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売掛金回収を早める方法|キャッシュフロー改善の実践テクニック【2026年版】
売掛金回収を早める方法|キャッシュフロー改善の実践テクニック【2026年版】
「売上は伸びているのに、手元の資金が足りない」「取引先の支払いが遅れて資金繰りが厳しい」——こんな悩みを抱えていませんか?
多くの中小企業経営者が直面する「売掛金回収」の課題。売上を上げても、実際に現金が入ってくるまでに1ヶ月、2ヶ月、時には3ヶ月以上かかることも珍しくありません。その間に仕入れ代金や人件費の支払いが迫り、資金繰りに苦しむという悪循環に陥ってしまいます。
実は、日本の中小企業の倒産原因の約8割が「資金繰りの悪化」によるものです。そして、その大半が黒字倒産——つまり、売上はあるのに現金が足りずに倒産してしまうケースなのです。
本記事では、売掛金回収を早めてキャッシュフローを改善するための実践的なテクニックを徹底解説します。契約時の工夫から請求・回収のノウハウ、さらには即日資金化できるファクタリングという選択肢まで、あなたのビジネスを守るための方法をすべてお伝えします。
- 売掛金回収が遅れる3つの重大リスク
- 売掛金回収を早める10の実践テクニック
- 業種別の売掛金管理のポイント
- ファクタリングで最短即日で資金化する方法
- マーケットプレース型ファクタリング「CashBridge」の活用法
売掛金とは?基礎知識を押さえよう
売掛金回収のテクニックを学ぶ前に、まずは基本的な知識を整理しておきましょう。
売掛金とは何か
売掛金とは、商品やサービスを提供した際に、後日代金を受け取る権利のことです。BtoB取引では「掛取引」が一般的で、以下のような流れで取引が行われます。
- 商品・サービスの提供
- 請求書の発行
- 支払期日までの待機期間(30日〜60日が一般的)
- 代金の入金
この「2」から「4」の間に発生する債権が売掛金です。
売掛金と売上の違い
会計上、売掛金と売上は明確に区別されます。
一方、売掛金は入金されるまでの「未回収の債権」です。貸借対照表では資産の部に計上されますが、現金化されるまでは実際に使える資金ではありません。
売掛金のサイクル
一般的な売掛金のサイクルを見てみましょう。
| 月末締め翌月末払い | 最長60日 |
|---|---|
| 20日締め翌月10日払い | 最長50日 |
| 月2回締め(15日・末日) | 最長45日 |
| 即日払い | 0日(理想的) |
例えば「月末締め翌月末払い」の場合、月初に納品した商品の代金が入金されるのは約60日後になります。この期間が長ければ長いほど、資金繰りは厳しくなります。
売掛金回収率という重要指標
売掛金の健全性を測る重要な指標が「売掛金回収率」です。
売掛金回収率(%)= (回収した売掛金 ÷ 発生した売掛金)× 100
一般的に、売掛金回収率は95%以上が望ましいとされています。これが90%を下回る場合、回収体制に問題がある可能性が高く、早急な改善が必要です。
また、売掛金の回転期間(売掛金回転日数)も重要な指標です。
売掛金回転日数 = (売掛金残高 ÷ 年間売上高)× 365日
この数値が小さいほど、売掛金の回収が速く、キャッシュフローが良好であることを示します。業種によって適正値は異なりますが、一般的には30〜60日が目安とされています。
売掛金回収が遅れる3つの重大リスク
売掛金回収の遅れは、単なる入金の遅延では済まされません。企業の存続を脅かす重大なリスクにつながる可能性があります。
リスク1:資金繰りの悪化と黒字倒産
最も深刻なリスクが、資金繰りの悪化による黒字倒産です。
- 売上は計上されているが、現金が手元にない
- 仕入れ代金や人件費の支払いができない
- 銀行借入の返済が滞る
- 最悪の場合、黒字でも倒産に至る
東京商工リサーチの調査によると、倒産企業の約30%が「黒字倒産」です。特に成長期の企業は売上が伸びる一方で、仕入れや人件費などの先行支出も増えるため、売掛金回収が遅れると一気に資金繰りが悪化します。
具体例:建設業A社のケース
年商3億円の建設業A社は、大型案件を受注して売上が急拡大しました。しかし、支払条件が「工事完了後60日払い」だったため、工事中の材料費や外注費の支払いで手元資金が枯渇。銀行融資も間に合わず、やむなく倒産に至りました。損益計算書では黒字でしたが、キャッシュフローが追いつかなかったのです。
