーラーを実行
  3. 自動構成ウィザードが起動

注意:非公式サイトに注意

OBSは必ず公式サイト(obsproject.com)からダウンロードしてください。非公式サイトからダウンロードすると、マルウェアが含まれている可能性があります。

自動構成ウィザードの使い方

初回起動時に「自動構成ウィザード」が表示されます。これである程度の設定が自動で行われますが、後から手動で調整することを推奨します。

ウィザードの選択肢

  • 「配信のために最適化」:配信メインの方向け
  • 「録画のために最適化」:録画メインの方向け

どちらを選んでも後から変更できるので、主な用途に合わせて選択しましょう。

出力設定:高画質配信の要

出力モードの選択

「設定」→「出力」で設定します。出力モードは「詳細」を選択することで、細かい設定が可能になります。

エンコーダの選択

エンコーダは配信画質とPCパフォーマンスを左右する最重要項目です。

エンコーダ説明メリットデメリット
x264CPUでエンコード高画質CPU負荷高
NVENCNVIDIA GPUでエンコード低CPU負荷GPU必要
AMFAMD GPUでエンコード低CPU負荷AMD GPU必要
QSVIntel内蔵GPUでエンコード低CPU負荷画質やや劣る

エンコーダ選択のポイント

  • ゲーム配信:NVENC/AMF推奨(ゲームのパフォーマンスを維持)
  • 雑談・作業配信:x264でも可(CPU余裕があれば高画質)
  • CPU性能が低い:NVENC/AMF/QSV必須

ビットレートの設定

ビットレートは1秒あたりのデータ量で、高いほど高画質ですが、回線速度とプラットフォームの上限に制約されます。

プラットフォーム別推奨ビットレート

画質別・推奨ビットレート早見表

プラットフォーム720p1080p備考
YouTube4,500-6,0006,000-9,000上限なし
Twitch4,500-6,0006,000上限6,000kbps
ニコニコ2,000-6,0006,000プレミアム会員で上限6,000
ツイキャス800-2,000-上限約2,000kbps
ミラティブ1,000-2,000-モバイル向け

ビットレート設定の鉄則

回線速度の70%以下に設定するのが安全です。上り10Mbpsなら7,000kbps以下。回線速度は時間帯で変動するため、余裕を持った設定が重要です。

キーフレーム間隔

キーフレーム間隔は2秒に設定します。これはほとんどの配信プラットフォームで推奨される値で、視聴者が途中から見始めた際の読み込み速度に影響します。

プリセットの選択

NVENCの場合、プリセットは以下から選択:

プリセット画質負荷推奨用途
P1 (Fastest)最低低スペックPC
P4 (Medium)バランス重視
P5 (Slow)やや高画質重視
P7 (Slowest)最高最高画質追求

おすすめ:まずはP5で試し、問題があればP4に下げる。

映像設定:解像度とフレームレート

基本解像度とスケーリング

「設定」→「映像」で設定します。

  • 基本(キャンバス)解像度:OBS上の作業サイズ(モニター解像度に合わせる)
  • 出力(スケーリング)解像度:実際に配信する解像度

解像度別の特徴

解像度画質必要ビットレート推奨用途
1280x720 (720p)十分3,000-6,000初心者・回線細い
1920x1080 (1080p)高画質6,000-9,000標準的な配信
2560x1440 (1440p)超高画質12,000+ハイエンド環境

解像度選びのコツ

720pと1080pの差は、スマホ視聴ではほとんど分かりません。回線やPCスペックに不安がある場合は、720p/60fpsの方が安定して高品質な配信ができることが多いです。

フレームレート(FPS)

FPS特徴推奨用途
30fps動きが少ない映像向け雑談・作業配信
60fps滑らかな映像ゲーム配信全般

ゲーム配信なら60fpsを推奨します。30fpsだと動きの速いゲームでカクついて見えます。

縮小フィルター

出力解像度が基本解像度より小さい場合に使用されます。

フィルター画質負荷
バイリニア
バイキュービック
ランチョスやや高

推奨:ランチョス(最も高画質)

