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【VTuber向け】フェイストラッキング用Webカメラ完全ガイド|表情認識精度で選ぶおすすめ2025
「VTuberを始めたいけど、Webカメラは何を選べばいい?」 「iPhoneトラッキングとWebカメラ、どっちがいいの?」 「表情がうまく認識されない…カメラを変えるべき?」
VTuber活動において、フェイストラッキングの精度はキャラクターの表現力を左右する最重要要素です。しかし、配信用Webカメラの選び方とVTuber用カメラの選び方には大きな違いがあります。
この記事では、VTuberのフェイストラッキングに特化したWebカメラの選び方を徹底解説。VTube Studio、nizima LIVE、VSeeFaceなど主要トラッキングソフトとの相性、表情認識精度を左右するスペック、iPhoneとの比較まで、VTuber目線で完全ガイドします。
※関連記事:Vtuberになるには?2025年版Live2D・3Dモデル作成&配信ツール完全ガイド
VTuber用カメラと配信用カメラの違い
まず理解すべきは、一般的な配信用WebカメラとVTuber用フェイストラッキングカメラでは、重視すべきポイントが異なるということです。
配信用カメラの重視ポイント
| 項目 | 重要度 | 理由 |
|---|---|---|
| 映像の美しさ | ◎ | 視聴者が直接見る |
| 4K対応 | ○ | 高画質配信向け |
| 自動光補正 | ◎ | 顔を明るく映す |
| 背景ボケ | ○ | プロっぽい演出 |
VTuber用カメラの重視ポイント
| 項目 | 重要度 | 理由 |
|---|---|---|
| フレームレート(fps) | ◎◎ | 表情の追従性 |
| 解像度 | ○ | 顔認識の精度 |
| 低照度性能 | ◎ | 暗い部屋でも認識 |
| オートフォーカス速度 | △ | 固定位置なので不要 |
| 映像の美しさ | × | 視聴者は見ない |
※参考記事:【2025年版】配信用ウェブカメラおすすめ12選|4K対応からエントリーモデルまで徹底比較
フェイストラッキングの仕組みと必要スペック
フェイストラッキングの基本原理
VTuberのフェイストラッキングは、以下の流れで動作します。
Webカメラで顔を撮影
↓
トラッキングソフトが顔のランドマーク(目、口、眉など)を検出
↓
検出したデータをLive2D/3Dモデルに反映
↓
リアルタイムでキャラクターが動く
この処理は1秒間に30回〜60回繰り返されるため、カメラのフレームレートが重要になります。
顔認識に必要な最低スペック
| 解像度 | 1080p(フルHD)以上 |
|---|---|
| フレームレート | 30fps以上(60fps推奨) |
| 視野角 | 70〜90度 |
| オートフォーカス | あると便利(なくても可) |
| 接続方式 | USB 2.0以上(USB 3.0推奨) |
スペック別の違い
解像度の違い
| 解像度 | 認識精度 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 720p | △ 基本的な表情は認識できるが粗い | △ |
| 1080p | ○ 実用十分、ほとんどのVTuberが使用 | ◎ |
| 4K | ◎ 細かい表情変化も捉える | ○ |
ポイント:解像度が高いほど、目の動きや眉の微細な変化を認識できます。ただし、照明環境の方が精度に与える影響が大きいため、4Kは必須ではありません。
フレームレート(fps)の違い
| fps | 表情の追従性 | 推奨度 |
|---|---|---|
| 30fps | ○ 一般的な動きは問題なし | ○ |
| 60fps | ◎ 口の動きやまばたきが滑らか | ◎◎ |
VTuber活動において、60fps対応は最も効果が分かりやすいスペックアップです。
- リップシンク精度向上:口の動きが歌やトークに正確に追従
- まばたきの自然さ:瞬きがカクつかず自然に
- 感情表現の豊かさ:微細な表情変化を逃さない
VTuberトラッキングソフトの詳細比較
VTuberとして活動する際、トラッキングソフトの選択も重要です。各ソフトの特徴と推奨カメラスペックを理解しておきましょう。
主要トラッキングソフト比較表
| ソフト | 対応モデル | Webカメラ精度 | 推奨fps | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| VTube Studio | Live2D | ◎ | 30fps〜 | 基本無料(有料版1,500円) | 初心者に最適、設定が簡単 |
