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【2025年最新】ダイナミックマイク完全ガイド|配信者が環境音に悩まない最強マイクの選び方
「配信中にキーボード音やエアコンの音が入ってしまう...」
「コンデンサーマイクを買ったけど、環境音がひどくて使いこなせない」
「もっとクリアな声だけを配信に乗せたい」
こんな悩みを抱えている配信者は非常に多いです。
実は、これらの問題を根本から解決できるのがダイナミックマイクです。
ダイナミックマイクは、コンデンサーマイクと比べて環境音を拾いにくい構造になっており、防音設備のない一般的な自宅でもクリアな音声配信が可能です。
実際、世界的に有名なストリーマーやポッドキャスターの多くが、高価なコンデンサーマイクではなくダイナミックマイクを愛用しています。
この記事では、配信歴5年以上の経験を元に、ダイナミックマイクの仕組みから選び方、おすすめ製品、最適な設定方法まで2万文字以上で徹底解説します。
なぜ配信者にダイナミックマイクが選ばれるのか
配信環境の現実:完璧な防音室は持てない
多くの配信者が直面する最大の問題は環境音です。
一般的な日本の住宅環境では、以下のような音が配信に混入してしまいます。
- エアコンや空気清浄機の動作音
- PCの冷却ファンの音
- キーボードのタイピング音
- マウスのクリック音
- 家族の生活音や話し声
- 外の車や電車の音
- 冷蔵庫のコンプレッサー音
- 時計の秒針の音
プロのレコーディングスタジオのような完璧な防音室を自宅に作ることは、費用的にも物理的にも現実的ではありません。
防音工事には数十万円から数百万円のコストがかかり、賃貸住宅では施工自体が不可能な場合がほとんどです。
コンデンサーマイクの「高感度」という諸刃の剣
配信を始める多くの人が最初に購入するのは、「高音質」を謳うコンデンサーマイクです。
確かにコンデンサーマイクは繊細な音を拾う能力に優れていますが、それは同時に不要な音も繊細に拾ってしまうことを意味します。
コンデンサーマイクの振動板(ダイアフラム)は、金などの金属を数ミクロン単位の薄さで蒸着したもので、非常に軽量で感度が高いです。この高感度は、ボーカルレコーディングでは繊細なニュアンスを捉えるメリットになりますが、配信ではデメリットに転じることが多いのです。
| 環境 | コンデンサーマイク | ダイナミックマイク |
|---|---|---|
| 静かな防音スタジオ | 最高の音質 | 十分な音質 |
| 一般的な自宅 | 環境音が気になる | クリアな音声 |
| エアコン稼働中 | ノイズが入る | ほぼ影響なし |
| キーボード使用中 | タイプ音が入る | 最小限の影響 |
世界のトップ配信者が選ぶマイク
興味深いことに、世界的に有名な配信者やポッドキャスターの多くがダイナミックマイクを使用しています。
SHURE SM7Bはその代表格で、以下のような著名人に愛用されています:
- 多くのTwitchトップストリーマー
- 有名YouTuber
- プロフェッショナルポッドキャスター
- ラジオDJ
彼らが数十万円のコンデンサーマイクではなく、約6万円のダイナミックマイクを選ぶ理由は明確です。
「どんな環境でも安定した音質を得られる」からです。
ダイナミックマイクの仕組みを理解する
ダイナミックマイクがなぜ環境音を拾いにくいのかを理解するには、その構造と動作原理を知ることが重要です。
ダイナミックマイクの動作原理
ダイナミックマイクは、電磁誘導の原理を利用して音を電気信号に変換します。
具体的には、以下の3つの部品で構成されています:
- ダイアフラム(振動板): マイラーフィルムというポリエステル系の丈夫な素材
- ボイスコイル: 振動板に取り付けられた細い導線のコイル
- 永久磁石: ボイスコイルを囲む強力な磁石
音波がダイアフラムに当たると振動が発生し、それに連動してボイスコイルが磁界の中で動きます。
フレミングの右手の法則により、磁界中で導体(ボイスコイル)が動くと電気が発生します。この電気信号が音声として出力されるのです。
コンデンサーマイクとの構造的な違い
一方、コンデンサーマイクは静電容量の変化を利用します。
コンデンサーマイクの構成:
- 振動板: 数ミクロンの極薄金属膜
- 固定電極: 振動板と平行に配置された電極
- 電源回路: ファンタム電源(48V)を必要とする
振動板と固定電極の間の距離が音波によって変化すると、静電容量が変わり、それが電気信号として出力されます。
