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【OBSとは】配信者必須の無料ソフトの使い方・設定を徹底解説

【OBSとは】配信者必須の無料ソフトの使い方・設定を徹底解説

公開日
読了目安8

OBSとは

「OBSって何?」 「配信を始めたいけど、どんなソフトを使えばいい?」 「無料で使える配信ソフトはある?」

OBS(Open Broadcaster Software)は、ライブ配信や録画ができる無料のオープンソースソフトウェアです。

世界中の配信者に愛用されており、Twitch、YouTube、ニコニコ生放送など主要なプラットフォームに対応。プロの配信者から初心者まで幅広く利用されています。

この記事では、OBSの基本から使い方まで徹底解説します。

この記事でわかること - OBSとは何か - OBSでできること - 基本的な設定方法 - 便利な機能とプラグイン

OBSの基本情報

OBS Studio 基本データ
正式名称Open Broadcaster Software Studio
開発OBS Project(オープンソースコミュニティ)
初版リリース2012年
最新バージョン32.x系(2025年現在)
対応OSWindows、macOS、Linux
価格完全無料
ライセンスGPLv2(オープンソース)
公式サイトobsproject.com

なぜOBSが選ばれるのか

OBSが配信者に選ばれる理由は明確です。

  • 完全無料で全機能が使える
  • オープンソースで透明性が高い
  • 主要な配信プラットフォームに対応
  • プラグインで機能を拡張可能
  • 活発なコミュニティとサポート
  • 定期的なアップデート

OBSの歴史

2012年:誕生

2012年、OBSの前身となる「Open Broadcaster Software」がリリース。

当時は「OBS Classic」と呼ばれ、Windows専用のソフトウェアでした。

2016年:OBS Studio登場

2016年、完全に書き直された「OBS Studio」がリリース。

OBS Studioの特徴 - マルチプラットフォーム対応(Windows/macOS/Linux) - モダンな設計 - プラグインシステム - 高度なシーン管理

OBS Studioの登場により、より多くのユーザーがOBSを利用できるようになりました。

2020年〜2025年:配信ブームで普及加速

コロナ禍での配信ブームにより、OBSのユーザー数は爆発的に増加

現在では配信ソフトのデファクトスタンダードとして、世界中で利用されています。


OBSでできること

1. ライブ配信

OBSの最も基本的な機能がライブ配信です。

対応プラットフォーム
Twitch完全対応
YouTube Live完全対応
ニコニコ生放送完全対応
Facebook Live完全対応
TikTok LIVE対応
ツイキャス対応
その他RTMPに対応したサービス全般

2. 録画

配信だけでなく、高品質な録画も可能です。

録画機能の特徴 - 様々なフォーマットで保存(MP4、MKV、FLVなど) - 配信と同時録画が可能 - リプレイバッファ機能 - 録画品質の細かい設定

3. シーン・ソース管理

複数のシーンを作成し、ワンクリックで切り替えられます。

シーンの例用途
ゲーム画面ゲームプレイ中
雑談画面トーク中心の配信
待機画面配信開始前・休憩中
エンディング配信終了時

4. ソースの種類

OBSでは様々なソースを追加できます。

主なソースの種類
映像キャプチャデバイスWebカメラ、キャプチャーボード
ゲームキャプチャPCゲームの画面
ウィンドウキャプチャ特定のウィンドウ
画面キャプチャデスクトップ全体
画像静止画(PNG、JPGなど)
メディアソース動画ファイル
テキスト文字の表示
ブラウザWebページ、アラート
音声入力キャプチャマイク
音声出力キャプチャPCの音声

5. フィルター機能

各ソースにフィルターを適用できます。

主なフィルター - クロマキー(グリーンバック合成) - カラー補正 - シャープ化 - ノイズ抑制 - ノイズゲート - コンプレッサー - LUTフィルター

OBSの設定方法

推奨スペック

OBSを快適に使用するための推奨スペックは以下の通りです。

推奨PCスペック
CPUIntel Core i5以上 / AMD Ryzen 5以上
メモリ8GB以上(16GB推奨)
グラフィックDirectX 10.1対応GPU
ストレージSSD推奨
OSWindows 10/11、macOS 10.15以降

高画質配信(1080p60fps)にはより高いスペックが必要です。

基本的な設定手順

1. ダウンロードとインストール

公式サイト(obsproject.com)からダウンロードしてインストール。

  • 必ず公式サイトからダウンロード
  • 非公式サイトのOBSにはマルウェアが含まれる可能性

2. 自動構成ウィザード

初回起動時に自動構成ウィザードが表示されます。

  1. 「配信のために最適化」を選択
  2. 配信サービスを選択(Twitch、YouTubeなど)
  3. 自動テストで最適な設定を適用

3. 配信設定

手動で設定する場合の推奨値:

推奨配信設定
出力解像度1920x1080(1080p)
フレームレート60fps(または30fps)
エンコーダx264またはNVENC(GPU)
ビットレート6000Kbps(Twitchの場合)
キーフレーム間隔2秒