リスク2:貸し倒れによる損失
売掛金の回収期間が長くなるほど、貸し倒れリスクも高まります。
例えば、利益率10%の企業で100万円の貸し倒れが発生した場合、その損失を取り戻すには1,000万円の追加売上が必要です(100万円 ÷ 10% = 1,000万円)。
貸し倒れのサイン
- 支払期日の遅延が頻発する
- 連絡がつきにくくなる
- 一部入金や分割払いを申し出てくる
- 取引先の業績悪化の噂を聞く
- 手形の不渡り情報がある
これらのサインを見逃さず、早期に対応することが重要です。
リスク3:機会損失と事業成長の阻害
売掛金が現金化されないと、新たなビジネスチャンスを逃してしまいます。
- 仕入れの機会を逃す(ボリュームディスカウントを受けられない)
- 設備投資ができず、生産性が向上しない
- 優秀な人材を採用できない
- 新規事業や新商品開発に投資できない
- 競合他社に市場シェアを奪われる
特にIT業界やコンテンツ制作業界など、先行投資が必要な業種では、売掛金の早期回収がビジネスの成長速度を左右します。
具体例:Web制作会社B社のケース
Web制作会社B社は、大手企業からの受注が増え、月商が500万円から1,000万円に倍増しました。しかし、大手企業の支払条件は「月末締め翌々月末払い(最長90日)」。制作に必要な外注費やサーバー費用の支払いで手元資金が不足し、新規案件を断らざるを得ない状況に。結果的に、成長の機会を逃してしまいました。
売掛金回収を早める10の実践テクニック
ここからは、売掛金回収を早めるための具体的なテクニックを10個ご紹介します。すぐに実践できるものから、仕組みとして導入すべきものまで、段階的に解説していきます。
テクニック1:契約時に支払条件を明確化する
すべての基本は、契約時の支払条件の明確化です。
特に新規取引先との契約では、曖昧な表現を避け、具体的な数字と条件を書面で残すことが重要です。口頭での約束は後々トラブルの原因になります。
良い例と悪い例
❌ 悪い例:「納品後、速やかにお支払いいただきます」 ⭕ 良い例:「納品月の月末締め、翌月末日までに指定口座へ振込。振込手数料は貴社負担。期日までに入金がない場合は年14.6%の遅延損害金を請求します」
テクニック2:前払い・着手金を活用する
大型案件や新規取引では、前払いや着手金を設定することで、リスクを軽減できます。
- 初期投資の資金を確保できる
- 取引先の支払い意思を確認できる
- 貸し倒れリスクを軽減できる
- プロジェクトの途中解約時の損失を最小化できる
業種別の前払い・着手金の例
| 業種 | 一般的な前払い率 | タイミング |
|---|---|---|
| 建設業 | 30〜50% | 着工時 |
| Web制作 | 30〜50% | 契約時 |
| コンサルティング | 50〜100% | 契約時 |
| 製造業(受注生産) | 20〜30% | 受注時 |
| イベント企画 | 50% | 企画決定時 |
特にフリーランスや小規模事業者は、交渉力が弱い立場にあると考えがちですが、「品質の高いサービスを提供するための必要条件」として堂々と提示すべきです。
テクニック3:請求書の早期発行と電子化
請求書の発行が遅れると、支払いも遅れます。可能な限り早く、できれば納品当日に請求書を発行しましょう。
また、郵送ではなくメールやクラウドサービスで電子発行することで、発行から取引先の経理部門への到達までの時間を大幅に短縮できます。
電子請求書のメリット
- 即時送付:郵送の2〜3日を削減
- 紛失防止:クラウド上で管理され、再発行が容易
- コスト削減:郵送費・印刷費が不要(月50件で年間約6万円削減)
- 処理の自動化:請求書作成から送付まで自動化可能
- 環境配慮:ペーパーレスでSDGsに貢献
おすすめの電子請求書サービス:
- Misoca(弥生会計と連携)
- freee請求書(会計freeeと連携)
- マネーフォワード クラウド請求書(マネーフォワード会計と連携)
- 楽楽明細(大量発行に対応)
テクニック4:請求漏れを防ぐ管理システムの導入
請求漏れは意外と多く発生します。特に複数のプロジェクトを並行して進めている場合、請求を忘れてしまうことも。
-
案件管理台帳の作成
- すべての案件を一元管理
- 納品日、請求予定日、入金予定日を記録
- 月次でチェックリストを確認
-
リマインダーの設定
- カレンダーアプリやタスク管理ツールで請求日をリマインド