この構造上の違いが、音の拾い方に大きな差を生みます。
| 項目 | ダイナミックマイク / コンデンサーマイク |
|---|---|
| 振動板の厚さ | 数十〜数百ミクロン / 数ミクロン |
| 振動板の素材 | ポリエステル系フィルム / 金属蒸着膜 |
| 電源 | 不要 / ファンタム電源(48V)必要 |
| 感度 | 低い(-55〜-60dB程度) / 高い(-35〜-45dB程度) |
| 耐久性 | 非常に高い / 振動・湿気に弱い |
なぜダイナミックマイクは環境音を拾いにくいのか
ダイナミックマイクが環境音を拾いにくい理由は、主に以下の3つです。
1. 振動板が重い
ダイナミックマイクの振動板は、コンデンサーマイクと比べて数十倍から数百倍の重さがあります。
重い振動板は、小さな音(環境音)では十分に振動しません。ある程度の音圧(声など)がないと動かないため、結果として小さな環境音を拾いにくい構造になっています。
これは車のサスペンションに例えるとわかりやすいでしょう。重い車は路面の細かい振動を拾いにくく、軽い車は敏感に反応します。マイクも同様で、重い振動板は微細な音に反応しにくいのです。
2. エンドアドレス構造
多くのダイナミックマイクはエンドアドレス(マイクの先端から音を拾う)構造です。
この構造では、マイクの背面からの音は物理的に遮断されます。つまり、マイクの後ろにあるPCファンやエアコンの音は拾いにくくなります。
一方、多くのコンデンサーマイクはサイドアドレス(マイクの側面から音を拾う)構造で、背面からの音も拾える設計になっています。
3. 指向性の違い
ダイナミックマイクは単一指向性(カーディオイド)や超単一指向性(スーパーカーディオイド、ハイパーカーディオイド)のモデルが主流です。
これらの指向性パターンは、正面からの音を最も感度よく拾い、側面や背面からの音を抑制します。
| 指向性 | 正面感度 | 側面感度 | 背面感度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| カーディオイド | 100% | 約50% | 約10% | 最も一般的 |
| スーパーカーディオイド | 100% | 約30% | 約15% | より狭い収音範囲 |
| ハイパーカーディオイド | 100% | 約25% | 約20% | 最も狭い収音範囲 |
ダイナミックマイクの選び方:7つのチェックポイント
ダイナミックマイクを選ぶ際に確認すべき7つのポイントを詳しく解説します。
1. 接続方式:USB vs XLR
ダイナミックマイクには主に2つの接続方式があります。
USB接続
メリット:
- PCに直接接続可能
- オーディオインターフェース不要
- セットアップが簡単
- 初期費用が抑えられる
デメリット:
- 拡張性が限定的
- 細かな音質調整が難しい
- USBケーブルの長さに制限
おすすめの人:
- 配信初心者
- シンプルな構成を好む人
- 予算を抑えたい人
XLR接続
メリット:
- 高音質を追求できる
- オーディオインターフェースで細かな調整可能
- マイクの選択肢が豊富
- 長距離のケーブル引き回しが可能
- ノイズに強いバランス接続
デメリット:
- オーディオインターフェースが別途必要
- 初期費用が高くなる
- セットアップがやや複雑
おすすめの人:
- 音質にこだわりたい人
- 将来的に機材をアップグレードしたい人
- 複数のマイクや楽器を使用する人
USB/XLR両対応モデル
最近は両方の接続に対応したハイブリッドモデルも増えています。
- FIFINE K688
- SHURE MV7
- RODE PodMic USB
これらは最初はUSBで手軽に使い始め、将来的にXLR接続にステップアップできる柔軟性があります。
2. 出力感度(感度/Output Level)
ダイナミックマイクの出力感度は、音量に直結する重要なスペックです。
一般的に-50dB〜-60dB程度の値で表記されます。数値が大きい(-50dBに近い)ほど出力が大きく、数値が小さい(-60dBに近い)ほど出力が小さくなります。
| マイク | 出力感度 | 必要なゲイン |
|---|---|---|
| SHURE SM7B | -59dB | +60dB以上推奨 |
| Elgato Wave DX | -56dB | +50dB程度 |
| FIFINE K688 | -52dB | +40dB程度 |
| SHURE SM58 | -54.5dB | +50dB程度 |