| nizima LIVE | Live2D | ◎◎ | 60fps推奨 | 完全無料 | 公式Live2Dアプリ、高精度 |
| VSeeFace | VRM (3D) | ○ | 30fps〜 | 完全無料 | 3Dモデル向け、軽量 |
| 3tene | VRM (3D) | ○ | 30fps〜 | 無料版あり | 高機能、背景合成可能 |
| FaceRig | 独自3D | △ | 30fps | 買い切り1,480円 | 開発終了、非推奨 |
- Live2Dモデルを使うなら: VTube Studio または nizima LIVE
- 3D(VRM)モデルを使うなら: VSeeFace または 3tene
- 初心者におすすめ: VTube Studio(日本語対応、チュートリアル充実)
- 最高精度を求めるなら: nizima LIVE(Live2D公式、60fps推奨)
VTube Studio vs nizima LIVE 詳細比較
Live2Dモデルを使う場合、この2つが主流です。
| 項目 | VTube Studio | nizima LIVE |
|---|---|---|
| カメラ要件 | 1080p/30fps以上 | 1080p/60fps推奨 |
| トラッキング精度 | ◎ | ◎◎ |
| 設定の簡単さ | ◎◎ | ○ |
| カスタマイズ性 | ◎◎ | ○ |
| 背景・エフェクト | 有料版で可能 | 標準搭載 |
| OBS連携 | プラグインで可能 | 仮想カメラ出力 |
| 推奨ユーザー | 初心者〜上級者 | 中級者〜上級者 |
- 直感的なUI、日本語完全対応
- 豊富なプラグイン・拡張機能
- Steam版とモバイル版で連携可能
- 細かい表情パラメータ調整が可能
- Live2D公式アプリで最適化されている
- 60fps動作で表情がより滑らか
- 完全無料で全機能利用可能
- 背景合成・エフェクトが標準搭載
トラッキングソフト別の推奨カメラスペック
主要なVTuberトラッキングソフトごとに、推奨スペックが微妙に異なります。
VTube Studio向け
推奨スペック:
- 解像度:1080p以上
- fps:30fps以上(60fps推奨)
- 視野角:70〜90度
- 備考:顔認識精度が高く、Webカメラでも十分動作
nizima LIVE向け
推奨スペック:
- 解像度:1080p以上
- fps:60fps推奨
- 視野角:75〜90度
- 備考:60fpsで動作させると表情の追従が格段に向上
VSeeFace向け
推奨スペック:
- 解像度:1080p以上
- fps:30fps以上
- 視野角:60〜80度(広角すぎると認識が不安定になることも)
- 備考:照明環境が最も重要
スマホアプリでフェイストラッキング
Webカメラ以外に、スマートフォンアプリでもフェイストラッキングが可能です。特にiPhoneのFace ID搭載モデルは高精度なトラッキングを実現します。
iPhone向けトラッキングアプリ
| アプリ名 | 対応モデル | 精度 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| VTube Studio (iOS) | Live2D | ◎◎ | 基本無料 | PC版と連携可能 |
| nizima LIVE (iOS) | Live2D | ◎◎ | 完全無料 | PC不要で完結 |
| iFacialMocap | Live2D/VRM | ◎ | 買い切り980円 | PC連携に特化 |
| Meitu | Live2D | ○ | 完全無料 | 中国製、多機能 |
- TrueDepthカメラ(Face ID搭載機種)なら、Webカメラを超える精度
- ARKitの52 BlendShapesで細かい表情まで認識
- PC不要でスマホ単体で配信可能(nizima LIVE)
- Wi-Fi経由でPC連携も可能(VTube Studio、iFacialMocap)
推奨機種:
- iPhone 12以降(Face ID対応)
- iPad Pro(2018年以降、TrueDepthカメラ搭載モデル)
Android向けトラッキングアプリ
| アプリ名 | 対応モデル | 精度 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Meitu | Live2D | ○ | 完全無料 | トラッキング精度は中程度 |
| VTube Studio (Android) | Live2D | ○ | 基本無料 | iPhoneより精度は劣る |
