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【2026年版】配信の画質を上げるエンコード設定完全ガイド|ビットレート・解像度・FPSの決め方

【2026年版】配信の画質を上げるエンコード設定完全ガイド|ビットレート・解像度・FPSの決め方

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この記事でわかること
  • プラットフォーム別のビットレート・解像度・FPSの最適値がわかる
  • NVENCやAV1など最新エンコーダーの選び方がわかる
  • 配信が安定しないときのトラブルシューティングができる
  • PC環境別の具体的な設定例がすぐ試せる

【2026年版】配信の画質を上げるエンコード設定完全ガイド

「配信の画質が悪い」「カクカクする」「視聴者に画質が荒いと言われた」

こうした悩みの原因は、ほとんどの場合エンコード設定のミスマッチです。高画質にしたいからとビットレートを上げすぎると配信が途切れ、逆に下げすぎると映像がぼやける。

この記事では、あなたのPC環境と回線に合った最適なエンコード設定を見つける方法を、OBS Studioの画面に沿って解説します。

項目初心者向け安全設定中級者向け高画質設定上級者向け最高画質設定
解像度720p(1280×720)1080p(1920×1080)1440p〜4K
FPS30fps60fps60fps
ビットレート2,500〜4,000kbps6,000〜9,000kbps10,000kbps以上
エンコーダーx264 veryfastNVENC(H.264)NVENC(AV1/HEVC)

まず理解すべき「エンコードの3要素」

配信の画質は、解像度・FPS・ビットレートの3つの組み合わせで決まります。この3つはトレードオフの関係にあり、1つを上げれば他を下げるか、より強力なPC・回線が必要になります。

エンコード3要素の役割
解像度映像の細かさ(720p / 1080p / 1440p / 4K)
FPS映像の滑らかさ(30fps / 60fps)
ビットレート1秒間に送信するデータ量(kbps)
エンコーダー映像を圧縮するソフトウェア/ハードウェア
キーフレーム間隔シーン全体を描画する頻度(通常2秒固定)

解像度:720pか1080pか

結論から言うと、2026年の配信は1080pが標準です。ただし、PCスペックが足りない場合は720pでも問題ありません。

視聴者の多くはスマホで視聴しており、小さな画面では720pと1080pの差はほとんど感じられません。一方、PCで視聴する視聴者にとっては1080pの方が明らかに綺麗です。

4K配信について: YouTubeは4K配信に対応していますが、必要なビットレート(20,000kbps以上)と回線速度を考えると、現時点では一般の配信者にはオーバースペックです。4K対応の配信環境については配信機材完全ガイドを参照してください。

FPS:30fpsか60fpsか

FPSはゲームジャンルによって使い分けるのがベストです。

ジャンル推奨FPS理由
FPS/TPS(Apex、VALORANT等)60fps動きが速く、30fpsだとカクカクに見える
アクション・格闘ゲーム60fpsフレーム単位の操作があるジャンル
RPG・アドベンチャー30fpsでも可動きが緩やかで差が出にくい
雑談・歌枠30fpsで十分動きが少ないため、ビットレートを節約できる
注意

FPSを上げるとビットレートも必要になります。 60fpsは30fpsの約1.5〜2倍のビットレートが必要です。回線速度が足りない場合は、FPSを下げて安定させる方が視聴体験は良くなります。

ビットレート:回線速度から逆算する

ビットレート設定の最重要ルールは、上り回線の実効速度の60〜70%を上限にすることです。

ビットレートの決め方
1
スピードテスト(fast.comまたはspeedtest.net)で上り速度を3回測定し、最低値を記録する
2
最低値の60〜70%を計算する(例:上り20Mbpsなら12,000〜14,000kbps)
3
プラットフォームの上限値と比較して、低い方を採用する
4
30分のテスト配信を行い、フレームドロップがゼロか確認する
5
ドロップが発生したらビットレートを500kbps刻みで下げる

