【OBSとは】配信者必須の無料ソフトの使い方・設定を徹底解説
OBSとは
「OBSって何?」 「配信を始めたいけど、どんなソフトを使えばいい?」 「無料で使える配信ソフトはある?」
OBS(Open Broadcaster Software)は、ライブ配信や録画ができる無料のオープンソースソフトウェアです。
世界中の配信者に愛用されており、Twitch、YouTube、ニコニコ生放送など主要なプラットフォームに対応。プロの配信者から初心者まで幅広く利用されています。
この記事では、OBSの基本から使い方まで徹底解説します。
OBSの基本情報
| 正式名称 | Open Broadcaster Software Studio |
|---|---|
| 開発 | OBS Project(オープンソースコミュニティ) |
| 初版リリース | 2012年 |
| 最新バージョン | 32.x系(2025年現在) |
| 対応OS | Windows、macOS、Linux |
| 価格 | 完全無料 |
| ライセンス | GPLv2(オープンソース) |
| 公式サイト | obsproject.com |
なぜOBSが選ばれるのか
OBSが配信者に選ばれる理由は明確です。
- 完全無料で全機能が使える
- オープンソースで透明性が高い
- 主要な配信プラットフォームに対応
- プラグインで機能を拡張可能
- 活発なコミュニティとサポート
- 定期的なアップデート
OBSの歴史
2012年:誕生
2012年、OBSの前身となる「Open Broadcaster Software」がリリース。
当時は「OBS Classic」と呼ばれ、Windows専用のソフトウェアでした。
2016年:OBS Studio登場
2016年、完全に書き直された「OBS Studio」がリリース。
OBS Studioの登場により、より多くのユーザーがOBSを利用できるようになりました。
2020年〜2025年:配信ブームで普及加速
コロナ禍での配信ブームにより、OBSのユーザー数は爆発的に増加。
現在では配信ソフトのデファクトスタンダードとして、世界中で利用されています。
OBSでできること
1. ライブ配信
OBSの最も基本的な機能がライブ配信です。
| Twitch | 完全対応 |
|---|---|
| YouTube Live | 完全対応 |
| ニコニコ生放送 | 完全対応 |
| Facebook Live | 完全対応 |
| TikTok LIVE | 対応 |
| ツイキャス | 対応 |
| その他 | RTMPに対応したサービス全般 |
2. 録画
配信だけでなく、高品質な録画も可能です。
3. シーン・ソース管理
複数のシーンを作成し、ワンクリックで切り替えられます。
| シーンの例 | 用途 |
|---|---|
| ゲーム画面 | ゲームプレイ中 |
| 雑談画面 | トーク中心の配信 |
| 待機画面 | 配信開始前・休憩中 |
| エンディング | 配信終了時 |
4. ソースの種類
OBSでは様々なソースを追加できます。
| 映像キャプチャデバイス | Webカメラ、キャプチャーボード |
|---|---|
| ゲームキャプチャ | PCゲームの画面 |
| ウィンドウキャプチャ | 特定のウィンドウ |
| 画面キャプチャ | デスクトップ全体 |
| 画像 | 静止画(PNG、JPGなど) |
| メディアソース | 動画ファイル |
| テキスト | 文字の表示 |
| ブラウザ | Webページ、アラート |
| 音声入力キャプチャ | マイク |
| 音声出力キャプチャ | PCの音声 |
5. フィルター機能
各ソースにフィルターを適用できます。
OBSの設定方法
推奨スペック
OBSを快適に使用するための推奨スペックは以下の通りです。
| CPU | Intel Core i5以上 / AMD Ryzen 5以上 |
|---|---|
| メモリ | 8GB以上(16GB推奨) |
| グラフィック | DirectX 10.1対応GPU |
| ストレージ | SSD推奨 |
| OS | Windows 10/11、macOS 10.15以降 |
高画質配信(1080p60fps)にはより高いスペックが必要です。
基本的な設定手順
1. ダウンロードとインストール
公式サイト(obsproject.com)からダウンロードしてインストール。
- 必ず公式サイトからダウンロード
- 非公式サイトのOBSにはマルウェアが含まれる可能性
2. 自動構成ウィザード
初回起動時に自動構成ウィザードが表示されます。
- 「配信のために最適化」を選択
- 配信サービスを選択(Twitch、YouTubeなど)
- 自動テストで最適な設定を適用
3. 配信設定
手動で設定する場合の推奨値:
| 出力解像度 | 1920x1080(1080p) |
|---|---|
| フレームレート | 60fps(または30fps) |