| DroidCam | Webカメラ化 | △ | 基本無料 | スマホをWebカメラとして利用 |
Androidスマートフォンには、iPhoneのTrueDepthカメラのような高精度な3D顔認識センサーがありません。そのため、トラッキング精度はWebカメラと同程度か、それ以下になります。
- DroidCamなどでスマホをWebカメラ化する方法もありますが、Wi-Fi経由の遅延が発生しやすい
- VTuber用途なら、Android端末よりもPC用Webカメラの方が安定します
スマホトラッキングのセットアップ
iPhoneの場合(iFacialMocap + VTube Studio):
- iPhoneに「iFacialMocap」をインストール(980円)
- PCに「VTube Studio」をインストール
- iPhone・PCを同じWi-Fiネットワークに接続
- iFacialMocapでPCのIPアドレスを入力
- VTube Studioで「iFacialMocap」を受信設定
- iPhoneをスタンドで固定して配信開始
- 買い切り980円で高精度トラッキング
- VTube Studio、nizima LIVE、VSeeFaceなど多数のソフトに対応
- PC側で録画・配信しながらiPhoneでトラッキング
- 表情パラメータをリアルタイム調整可能
Live2Dモデルとの相性
フェイストラッキングの精度は、カメラだけでなくLive2Dモデルのパラメータ設定にも大きく左右されます。
Live2Dモデルのパラメータとカメラ精度の関係
Live2Dモデルには、以下のような表情パラメータが設定されています。
| パラメータ | 役割 | カメラ精度への依存度 |
|---|---|---|
| 目の開閉 | まばたき、目の開き具合 | ◎◎ 高精度カメラが有利 |
| 口の開閉 | 発話、リップシンク | ◎◎ 60fps推奨 |
| 眉の動き | 感情表現 | ◎ 4K推奨 |
| 顔の向き | 頭のX/Y/Z回転 | ○ 1080pで十分 |
| 体の傾き | 上半身の動き | ○ 1080pで十分 |
同じカメラでも、Live2Dモデルのパラメータ設定次第で表情の追従度が大きく変わります。
- 目の開閉パラメータ:デフォルト設定では「目を開いている状態」の範囲が狭すぎることが多い→VTube Studioで調整
- 口の開閉パラメータ:デフォルトでは「大きく開く」まで設定されていないことも→nizima LIVEで調整
- 眉の動き:高精度カメラでも、モデル側で眉パラメータが設定されていないと動かない
モデルの品質とトラッキング精度
| モデル品質 | 設定されているパラメータ | カメラへの要求 |
|---|---|---|
| 高品質モデル | 目、口、眉、顔向き、体、髪揺れなど | 4K/60fps推奨 |
| 中品質モデル | 目、口、顔向き、体 | 1080p/60fps推奨 |
| 低品質モデル | 目、口、顔向き | 1080p/30fps可 |
| 無料配布モデル | 目、口のみ | 720p/30fpsでも可 |
表情が思うように動かない場合、カメラを買い替える前に以下を確認しましょう。
- Live2Dモデルに必要なパラメータが設定されているか(VTube Studioの「パラメータ一覧」で確認)
- トラッキングソフト側の感度設定(目・口・眉それぞれ調整可能)
- 照明環境(明るさが足りないと精度が落ちる)
これらを改善してもまだ精度が不足する場合に、カメラのアップグレードを検討しましょう。
【AIトラッキング搭載】ハイエンドカメラ5選
注意:ここで紹介する「AIトラッキング」は、カメラが被写体を自動で追いかける機能です。VTuberのフェイストラッキングとは異なりますが、動き回る配信スタイルの方には便利です。
1. OBSBOT Tiny 2 Lite【AI自動追跡】
動き回るVTuber配信に最適。2軸ジンバルで顔を自動追跡します。
- 座る位置を気にせず動ける
- 料理配信、ダンス配信など動きのあるコンテンツに最適
- ジェスチャーでズーム操作可能
- ただし、固定位置でのトラッキングには過剰スペック
2. Insta360 Link 2C【大型センサー】
1/2インチの大型センサーで、暗い部屋でも高精度なトラッキングを実現。
大型センサーは光を多く取り込めるため、暗い部屋でもノイズが少なく、顔認識精度が落ちません。照明を増やせない環境の方におすすめです。
3. Anker AnkerWork C310【AI機能搭載】
信頼のAnkerブランド。AIオートフレーム機能でグループ配信にも対応。
