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【配信用PC自作ガイド】ゲーム配信に最適なパーツ構成|NVENC vs x264で変わるスペック選び

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【配信用PC自作ガイド】ゲーム配信に最適なパーツ構成|NVENC vs x264で変わるスペック選び

公開日
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ゲーム配信を始めたいけれど、「PCのスペックが足りるか不安」「どのパーツを選べばいいかわからない」と悩んでいませんか?

配信用PCは、ただゲームが動けばいいわけではありません。ゲームの処理配信のエンコードを同時にこなす必要があるため、一般的なゲーミングPCとは求められるスペックが異なります。

特にOBS Studioでの配信では、NVENCエンコード(GPU)を使うか、x264エンコード(CPU)を使うかによって、最適なパーツ構成がまったく変わってきます。

この記事では、配信者の視点からPC構成を徹底的に解説します。自作PCを組む方はもちろん、BTOパソコンを注文する際のスペック選びにも役立つ内容です。

この記事でわかること
- 配信用PCに求められるスペックと一般的なゲーミングPCとの違い - NVENCとx264エンコードの仕組みと、それぞれに最適なパーツ構成 - CPU・GPU・メモリ・ストレージの具体的な選び方とおすすめ製品 - 予算10万円・15万円・25万円の3パターンの構成例 - BTOパソコン注文時に確認すべきチェックポイント - 配信PCの冷却・静音対策

配信用PCに求められるスペック ── 一般的なゲーミングPCとの違い

配信用PCのパーツ構成イメージ(2026年2月現在)

「ゲーミングPCなら配信もできるでしょ?」と考える方は多いですが、これは半分正解で半分不正解です。

ゲーミングPCはゲームの描画処理に特化していますが、配信用PCではゲーム処理 + 映像エンコード + 音声ミキシング + チャット管理を同時に行う必要があります。この「同時処理の負荷」が一般的なゲーミングPCとの最大の違いです。

ゲーミングPCと配信用PCの負荷の違い

一般的なゲーミングPCでは、GPUがゲームの描画を処理し、CPUがゲームのロジックやAIを処理するという比較的シンプルな役割分担です。

しかし配信を加えると、以下の処理が追加されます。

  • 映像エンコード: ゲーム画面を配信用に圧縮する処理(CPUまたはGPU)
  • OBS Studio: シーン切替、ソース合成、フィルター処理
  • 音声処理: マイク入力のノイズキャンセル、ミキシング
  • チャットツール: ブラウザでのコメント管理、棒読みちゃん等の読み上げ
  • Discord: 通話しながらのコラボ配信

これらを同時処理するため、CPUのコア数メモリの容量が特に重要になります。

配信用PCスペック早見表(2026年版)

title: 配信用PCスペック早見表(2026年版)

項目最低スペック推奨スペック理想スペック
CPU6コア/12スレッド8コア/16スレッド12コア以上
GPURTX 3060RTX 4060以上RTX 5060以上
メモリ16GB DDR432GB DDR564GB DDR5
ストレージ500GB NVMe SSD1TB NVMe SSD2TB NVMe SSD
電源550W 80PLUS Bronze650W 80PLUS Gold750W 80PLUS Gold
回線有線LAN 上り10Mbps以上有線LAN 上り30Mbps以上有線LAN 上り50Mbps以上

配信解像度別の負荷の目安

配信する解像度によって必要なスペックは大きく変わります。

  • 720p/30fps: 入門向け。最低スペックでも対応可能。Twitchの低ビットレート配信に
  • 1080p/60fps: 現在の主流。推奨スペック以上が必要。YouTubeでもTwitchでも高画質配信が可能
  • 1440p/60fps: 高画質配信向け。理想スペックが必要。YouTube向けで差別化したい配信者に
  • 4K/60fps: 最高画質。ハイエンド構成が必須。現時点ではオーバースペック気味
OBSの負荷確認方法
OBS Studioの「表示」→「統計」から、エンコードの負荷状況をリアルタイムで確認できます。「エンコードのラグによるスキップフレーム」が頻繁に発生する場合、CPUまたはGPUの性能が不足しています。配信テストの際は必ずこの数値をチェックしましょう。

NVENC vs x264:エンコード方式で変わるPC構成

エンコード方式の選択がPC構成の鍵(2026年2月現在)

OBS Studioで配信する際、映像のエンコード方式には大きく分けて2つの選択肢があります。この選択によって最適なPC構成がまったく変わるため、パーツ選びの前に必ず理解しておきましょう。

