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【VTuber海外展開】英語圏で活躍するための戦略ガイド|成功事例と始め方

【VTuber海外展開】英語圏で活躍するための戦略ガイド|成功事例と始め方

公開日
読了目安7

「VTuberとして海外でも活躍したい」

「英語圏のファンを増やしたい」

「ホロライブENやにじさんじENのような成功を目指したい」

日本発の VTuber文化 は今や世界的なムーブメントになっています。

この記事では、VTuberが海外展開するための戦略 を解説します。

この記事でわかること - VTuberが海外で人気の理由 - 海外で成功しているVTuberの事例 - 海外展開の準備と戦略 - 英語配信のコツ - 海外向け収益化の方法

VTuberが海外で人気の理由

日本のアニメ文化との親和性

VTuberは「動くアニメキャラクター」として、アニメファンに受け入れられています。

VTuberの海外人気の背景
アニメファン人口世界で約7億人
日本アニメ市場約2.7兆円(2023年)
VTuber市場急成長中
ホロライブEN登録者数百万人規模

キャラクター性による言語の壁の突破

顔出し配信と違い、VTuberは キャラクター として認識されます。

  • 表情・動きでコミュニケーション
  • キャラ設定で覚えてもらいやすい
  • 日本語でも「かわいい」「面白い」が伝わる

海外にはない文化

VTuberは日本発の独自カルチャー。海外には同等のコンテンツがありません。

希少価値 があることで、差別化が容易です。

海外で成功しているVTuber事例

ホロライブEN

ホロライブの英語圏向けグループ。世界最大規模の英語VTuber事務所です。

タレント特徴登録者数
Gawr Guraサメの少女、ミーム文化約470万人(※2025年5月卒業)
Mori Calliope死神ラッパー、音楽活動約230万人
Ninomae Ina'nisアーティスト、落ち着いた雰囲気約130万人

※Gawr GuraはVTuber史上最速で登録者100万人、400万人を達成した伝説的存在。2025年5月にホロライブENを卒業。

成功のポイント:

  • 個性的なキャラクター設定
  • 英語ネイティブまたは堪能
  • ホロライブのブランド力
  • メンバー間のコラボ

にじさんじEN

にじさんじの英語圏向けグループ。多様なタレントが所属。

タレント特徴登録者数
Vox Akuma低音ボイス、ASMR約170万人
Mysta Rias探偵キャラ、トーク力約100万人
Selen Tatsukiゲーム実況、FPS約90万人

成功のポイント:

  • 個性の多様性
  • ゲーム配信の質
  • ファンとの距離感

VShojo

アメリカ発のVTuber事務所。タレント主導の運営が特徴。

タレント特徴登録者数
Ironmouseプエルトリコ出身、歌唱力約160万人
Nyanners元YouTuber、ミーム約140万人
Zentreyaテキストtoスピーチ配信約80万人

成功のポイント:

  • タレントファースト
  • 自由度の高い活動
  • 欧米文化に根ざしたコンテンツ

個人VTuber

事務所に所属しない個人VTuberも海外で成功しています。

成功例:

  • Shylily:ドイツ出身、Twitchで人気
  • Veibae:ポーランド出身、独特のキャラ
  • Projekt Melody:先駆者的存在

海外展開の準備

1. キャラクター設定を見直す

海外向けにキャラクター設定を調整しましょう。

海外受けしやすいキャラクター - わかりやすいコンセプト(動物、神話、職業) - 覚えやすい名前(発音しやすい) - ユニークなビジュアル - 明確な個性

2. 英語名・ハンドルネームを決める

海外ファンが覚えやすく、発音しやすい名前が理想です。

良い例:

  • Gawr Gura(シンプル、キャッチー)
  • Mori Calliope(意味がある、響きが良い)

避けるべき:

  • 長すぎる名前
  • 発音が難しい日本語
  • 他のタレントと紛らわしい

3. プラットフォームを選ぶ

海外向けなら Twitch が有力ですが、YouTubeも選択肢です。

プラットフォーム特徴おすすめ
YouTubeアーカイブ残る、日本でも人気日本と海外両方
Twitch海外のメイン、ゲーム配信向き海外メイン
両方リーチ最大化余裕があれば

4. 配信時間を調整する

海外視聴者に合わせた時間帯で配信しましょう。

海外向け配信時間(日本時間)
北米向け午前9時〜13時
ヨーロッパ向け午後17時〜21時
アジア(東南アジア等)向け午後20時〜24時

5. SNSを英語で運用する

X(Twitter)などのSNSを英語で運用しましょう。

  • ツイートは英語(または日英両方)
  • プロフィールを英語で
  • ハッシュタグは英語

英語配信のコツ

英語力は完璧でなくてOK

多くの海外ファンは、日本人VTuberの「頑張って英語を話す姿」を好意的に見ています。

  • ゲームプレイやリアクションで楽しませられる
  • 日本語混じりも「かわいい」と思われる
  • ファンが翻訳を手伝ってくれる
  • 成長過程を応援してもらえる

覚えておくと便利なフレーズ

挨拶

シーンフレーズ
配信開始"Hey everyone! Welcome to my stream!"
来てくれた人へ"Thanks for coming!"
初見さんへ"Welcome newcomers!"
配信終了"Thank you for watching! See you next time!"