4. Pixio StreamCube【4K・ジェスチャー対応】
ジェスチャーコントロール機能で、手元で操作可能。
5. Logicool Brio 4K Stream Edition【最高峰】
ロジクールの最高峰モデル。4K/HDR対応でプロ仕様。
【コスパ重視】実用十分カメラ5選
VTuberのフェイストラッキングには、必ずしも高価なカメラは不要です。以下のモデルなら1万円以下で十分な精度を得られます。
1. Logicool C920n【定番の安心感】
長年愛されるロジクールの定番。VTuberにも人気の鉄板モデル。
Logicool C920nは、多くのVTuberが最初に選ぶモデルです。価格と性能のバランスが良く、日本語サポートも充実。迷ったらこれを選べば間違いありません。
2. EMEET S600【4K対応・1万円以下】
1万円以下で4K/60fps対応。コスパ最強のフェイストラッキングカメラ。
3. Anker PowerConf C200【2K・AIノイズキャンセル】
2K解像度とAIノイズキャンセルマイクで、配信兼用にも最適。
4. EMEET C960【3,000円以下・ベストセラー】
3,000円以下ながら、フルHD対応。まず試してみたい方に。
5. EMEET C970L【60fps・リングライト内蔵】
60fps対応でリングライト内蔵。照明が足りない環境でも安心。
iPhone vs Webカメラ徹底比較
VTuberのフェイストラッキングにおいて、iPhoneとWebカメラはどちらが優れているのか、詳しく比較します。
トラッキング精度の違い
| 項目 | iPhone (Face ID搭載) | Webカメラ (1080p) | Webカメラ (4K) |
|---|---|---|---|
| 表情パラメータ | 52 BlendShapes | 2D画像解析 | 2D画像解析(高解像度) |
| 深度マップ | 約30,000点(3D) | なし(2D) | なし(2D) |
| 顔認識方式 | TrueDepth 3D | OpenCV系 2D | OpenCV系 2D |
| 微細な表情 | ◎◎ | ○ | ◎ |
| 低照度環境 | ◎ | △ | ○ |
| 価格 | 10万円〜 | 3,000円〜 | 8,000円〜 |
iPhoneが優れている点:
- TrueDepthカメラによる3D深度センサーで顔の凹凸まで認識
- ARKitの52 BlendShapes(表情パラメータ)による高精度トラッキング
- 赤外線センサーで暗い環境でも安定動作
- 約30,000点の深度マップで立体的な顔認識
Webカメラが優れている点:
- 圧倒的な低コスト(3,000円〜 vs iPhone 10万円〜)
- デスクに固定できる(iPhoneは位置固定が面倒)
- USB接続で遅延なし(iPhoneはWi-Fi経由で若干の遅延あり)
- 照明を整えれば実用上十分な精度
セットアップの手間
| 項目 | iPhone | Webカメラ |
|---|---|---|
| 初期設定 | アプリインストール、Wi-Fi接続 | USB接続のみ |
| 位置固定 | 三脚・スタンド必須 | モニターにクリップ |
| ケーブル | Wi-Fi(遅延あり)またはUSB | USB(遅延なし) |
| 複雑さ | △ やや面倒 | ◎ 簡単 |
- USB接続だけで即使用可能
- モニター上部に固定すれば常設できる
- Wi-Fiの遅延がない
- バッテリー切れの心配なし
コストパフォーマンス比較
| 用途 | iPhoneの場合 | Webカメラの場合 |
|---|---|---|
| 最低コスト | iPhone SE(6万円〜)+ アプリ | 3,000円〜 |
| 推奨コスト | iPhone 14以降(10万円〜) | 6,000〜10,000円 |
| 追加費用 | 三脚・スタンド(3,000円〜) | なし |
- iPhoneを配信中ずっと占有されるのが不便
- Wi-Fi経由の遅延が気になる
- スマホスタンドの設置が面倒
結論:どちらを選ぶべきか
まとめ
iPhone向きの人 - すでにFace ID搭載iPhoneを持っている - 最高精度のトラッキングを求める - 予算に余裕がある - 細かい表情表現にこだわりたいWebカメラ向きの人
- 低予算でVTuberを始めたい
- セットアップを簡単にしたい
- iPhoneを配信中も使いたい
- 照明環境を整えられる
カメラ設置のコツと照明の重要性
フェイストラッキングの精度は、カメラのスペックよりも設置方法と照明環境の方が重要です。