NVENCエンコード(GPU依存)

NVENCは、NVIDIAのGPUに搭載されているハードウェアエンコーダーです。映像のエンコード処理をGPUの専用回路で行うため、CPUにほとんど負荷がかかりません。

メリット:

  • CPUへの負荷がほぼゼロ
  • ゲームのフレームレートが落ちにくい
  • 設定が簡単(OBSで「NVENC」を選ぶだけ)
  • 1台のPCでゲーム+配信が快適に可能

デメリット:

  • NVIDIA GPU必須(AMD GPUでは使えない)
  • 同じビットレートではx264より画質がわずかに劣る場合がある
  • GPU世代によってエンコード品質に差がある

x264エンコード(CPU依存)

x264は、ソフトウェアエンコーダーです。CPUの処理能力を使って映像をエンコードするため、高画質な配信が可能ですが、CPUへの負荷が非常に高くなります。

メリット:

  • 同じビットレートでNVENCより高画質になる場合がある
  • GPU(NVIDIA以外でも可)に依存しない
  • エンコード設定の細かな調整が可能

デメリット:

  • CPU負荷が非常に高い
  • ゲームのフレームレートに影響しやすい
  • 高性能なCPU(多コア)が必要
  • 設定ミスでカクツキやコマ落ちが発生しやすい
結論:1台で配信するならNVENCが圧倒的におすすめ
多くの配信者にとって、NVENC一択と言っても過言ではありません。最新のNVIDIA RTXシリーズのNVENCエンコーダーは非常に優秀で、x264との画質差はほとんど感じられないレベルまで向上しています。特にRTX 40/50シリーズのNVENC(AV1対応)は、低ビットレートでも高画質を維持できます。x264を選ぶメリットがあるのは、配信専用PCを別に用意する2PC構成の場合のみです。

エンコード方式別の最適構成

NVENCを使う場合はGPU重視、x264を使う場合はCPU重視の構成になります。

NVENCメインの構成(推奨):

  • CPU: ミドルクラス(Ryzen 7 / Core i7)で十分
  • GPU: RTX 4060以上(NVENCの品質がポイント)
  • メモリ: 32GB

x264メインの構成:

  • CPU: ハイエンド必須(Ryzen 9 / Core i9 12コア以上)
  • GPU: ゲーム用のミドルクラスでOK
  • メモリ: 32GB以上

CPU選び:配信+ゲーム同時処理のコア数が重要

CPUは配信PCの心臓部(2026年2月現在)

CPUは配信PCの「司令塔」です。NVENCを使う場合でも、ゲームの処理・OBSの動作・バックグラウンドアプリの管理にCPUパワーが必要になります。

配信用CPUの選び方のポイント

  1. コア数/スレッド数: 最低6コア、推奨8コア以上。配信中は複数のアプリが同時に動くため、コア数が多いほど安定する
  2. シングルスレッド性能: ゲームのフレームレートに直結。クロック周波数が高いほど有利
  3. TDP(熱設計電力): 発熱が大きいとファンの騒音も増える。静音配信を目指すなら65W〜105W帯がおすすめ
  4. ソケット/プラットフォーム: 将来のアップグレードも考慮。AM5(AMD)は長期サポートが期待できる

AMD vs Intel:配信用途での比較

AMD vs Intel 配信向けCPU比較(2026年版)

title: AMD vs Intel 配信向けCPU比較(2026年版)

項目AMD Ryzen 7 9700XIntel Core i7-14700K
コア/スレッド8C/16T20C/28T(Pコア8+Eコア12)
ベースクロック3.8GHz3.4GHz
ブーストクロック5.5GHz5.6GHz
TDP65W125W
ソケットAM5LGA1700
対応メモリDDR5DDR4/DDR5
内蔵GPURadeon GraphicsIntel UHD 770
NVENC配信向き○(CPU余力が大きい)○(マルチスレッドで有利)
x264配信向き△(8コアでは厳しい)○(20コアで余裕あり)
消費電力・静音性◎(65W低発熱)△(125W高発熱)
配信者目線でのCPU選びの結論
NVENCメインの配信者には、8コア/16スレッドのAMD Ryzen 7 9700Xがベストバランスです。TDP 65Wの低発熱で静音性にも優れ、ゲーム+NVENC配信を余裕でこなせます。x264配信やマルチタスク重視なら、コア数の多いIntel Core i7-14700Kや、AMD Ryzen 9シリーズも検討してください。