リアクション

シーンフレーズ
驚き"Oh my gosh!" "What!?"
成功"Let's gooo!" "Yay!"
失敗"Nooo!" "I messed up..."
感謝"Thank you so much!"

視聴者対応

シーンフレーズ
スパチャへ"Thank you for the super chat!"
質問に"That's a good question!"
わからないとき"Sorry, I don't understand..."
翻訳お願い"Can someone translate?"

日本語・英語の使い分け

完全英語にこだわる必要はありません。

バイリンガルスタイル:

  • メインは英語
  • リアクションは日本語もOK
  • 「kawaii」「sugoi」は通じる

翻訳ツールの活用

  • DeepL:リアルタイム翻訳
  • Google翻訳:音声入力も可能
  • 翻訳Bot:チャットを自動翻訳

海外ファン向けの収益化

投げ銭・スパチャ

海外ファンはスパチャ文化があります。

  • YouTube:スーパーチャット
  • Twitch:Bits、サブスク
  • ドル建てで円安時に有利

メンバーシップ

月額課金は安定収入になります。

  • YouTube:チャンネルメンバーシップ
  • Twitch:サブスクリプション
  • Patreon:クリエイター向けサブスク

グッズ販売

海外向けグッズ販売も可能です。

サービス特徴
Booth(国内)日本ファン向け
Gumroad海外向け、デジタル商品
Redbubble海外向け、受注生産
Teespring海外向け、アパレル

スポンサー・案件

海外企業からのスポンサー案件も期待できます。

  • ゲーム会社
  • テック企業
  • アニメ関連企業

海外展開の注意点

時差との戦い

海外向けに配信すると、日本時間では深夜や早朝になることも。

対策:

  • 体調管理を最優先
  • 週のうち何日かを海外向けに
  • アーカイブも活用

言語の壁

英語力不足で誤解が生じることも。

対策:

  • バイリンガルモデレーターを配置
  • 翻訳ツールを活用
  • わからないときは正直に伝える

文化の違い

日本と海外では、笑いのツボや常識が違うことも。

対策:

  • 海外のVTuberをリサーチ
  • ファンのフィードバックを聞く
  • センシティブな話題は避ける

炎上リスク

海外は日本より炎上しやすい話題があります。

  • 政治的な発言
  • 人種・宗教に関する話題
  • 他のVTuber・配信者の批判
  • センシティブな歴史問題

海外展開のロードマップ

フェーズ1:準備(1〜2ヶ月)

  1. キャラクター設定の見直し
  2. 英語プロフィールの作成
  3. SNSの英語運用開始
  4. 基本的な英語フレーズを覚える

フェーズ2:テスト配信(2〜3ヶ月)

  1. 週1〜2回、海外時間帯で配信
  2. 英語コメントへの対応を練習
  3. 反応を見て調整
  4. 海外向けクリップを作成

フェーズ3:本格展開(3〜6ヶ月)

  1. 配信頻度を増やす
  2. 海外VTuberとコラボ
  3. Twitchにも進出
  4. 海外コミュニティ(Discord)を構築

フェーズ4:収益化・拡大(6ヶ月〜)

  1. メンバーシップ開始
  2. グッズ販売
  3. スポンサー獲得
  4. 事務所からのスカウトも?

まとめ:VTuber海外展開のポイント

まとめ

海外でVTuberが人気の理由 - アニメ文化との親和性 - キャラクター性 - 日本発の独自カルチャー

海外展開の準備

  1. キャラクター設定を見直す
  2. 英語名を決める
  3. プラットフォームを選ぶ
  4. 配信時間を調整
  5. SNSを英語で運用

英語配信のコツ

  • 完璧な英語は不要
  • 日本語混じりもOK
  • 翻訳ツールを活用

収益化

  • スパチャ、メンバーシップ
  • グッズ販売
  • スポンサー案件

VTuberとしての海外展開は大きなチャレンジですが、成功すれば 世界中にファン を持つことができます。

まずは小さく始めて、少しずつ広げていきましょう!


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画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • バーチャルリアリティのイメージ: Photo by Lucrezia Carnelos on Unsplash

よくある質問

Q英語ができなくてもVTuberとして海外展開できますか?
A
可能です。日本語配信でも海外ファンはつきます。ただし、英語ができると圧倒的に有利です。片言でも挑戦する価値はあります。
Q海外でVTuberが人気な理由は?
A
アニメ文化への親しみ、キャラクター性、言語を超えたエンターテイメント性が理由です。日本発のカルチャーとして独自のポジションを確立しています。
Q個人VTuberでも海外展開できますか?
A
できます。事務所所属でなくても、英語配信や海外向けコンテンツで成功している個人VTuberは多くいます。
Q海外ファン向けの収益化は?
A
YouTubeのスーパーチャット、Twitchのサブスク、Patreon、グッズ販売など多様な方法があります。海外ファンは日本よりも投げ銭額が大きい傾向があります。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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