4. 音声設定

設定項目推奨値
サンプリングレート48kHz
チャンネルステレオ
デスクトップ音声既定
マイク使用するマイクを選択

便利な機能

スタジオモード

スタジオモードを使うと、プレビューと配信画面を分けて確認できます。

スタジオモードのメリット - シーン切り替え前にプレビュー確認 - トランジション効果の設定 - 放送事故の防止

ホットキー

ホットキーを設定すると、キーボードショートカットで操作できます。

よく使うホットキー設定例
シーン切り替えF1〜F4
配信開始/停止Ctrl+Alt+S
録画開始/停止Ctrl+Alt+R
マイクミュートCtrl+Alt+M

リプレイバッファ

リプレイバッファを使うと、直前の映像を保存できます。

ゲームでの神プレイや面白いシーンを後から保存するのに便利です。

仮想カメラ

仮想カメラ機能を使うと、OBSの画面をZoomやDiscordのカメラとして使えます。

  • Zoomミーティングで画面共有
  • Discordでオーバーレイ付きカメラ
  • 複数ソースを合成してビデオ通話

プラグイン・拡張機能

人気のプラグイン

OBSはプラグインで機能を拡張できます。

人気のOBSプラグイン
StreamFX高度なフィルター・エフェクト
Move Transition滑らかなアニメーション
Advanced Scene Switcherシーンの自動切り替え
Source Dockソースのドック表示
WebSocket外部連携用API

Streamlabs OBSとの違い

Streamlabs Desktop(旧Streamlabs OBS)は、OBSをベースにした派生ソフトです。

比較項目OBS StudioStreamlabs Desktop
価格完全無料基本無料(有料機能あり)
カスタマイズ性高いやや制限あり
初心者向け普通優しい
軽さ軽いやや重い
アラート機能プラグイン必要標準搭載

配信プラットフォーム別の設定

Twitch

Twitchで配信する場合の設定:

Twitch推奨設定
最大ビットレート6000Kbps
エンコーダNVENC(GPU使用時)
解像度1080p または 720p
フレームレート60fps
キーフレーム間隔2秒

YouTube Live

YouTubeで配信する場合の設定:

YouTube Live推奨設定
ビットレート4500-9000Kbps(1080p60fps)
エンコーダx264 または NVENC
解像度1080p 推奨
フレームレート60fps
キーフレーム間隔2秒

ニコニコ生放送

ニコニコで配信する場合の設定:

ニコニコ生放送設定
ビットレート最大6000Kbps(プレミアム会員)
解像度1280x720 推奨
フレームレート30fps 推奨

よくあるトラブルと解決法

映像がカクつく

配信映像がカクカクします
ビットレートを下げる解像度を下げるエンコーダをNVENCに変更などを試してください。PCスペックが不足している場合は、720p30fpsへの変更を検討しましょう。

音声が入らない

マイクの音声が配信に乗りません
音声ミキサーでマイクがミュートになっていないか確認。設定→音声で正しいデバイスが選択されているか確認してください。Windows側のマイク許可設定も確認しましょう。

ゲームがキャプチャできない

ゲーム画面が真っ黒になります
ゲームキャプチャではなくウィンドウキャプチャを試す、OBSを管理者権限で実行する、アンチチート対応を確認するなどの方法があります。

配信が重い

配信中にPCが重くなります
エンコーダをGPU(NVENC)に変更プレビューを無効化不要なソースを削除などで改善できます。それでも重い場合はPCスペックの見直しが必要です。

OBSを使う配信者

有名配信者の多くがOBSを使用

プロの配信者から趣味の配信者まで、多くの人がOBSを使用しています。

OBSを使う主な理由(配信者の声) - 「無料なのに機能が豊富」 - 「プラグインで自分好みにカスタマイズできる」 - 「安定していてトラブルが少ない」 - 「情報が多くて困った時に解決しやすい」

OBSの代替ソフト

他の配信ソフトとの比較

OBS以外にも配信ソフトはあります。

ソフト名価格特徴
OBS Studio無料定番、高機能
Streamlabs Desktop基本無料初心者向け
XSplit有料プロ向け
Twitch Studio無料Twitch公式
NVIDIA Broadcast無料NVIDIA GPU専用

まとめ

まとめ

OBS Studio まとめ
  1. 概要:無料のオープンソース配信ソフト
  2. 機能:ライブ配信、録画、シーン管理、フィルター
  3. 対応:Twitch、YouTube、ニコニコなど主要サービス
  4. 特徴:完全無料、高機能、プラグイン拡張可能
  5. 対象:初心者からプロまで幅広い配信者

配信を始めるなら、まずOBSを使ってみることをおすすめします。


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※ 本記事の情報は2025年12月時点のものです。 ※ 画像出典:Unsplash

よくある質問

QOBSとは何ですか?
A
OBS(Open Broadcaster Software)は、ライブ配信や録画ができる無料のオープンソースソフトウェアです。Twitch、YouTube、ニコニコ生放送など主要な配信プラットフォームに対応しており、世界中の配信者に利用されています。
QOBSは無料で使えますか?
A
はい、完全無料です。オープンソースソフトウェアなので、誰でも無料でダウンロード・使用できます。商用利用も可能で、追加料金や有料プランはありません。
QOBSでできることは?
A
ライブ配信、録画、シーン切り替え、複数ソースの合成、BGM追加、フィルター適用、クロマキー合成など多彩な機能があります。プラグインで機能を拡張することも可能です。
QOBSの推奨スペックは?
A
最低でもIntel Core i5以上のCPU、8GB以上のRAM、DirectX 10.1対応のグラフィックボードが推奨されます。高画質配信にはより高いスペックが必要です。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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