おすすめCPU

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  • Zen 5アーキテクチャ採用の最新8コア/16スレッドCPU
  • TDP 65Wの省電力設計で静音PCに最適
  • AM5ソケット対応で将来のアップグレードパスも確保
  • ゲーム+NVENC配信の1台構成にベストマッチ
  • Amazon限定のメーカー保証3年+代理店保証1年
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AMD Ryzen 7 9700X 8コア/16スレッド BOXモデル

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  • Ryzen 9000シリーズの高性能8コアCPU
  • 最大5.5GHzのブーストクロック
  • AM5プラットフォームで長期サポート
  • CPUクーラー別売り(好みのクーラーを選べる)
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AMD Ryzen 7 5800X 8コア/16スレッド(コスパ重視)

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  • Zen 3アーキテクチャの実績ある8コアCPU
  • 価格がこなれており、予算重視の配信者におすすめ
  • AM4ソケット対応(DDR4メモリが使える)
  • 1080p配信なら十分な性能
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GPU選び:NVENCの世代差を理解する

グラフィックボードの選び方(2026年2月現在)

配信用PCにおいてGPUはゲーム描画NVENCエンコードの二重の役割を担います。NVENCを使って配信する場合、GPU選びは特に重要です。

NVENCの世代別性能の違い

NVENCエンコーダーはGPUの世代ごとに進化しており、新しい世代ほど高画質・低負荷です。

NVIDIA GPU世代別NVENCエンコーダー比較

title: NVIDIA GPU世代別NVENCエンコーダー比較

GPU世代NVENCバージョンAV1対応画質レベルおすすめ度
RTX 30シリーズ第7世代非対応良い
RTX 40シリーズ第8世代対応非常に良い
RTX 50シリーズ第9世代対応最高
AV1エンコードとは?
AV1はH.264/H.265に次ぐ次世代コーデックで、同じビットレートでより高画質な配信が可能です。YouTubeとTwitchの両方がAV1に対応しており、RTX 40シリーズ以降ならハードウェアAV1エンコードが使えます。特にTwitchのようにビットレート制限が厳しいプラットフォーム(上限6,000kbps)では、AV1の恩恵が非常に大きいです。

GPU選びのポイント

  1. NVENC世代: 最低でもRTX 30シリーズ以降。予算が許せばRTX 40/50シリーズを推奨
  2. VRAM容量: 1080p配信なら8GB、高解像度ゲーム+配信なら12GB以上
  3. ゲーム性能とのバランス: 配信したいゲームの推奨GPUを基準に選ぶ
  4. 消費電力: エントリー〜ミドルクラスは消費電力が低く、電源・冷却のコストを抑えられる

配信目的別のGPU選び方

  • 1080p/60fps配信 + フルHDゲーム: RTX 4060 / RTX 5060で十分
  • 1080p/60fps配信 + WQHD〜4Kゲーム: RTX 4070以上推奨
  • 4K配信 + 高解像度ゲーム: RTX 4080 / RTX 5070以上が理想

おすすめGPU

MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC【最新Blackwellアーキテクチャ】

MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC【最新Blackwellアーキテクチャ】

  • NVIDIA最新Blackwellアーキテクチャ採用
  • DLSS 4対応でゲーム性能が大幅向上
  • 第9世代NVENCで最高画質の配信エンコード
  • 省スペース設計(197mm)でコンパクトケースにも対応
  • AV1ハードウェアエンコード対応
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MSI GeForce RTX 5060 8G VENTUS 2X OC WHITE

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  • ホワイトカラーで白系PCビルドに最適
  • RTX 5060のフル性能をそのまま搭載
  • 配信映えする白いPCを組みたい方に
  • HDMI 2.1b / DisplayPort 2.1b対応
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MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X E 6G OC【予算重視】

MSI GeForce RTX 3050 VENTUS 2X E 6G OC【予算重視】

  • 低予算で配信を始めたい方の入門GPU
  • 補助電源不要の省電力70W設計
  • 720p〜1080pの軽量ゲーム配信向け
  • HDMI 2.1対応で4K@120Hz出力も可能
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メモリ・ストレージ・その他パーツの選び方

メモリとストレージの選択(2026年2月現在)