SHURE SM7Bのように出力が非常に小さいマイクは、ゲインの高いオーディオインターフェースや、CloudLifterなどのインラインプリアンプが必要になります。
3. 指向性パターン
前述の通り、指向性は環境音対策に重要です。
配信用途ではカーディオイドまたはスーパーカーディオイドがおすすめです。
ハイパーカーディオイドは最も狭い収音範囲を持ちますが、背面にも若干の感度があるため、マイク背後にPCがある場合は注意が必要です。
4. 周波数特性
マイクが拾う音の周波数範囲です。人間の声は80Hz〜8kHz程度がメインですが、配信用マイクでは20Hz〜20kHz程度をカバーしているものが多いです。
配信用途では、低音をカットするローカットフィルターを内蔵したモデルが便利です。足音や振動によるゴロゴロした低音を除去できます。
5. ビルドクオリティと重量
ダイナミックマイクは基本的に頑丈ですが、製品によって差があります。
メタルボディの製品は:
- 重厚感がある
- 振動に強い
- 長寿命
プラスチックボディの製品は:
- 軽量
- 価格が安い
- マイクアームへの負担が少ない
重量はマイクアームの耐荷重との兼ね合いで重要です。SHURE SM7Bは約765gあり、対応するマイクアームを選ぶ必要があります。
6. 内蔵機能
最近のダイナミックマイクには便利な機能が内蔵されているものがあります。
- ミュートボタン: ワンタッチで消音
- ゲインコントロール: マイク側で音量調整
- ヘッドホン出力: 遅延なしのモニタリング
- ポップフィルター内蔵: 別途購入不要
- ショックマウント内蔵: 振動対策が不要
7. 価格帯と費用対効果
ダイナミックマイクの価格帯は幅広いです。
| 価格帯 | 特徴 | 代表製品 |
|---|---|---|
| 5,000円以下 | 入門用、USB接続が多い | 各社エントリーモデル |
| 5,000〜15,000円 | コスパ重視、配信に十分 | FIFINE K688、AT2040 |
| 15,000〜30,000円 | 高音質、機能充実 | Elgato Wave DX、MV7 |
| 30,000〜50,000円 | プロ品質 | RODE PodMic USB |
| 50,000円以上 | 業界標準 | SHURE SM7B |
【予算別】おすすめダイナミックマイク15選
予算1万円以下:配信入門に最適
1. FIFINE K688(AmpliTank K688)
FIFINE K688は、1万円という価格帯でUSB/XLR両対応という驚異的なコストパフォーマンスを実現したダイナミックマイクです。
多くのレビューで「SHURE MV7(約32,000円)と遜色ない音質」と評価されており、初めてのダイナミックマイクとして非常におすすめです。
スペック詳細:
| タイプ | ダイナミック |
|---|---|
| 指向性 | カーディオイド |
| 接続 | USB-C / XLR |
| 周波数特性 | 40Hz〜18kHz |
| サンプリングレート | 24bit/96kHz(USB時) |
| 重量 | 約400g |
| ミュートボタン | あり |
| ゲインコントロール | あり(USB時) |
良い点:
- USB接続ならオーディオインターフェース不要
- 将来的にXLRにステップアップ可能
- タイピング音をあまり拾わない
- ミュートボタンが便利
注意点:
- マイクスタンド/アームは別売り
- 近接効果が強めで近づきすぎると低音がこもる
2. FIFINE K688CT
K688の進化版で、タッチセンサー式のミュートボタンとRGBライティングを搭載。ゲーミング環境との相性が良いです。
3. Maono PD200X
1万円以下でDSP(デジタル信号処理)を内蔵した意欲的なモデル。ソフトウェア不要でノイズリダクションやEQ調整が可能です。
予算1〜2万円:本格的な配信に
4. Audio-Technica AT2040
Audio-Technica AT2040は、日本を代表するオーディオメーカーが配信者向けに開発したダイナミックマイクです。
J-WAVEの新スタジオに採用された実績があり、「10万円のマイクと遜色ない」と評価されています。
ハイパーカーディオイド特性により、非常に狭い範囲からのみ音を拾い、環境音を徹底的に排除します。
スペック詳細:
| タイプ | ダイナミック |
|---|---|
| 指向性 | ハイパーカーディオイド |
| 接続 | XLR |