- 納品日の翌日に自動アラート
-
会計ソフトとの連携
- 売上計上と請求書発行を連動
- 未請求の売上を自動検知
特に月額課金型のサービスを提供している場合は、請求書の自動発行機能を持つサブスクリプション管理ツールの導入を検討しましょう。
テクニック5:複数の支払方法を用意する
支払方法の選択肢を増やすことで、取引先の支払いハードルを下げることができます。
| 銀行振込 | 最も一般的だが、振込手続きの手間がかかる |
|---|---|
| クレジットカード決済 | 即時決済可能、ただし手数料3〜5% |
| 口座振替 | 自動引き落としで確実、継続取引に最適 |
| コンビニ決済 | 小口取引に便利 |
| 電子マネー決済 | 即時決済、若年層に人気 |
| QRコード決済 | PayPay、LINEPayなど、スマホで完結 |
特にBtoC寄りのビジネスモデルの場合、クレジットカード決済やQRコード決済を導入することで、支払率が大幅に向上します。
決済代行サービスの比較
| サービス | 手数料 | 入金サイクル | 対応決済 |
|---|---|---|---|
| Square | 3.25%〜 | 最短翌営業日 | カード、QR |
| Stripe | 3.6% | 最短2営業日 | カード、Apple Pay |
| PAY.JP | 3.6% | 月2回 | カード |
| GMOペイメントゲートウェイ | 3%〜 | 月2回 | カード、コンビニ |
手数料はかかりますが、回収率の向上と入金スピードの速さを考えれば、十分にペイする投資です。
テクニック6:入金予定日前の事前確認
支払期日の1週間前に、取引先に入金予定の確認連絡をすることで、支払い忘れを防げます。
件名:【確認】○月分請求書のお支払いについて
株式会社○○ 経理部 ご担当者様
いつもお世話になっております。 株式会社△△の□□です。
○月分の請求書(請求番号:XXXX-XX、金額:XXX,XXX円)につきまして、 お支払期日が○月○日となっております。
お手数ですが、期日までにお振込みいただきますよう お願い申し上げます。
ご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
何卒よろしくお願いいたします。
この確認メールは、督促ではなく「念のための確認」という柔らかいトーンで送ることがポイントです。取引先との関係を損なわずに、支払いの確実性を高めることができます。
テクニック7:入金遅延時の即座の督促
支払期日を過ぎた場合は、すぐに督促を開始しましょう。「少し待ってみよう」という姿勢は、回収率を下げる原因になります。
第1段階(期日翌日〜3日):やわらかい確認
- 「入金の行き違いでしたら申し訳ございません」
- 電話またはメールで丁寧に確認
- 支払い予定日を必ず聞き出す
第2段階(期日後4〜7日):正式な督促
- 書面(内容証明郵便)での督促状送付
- 遅延損害金の発生を明記
- 具体的な支払期限を設定
第3段階(期日後8日以降):法的措置の予告
- 弁護士名義での督促状
- 訴訟や支払督促の予告
- 取引停止の通知
督促は早ければ早いほど効果的です。特に第1段階の「やわらかい確認」は、単純な振込忘れや処理漏れのケースも多いため、関係を損なわずに回収できます。
テクニック8:優良取引先との支払条件の見直し交渉
長期的に取引がある優良取引先に対しては、支払条件の短縮交渉を検討しましょう。
- 取引実績と信頼関係をベースに交渉
- 早期支払割引(アーリーペイメントディスカウント)を提案
- 「月末締め翌月末払い」→「20日締め当月末払い」など段階的に短縮
- 継続取引のメリットを強調
早期支払割引の例
通常:100万円を60日後に支払い 早期割引:99万円を30日後に支払い(1%割引)
この場合、1%の割引コストで30日間の資金化が実現します。年率換算すると約12%の金利に相当しますが、銀行融資の金利(2〜3%)よりは高いものの、ファクタリング(5〜20%)よりは低コストです。
テクニック9:取引信用保険への加入
大口取引先や与信が不安な取引先との取引では、取引信用保険への加入を検討しましょう。
取引信用保険のメリット
- 貸し倒れリスクのヘッジ
- 与信管理の専門的サポート
- 取引拡大時の安心感
- 金融機関からの信用度向上
主な保険商品
- 損保ジャパン「営業取引信用保険」:幅広い業種に対応