CPU・GPUほど目立ちませんが、メモリとストレージは配信の安定性に直結するパーツです。ここで妥協すると、配信中のカクツキやフリーズの原因になります。

メモリ(RAM)の選び方

配信中はゲーム本体、OBS Studio、ブラウザ(チャット表示)、Discord、音声ソフトなどが同時起動しています。これらを快適に動かすには十分なメモリ容量が不可欠です。

配信用途でのメモリ使用量の目安
ゲーム本体8〜16GB
OBS Studio1〜3GB
ブラウザ(チャット・ダッシュボード)2〜4GB
Discord0.5〜1GB
OS + バックグラウンド3〜4GB
合計目安16〜28GB

上記の目安を見ると、16GBでは配信中にメモリが逼迫する可能性が高いことがわかります。配信用PCなら32GBを標準として考えましょう。

また、DDR5メモリを選ぶ際は以下のポイントに注意してください。

  • デュアルチャネル: 必ず2枚組(16GB x 2)で購入。1枚挿しよりも帯域幅が2倍
  • メモリクロック: DDR5-5600〜6000MHzがコスパ良好。Ryzen CPUはメモリクロックの恩恵が大きい
  • XMP/EXPO対応: BIOSでワンクリックでオーバークロック設定ができるもの

おすすめメモリ

Crucial PRO DDR5-6400 32GB (16GBx2) デスクトップ用メモリ

Crucial PRO DDR5-6400 32GB (16GBx2) デスクトップ用メモリ

  • DDR5-6400の高速メモリで配信時のマルチタスクもスムーズ
  • Intel XMP 3.0対応でワンクリック設定
  • Crucialブランドの信頼性(マイクロン製チップ)
  • Intel第12〜14世代/AMD Ryzen 7000以降対応
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CORSAIR VENGEANCE RGB DDR5-6000 32GB (16GBx2)

CORSAIR VENGEANCE RGB DDR5-6000 32GB (16GBx2)

  • 10個のアドレサブルRGB LEDで配信映えするPC内部に
  • DDR5-6000MHz CL36の高性能メモリ
  • Intel XMPプロファイル対応で簡単設定
  • ホワイトモデルで白系ビルドにも最適
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ストレージ(SSD)の選び方

配信用PCでは、ストレージの速度と容量が配信体験に影響します。

  • OS + アプリ用: NVMe SSD 500GB〜1TB(Gen4以上推奨)
  • ゲームインストール用: NVMe SSD 1TB〜2TB
  • 録画保存用: HDD 2TB〜4TB(配信アーカイブの保存に)

配信を録画保存する場合、1080p/60fpsで1時間あたり約10〜20GBのファイルサイズになります。定期的な録画を予定している場合は、大容量のHDDを追加することをおすすめします。

おすすめSSD

キオクシア EXCERIA BASIC 1TB NVMe Gen4x4 SSD

キオクシア EXCERIA BASIC 1TB NVMe Gen4x4 SSD

  • 最大読込7,200MB/sの高速NVMe Gen4 SSD
  • 国産フラッシュメモリ(BiCS FLASH第8世代)搭載
  • 5年間の長期保証付き
  • 片面実装で薄型対応・発熱も抑えめ
  • SSD管理ソフトウェア対応
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Hanye ME70 1TB NVMe Gen4x4 DRAM搭載SSD

Hanye ME70 1TB NVMe Gen4x4 DRAM搭載SSD

  • 読込7,200MB/s / 書込5,500MBの高速性能
  • DRAMキャッシュチップ搭載で安定した速度
  • PS5対応(検証済み)
  • 5年保証の安心サポート
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PCケースの選び方

配信用PCのケースはエアフロー(通気性)静音性のバランスが重要です。配信中にファンの騒音がマイクに拾われると、視聴者の体験を損ないます。

選び方のポイントは以下の通りです。

  • メッシュフロントパネル: エアフローが良く、パーツの温度を低く保てる
  • 防音パネル: ファンの騒音を軽減。ただしエアフローとトレードオフ
  • ファン搭載数: 最低3基(前面2基 + 背面1基)、できれば4基以上
  • GPU対応長さ: 最近のGPUは大型化しているため、330mm以上の対応が必要

おすすめPCケース

MSI MAG FORGE 130A AIRFLOW ATXミドルタワーケース RGB4基ファン付き

MSI MAG FORGE 130A AIRFLOW ATXミドルタワーケース RGB4基ファン付き

  • RGB LEDファン4基プリインストール(配信映え抜群)
  • メッシュフロントパネルで優れたエアフロー
  • 磁気ダストフィルターでメンテナンス簡単
  • 強化ガラスサイドパネル(工具不要で開閉)
  • GPU最大330mm対応
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Fractal Design Pop 2 Air Black ミドルタワーケース