プラットフォーム別の推奨設定

各プラットフォームにはビットレートの推奨値と上限があります。これを超えると配信が不安定になったり、再エンコード時に画質が劣化する場合があります。

YouTube Live

YouTubeは比較的高いビットレートに対応しており、画質を追求しやすいプラットフォームです。

YouTube Live推奨設定
解像度1080p(1920×1080)
FPS60fps
ビットレート6,000〜9,000kbps(上限:51,000kbps)
エンコーダーNVENC H.264またはAV1
キーフレーム間隔2秒
プロファイルHigh
AV1対応RTX 40シリーズ以降で利用可能

YouTubeのAV1配信: 2026年現在、YouTubeはAV1エンコードに対応しています。同じビットレートでもH.264より30〜50%高画質になるため、RTX 40シリーズ以降のGPUを持っている方は積極的に活用しましょう。ただし視聴者側のデコード環境もAV1に対応している必要があります。

Twitch

Twitchはビットレート上限が厳しめですが、パートナーでなくてもトランスコード(画質変換)が提供されるようになりました。

Twitch推奨設定
解像度1080p(1920×1080)
FPS60fps
ビットレート6,000kbps(上限)
エンコーダーNVENC H.264
キーフレーム間隔2秒
プロファイルHigh
AV1対応2026年5月現在、非対応
注意

Twitchの6,000kbps上限に注意: Twitchは公式に6,000kbpsを上限としています。これを超えるとバッファリングが頻発し、視聴者が離脱する原因になります。1080p60fpsで6,000kbpsだとビットレートが足りないと感じる場合は、解像度を936p(1664×936)に下げるプロ配信者も多いです。

ニコニコ生放送

ニコニコ生放送推奨設定
解像度720p(1280×720)
FPS30fps
ビットレート2,000〜6,000kbps
エンコーダーx264またはNVENC H.264
キーフレーム間隔2秒

エンコーダーの選び方:x264 vs NVENC vs AV1

エンコーダーの選択は配信品質に大きく影響します。2026年現在、主に3つの選択肢があります。

x264(ソフトウェアエンコーダー)

CPUで映像を圧縮する方式です。GPUに関係なく使えますが、CPU負荷が高いのが欠点です。

  • どのPCでも利用可能
  • プリセットを遅くするほど高画質(ただしCPU負荷増大)
  • 細かい画質調整が可能
  • CPU負荷が高く、ゲームのフレームレートが低下する
  • ゲーム配信とx264を両立するにはハイスペックCPUが必要
  • 高画質プリセット(slow以下)は実用的でない場合が多い

x264プリセットの選び方:

プリセットCPU負荷画質推奨用途
ultrafast最低低い非推奨
superfast低いやや低い非推奨
veryfast低め普通ゲーム配信(低スペックPC)
faster中程度やや良いゲーム配信(中スペックPC)
fastやや高い良いゲーム配信(高スペックPC)
medium高いとても良い録画向き

NVENC(ハードウェアエンコーダー)

NVIDIA GPUの専用エンコードチップを使う方式です。ゲーム配信者には最もおすすめのエンコーダーです。

  • CPU負荷がほぼゼロ(ゲームへの影響なし)
  • RTX世代ではx264 mediumと同等以上の画質
  • 設定がシンプルで迷いにくい
  • NVIDIA GPU(GTX 600シリーズ以降)が必要
  • AMD GPUでは使えない(AMF/VCEを使用)

NVENC設定の推奨値:

OBS NVENC推奨設定
レート制御CBR(固定ビットレート)
プリセットP5〜P7(旧Quality/Max Quality相当)
プロファイルHigh
Look-aheadオン(画質向上、遅延微増)
B-フレーム2

AV1(次世代エンコーダー)

2026年注目の最新エンコード規格。同じビットレートでH.264の30〜50%高画質を実現します。

AV1に必要なGPU: NVIDIA RTX 40シリーズ以降、AMD RX 7000シリーズ以降、Intel Arc Aシリーズ。これらのGPUを搭載していない場合は、H.264/NVENCを使いましょう。AV1対応GPUの選び方はゲーミングPC選びガイドを参照してください。