- 東京海上日動「取引信用保険」:大企業向け
- 三井住友海上「売掛債権保険」:中小企業向け
保険料は売上高や取引先の与信状況によって異なりますが、年間保険料の目安は売上高の0.1〜0.5%程度です。
テクニック10:ファクタリングで即日現金化
どうしても資金が必要な場合や、支払サイトが長い取引先の場合は、ファクタリングを活用することで、売掛金を即日現金化できます。
ファクタリングが適しているケース
- 急な資金需要が発生した(設備故障、大型受注など)
- 銀行融資の審査が通らない、または時間がかかる
- 支払サイトが長い大手企業との取引
- 季節変動が大きく、一時的に資金繰りが厳しい
- 創業間もなく、融資が受けにくい
従来のファクタリングは手数料が5〜20%と高額でしたが、後述する「CashBridge」のようなマーケットプレース型ファクタリングでは、売り手手数料無料で利用できるようになりました。
売掛金管理のベストプラクティス
売掛金回収を早めるテクニックを実践するには、日常的な売掛金管理が不可欠です。ここでは、すぐに導入できる管理のベストプラクティスをご紹介します。
売掛金管理台帳の作成
すべての売掛金を一元管理する台帳を作成しましょう。Excelやスプレッドシートで十分です。
| 取引先名 | 正式な社名を記載 |
|---|---|
| 請求番号 | 請求書と紐付けるための番号 |
| 案件名 | 何の取引かを明記 |
| 請求金額 | 税込金額 |
| 請求日 | 請求書発行日 |
| 支払期日 | 契約で定めた期日 |
| 入金予定日 | 実際の入金予定(取引先から聞いた日付) |
| 入金日 | 実際の入金日 |
| 入金額 | 実際に入金された金額 |
| 差額 | 請求金額との差額 |
| 備考 | 特記事項(振込手数料差し引きなど) |
この台帳を毎週金曜日に更新し、未入金の売掛金をチェックする習慣をつけましょう。
月次での売掛金年齢表の作成
売掛金年齢表(エイジングレポート)は、売掛金を発生からの経過日数ごとに分類した表です。
| 取引先 | 当月発生 | 1ヶ月 | 2ヶ月 | 3ヶ月以上 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| A社 | 50万円 | 30万円 | 0円 | 0円 | 80万円 |
| B社 | 100万円 | 0円 | 0円 | 0円 | 100万円 |
| C社 | 0円 | 20万円 | 10万円 | 5万円 | 35万円 |
| 合計 | 150万円 | 50万円 | 10万円 | 5万円 | 215万円 |
この表を見ることで、どの取引先の回収が滞っているかが一目瞭然です。特に3ヶ月以上経過している売掛金は、早急に対応が必要です。
与信管理の徹底
新規取引先との取引を始める前に、必ず与信調査を行いましょう。
-
企業情報データベースの活用
- 帝国データバンク
- 東京商工リサーチ
- ※有料だが、倒産リスクを数値化してくれる
-
インターネット調査
- 企業ホームページの確認
- 求人情報から業績を推測
- SNSやニュース記事での評判チェック
-
商業登記簿の取得
- 法務局で登記簿謄本を取得(1通600円)
- 資本金、役員、本店所在地を確認
- 抵当権設定の有無をチェック
特に取引金額が大きい場合(100万円以上)や、継続取引になる場合は、帝国データバンクや東京商工リサーチの企業情報を取得することをおすすめします。
取引限度額の設定
各取引先に対して、与信調査の結果に基づいた取引限度額を設定しましょう。
- 優良企業(上場企業、大手企業):売掛金残高の上限なし、または月商の3〜6ヶ月分
- 中堅企業:月商の1〜3ヶ月分
- 中小企業:月商の1ヶ月分以内
- 新規取引先:初回は少額(10〜50万円)から開始
- 与信不安企業:前払いまたは都度払いのみ
この限度額を超える取引を行う場合は、前払いや担保を求めるなど、リスクヘッジを行いましょう。
定期的な入金確認と消込作業
入金があったら、すぐに消込作業(入金と請求の照合)を行いましょう。
- 毎日、当日の入金を通帳やネットバンキングで確認
- 入金額と振込人名から、どの請求に対する入金かを特定
- 売掛金管理台帳に入金日と入金額を記録
- 請求金額と入金額に差額があれば、原因を確認
- 週次で未入金の売掛金をリスト化
特に振込手数料を差し引いて入金する取引先が多い場合、消込作業が複雑になります。会計ソフトの自動消込機能を活用すると効率的です。