Fractal Design Pop 2 Air Black ミドルタワーケース

  • オープンメッシュ構造で抜群のエアフロー
  • 120mmファン3基標準搭載
  • GPU最大416mm対応で大型グラボもOK
  • 360mmラジエーター対応(将来の水冷化も可能)
  • 35mm幅ケーブルチャンネルで配線スッキリ
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予算別おすすめ構成(10万円・15万円・25万円)

予算に合わせた構成を選ぼう(2026年2月現在)

ここまで各パーツの選び方を解説してきましたが、「結局どう組み合わせればいいの?」という方のために、予算別の具体的な構成例を紹介します。すべてNVENCエンコードを前提とした1台構成です。

各構成でできる配信レベル

エントリー構成(約10万円)の場合:

  • Apex Legends / Valorant / マインクラフトなどの軽量〜中量級ゲームを720p/30fps〜1080p/30fpsで配信可能
  • 雑談配信やカメラ配信は問題なし
  • OBSの設定をある程度調整する必要あり

スタンダード構成(約15万円)の場合:

  • ほとんどのゲームを中〜高設定で1080p/60fps配信が安定
  • AV1エンコードによるTwitchでの高画質配信が可能
  • Discord通話しながらのコラボ配信も快適
  • これから配信を始める方に最もおすすめの構成

ハイエンド構成(約25万円)の場合:

  • AAA級ゲームを高設定で1080p/60fps〜1440p/60fps配信
  • 最新NVENCによる最高画質のAV1配信
  • 配信しながらの動画編集・サムネイル作成も可能
  • 長期間アップグレードなしで使い続けられる
迷ったらスタンダード構成(15万円帯)がおすすめ
コストパフォーマンスを考えると、15万円帯のスタンダード構成が最もバランスが良いです。Ryzen 7 9700X + RTX 4060の組み合わせは、NVENCエンコードの品質も高く、ほとんどの配信シーンをカバーできます。予算に余裕があればGPUをRTX 5060にアップグレードするのがおすすめです。

BTOで買う場合のチェックポイント

BTO購入時のチェックリスト(2026年2月現在)

「自作は不安」「組む時間がない」という方にはBTO(Build to Order)パソコンがおすすめです。ただし、BTOを注文する際にはいくつか注意すべきポイントがあります。

BTO注文時に必ず確認すべき7項目
1. GPU: NVIDIA RTXシリーズが搭載されているか(AMD Radeonだけの場合NVENCは使えない) 2. メモリ容量: 16GBモデルが多いが、可能なら32GBにカスタマイズする 3. メモリ構成: デュアルチャネル(2枚挿し)になっているか。16GB x 1ではなく8GB x 2が理想 4. SSDの規格: SATA SSDではなくNVMe SSDか確認する 5. 電源の品質: 80PLUS Bronze以上。Gold推奨。激安モデルは電源がノーブランドの場合がある 6. ケースのエアフロー: 密閉型の安価ケースは排熱に難あり。メッシュフロントパネルのモデルを選ぶ 7. 拡張性: メモリスロット数(4スロット推奨)、M.2スロット数、USB端子の数をチェック

BTOメーカー選びの基準

配信用PCを扱うBTOメーカーの中で、配信者に人気があるブランドは以下の通りです。

  • マウスコンピューター(G-Tune): 配信者向けモデルが豊富。サポートが手厚い
  • ドスパラ(GALLERIA): ゲーミングPCの定番。カスタマイズ幅が広い
  • パソコン工房(LEVEL): コスパが良い。セールが多い
  • FRONTIER: 特価セールが強力。タイミング次第で破格の構成が手に入る
BTO vs 自作の比較
- BTO: 組み立て不要、保証あり、初期設定済み。自由度はやや低く、同スペックでは自作より割高 - 自作: パーツ選びの自由度が高く、同スペックならコストを抑えられる。組み立てやトラブル対応は自己責任 - 迷ったら: 初心者はBTOから始め、知識がついたら自作に挑戦するのが安全なルート