理想的なカメラ位置
| 位置 | 評価 | 理由 |
|---|---|---|
| モニター上部・中央 | ◎◎ | 正面から顔を捉えられる |
| モニター横(三脚) | ○ | 角度調整しやすいが斜めアングル |
| モニター下部 | × | 見上げるアングルでNG |
| デスク上(低位置) | △ | VSeeFaceでは使える場合も |
ベストポジション:
- モニター上部、画面中央
- 目の高さと同じ〜やや上
- 顔から50〜70cm程度の距離
カメラ角度の調整
フェイストラッキングでは、顔全体が常にフレーム内に収まることが重要です。
照明環境の整え方
カメラの性能以上に重要なのが照明です。照明を整えるだけで、安価なカメラでも格段に精度が向上します。
| 照明タイプ | 効果 | 価格帯 |
|---|---|---|
| リングライト | ◎◎ 顔全体を均一に照らす | 3,000〜10,000円 |
| デスクライト2つ | ◎ 左右から照らして影を消す | 4,000〜10,000円 |
| パネルライト | ◎ 広範囲を柔らかく照らす | 5,000〜20,000円 |
| モニターライト | ○ 省スペースで手元も照らせる | 3,000〜15,000円 |
- 顔の前方に光源を置く(窓を背にしない)
- 複数の光源で影を消す(リングライト1つ、またはデスクライト2つ)
- 明るすぎず暗すぎず(露出を調整)
- 自然光は避ける(時間帯で明るさが変わるため)
おすすめ照明機材(商品リンク付き)
VTuberのフェイストラッキング用照明として、実際に使える商品を紹介します。
1. リングライト(最もおすすめ)
顔全体を均一に照らせるため、フェイストラッキングに最適です。
2. デスクライト(2台セットアップ推奨)
左右から照らすことで影を消し、トラッキング精度を向上させます。
- 左側に1台:顔の左側から45度の角度で照らす
- 右側に1台:顔の右側から45度の角度で照らす
- 明るさ調整:左右均等に調整(影が消える明るさ)
- 色温度:5000K前後の昼白色がおすすめ
この配置で、Webカメラでも高精度なトラッキングが可能になります。
3. パネルライト(広範囲を柔らかく照らす)
ソフトボックス効果で、自然な光を再現します。
照明設定の推奨値
カメラのホワイトバランス・露出を手動設定することで、さらに精度が向上します。
| 設定項目 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
| ホワイトバランス | 5000K(手動固定) | 照明の色温度に合わせて固定 |
| 露出 | -0.5〜0(手動) | 自動だと明るすぎることが多い |
| ゲイン/ISO | 低め(100〜400) | ノイズを減らす |
| シャッタースピード | 1/60(60fps)、1/30(30fps) | フレームレートに合わせる |
多くのWebカメラは、専用ソフトウェアで設定変更が可能です。
- Logicool製カメラ: Logi Tune アプリ
- EMEET製カメラ: EMEET Link アプリ
- 汎用設定: Windows設定 > カメラ > 詳細設定
自動設定をオフにして、上記の推奨値に設定すると、トラッキング精度が安定します。
※関連記事:【2025年版】配信用照明おすすめガイド
トラッキング精度を上げる設定テクニック
カメラとソフトウェアの設定次第で、トラッキング精度は大きく変わります。
VTube Studio詳細設定ガイド
VTube Studioでのカメラ設定とトラッキング調整の具体的な手順を解説します。
1. カメラ設定(Settings > Camera)
- 解像度: 1920x1080(カメラのネイティブ解像度)
- FPS: 60fps(カメラが対応している場合)※30fpsでも可
- 明るさ: 手動調整(スライダーで50〜70%程度)
- コントラスト: 手動調整(スライダーで60〜80%程度)
- ホワイトバランス: 手動固定(5000K推奨)
2. トラッキング感度(Settings > Tracking)
- Face Tracking Sensitivity: 80〜100%(高めがおすすめ)
- Smoothing: 10〜30%(低めでレスポンス向上)
- Eye Blink Sensitivity: 個人差あり(50〜80%で調整)
- Mouth Open Sensitivity: 60〜80%
- Eyebrow Sensitivity: 50〜70%
3. フレームレート設定(重要)
- Model FPS: 60fps(PC性能が許す限り高く)