| 周波数特性 | 50Hz〜16kHz |
| 出力感度 | -53dB |
| 重量 | 615g(ショックマウント含む) |
| ポップフィルター | 内蔵 |
| ショックマウント | 内蔵 |
良い点:
- 環境音を極限まで抑える指向性
- オーディオテクニカの信頼性
- 放送局でも使用される品質
- ポップフィルター内蔵で追加購入不要
注意点:
- XLR接続のみ(オーディオインターフェース必須)
- ハイパーカーディオイドのため口元の位置がシビア
- 顔を動かしながらの配信には不向き
5. Elgato Wave DX
配信機器で有名なElgatoと、プロオーディオメーカーLewittが共同開発したダイナミックマイクです。
SHURE SM7Bと比較されることが多く、「SM7Bより明るめの音」「感度が高く扱いやすい」と評価されています。
価格はSM7Bの約1/4ながら、配信用途では十分なクオリティを発揮します。
スペック詳細:
| タイプ | ダイナミック |
|---|---|
| 指向性 | カーディオイド |
| 接続 | XLR |
| 周波数特性 | 50Hz〜15kHz |
| 出力感度 | -56dB |
| 重量 | 300g |
| Wave Link | 対応 |
良い点:
- コンデンサーマイクのような明瞭さ
- 環境音を拾いにくいダイナミックの特性
- Elgatoエコシステムとの連携
- 軽量でマイクアームの選択肢が広い
注意点:
- XLR接続のみ
- Elgato Wave XLRとの組み合わせが推奨される
6. SHURE SM58
「ゴッパー」の愛称で知られる、マイク界のレジェンドです。
1966年の発売以来、世界中のステージやスタジオで使用されてきた実績があります。
「壊れない」「どんな環境でも安定した音」が特徴で、配信からライブまで幅広く対応できます。
予算2〜4万円:プロ品質を求める方に
7. SHURE MV7
SHURE MV7は、SM7Bのサウンドを継承しつつ、USB接続にも対応した「次世代のポッドキャスト/配信マイク」です。
USB接続時はShurePlus MOTIVアプリでEQやコンプレッサーの調整が可能で、初心者でもプロ品質の音声が得られます。
スペック詳細:
| タイプ | ダイナミック |
|---|---|
| 指向性 | カーディオイド |
| 接続 | USB-C / XLR |
| 周波数特性 | 50Hz〜16kHz |
| サンプリングレート | 24bit/48kHz(USB時) |
| 重量 | 550g |
| タッチパネル | あり |
| アプリ対応 | ShurePlus MOTIV |
良い点:
- SM7Bに近い音質
- USB/XLR両対応の柔軟性
- アプリでの細かな調整が可能
- ヘッドホンモニタリング出力付き
注意点:
- SM7Bより音はやや軽め
- タッチパネルが誤操作しやすい
8. RODE PodMic
RODEが配信者・ポッドキャスター向けに開発したダイナミックマイクです。
フルメタルボディによる重厚感と、配信向けにチューニングされたサウンドが特徴。ゲームやBGMと混ざっても声が埋もれにくい音質です。
9. RODE PodMic USB
PodMicのUSB対応版で、Revolution Preamp(高品質プリアンプ)とDSP(デジタル信号処理)を内蔵。
「3万円台で最も汎用性と利便性と音質が良いマイク」と評価されています。
予算5万円以上:業界標準クラス
10. SHURE SM7B
SHURE SM7Bは、配信・ポッドキャスト界の業界標準マイクです。
1973年の発売以来、数々の名盤レコーディングに使用され、マイケル・ジャクソンの「Thriller」もこのマイクで収録されました。
現代では多くのトップ配信者やポッドキャスターに愛用されています。
スペック詳細:
| タイプ | ダイナミック |
|---|---|
| 指向性 | カーディオイド |
| 接続 | XLR |
| 周波数特性 | 50Hz〜20kHz |
| 出力感度 | -59dB |
| 重量 | 765g |
| ローカットフィルター | 内蔵(切替可能) |
| プレゼンスピーク | 内蔵(切替可能) |
良い点:
- 圧倒的なノイズ耐性
- 中低音の密度があり、声が魅力的に
- どんな環境でも安定
- 長く使える耐久性
注意点:
- 出力が非常に小さい(-59dB)
- 高ゲインのオーディオインターフェースまたはインラインプリアンプが必須
