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【現実】副業で動画編集を始める前に知っておくべき7つのこと|稼げる人・稼げない人の違い

【現実】副業で動画編集を始める前に知っておくべき7つのこと|稼げる人・稼げない人の違い

公開日
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動画編集は副業に最適!」「月5万円は誰でも稼げる!

そんな情報を見て、動画編集の副業に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

確かに動画編集は在宅でできる人気の副業ですが、甘い話だけを信じて始めると挫折する可能性が高いです。

この記事では、動画編集を副業で始める前に知っておくべき「現実」を正直にお伝えします。

この記事でわかること - 動画編集副業の「良い面」と「厳しい面」 - 必要な初期投資と学習期間 - 案件獲得の現実と難しさ - 稼げる人・稼げない人の違い - それでも始める価値があるケース

動画編集副業の現実① 初期投資は意外とかかる

動画編集作業

「スマホでも動画編集できる」という情報もありますが、仕事として動画編集をするなら、ある程度のスペックのPCが必要です。

最低限必要な機材

動画編集に必要なPC性能(最低ライン)
CPUIntel Core i5 / Ryzen 5 以上
メモリ16GB以上(推奨32GB)
ストレージSSD 512GB以上
GPU内蔵GPUでも可(4K編集は専用GPU推奨)

初期費用の目安

項目費用目安
PC(ノートorデスクトップ)10〜20万円
編集ソフト(Adobe CCなど)月額2,728円〜6,480円
外付けHDD/SSD1〜2万円
モニター(デスクトップの場合)2〜5万円
合計(初期)15〜30万円程度
すでにPCを持っている場合

スペックが足りていれば初期費用を抑えられます。ただし、動画編集ソフトの月額費用は継続的にかかることを忘れずに。

現実:「初期費用ゼロで始められる」は誤解。最低でも10万円以上の投資は覚悟が必要です。


動画編集副業の現実② 学習には時間がかかる

基本操作を覚えるまで

動画編集ソフト(Premiere Proなど)の基本操作を覚えるには、毎日1〜2時間学習して1〜2ヶ月程度かかります。

学習段階の目安
基本操作習得1〜2ヶ月
簡単な案件対応3〜6ヶ月
中級レベル6ヶ月〜1年
高単価案件対応1年以上

覚えるべきスキル

  • カット編集:不要部分のカット、つなぎ
  • テロップ挿入:文字入れ、デザイン
  • BGM・SE挿入:音声の調整
  • 色調補正:映像の色味調整
  • 書き出し設定:用途に合わせた出力

さらに案件によっては:

  • After Effects(モーショングラフィックス)
  • Photoshop(サムネイル作成)
  • 音声編集(ノイズ除去など)

現実:「1週間で稼げるようになる」は非現実的。最低でも3ヶ月は学習期間と考えておきましょう。


動画編集副業の現実③ 案件獲得は簡単ではない

初心者が案件を取る難しさ

動画編集のスキルがあっても、案件を獲得できなければ収入はゼロです。

  • クラウドソーシングは低単価案件が多い
  • 実績がないと信頼されにくい
  • 応募しても返信がないことも多い
  • ポートフォリオがないと門前払い
  • 価格競争で単価が下がりがち

案件獲得の主な方法

方法難易度特徴
クラウドソーシング低〜中案件数は多いが低単価・競争激しい
SNS(X、Instagram)発信力が必要、関係構築に時間がかかる
知人・紹介最初のきっかけとしては有効
直接営業高単価が期待できるが営業スキル必要
YouTube経由自分のチャンネルで実力をアピール

現実:スキルを身につけても、営業や自己PRができないと仕事は来ません。


動画編集副業の現実④ 最初は低単価が当たり前

初心者の単価相場

動画編集の単価目安
初心者1本 3,000〜5,000円
中級者1本 10,000〜30,000円
上級者1本 30,000〜100,000円

時給換算すると…

1本5,000円の案件を受注した場合:

  • 素材確認:30分
  • カット編集:2時間
  • テロップ入れ:2時間
  • BGM・SE:30分
  • 色調整・仕上げ:30分
  • 修正対応:1時間
  • 合計:約6.5時間