BTO注文時のカスタマイズ優先順位

BTOパソコンを注文する際、すべてのパーツをアップグレードすると予算が膨らみます。配信用途で優先的にカスタマイズすべきパーツの順番は以下の通りです。

  1. メモリ: 16GB → 32GBへのアップグレードは最優先(配信安定に直結)
  2. GPU: ワンランク上のRTXモデルに変更(NVENC性能向上)
  3. SSD: 500GB → 1TBへの増量(ゲーム容量対策)
  4. 電源: Bronze → Goldへのアップグレード(安定性向上)
  5. CPUクーラー: 標準付属 → サードパーティ製に変更(静音化)

配信PCの冷却・静音対策

冷却ファンの選び方(2026年2月現在)

配信中のPC騒音は、マイクが拾ってしまうと視聴者の体験を大きく損ないます。特にコンデンサーマイクを使っている場合、PCのファン騒音が配信に乗りやすいため、冷却と静音のバランスが重要です。

冷却が不十分だとどうなる?

冷却不足のリスク
  • サーマルスロットリング: CPU/GPUが高温になるとクロックを下げて自己防衛。配信中にカクツキが発生する原因に
  • ファンの爆音: 温度が高いほどファンが全開になり、騒音が増加。コンデンサーマイクが拾ってしまう
  • パーツの寿命低下: 常に高温で動作させると、SSDやメモリの寿命が短くなる
  • 配信の不安定化: 最悪の場合、熱暴走でPCがフリーズ。配信が途切れる

配信向け冷却・静音対策のポイント

CPUクーラーの選び方:

  • 付属クーラーは基本的に騒音が大きい。社外クーラーへの交換を強く推奨
  • 空冷の場合: Noctua NH-D15 や DeepCool AK620 などの大型空冷が静音かつ高性能
  • 簡易水冷の場合: 240mm以上のラジエーターで静音性と冷却力を両立。ポンプ音に注意

ケースファンの配置:

  • 正圧(吸気 > 排気): ダストフィルターが効きやすく、内部にホコリが溜まりにくい
  • 前面3基吸気 + 背面1基排気 + 天面1〜2基排気が理想的な配置
  • PWM制御対応のファンを選べば、温度に応じて回転数を自動調整できる

その他の静音対策:

  • PCの設置場所をマイクからできるだけ離す
  • PCを机の下や別の部屋に設置し、長いケーブルで接続する方法もある
  • OBS Studioのノイズ抑制フィルター(RNNoise)を活用する
  • メッシュケースは冷却に優れるが、音漏れしやすい。防音パネル付きケースとのトレードオフを理解する
配信者に人気の静音CPUクーラー
定番はNoctua NH-U12S(空冷)とNZXT Kraken 240(簡易水冷240mm)です。どちらも配信中のPCノイズを大幅に軽減できます。Ryzen 7 9700X(TDP 65W)なら、ミドルクラスの空冷クーラーでも十分静音に運用できるのがポイントです。

マイクとPCの騒音対策まとめ

配信の音質を高めるには、PC側の静音対策だけでなく、マイクの設定も重要です。

  • ダイナミックマイク: 環境音を拾いにくく、PC騒音の影響を受けにくい(SHURE SM58、Audio-Technica AT2040など)
  • コンデンサーマイク: 高感度で音質は良いが、環境音も拾いやすい。静音PCとセットで考える
  • OBSのフィルター: ノイズゲート + ノイズ抑制(RNNoise)を設定して、ファン音をカット

よくある質問

配信用PCに最低限必要なスペックは?
最低でもCPU 6コア以上、メモリ16GB、NVIDIA RTX搭載GPUが必要です。1080p/60fpsでゲーム配信をするなら、CPU 8コア/16スレッド(Ryzen 7クラス)、メモリ32GB、RTX 4060以上を推奨します。720p/30fpsの軽い配信なら、もう少しスペックを落としても対応可能です。
NVENC配信とx264配信、どちらを選ぶべき?
1台のPCでゲーム+配信を行う場合は、NVENC一択です。CPUへの負荷がほぼゼロなので、ゲームのフレームレートに影響しません。RTX 40/50シリーズのNVENCは画質も非常に優秀で、x264との差はほとんど感じられないレベルです。x264を選ぶメリットがあるのは、配信専用PCを別に用意する2PC構成の場合のみです。
配信用PCの予算はいくら必要?
720p〜1080pの配信なら10〜15万円、1080p/60fps以上の高画質配信なら15〜25万円が目安です。記事内で紹介している15万円帯のスタンダード構成(Ryzen 7 9700X + RTX 4060 + 32GB DDR5)が最もコストパフォーマンスに優れています。
AMD(Radeon)のGPUでも配信できる?
MD GPUでも配信自体は可能ですが、NVENC(NVIDIA独自機能)は使えません。AMD GPUにはAMF(Advanced Media Framework)というハードウェアエンコーダーがありますが、OBSでの対応状況やエンコード品質はNVENCに劣る場合が多いです。配信用途ではNVIDIA RTXシリーズを強く推奨します。
配信中にPCのファン音がマイクに入ってしまう。どうすれば?
まずOBSのノイズ抑制フィルター(RNNoise)を設定しましょう。それでも気になる場合は、CPUクーラーを社外品(NoctuaやDeepCoolなど)に交換する、PWM制御ファンでファンカーブを調整する、PCをマイクからできるだけ離す、ダイナミックマイクに変更するといった対策が有効です。