音声設定:クリアな音質を実現

サンプルレートの統一

音声トラブルの多くはサンプルレートの不一致が原因です。以下をすべて統一してください。

  1. Windows設定:サウンド設定 → 再生/録音デバイス → プロパティ → 詳細 → 48000Hz
  2. OBS設定:設定 → 音声 → サンプルレート → 48kHz
  3. オーディオインターフェース:48kHzに設定

サンプルレート不一致の症状

  • 音声がプチプチ途切れる
  • 音程がおかしい(高い/低い)
  • 音ズレが発生する

音声ビットレート

配信用の音声ビットレートは128kbps〜320kbpsが一般的です。

ビットレート音質用途
128kbps十分一般的な配信
192kbps高音質歌配信など
320kbps最高音質音楽重視の配信

音声フィルターの活用

OBSには標準で強力な音声フィルターが搭載されています。

マイクに適用したいフィルター

  1. ノイズ抑制

    • RNNoise:AI based、高品質
    • Speex:軽量、そこそこの品質
  2. ノイズゲート

    • 一定音量以下をカット
    • 閉鎖閾値:-32dB、開放閾値:-26dB程度
  3. コンプレッサー

    • 音量を均一化
    • 比率:3:1〜6:1、閾値:-18dB程度
  4. リミッター

    • 音割れ防止
    • 閾値:-3dB程度

フィルター適用順序

フィルターは上から順に適用されます。推奨順序はノイズ抑制 → ノイズゲート → コンプレッサー → リミッターです。

OBS音声フィルターの推奨順序

シーンとソースの使い方

シーンの概念

シーンは「配信画面のプリセット」です。複数のシーンを作成し、配信中に切り替えることができます。

基本的なシーン構成例

  • 配信前:「まもなく配信開始」画面
  • メイン:ゲーム画面+カメラ
  • 休憩:「休憩中」画面
  • 雑談:カメラ大きめ+チャット表示
  • 配信後:「ご視聴ありがとうございました」画面

ソースの種類と使い方

ソース種類用途設定のコツ
ゲームキャプチャゲーム画面フルスクリーンゲームに最適
ウィンドウキャプチャ特定ウィンドウウィンドウモードのゲームに
画面キャプチャデスクトップ全体複数画面切り替え時に
映像キャプチャデバイスカメラ・キャプボWebカメラやキャプチャーボード
音声入力キャプチャ特定アプリの音声ゲーム音声の個別取得
画像静止画オーバーレイ・フレーム
ブラウザWebページアラート・ウィジェット
テキスト文字表示タイトル・情報表示

ゲームキャプチャがうまくいかない時

  • OBSを管理者権限で実行
  • 「特定のウィンドウをキャプチャ」でゲームを指定
  • 「SLIクロスファイアキャプチャモード」を試す
  • それでもダメならウィンドウキャプチャを使用

ソースの階層管理

ソースはリストの上にあるものが手前に表示されます。

ソースの階層順序(レイヤー構造)

推奨階層(上から):

  1. テキスト・アラート
  2. Webカメラ
  3. オーバーレイ・フレーム
  4. ゲーム画面

プラットフォーム別設定ガイド

YouTube Live設定

【推奨設定】
エンコーダ:NVENC(またはx264)
ビットレート:6,000-9,000 kbps
解像度:1920x1080
FPS:60
キーフレーム:2秒
プロファイル:high
配信サーバー:Primary YouTube ingest server

YouTube固有の設定

  • 「低遅延」モードは画質がやや落ちる
  • 「超低遅延」はさらに制限あり
  • アーカイブ画質を重視するなら「通常の遅延」推奨

Twitch設定

【推奨設定】
エンコーダ:NVENC(またはx264)
ビットレート:6,000 kbps(上限)
解像度:1920x1080 または 1280x720
FPS:60
キーフレーム:2秒