時給換算:約770円

慣れてくれば作業時間は短縮できますが、最初のうちは時給換算で最低賃金を下回ることも珍しくありません。

現実:最初から高収入は期待できません。「修行期間」と割り切る覚悟が必要です。


動画編集副業の現実⑤ 継続的に稼ぐのは難しい

単発案件の罠

クラウドソーシングで受注できても、継続案件に発展しなければ安定しません

  • 毎回新規案件を探す必要がある
  • 単発案件ばかりでは収入が不安定
  • 営業活動に時間を取られる

継続案件を獲得するには

  • 納期を必ず守る
  • コミュニケーションを丁寧に
  • クライアントの意図を汲み取る
  • 期待以上のクオリティを出す
  • 自分から改善提案をする

現実:「一度スキルを身につければ安泰」ではなく、継続的な努力が必要です。


動画編集副業の現実⑥ 体力・時間の消耗

本業との両立の大変さ

副業として動画編集をする場合、本業の後に作業時間を確保する必要があります。

  • 平日夜:2〜3時間
  • 休日:5〜8時間

これを継続するのは、想像以上に大変です。

  • 睡眠時間の減少
  • 本業のパフォーマンス低下
  • プライベートの時間がなくなる
  • 納期に追われるストレス
  • 目や肩の疲労

現実:「空き時間でサクッと稼げる」わけではありません。時間と体力の投資が必要です。


動画編集副業の現実⑦ 競合が増え続けている

参入者の増加

コロナ禍以降、動画編集を副業にする人は急増しました。

  • オンライン講座の普及
  • 在宅ワーク需要の高まり
  • YouTubeブームによる需要増

その結果、初心者レベルの編集者は供給過剰になっています。

差別化が必要

単純なカット編集だけでは、価格競争に巻き込まれます。

  • 特定ジャンルに特化(ゲーム実況、ビジネス系など)
  • モーショングラフィックスのスキル
  • 企画・構成から提案できる
  • サムネイル制作もセットで
  • 撮影もできるワンストップ対応

現実:「動画編集ができる」だけでは差別化できない時代になっています。


稼げる人・稼げない人の違い

稼げる人の特徴

  • 学習を継続できる
  • 営業・自己PRができる
  • クライアント視点で考えられる
  • 納期と品質を両立できる
  • 差別化ポイントを持っている
  • 長期的視点で取り組める

稼げない人の特徴

  • すぐに結果を求める
  • 学習途中で挫折する
  • 受け身で案件を待っている
  • クライアントの要望を理解しない
  • 価格競争に巻き込まれる
  • 自分のスキルを過信している

それでも動画編集副業をおすすめできるケース

ここまで厳しい現実をお伝えしましたが、以下に当てはまる人には動画編集副業をおすすめできます

動画編集副業が向いている人
  1. 動画・映像が本当に好きな人

    • 仕事としてでも楽しめる
    • 趣味の延長として取り組める
  2. 長期的に取り組める人

    • 最低1年は続ける覚悟がある
    • すぐに結果を求めない
  3. コツコツ作業できる人

    • 地道な作業が苦にならない
    • 細部までこだわれる
  4. 将来フリーランスや独立を考えている人

    • 副業をステップにしたい
    • スキルを資産として積み上げたい
  5. すでに関連スキルがある人

    • デザイン経験がある
    • 映像制作の経験がある
    • YouTubeを運営している

動画編集を始めるなら知っておきたいこと

それでも動画編集を始めたいという方に、いくつかアドバイスをお伝えします。

1. 無料ソフトから始めてみる

いきなりAdobe CCを契約するのではなく、まずは無料ソフトで自分に向いているか確認しましょう。

  • DaVinci Resolve(無料版で十分高機能)
  • iMovie(Mac向け)
  • Clipchamp(Windows標準)

2. まずは自分用の動画を作る

案件を受ける前に、自分のコンテンツを作ってスキルを磨きましょう

  • 自分のYouTubeチャンネル
  • SNS用のショート動画
  • 旅行や日常のVlog

3. ポートフォリオを準備する

案件獲得のためには、実力を示すポートフォリオが必須です。

  • YouTube動画のリンク
  • 編集サンプル動画
  • ビフォーアフター比較

4. 最初は実績作りと割り切る

最初の数件は、単価よりも実績と経験を優先するのも一つの戦略です。

ただし、過度な低価格受注は市場全体の単価低下につながるので、適正価格は意識しましょう。


よくある質問

動画編集は独学でも稼げますか?
独学でも稼げるようになった人はいます。ただし、独学は挫折率が高く、非効率な学習になりがちです。オンライン講座やスクールを活用するか、メンターを見つけることをおすすめします。
どのくらいで元が取れますか?
人によりますが、初期投資20万円を回収するには、月5万円稼いでも4ヶ月かかります。学習期間も含めると、元を取るまでに半年〜1年はかかると考えておきましょう。
会社にバレずに副業できますか?
住民税を「普通徴収」にすればバレにくくなりますが、完全にバレないとは言い切れません。会社の就業規則を確認し、副業が禁止されている場合は注意が必要です。
動画編集以外におすすめの副業はありますか?
向いている副業は人によって異なります。動画編集以外では、Webライティング、Webデザイン、プログラミング、せどりなどが人気です。自分の強み・興味と相談して選びましょう。

まとめ

まとめ

この記事のポイント
  • 動画編集副業は初期投資・学習時間がかかる
  • スキルがあっても案件獲得は簡単ではない
  • 最初は低単価・時給換算で割に合わないことも
  • 競合増加で差別化が必要な時代
  • それでも「好き」で「長期的に取り組める」なら価値あり

動画編集の副業は、決して「簡単に稼げる」ものではありません

しかし、正しい期待値を持って、長期的に取り組めば、スキルと収入を積み上げていける分野でもあります。

甘い情報に惑わされず、現実を理解した上で始めることが、挫折しないためのコツです。


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画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • 動画編集作業: Photo by Jacob Miller on Unsplash

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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