まとめ

配信用PC構成のまとめ(2026年2月現在)

配信用PC構成ガイドのまとめ

  • エンコード方式: 1台構成ならNVENC一択。NVIDIA RTX搭載GPUが必須
  • CPU: 8コア/16スレッドが配信の安定ライン。Ryzen 7 9700Xがコスパ最強
  • GPU: NVENCの世代が重要。RTX 40シリーズ以降ならAV1エンコードで高画質配信が可能
  • メモリ: 32GB(16GB x 2のデュアルチャネル)が配信の標準
  • ストレージ: NVMe SSD 1TB以上 + 録画用HDD追加が理想
  • 予算の目安: 15万円帯のスタンダード構成がベストバランス
  • BTO vs 自作: 初心者はBTOが安心。メモリ32GBカスタマイズは必須
  • 静音対策: CPUクーラーの交換とOBSノイズフィルターで解決

配信用PCは「ゲームができる + 配信が安定する」という二つの要件を同時に満たす必要があります。この記事で紹介した構成を参考に、自分の配信スタイルと予算に合ったPCを組んでみてください。

自作が難しいと感じたら 完成品の中古ゲーミングPCなら、自作と同等のコスパで手間なく配信環境を構築できます。[中古ゲーミングPCおすすめガイド](/blog/used-gaming-pc-complete-guide-2026)

まずはパーツ選びから始めるなら、CPUとGPUを先に決めるのがコツです。この2つが決まれば、マザーボード・メモリ・電源の選択肢も自動的に絞られていきます。

画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • 配信用PCビルドイメージ: Photo by Anthony Roberts on Unsplash
  • PCケース内部イメージ: Photo by Anthony Roberts on Unsplash
  • マザーボードイメージ: Photo by Seungmin Yoon on Unsplash
  • マザーボードクローズアップ: Photo by KC Shum on Unsplash
  • ゲーミングセットアップ: Photo by Branden Skeli on Unsplash
  • 配信セットアップ: Photo by Sharad kachhi on Unsplash
  • CPUプロセッサ: Photo by Bill Fairs on Unsplash
  • AMDプロセッサ: Photo by Andrew D on Unsplash
  • GPUグラフィックスカード: Photo by Lucas Kepner on Unsplash
  • GPUクローズアップ: Photo by Caspar Camille Rubin on Unsplash
  • メモリモジュール: Photo by Iyus sugiharto on Unsplash
  • 冷却ファン: Photo by Andrey Matveev on Unsplash

よくある質問

Q配信用PCに最低限必要なスペックは?
A
最低でもCPU 6コア以上、メモリ16GB、GPU NVIDIA RTX搭載が必要です。ゲーム配信ならCPU 8コア、メモリ32GBを推奨します。
QNVENC配信とx264配信どちらがいい?
A
NVIDIA GPUのNVENCはCPU負荷が低く、ゲーム+配信を1台で行う場合におすすめ。x264はCPU負荷が高い代わりに画質面で有利です。
Q配信用PCにいくらかかる?
A
1080p配信なら10〜15万円、4K配信なら20〜30万円が目安です。本記事で3つの予算帯の構成例を紹介しています。
QIntel と AMD どっちがいい?
A
配信用途ではどちらも十分な性能です。コスパ重視ならAMD Ryzen 7シリーズ、ゲーム性能重視ならIntel Core i7がおすすめです。
QBTOと自作どちらがいい?
A
初心者にはBTOが安心です。自作は好きなパーツを選べる自由度とコスト面でメリットがあります。本記事では両方の選び方を解説しています。

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モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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