Twitchパートナー以外の注意

Twitchはパートナー以外だとトランスコード(画質選択)が保証されません。視聴者の回線を考慮し、720p/60fps/4,500kbps程度が安全な場合もあります。

ニコニコ生放送設定

【推奨設定】
エンコーダ:NVENC(またはx264)
ビットレート:6,000 kbps(プレミアム)
解像度:1280x720
FPS:30 または 60
キーフレーム:2秒

ニコニコは一般会員だとビットレート制限があるため、プレミアム会員推奨。

よく使うプラグイン

StreamFX

高度なフィルターとソースを追加する人気プラグイン。

主な機能

  • ぼかし・シャープネス
  • 3D変換
  • ダイナミックマスク

Move Transition

シーン切り替え時にソースをアニメーション移動させるプラグイン。

Advanced Scene Switcher

条件に応じて自動でシーン切り替えを行うプラグイン。

使用例

  • 特定のゲームが起動したらシーン切り替え
  • 時間になったら休憩画面に
  • 音声レベルで切り替え

obs-websocket

外部からOBSを制御するためのプラグイン(OBS 28以降は標準搭載)。

Stream DeckやTouch Portalとの連携に必須。

トラブルシューティング

配信がカクつく

原因と対策

症状原因対策
エンコーダ過負荷CPU/GPU負荷高NVENCに変更、プリセット下げる
ドロップフレーム回線不安定ビットレート下げる
レンダリングラグPC性能不足解像度・FPS下げる

OBSの警告表示

  • 赤い四角(エンコーダ過負荷):エンコード設定を軽くする
  • 赤い四角(ドロップフレーム):ビットレートを下げる・回線確認
  • 黄色い警告:軽微な問題、要注意

音声が聞こえない

チェックリスト

  1. OBSのミキサーでミュートになっていないか
  2. 音声入力デバイスが正しく選択されているか
  3. Windows側の音声設定
  4. サンプルレートの一致
  5. 音声モニタリング設定

ゲーム画面が映らない

対処法

  1. OBSを管理者権限で実行
  2. ゲームキャプチャで「特定のウィンドウ」を選択
  3. ウィンドウキャプチャに切り替え
  4. 画面キャプチャを最終手段として使用
  5. GPU設定でOBSとゲームを同じGPUに

配信と録画を同時にする設定

「出力」→「出力モード:詳細」で、「配信」と「録画」を個別設定:

【配信設定例】
エンコーダ:NVENC
ビットレート:6,000 kbps

【録画設定例】
エンコーダ:NVENC
品質:High Quality
形式:MKV(後でMP4に変換)
ビットレート:20,000-50,000 kbps

録画形式の選び方

録画はMKV形式を推奨します。MKVは配信中にPCが落ちてもファイルが破損しにくいです。配信後に「ファイル」→「録画の再多重化」でMP4に変換できます。

配信者向けOBS活用テクニック

ホットキーの設定

よく使う操作にはホットキーを設定しましょう。

おすすめホットキー設定

操作おすすめキー
配信開始/停止F9
録画開始/停止F10
シーン切り替えF1-F4
マイクミュートF5
デスクトップ音声ミュートF6

スタジオモードの活用

スタジオモードを使うと、次のシーンをプレビューしながら切り替えられます。

メリット

  • 切り替え前に確認できる
  • トランジション(切り替え効果)を適用可能
  • 放送事故防止

プロファイルの使い分け

配信プラットフォームごとにプロファイルを作成しておくと便利です。

  • YouTube用プロファイル(高ビットレート)
  • Twitch用プロファイル(6,000kbps上限)
  • 録画用プロファイル(最高画質)

オーバーレイの作成

配信画面を華やかにするオーバーレイは、以下で入手・作成できます:

方法特徴費用
Canva簡単に作成可能無料〜
StreamElements無料テンプレート豊富無料
OWN3D高品質テンプレート有料
自作完全オリジナル無料

パフォーマンス最適化

Windows設定の最適化

  1. ゲームモードを有効化
  2. ハードウェアアクセラレーションを確認
  3. 電源プランを「高パフォーマンス」に
  4. 不要なバックグラウンドアプリを終了

OBS固有の最適化

  1. プレビューを無効化:配信中にCPU負荷軽減
  2. スタジオモードを使わない:不要なら無効化
  3. プラグインを必要最小限に:重いプラグインは負荷増
  4. ブラウザソースを減らす:各ブラウザソースがリソース消費

NVIDIAコントロールパネル設定

NVENCを使う場合、NVIDIAコントロールパネルで以下を設定:

  1. 「3D設定の管理」→「プログラム設定」
  2. OBS Studio(64bit)を追加
  3. 「電源管理モード」→「パフォーマンス最大化を優先」
  4. 「スレッドした最適化」→「オン」

まとめ:OBS設定の基本方針

OBS設定の基本方針

  1. エンコーダ:ゲーム配信ならNVENC、余裕があればx264
  2. ビットレート:回線速度の70%以下、プラットフォーム上限以下
  3. 解像度:迷ったら720p/60fpsから始める
  4. 音声:サンプルレートを48kHzで統一
  5. フィルター:ノイズ抑制とコンプレッサーは必須

最初から完璧な設定を目指す必要はありません。まずは基本設定で配信を始め、視聴者のフィードバック自分でアーカイブを確認しながら、少しずつ調整していくのがおすすめです。

OBSは奥が深いソフトですが、基本を押さえれば十分に高品質な配信が可能です。この記事を参考に、あなただけの最適な設定を見つけてください。

次のステップ

  • まずは自動構成ウィザードで設定
  • テスト配信で確認(非公開で)
  • アーカイブを見て画質・音質をチェック
  • 問題があれば該当箇所を調整
  • 本番配信で実践

配信設定に正解はなく、あなたの環境と配信スタイルに合った設定が「最適」です。トライアンドエラーを繰り返しながら、理想の配信環境を構築していきましょう。

よくある質問

QOBSの推奨スペックは?
A
配信のみなら4コア以上のCPU、8GB RAM、GTX 1650以上のGPUが最低限必要です。ゲーム配信なら6コア以上のCPU、16GB RAM、RTX 3060以上を推奨します。4K配信やエンコード負荷の高い設定では、さらにハイスペックなPCが必要になります。
Qx264とNVENCどちらを使うべき?
A
ゲーム配信ならNVENCを推奨します。GPUでエンコードするためCPU負荷が低く、ゲームのパフォーマンスに影響しにくいです。雑談配信やCPUに余裕がある場合はx264の方が高画質です。NVENCはNVIDIA GPU専用、AMDはAMF、IntelはQSVが利用できます。
Q配信と録画を同時にするには?
A
OBSの「設定」→「出力」→「出力モード:詳細」で、「配信」タブと「録画」タブを個別に設定できます。録画は配信より高ビットレート(例:配信6000kbps、録画20000kbps)に設定することで、アーカイブ用の高画質映像を残せます。
Q音声が途切れる・ノイズが入る原因は?
A
主な原因は①サンプルレートの不一致(Windows設定とOBSを48kHzに統一)②バッファサイズの問題③USBの帯域不足④ドライバーの問題です。まずサンプルレートを確認し、改善しなければオーディオインターフェースのバッファを上げてみてください。
Q配信画面がカクつく原因と対策は?
A
主な原因は①エンコーダ過負荷(NVENCに変更)②ビットレート過多(回線速度の70%以下に)③解像度が高すぎる(1080p→720pに下げる)④PCスペック不足です。OBS右下の「エンコーダ過負荷」や「ドロップフレーム」表示で原因を特定できます。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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