VTuber事業が前年比2倍成長|配信者がVTuber市場で稼ぐために知っておくべきこと
グリーホールディングスのVTuber事業が、前年比約2倍という驚異的な成長を記録しました。2026年2月5日に発表された同社の決算では、イベントやコマース(グッズ販売)の好調により過去最高売上を更新しています。
この数字が示すのは、VTuber市場がもはやニッチではなく、配信者にとって本格的な収益源になりうる巨大市場だということです。本記事では、この成長データを読み解きながら、個人配信者がVTuber市場で収益を上げるための具体的な戦略を解説します。
グリーのVTuber事業が示す市場の爆発的成長
決算データから見る成長の実態
グリーホールディングスの2026年6月期第2四半期決算によると、連結売上高は127.1億円。そのなかでVTuberプロダクション事業が大きく貢献し、売上は前年比約2倍に達しました。
注目すべきは成長の内訳です:
- イベント事業が好調に推移し、ライブやリアルイベントの売上が拡大
- コマース(グッズ販売)が大幅に伸長し、ファンの購買意欲の高さを証明
- 傘下の複数VTuber事務所が安定成長を実現
さらに遡ると、2025年6月期にはメタバース事業全体(REALITY+VTuber事業)で売上高82.7億円(前年比14.2%増)、営業利益6.6億円(同220.1%増)を達成。VTuber事業への積極投資が着実に実を結んでいます。
なぜ今、VTuber市場が急成長しているのか
VTuber市場の拡大を後押ししている要因は大きく3つあります。
1. 収益モデルの多角化が進んだ 以前はスーパーチャット(投げ銭)中心だったVTuberの収益が、グッズ販売・イベント・企業タイアップ・音楽配信と多角化。「配信だけで稼ぐ」モデルから脱却し、安定した収益基盤が構築されつつあります。
2. 企業の参入と投資が加速 グリーだけでなく、ANYCOLOR(にじさんじ)やカバー(ホロライブ)をはじめ多くの企業がVTuber事業に本腰を入れています。企業の投資が増えることで市場全体のパイが拡大し、個人VTuberにも恩恵が波及しています。
3. ファンのエンゲージメントが深い VTuberファンは一般的な配信者のファンと比較して、グッズ購入率やイベント参加率が高い傾向があります。アバターという「キャラクター性」がファンの愛着を生み、消費行動につながりやすいのです。
個人配信者がVTuber市場に参入するメリット
顔出し不要で活動できる
VTuberの最大の強みは匿名性です。本業がある社会人や、プライバシーを重視する方でも安心して配信活動ができます。アバターを通じて自分だけのキャラクターを構築でき、「中の人」としてのリスクを最小化できます。
キャラクターIPとしての資産価値
VTuberのアバターは単なる「顔出しの代替」ではありません。キャラクターとしてのIPを持つことで、以下のような展開が可能になります:
- オリジナルグッズの販売(アクスタ、缶バッジ、Tシャツなど)
- LINEスタンプ制作
- 音楽活動(オリジナル楽曲、歌ってみた)
- 他クリエイターとのコラボレーション
これは顔出し配信者にはない、VTuberならではの収益拡大のチャンスです。
既存配信者からの転向・併用も可能
すでに配信活動をしている方がVTuberとして新しいチャンネルを開設したり、サブ活動としてVTuber配信を始めるケースも増えています。既存の配信スキルはそのまま活かせるため、ゼロからのスタートより圧倒的に有利です。
VTuber市場で稼ぐための5つの収益戦略
戦略1:グッズ・コマースで「推し活」需要を取り込む
グリーの決算でも明らかになったように、コマース(グッズ販売)は最も伸びている収益源のひとつです。
個人VTuberでも始めやすいグッズ展開:
- BOOTHやSUZURIを使ったオンデマンドグッズ販売(在庫リスクなし)
- ボイスデータ販売(FANBOX、Gumroadなど)
- デジタルコンテンツ(壁紙、待ち受け画像)
- 記念日・周年限定グッズ(希少性で購買意欲を刺激)