| エンコーダ | x264またはNVENC(GPU) |
| ビットレート | 6000Kbps(Twitchの場合) |
| キーフレーム間隔 | 2秒 |
4. 音声設定
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| サンプリングレート | 48kHz |
| チャンネル | ステレオ |
| デスクトップ音声 | 既定 |
| マイク | 使用するマイクを選択 |
便利な機能
スタジオモード
スタジオモードを使うと、プレビューと配信画面を分けて確認できます。
ホットキー
ホットキーを設定すると、キーボードショートカットで操作できます。
| シーン切り替え | F1〜F4 |
|---|---|
| 配信開始/停止 | Ctrl+Alt+S |
| 録画開始/停止 | Ctrl+Alt+R |
| マイクミュート | Ctrl+Alt+M |
リプレイバッファ
リプレイバッファを使うと、直前の映像を保存できます。
ゲームでの神プレイや面白いシーンを後から保存するのに便利です。
仮想カメラ
仮想カメラ機能を使うと、OBSの画面をZoomやDiscordのカメラとして使えます。
- Zoomミーティングで画面共有
- Discordでオーバーレイ付きカメラ
- 複数ソースを合成してビデオ通話
プラグイン・拡張機能
人気のプラグイン
OBSはプラグインで機能を拡張できます。
| StreamFX | 高度なフィルター・エフェクト |
|---|---|
| Move Transition | 滑らかなアニメーション |
| Advanced Scene Switcher | シーンの自動切り替え |
| Source Dock | ソースのドック表示 |
| WebSocket | 外部連携用API |
Streamlabs OBSとの違い
Streamlabs Desktop(旧Streamlabs OBS)は、OBSをベースにした派生ソフトです。
| 比較項目 | OBS Studio | Streamlabs Desktop |
|---|---|---|
| 価格 | 完全無料 | 基本無料(有料機能あり) |
| カスタマイズ性 | 高い | やや制限あり |
| 初心者向け | 普通 | 優しい |
| 軽さ | 軽い | やや重い |
| アラート機能 | プラグイン必要 | 標準搭載 |
配信プラットフォーム別の設定
Twitch
Twitchで配信する場合の設定:
| 最大ビットレート | 6000Kbps |
|---|---|
| エンコーダ | NVENC(GPU使用時) |
| 解像度 | 1080p または 720p |
| フレームレート | 60fps |
| キーフレーム間隔 | 2秒 |
YouTube Live
YouTubeで配信する場合の設定:
| ビットレート | 4500-9000Kbps(1080p60fps) |
|---|---|
| エンコーダ | x264 または NVENC |
| 解像度 | 1080p 推奨 |
| フレームレート | 60fps |
| キーフレーム間隔 | 2秒 |
ニコニコ生放送
ニコニコで配信する場合の設定:
| ビットレート | 最大6000Kbps(プレミアム会員) |
|---|---|
| 解像度 | 1280x720 推奨 |
| フレームレート | 30fps 推奨 |
よくあるトラブルと解決法
映像がカクつく
音声が入らない
ゲームがキャプチャできない
配信が重い
OBSを使う配信者
有名配信者の多くがOBSを使用
プロの配信者から趣味の配信者まで、多くの人がOBSを使用しています。
OBSの代替ソフト
他の配信ソフトとの比較
OBS以外にも配信ソフトはあります。
| ソフト名 | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| OBS Studio | 無料 | 定番、高機能 |
| Streamlabs Desktop | 基本無料 | 初心者向け |
| XSplit | 有料 | プロ向け |
| Twitch Studio | 無料 | Twitch公式 |
| NVIDIA Broadcast | 無料 | NVIDIA GPU専用 |
まとめ
まとめ
OBS Studio まとめ- 概要:無料のオープンソース配信ソフト
- 機能:ライブ配信、録画、シーン管理、フィルター
- 対応:Twitch、YouTube、ニコニコなど主要サービス
- 特徴:完全無料、高機能、プラグイン拡張可能
- 対象:初心者からプロまで幅広い配信者
配信を始めるなら、まずOBSを使ってみることをおすすめします。
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※ 本記事の情報は2025年12月時点のものです。 ※ 画像出典:Unsplash
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