会計ソフトと銀行口座の連携
freee、マネーフォワード、弥生会計などの会計ソフトは、銀行口座と連携して自動で入金を取り込むことができます。
- 入金確認の手間が大幅削減
- 人為的なミスを防止
- リアルタイムで売掛金残高を把握
- 入金遅延のアラート機能
- レポート作成の自動化
初期設定に多少の手間はかかりますが、一度設定すれば日々の作業時間を大幅に削減できます。月間50件以上の入金がある場合は、導入を強くおすすめします。
業種別の売掛金回収ポイント
業種によって、売掛金回収の課題やポイントは異なります。ここでは、主要な業種ごとの特徴と対策をご紹介します。
建設業・工事業
業種特有の課題
- 支払サイトが非常に長い(60〜120日)
- 工事完了後の検収に時間がかかる
- 元請け・下請け構造で支払いが連鎖する
- 材料費や外注費の先行支出が大きい
- 追加工事の請求が曖昧になりがち
対策のポイント
-
出来高払いの導入
- 工事の進捗に応じて段階的に請求
- 例:着手金30%、中間金40%、完成金30%
-
建設業ファクタリングの活用
- 建設業特化型のファクタリングサービスを利用
- 工事完成前の売掛債権も買取可能
-
請負契約書の明確化
- 追加工事の請求基準を明記
- 検収基準と支払条件を詳細に規定
-
下請法の遵守確認
- 元請けが資本金1,000万円以上の場合、下請法が適用
- 支払期日は検収後60日以内と定められている
IT・Web制作業
業種特有の課題
- 成果物の範囲が曖昧になりがち
- 修正対応の追加請求が難しい
- クライアントの検収が遅延する
- フリーランスや小規模事業者が多く、交渉力が弱い
- 継続案件とスポット案件が混在する
対策のポイント
-
着手金50%の徹底
- プロジェクト開始前に必ず50%を請求
- 無料相談と有料プロジェクトの線引きを明確化
-
成果物の定義を明確化
- 契約書に納品物を具体的にリスト化
- 修正回数の上限を設定(例:3回まで無料、以降は別途請求)
-
マイルストーン払いの導入
- デザイン完成時、開発完成時、納品時など段階的に請求
- 各段階での検収期限を設定(例:3営業日以内)
-
継続課金モデルへの移行
- 保守・運用を月額課金にする
- リテイナー契約で安定収入を確保
-
サブスク管理ツールの導入
- Stripe Billing、Chargebeeなどで自動請求・自動引き落とし
製造業
業種特有の課題
- 材料費の先行支出が大きい
- 受注生産の場合、製造期間中の資金負担が重い
- 大手メーカーの支払条件が厳しい(手形払い、90日サイトなど)
- 為替変動の影響を受けやすい(輸出入の場合)
- 在庫リスクと売掛金リスクの二重リスク
対策のポイント
-
前払金30%の要求
- 特に受注生産の場合、材料調達費として前払金を請求
- 大手企業でも交渉可能(業界慣習として定着)
-
手形の電子化とファクタリング
- 電子記録債権(でんさい)への移行を提案
- 手形をファクタリングで早期現金化
-
決済条件の交渉
- 取引量に応じて支払サイトの短縮を交渉
- ボリュームディスカウントの代わりに早期支払いを提案
-
在庫連動型ファクタリング
- 在庫と売掛金を担保にした資金調達
- ABL(Asset Based Lending)の活用
コンサルティング・士業
業種特有の課題
- 成果が見えにくく、価値が理解されにくい
- 顧問契約と単発契約が混在
- 請求のタイミングが曖昧
- クライアントの業績悪化時に支払いが滞る
- 高額報酬の場合、一括払いが厳しい
対策のポイント
-
前払い100%の徹底
- 特に新規クライアントは全額前払いを原則とする
- 「高品質なサービス提供のための条件」として提示
-
顧問契約の自動引き落とし
- 口座振替やクレジットカード自動決済を導入
- 毎月の請求書発行と入金確認の手間を削減
-
成果報酬型の場合の中間金設定
- 着手金50%、成果達成時50%などの分割払い
- 成果の定義を明確化(KPI、数値目標など)
-
リテイナー契約の活用
- 月額固定報酬+成果報酬のハイブリッド型
- 安定収入を確保しつつ、成果に応じたアップサイドも確保
飲食業・小売業
業種特有の課題
- 基本的に現金商売だが、法人向け(ケータリング、卸売)は掛取引
- イベント案件の支払いが遅れがち
- 季節変動が大きく、資金繰りが不安定
- 小口多数の取引先管理が煩雑