PC環境別のおすすめ設定テンプレート

自分のPC環境に合った設定を選びましょう。

ローエンドPC(GTX 1650 / Ryzen 5 3600相当)

ローエンドPC向け設定
解像度720p(1280×720)
FPS30fps
エンコーダーNVENC H.264
ビットレート2,500〜4,000kbps
プリセットP5
キーフレーム間隔2秒

ミドルレンジPC(RTX 3060 / Ryzen 5 5600X相当)

ミドルレンジPC向け設定
解像度1080p(1920×1080)
FPS60fps
エンコーダーNVENC H.264
ビットレート6,000kbps
プリセットP6
キーフレーム間隔2秒

ハイエンドPC(RTX 4070以上 / Ryzen 7 7700X相当)

ハイエンドPC向け設定
解像度1080p(1920×1080)
FPS60fps
エンコーダーNVENC AV1(YouTube)/ H.264(Twitch)
ビットレート8,000〜12,000kbps(YouTube)/ 6,000kbps(Twitch)
プリセットP7
キーフレーム間隔2秒

OBS Studioでの設定手順

実際にOBS Studioで設定する手順を解説します。

OBSエンコード設定の手順
1
OBS Studioを開き、メニューバーの「設定」をクリック
2
左メニューから「出力」を選択し、出力モードを「詳細」に変更
3
「配信」タブでエンコーダーを選択(NVENC H.264 推奨)
4
レート制御を「CBR」、ビットレートを入力(例:6000 Kbps)
5
プリセットを「P5」〜「P7」に設定
6
キーフレーム間隔を「2」に設定
7
左メニューの「映像」を選択し、出力解像度とFPSを設定
8
「OK」で保存し、テスト配信で確認

出力解像度とベース解像度の違い

OBSには「ベース(キャンバス)解像度」と「出力(スケーリング)解像度」の2つがあります。

注意

よくある間違い: ベース解像度を4K(3840×2160)にして出力を1080pにすると、不要なダウンスケーリング処理が発生してCPU/GPU負荷が上がります。ベース解像度は出力と同じか、1段階上までにしましょう。

スケーリングフィルター

出力解像度をベース解像度より下げる場合、スケーリングフィルターの選択も重要です。

フィルター特徴推奨
バイキュービックバランスが良い一般的な配信
ランチョス最も高画質高スペックPC
バイリニア軽い低スペックPC

画質をさらに上げる細部調整

基本設定ができたら、以下の細部調整で画質をさらに改善できます。

カラースペースとカラーレンジ

OBSの「詳細設定」で以下を設定します。

カラー設定
カラースペース709
カラーレンジ限定(Limited)

フル(Full)レンジにしない理由: 配信プラットフォームは限定レンジを前提としており、フルレンジで配信するとコントラストが不自然に見える場合があります。録画用途ではフルレンジの方が情報量が多くなります。

フィルターによる画質改善

OBSのソースフィルターを使って画質を微調整できます。

注意

シャープ化のかけすぎに注意: 値を上げすぎるとノイズが強調され、むしろ画質が悪く見えます。配信プレビューで確認しながら少しずつ調整してください。

トラブルシューティング:配信が安定しないときの対処法

OBSの統計パネルを確認する

OBSの「表示」→「統計」で、配信の状態をリアルタイムで監視できます。

配信安定性チェックリスト
フレームドロップ率が0%であること
エンコードラグが0%であること
レンダリングラグが0%であること
ビットレートが設定値付近で安定していること
CPU使用率が80%以下であること

よくあるトラブルと解決策

トラブル原因解決策
映像がカクカクビットレート不足またはFPS高すぎビットレートを上げるか、FPS/解像度を下げる
配信が途切れる回線速度不足ビットレートを下げる、有線LANに切り替える
ゲームが重くなるCPU負荷(x264使用時)NVENCに切り替える
映像がぼやける解像度/ビットレート低すぎ解像度を上げるか、ビットレートを増やす
ブロックノイズが出る動きの激しいシーンでビットレート不足ビットレートを上げるか、解像度を下げる