ポイントは「推し活」の文化に乗ること。ファンが「応援したい」「身につけたい」と思えるグッズ設計が重要です。
戦略2:イベント出演・主催で単価を上げる
リアルイベントやオンラインイベントは高単価の収益源です。
- 個人主催の有料オンラインライブ(チケット販売)
- VTuber合同イベントへの参加
- ファンミーティング(少人数・高価格帯)
- 企業主催イベントへのゲスト出演
まずは他のVTuberとのコラボイベントから始め、徐々に自分主催のイベントにスケールアップしていくのが現実的なステップです。
戦略3:ファンコミュニティを収益基盤にする
メンバーシップやサブスクリプションは毎月の安定収入を生み出します。
- YouTube メンバーシップ
- Pixiv FANBOX / Fantia
- Discord有料サーバー
- Twitchサブスクリプション
月額500〜1,000円のメンバーが100人いれば、それだけで月5〜10万円の安定収入です。限定配信や限定コンテンツで付加価値を提供しましょう。
戦略4:企業案件・タイアップを獲得する
VTuber市場の拡大に伴い、企業がVTuberにプロモーションを依頼するケースが急増しています。
企業案件を獲得するためのポイント:
- ポートフォリオを整える(過去の配信実績、視聴者データ)
- SNSでの発信力を数字で示す
- 特定ジャンル(ゲーム、音楽、料理など)での専門性を打ち出す
- VTuber向けマッチングプラットフォームに登録する
登録者数が少なくても、特定ジャンルで熱量の高いファンを持っていれば案件獲得は可能です。
戦略5:音楽・クリエイティブ活動で収益を拡張する
VTuberと音楽は非常に相性が良く、オリジナル楽曲やカバー楽曲の配信は大きな収益源になります。
- 各種音楽配信プラットフォームでの楽曲販売
- 歌ってみた動画による広告収入
- ライブでの楽曲パフォーマンス
- 楽曲のサブスクリプション収入
VTuberを始めるための最低限の準備
VTuber活動を始めるにあたって、最低限必要な準備をまとめます。
必要な機材・ソフトウェア
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| Live2Dモデル | 3〜10万円 | ココナラ、SKIMAなどで依頼可能 |
| Webカメラ | 5,000〜15,000円 | トラッキング用 |
| マイク | 5,000〜20,000円 | 音質は視聴者維持に直結 |
| トラッキングソフト | 無料〜 | VTube Studio、nizima LIVEなど |
| 配信ソフト | 無料 | OBS Studio |
合計3〜5万円程度あれば、最低限の環境は整います。最初から高額な3Dモデルを用意する必要はありません。
おすすめのステップ
- コンセプト設計:どんなキャラクターで、どんな配信をするか決める
- モデル制作依頼:Live2Dモデルを制作者に依頼(1〜2ヶ月)
- 環境構築:トラッキング・配信ソフトのセットアップ
- テスト配信:非公開でテストし、品質を確認
- デビュー配信:SNSで告知し、初配信を実施
まとめ:VTuber市場は「参入するなら今」
グリーのVTuber事業が前年比2倍という数字は、この市場がまだ成長フェーズにあることを示しています。成熟した市場では2倍成長は起きません。
個人配信者にとってのチャンスは以下の通りです:
- 市場拡大に伴い、視聴者の裾野が広がっている
- グッズ・イベント・メンバーシップなど収益の多角化が容易
- 顔出し不要で副業としても始めやすい
- 企業案件の需要が増加中
「配信で稼ぎたいけど顔出しは避けたい」「収益を多角化したい」——そんな配信者にとって、VTuber市場は最も魅力的な選択肢のひとつです。市場が成長している今こそ、参入を検討するベストなタイミングではないでしょうか。
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