対策のポイント
-
前払い制の導入
- ケータリングやイベント出店は全額前払いを原則
- キャンセルポリシーを明確化
-
法人向けは月次決済
- 月末締め翌月払いを徹底
- 請求書の自動発行システムを導入
-
QRコード決済の活用
- 法人向けでもPayPayやLINE Payなどで即時決済
- 手数料はかかるが、確実な回収が可能
-
クレジットカード決済の導入
- Square、Airペイなどで法人カードにも対応
- 接待交際費として経費処理しやすく、支払率が高い
人材派遣業・業務委託業
業種特有の課題
- 派遣スタッフへの給与支払いが先行する
- 締め日と支払日のタイムラグが大きい(最長75日)
- 派遣先の都合で勤務時間が変動し、請求額が確定しにくい
- 大量の小口取引の管理が煩雑
対策のポイント
-
給与ファクタリングの活用
- 派遣スタッフへの給与を立て替えるサービス
- 売掛金回収前でも給与支払いが可能
-
勤怠管理システムとの連携
- クラウド勤怠システムと請求システムを連携
- 勤務実績から自動で請求書を生成
-
支払サイトの短縮交渉
- 月末締め翌月末払い→20日締め当月末払いへ
- 早期支払割引を提案
-
人材派遣ファクタリングの利用
- 人材派遣業特化型のファクタリングサービス
- 業界特有の商習慣に対応
ファクタリングで売掛金を即日現金化する方法
これまで紹介したテクニックを実践しても、どうしても資金が足りないという場面は起こり得ます。そんな時に活用したいのが「ファクタリング」です。
ファクタリングとは何か
ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権(売掛金)をファクタリング会社に売却し、支払期日前に現金化するサービスです。
- あなたの会社が取引先に商品・サービスを提供
- 売掛金が発生(例:100万円、支払期日は60日後)
- ファクタリング会社に売掛債権を売却
- 最短即日で現金を受け取る(例:95万円)
- 支払期日に取引先がファクタリング会社に支払い(100万円)
この場合、あなたの会社は60日待たずに95万円を受け取れます。5万円(5%)がファクタリング手数料です。
ファクタリングと融資の違い
多くの経営者が混同しがちですが、ファクタリングと融資は全く異なる取引です。
| 項目 | ファクタリング | 銀行融資 |
|---|---|---|
| 性質 | 債権の売買 | 借入(負債) |
| 審査対象 | 取引先の信用力 | 自社の信用力 |
| 担保・保証人 | 不要 | 必要な場合が多い |
| 貸借対照表への影響 | 影響なし | 負債が増加 |
| 審査スピード | 最短即日 | 数週間〜1ヶ月 |
| 償還義務 | なし | あり |
| 信用情報への影響 | なし | あり |
特に重要なのは、ファクタリングは「借入」ではないため、貸借対照表の負債に計上されない点です。自己資本比率を維持しながら資金調達できるため、将来的な銀行融資の審査にも悪影響を与えません。
ファクタリングの種類
ファクタリングには大きく分けて2つの種類があります。
2社間ファクタリング
あなたの会社とファクタリング会社の2社間で完結する取引です。
- 取引先に知られずに資金調達できる
- 取引先との関係に影響しない
- 手続きが簡単でスピーディ
- 審査が比較的通りやすい
- 手数料が高い(5〜20%)
- ファクタリング会社のリスクが高いため、審査が厳しい場合も
- 回収業務を代行する場合、手間がかかる
3社間ファクタリング
あなたの会社、ファクタリング会社、取引先の3社間で行う取引です。
- 手数料が安い(1〜9%)
- 大口債権でも対応可能
- 回収業務をファクタリング会社が行う
- ファクタリング会社のリスクが低い
- 取引先の承諾が必要
- 取引先に資金繰りが厳しいと思われる可能性
- 手続きに時間がかかる(数日〜1週間)
- 取引先との関係性に配慮が必要
ファクタリングの手数料相場
ファクタリングの手数料は、取引の種類や債権額、取引先の信用力によって大きく変動します。
| 2社間ファクタリング | 5〜20% |
|---|---|
| 3社間ファクタリング | 1〜9% |
| 医療ファクタリング(診療報酬) | 0.5〜3% |
| 建設ファクタリング(工事代金) | 3〜15% |
| マーケットプレース型(CashBridge) | 売り手手数料無料 |