回線が不安定な場合の対処

回線安定化の手順
1
Wi-Fiから有線LANに切り替える(最優先)
2
二重ルーターでないか確認する(詳しくは[回線設計ガイド](/blog/streamer-network-setup-guide)を参照)
3
上り速度を3回測定して最低値を把握する
4
ビットレートを最低値の50%に設定する(安全マージン多め)
5
配信中は他のデバイスの大容量通信を止める

録画設定との使い分け

配信と録画は別の設定が最適です。OBSでは「詳細出力モード」で配信と録画を別々に設定できます。

録画向け推奨設定
解像度1080p〜4K(PC性能に応じて)
FPS60fps
エンコーダーNVENC HEVC(H.265)
レート制御CQP(品質固定)
CQ値18〜20(低いほど高画質・大容量)

配信と同時録画のコツ: OBSの「リプレイバッファ」機能を使えば、配信中にハイライトシーンだけを保存できます。全編を録画するよりストレージを節約でき、後からショート動画やハイライトを作る際に便利です。配信用コンテンツの二次活用についてはショート動画運用ガイドも参考にしてください。

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よくある質問

CBR(固定ビットレート)とVBR(可変ビットレート)はどちらがいい?
配信にはCBRが推奨です。VBRは動きの少ないシーンでビットレートを下げてデータを節約しますが、配信ではビットレートの変動がバッファリングの原因になることがあります。録画にはVBRやCQPが適しています。
「配信の遅延」を低くするにはどうすればいい?
エンコード設定で遅延を下げることはできません。遅延は主にプラットフォーム側の処理によるもので、YouTubeなら「超低遅延」モード、Twitchなら「低遅延モード」を配信設定で選択してください。キーフレーム間隔を2秒に設定することも遅延軽減に有効です。
2台のPCで配信する場合のエンコード設定は?
ゲーム用PCからキャプチャーボード経由で配信用PCに映像を送り、配信用PCでエンコードする構成がベストです。配信用PCではNVENCを使い、ゲーム用PCにはエンコード負荷がかからないため、ゲームのフレームレートを最大限に活かせます。

まとめ

画質改善は「高い数値を入れればいい」という単純な話ではなく、自分の環境に合った最適バランスを見つける作業です。まずはこの記事の推奨値からスタートし、テスト配信を繰り返して自分だけの最適設定を見つけてください。

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よくある質問

Qビットレートはどのくらいに設定するべき?
A
YouTube配信なら1080p60fpsで6,000〜9,000kbps、Twitchなら6,000kbps上限が目安です。まずは上り回線の実効速度の60〜70%を上限にして、安定する値を探しましょう。
Q画質を上げたい時に先に触るべき項目は?
A
解像度とFPSを先に決めてからビットレートを調整すると迷いが減ります。1080p60fpsが理想ですが、PCスペックが足りなければ720p60fpsに落とす方がカクつくよりマシです。
QNVENCとx264のどちらを使うべき?
A
NVIDIA GPUを搭載しているならNVENCV(H.264)がおすすめです。CPU負荷がほぼゼロになるため、ゲームのフレームレートに影響しません。GPUがない場合はx264のveryfast〜fastプリセットを使いましょう。
QAV1エンコードは配信で使える?
A
2026年現在、YouTubeはAV1配信に対応済みで、同じビットレートでもH.264より高画質になります。ただしRTX 40シリーズ以降のGPUが必要です。Twitchは非対応のため、マルチ配信には不向きです。
Q配信中にフレームドロップが発生する原因は?
A
主な原因は3つ。回線の上り速度不足(ネットワークドロップ)、CPU/GPU負荷が高すぎる(レンダリングラグ)、ビットレートが回線に対して高すぎる(エンコードドロップ)です。OBSの統計パネルで原因を特定できます。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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