- 重量があり(765g)、対応マイクアームの選択が必要
- XLR接続のみ
11. SHURE SM7dB
SM7Bのプリアンプ内蔵版です。
SM7B最大の弱点であった「出力の小ささ」を解決し、一般的なオーディオインターフェースでも十分な音量が得られます。
SM7B + CloudLifterの構成とほぼ同額で、よりシンプルなセットアップが可能です。
12. Electro-Voice RE20
アメリカのラジオ放送局で定番のダイナミックマイクです。
独自のVariable-D技術により、近接効果(マイクに近づくと低音が強調される現象)を抑制。マイク距離が変わっても音質が安定します。
特殊用途向け
13. SHURE MV88+ Video Kit
※こちらはコンデンサーマイクですが、スマートフォンでの配信やVlog撮影に最適なため紹介します。
14. Sennheiser MD 421-II
ドラムやギターアンプの収録でも定番の、汎用性の高いダイナミックマイクです。配信にも使えますが、どちらかといえば音楽制作向け。
15. Beyerdynamic M 70 Pro X
ヘッドホンで有名なBeyerdynamicが、ポッドキャスト・配信向けに開発したダイナミックマイクです。
ダイナミックマイクに必要な周辺機材
ダイナミックマイクを最大限に活用するための周辺機材を解説します。
オーディオインターフェース
XLR接続のダイナミックマイクには、オーディオインターフェースが必須です。
おすすめオーディオインターフェース
予算1万円台:
| 製品 | 価格 | 最大ゲイン | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Focusrite Scarlett Solo(4th Gen) | ¥15,400 | +56dB | 定番、安定性高い |
| MOTU M2 | ¥19,800 | +60dB | 高品質プリアンプ |
| PreSonus AudioBox GO | ¥9,900 | +55dB | コンパクト |
予算2〜3万円:
| 製品 | 価格 | 最大ゲイン | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Universal Audio Volt 2 | ¥29,700 | +55dB | UADプラグイン付属 |
| Elgato Wave XLR | ¥22,000 | +75dB | 配信特化、高ゲイン |
| YAMAHA AG03MK2 | ¥19,800 | +54dB | ミキサー一体型 |
予算3万円以上:
| 製品 | 価格 | 最大ゲイン | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Universal Audio Apollo Solo | ¥74,800 | +65dB | プロ品質 |
| RME Babyface Pro FS | ¥132,000 | +66dB | 超高品質 |
インラインプリアンプ(ブースター)
オーディオインターフェースのゲインが足りない場合に使用します。
| 製品 | 価格 | ブースト量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Cloudlifter CL-1 | ¥18,700 | +25dB | 定番、高品質 |
| Triton Audio FetHead | ¥9,900 | +27dB | コンパクト |
| sE Electronics DM1 Dynamite | ¥11,000 | +28dB | 小型軽量 |
| Elgato Wave XLR | ¥22,000 | 内蔵(+75dB総ゲイン) | IF兼用 |
マイクアーム
ダイナミックマイクは口元に近づけて使うため、マイクアームは必須です。
| 製品 | 価格 | 耐荷重 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Elgato Wave Mic Arm LP | ¥14,800 | 1.0kg | ロープロ | 視界を遮らない |
| RODE PSA1+ | ¥16,500 | 1.2kg | スタンダード | 滑らかな動き |
| Blue Compass | ¥14,800 | 1.1kg | スタンダード | 美しいデザイン |
| audio-technica AT8700J | ¥8,800 | 1.0kg | スタンダード | 国産、高品質 |