- Camera FPS: カメラの最大fps(60fps推奨)
- Tracking FPS: 60fps(カメラと同期)
4. 表情パラメータ微調整(Model Settings)
- Mouth Open Max: デフォルトより+10〜20%増やす
- Eye Open Max: まぶたが重い場合は+10%
- Head Rotation: X/Y/Zそれぞれ調整可能
VTube StudioとOBSの連携設定
配信ソフト(OBS Studio)とVTube Studioを連携する手順です。
手順1:VTube Studioプラグインのインストール
- VTube Studio内で Settings > Plugins を開く
- OBS Plugin を有効化
- Port番号をメモ(デフォルト: 8001)
手順2:OBSでVTube Studioを取り込む
方法A:ウィンドウキャプチャ(おすすめ)
- OBSで ソース > ウィンドウキャプチャ を追加
- VTube Studio を選択
- 背景を透過する場合は、VTube Studio側で背景を緑にして クロマキー 適用
方法B:仮想カメラ(VTube Studio有料版)
- VTube Studioで Virtual Camera を有効化
- OBSで 映像キャプチャデバイス > VTube Studio Camera を選択
- 背景が自動で透過される
- フレームレート: OBSの出力fpsをVTube Studioと同じ60fpsに設定
- 解像度: 1920x1080推奨(配信は1080p/60fpsが主流)
- GPU負荷: VTube Studio + OBS同時起動は高負荷(GTX 1660以上推奨)
- クロマキー: 緑背景で抜く場合、照明の色温度を統一する
nizima LIVE設定
-
カメラ設定
- カメラを1080p/60fpsに設定
- 露出・明るさを手動調整
- ホワイトバランスを固定
-
フェイストラッキング
- 顔認識の精度を「高」に
- リップシンクの感度調整
- 頭の動きの追従度を調整
-
パフォーマンス
- トラッキングのフレームレートを60fpsに
- 不要なエフェクトをオフにして軽量化
VSeeFace設定
-
カメラ設定
- 解像度:1280x720 または 1920x1080
- FPS:できるだけ高く(30〜60fps)
- カメラの位置:顔がセンターに来るように
-
トラッキング設定
- 顔認識の信頼度:80%程度
- スムージング:低〜中(好みによる)
- 目・口の感度を個別調整
-
照明対策
- 「低照度モード」をオンにする(暗い場合)
- 背景色を単色に(緑や青のグリーンバック推奨)
トラブルシューティング
フェイストラッキングでよくある問題と解決策をまとめます。
表情が認識されない・精度が悪い
カメラ接続・認識の問題
よくある質問
Webカメラで配信映像も撮れる?
トラッキングソフトは無料?
カメラは何台必要?
まとめ:あなたに最適なフェイストラッキングカメラは?
まとめ
【用途・予算別おすすめ】これからVTuberを始める方 → Logicool C920n(¥6,200) 定番モデルで失敗なし。2年保証で安心。
60fps対応で滑らかな表情を求める方 → EMEET S600(¥8,999) 1万円以下で4K/60fps対応。コスパ最強。
とにかく低予算で始めたい方 → EMEET C960(¥2,999) 3,000円以下でフルHD対応。まず試すのに最適。
暗い部屋でも高精度トラッキングしたい方 → Insta360 Link 2C(¥18,800) 大型センサーで低照度に強い。
動き回る配信をしたい方 → OBSBOT Tiny 2 Lite(¥22,800) AI自動追跡で被写体を追いかける。
VTuberのフェイストラッキングにおいて、カメラの性能も重要ですが、それ以上に照明環境が精度を左右します。高価なカメラを買う前に、まずは3,000円のリングライトやデスクライトで照明を整えることをおすすめします。
また、iPhoneをすでに持っている方は、まずiPhoneトラッキングを試してから、必要に応じてWebカメラを検討しても遅くありません。
6,000円〜10,000円のミドルレンジモデルなら、ほとんどのVTuber活動で十分な精度が得られます。まずは自分の予算と環境に合ったモデルから始めてみてください!
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よくある質問
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