| Amazonベーシック マイクアーム | ¥3,500 | 1.0kg | スタンダード | コスパ最強 |
XLRケーブル
XLR接続には、マイクとオーディオインターフェースを繋ぐXLRケーブルが必要です。
| 製品 | 長さ | 価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| CANARE EC03B | 3m | ¥2,200 | 国産、プロ定番 |
| audio-technica ATL458A | 3m | ¥1,760 | コスパ良好 |
| MOGAMI 2534 | 3m | ¥3,300 | 高品質 |
長さは3m程度がおすすめです。短すぎると取り回しが不便で、長すぎるとノイズの原因になります。
ポップガード
ダイナミックマイクはポップノイズに強いですが、あるとより安心です。
| 製品 | 価格 | タイプ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| STEDMAN Proscreen XL | ¥4,950 | メタル | プロ定番 |
| audio-technica AT-PF2 | ¥3,300 | メタル | 国産 |
| 各社ファブリック製 | ¥1,000〜 | 布製 | 安価 |
ショックマウント
デスクの振動がマイクに伝わるのを防ぎます。
多くの配信向けダイナミックマイク(AT2040、PodMicなど)はショックマウントを内蔵しているため、別途購入は不要な場合が多いです。
SM58やSM7Bなど、ショックマウント非内蔵のモデルには別途必要です。
ダイナミックマイクのセッティング方法
最適なマイク距離
ダイナミックマイクはコンデンサーマイクより近い距離で使用します。
| マイクタイプ | 推奨距離 |
|---|---|
| ダイナミック | 5〜15cm |
| コンデンサー | 15〜30cm |
近すぎる場合(5cm未満):
- 近接効果で低音が過度に強調される
- 声がこもって聞こえる
- ポップノイズが発生しやすい
遠すぎる場合(20cm以上):
- 環境音が相対的に大きくなる
- 声が遠く聞こえる
- ゲインを上げる必要がありノイズ増加
理想的な距離の目安:
- 拳1個分(約10cm)
- 指2〜3本分(5〜8cm)
マイクの角度
マイクを口に向ける角度も重要です。
真正面(0度):
- 最も音を拾いやすい
- ポップノイズが発生しやすい
斜め(15〜30度):
- ポップノイズを軽減
- 十分な音量を確保
- 配信画面でマイクが目立ちにくい
おすすめは斜め15〜30度です。口の斜め下から向けるか、斜め横から向けると良いでしょう。
マイクの高さ
口元と同じ高さが基本ですが、配信のカメラアングルに合わせて調整します。
- ロープロファイルアーム使用時: 下から斜め上に向ける
- スタンダードアーム使用時: 上から斜め下に向ける
どちらでも音質に大きな差はありませんが、カメラに映り込む面積を減らすならロープロファイルがおすすめです。
ダイナミックマイクの音量問題を解決する
「ダイナミックマイクの音量が小さい」という悩みは非常に多いです。特にSHURE SM7Bで顕著です。
原因1: マイクの出力感度が低い
ダイナミックマイクは構造上、コンデンサーマイクより出力が小さいです。
対策:
- ゲインの高いオーディオインターフェースを使う
- インラインプリアンプ(CloudLifterなど)を使う
- マイクを口元に近づける
原因2: オーディオインターフェースのゲインが足りない
安価なオーディオインターフェースは最大ゲインが+50dB程度のものが多く、SM7Bには不足します。
対策:
- Elgato Wave XLR(+75dB)を使う
- MOTU M2/M4(+60dB)を使う
- CloudLifter CL-1を追加する
原因3: マイク距離が遠い
マイク距離が遠いと、それだけ入力音量が小さくなります。
対策:
- マイクを口元5〜10cmに近づける
- マイクアームで適切な位置に固定する
推奨ゲイン設定
OBSやDiscordで使用する場合の目安です。
| マイク | オーディオIF | 推奨ゲイン設定 |
|---|---|---|
| FIFINE K688(USB) | 内蔵 | 50〜70% |
| AT2040 + Scarlett Solo | +50dB | 80〜100% |
| SM7B + CloudLifter + Scarlett | +50dB + 25dB | 60〜80% |
| SM7B + Wave XLR | +75dB | 60〜80% |
OBSでのダイナミックマイク設定
OBS Studioでダイナミックマイクを最適に使うための設定を解説します。
音声フィルターの設定
推奨フィルター順序:
- ノイズ抑制
- ゲイン(必要な場合)
- ノイズゲート
- コンプレッサー
- リミッター
1. ノイズ抑制
方式: RNNoise(推奨)または Speex
抑制レベル: -30dB〜-10dB
RNNoiseはAIベースのノイズ除去で、声をほとんど劣化させずにノイズを除去できます。
Speexは従来型のノイズ除去で、声がやや劣化しますが処理が軽いです。
2. ゲイン
マイクの入力が小さい場合に使用します。
ゲイン: 0〜10dB程度
ゲインを上げすぎるとノイズも増幅されるため、まずはマイク距離やオーディオIFのゲインを調整し、それでも足りない場合にのみ使用します。
3. ノイズゲート
一定音量以下をカットして、無音時のノイズを除去します。
閉鎖閾値: -35dB〜-25dB
開放閾値: -30dB〜-20dB
アタック: 25ms
ホールド: 200ms
リリース: 150ms
閉鎖閾値:この音量以下になるとマイクがカットされる 開放閾値:この音量以上になるとマイクが開く
4. コンプレッサー
音量の大小差を縮めて、聞きやすくします。
比率: 4:1〜6:1
閾値: -20dB〜-10dB
アタック: 3ms〜6ms
リリース: 60ms〜100ms
出力ゲイン: 必要に応じて調整
5. リミッター
音割れを防ぎます。
閾値: -3dB〜-1dB
リリース: 60ms
ダイナミックマイクのよくある質問
Q. ダイナミックマイクとコンデンサーマイク、初心者はどちらを買うべき?
A. 環境次第ですが、多くの場合ダイナミックマイクがおすすめです。
完璧な防音環境がない限り、ダイナミックマイクの方が扱いやすいです。コンデンサーマイクは音質は良いですが、環境音も繊細に拾ってしまうため、配信では使いこなすのが難しいです。
Q. ダイナミックマイクでASMRはできる?
A. 向いていません。
ASMRには繊細な音を拾えるコンデンサーマイクが適しています。ダイナミックマイクは囁き声のような小さな音を拾うのが苦手です。
Q. USB接続とXLR接続、音質に差はある?
A. 同じマイクならほぼ差はありません。
USB/XLR両対応のマイク(FIFINE K688、SHURE MV7など)では、USB接続でも十分な音質が得られます。XLRの利点は、高品質なオーディオインターフェースと組み合わせた際の拡張性です。
Q. ダイナミックマイクでも吸音・防音対策は必要?
A. あるに越したことはありませんが、コンデンサーマイクほど必須ではありません。
ダイナミックマイクは環境音を拾いにくいため、簡易的な対策(デスク周りの吸音パネルなど)で十分な場合が多いです。
Q. マイクアームは必須?
A. 配信には必須です。
ダイナミックマイクは口元5〜15cmで使用するため、卓上スタンドでは距離を確保しにくいです。マイクアームを使えば最適な位置に固定でき、デスクスペースも確保できます。
Q. ダイナミックマイクの寿命は?
A. 適切に管理すれば10年以上使えます。
ダイナミックマイクはコンデンサーマイクより構造がシンプルで頑丈です。落下や衝撃に注意し、使用後はカバーを付けて保管すれば長く使えます。
まとめ:配信者こそダイナミックマイクを選ぶべき理由
この記事では、ダイナミックマイクについて詳しく解説してきました。
まとめ
ダイナミックマイクのメリット - 環境音を拾いにくい構造 - 電源不要で扱いやすい - 頑丈で長寿命 - 防音設備がなくてもクリアな音声まとめ
予算別おすすめマイク - 1万円以下: FIFINE K688(USB/XLR両対応) - 1〜2万円: Audio-Technica AT2040、Elgato Wave DX - 2〜4万円: SHURE MV7、RODE PodMic USB - 5万円以上: SHURE SM7B、SM7dB配信において音質は視聴者体験に直結します。そして多くの配信者にとって、環境音を拾いにくいダイナミックマイクは最適な選択肢です。
まずは予算に合ったダイナミックマイクを導入し、クリアな音声配信を始めてみてください。
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