
Vtuberになるには?2025年版Live2D・3Dモデル作成&配信ツール完全ガイド
はじめに:2025年、VTuberになるということ
VTuber(バーチャルYouTuber)市場は、2025年現在も急成長を続けています。ホロライブ、にじさんじといった大手事務所所属のVTuberが世界的な人気を獲得する一方で、個人VTuberも独自の個性で活躍しています。
なぜ今VTuberなのか?
VTuberのメリット
- プライバシー保護:顔を出さずに活動できる。身バレのリスクが低い。
- キャラクターブランディング:「中の人」ではなく「キャラクター」として認識されるため、ブランド価値を構築しやすい。
- 永続性:年齢に左右されない。声さえ維持できれば、何十年でも活動可能。
- グローバル展開:アニメ調のキャラクターは海外でも受け入れられやすく、言語の壁を超えやすい。
- グッズ展開:キャラクターデザインがあるため、グッズ化やコラボがしやすい。
一方で、モデル制作費用、トラッキング技術の習得、キャラクター設定の構築など、通常のYouTuberにはない初期ハードルもあります。本記事では、そのすべてを解決する方法を提示します。
ステップ1:Live2D vs 3D - どちらを選ぶ?
VTuberのアバターは大きく分けて「Live2D」と「3D」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分に合った方を選びましょう。
Live2D(2Dイラストベース)
Live2Dは、1枚のイラスト(立ち絵)をパーツ分けし、動きを付ける技術です。
メリット
- アニメ調の可愛らしい見た目
- イラストレーターに依頼しやすい(日本には多数のイラストレーターがいる)
- 比較的低コスト(3万円〜10万円で制作可能)
- 表情が豊かで、細かいニュアンスを表現できる
- 日本のVTuber市場では主流(視聴者の受けが良い)
デメリット
- 横を向けない(正面〜斜め程度まで)
- 全身が動かせない(基本は上半身のみ)
- 動きの自由度が3Dに劣る
- VRChatなどのVR空間には持っていけない
こんな人におすすめ:
- 雑談配信、ゲーム実況、歌配信がメイン
- アニメ調のキャラクターが好き
- 日本国内の視聴者がターゲット
3D(3Dモデルベース)
3Dは、3D空間上で自由に動けるフルボディのアバターです。
メリット
- 360度どの角度からでも見られる
- 全身を使った動き(ダンス、ジェスチャー)が可能
- VRChatなどのVR空間で使える
- モーションキャプチャー(全身トラッキング)と組み合わせれば圧倒的な表現力
- VRoid Studioで無料で自作できる
デメリット
- Live2Dに比べて「可愛さ」を出しにくい(技術次第)
- 高品質な3Dモデル制作は高額(10万円〜50万円)
- PCスペックが要求される(GPU必須)
- セットアップが複雑
こんな人におすすめ:
- VRChatやclusterなどメタバース活動もしたい
- ダンスやフィットネス配信をしたい
- 海外視聴者もターゲット(3Dは世界的に主流)
結論:初心者はLive2Dから
迷ったらLive2Dをおすすめします。理由は以下の通りです。
- 日本のVTuber視聴者層はLive2Dに慣れている
- 制作コストが抑えられる
- トラッキングの難易度が低い(顔だけでOK)
ステップ2:アバター(モデル)を手に入れる3つの方法
方法1:自作する(無料〜数千円)
Live2Dを自作:Live2D Cubism
- 公式ソフト:Live2D Cubism(個人利用無料版あり)
- 必要スキル:イラスト制作(Photoshopなど)、Live2Dの知識
- 学習コスト:高い(初心者は100時間以上かかる)
- メリット:完全に自分好みのキャラクターが作れる、コストゼロ
- デメリット:時間がかかる、イラストスキルが必要
手順:
- Photoshopなどでキャラクターイラストを描く
- パーツごとにレイヤー分け(目、口、髪など)
- Live2D Cubismでパーツに動きを付ける(リギング)
- 表情パラメータを設定
- moc3ファイルとして書き出し
3Dを自作:VRoid Studio
- 公式ソフト:VRoid Studio(完全無料)
- 必要スキル:ほぼ不要(プリセット組み合わせでOK)
- 学習コスト:低い(1〜2時間で完成)
- メリット:無料、簡単、すぐ使える
- デメリット:「VRoid感」が出る(みんな似たような見た目になりがち)
手順:
- VRoid Studioをダウンロード
- 髪型、顔、服装をプリセットから選択
- 色や細部を調整
- VRMファイルとして書き出し
VRoidのカスタマイズテクニック:
- BOOTHで「VRoid用衣装」「VRoid用髪型」を購入(500円〜3000円)
- テクスチャを自分で描いて差し替える
方法2:既製品を購入する(数千円〜3万円)
BOOTH
- URL:https://booth.pm
- 価格帯:3,000円〜30,000円
- 特徴:日本最大の同人マーケット。Live2D、3D両方あり。
「VTuber Live2D」「VRM アバター」などで検索すると、すぐ使えるモデルが見つかります。利用規約を必ず確認しましょう(商用利用OKか、改変OKかなど)。
VRoid Hub
- URL:https://hub.vroid.com
- 価格帯:無料
- 特徴:VRoidで作られたモデルを共有するプラットフォーム。規約を守れば無料で使えるモデルも多数。
方法3:プロに依頼する(3万円〜50万円)
完全オリジナルのモデルが欲しいなら、プロのクリエイターに依頼しましょう。
依頼先の比較
| サービス | 価格帯 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| SKIMA | 3万〜15万円 | イラストレーター・Live2Dモデラー専門。検索しやすい。 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| coconala | 2万〜10万円 | 初心者向け。価格が明瞭。 | ⭐⭐⭐⭐ |
| BOOTH | 5万〜30万円 | コミッション(受注制作)可能なクリエイターが多い。 | ⭐⭐⭐⭐ |
| Twitter募集 | 応相談 | 直接交渉。相場がわかりにくい。 | ⭐⭐⭐ |
Live2Dモデル制作の相場
- イラスト+Live2D込み:5万円〜15万円
- イラストのみ:2万円〜5万円
- Live2D化のみ(イラストは自分で用意):3万円〜8万円
依頼時のチェックポイント
- ポートフォリオを確認:過去作品のクオリティをチェック
- 納期:通常1〜3ヶ月かかる
- 修正回数:何回まで無料で修正してくれるか
- 商用利用:配信での収益化、グッズ化が可能か
- 著作権:二次利用の範囲を明確にする
ステップ3:トラッキングソフトを選ぶ
モデルを手に入れたら、次は「顔の動きをモデルに反映させる」トラッキングソフトが必要です。
Live2D用トラッキングソフト
1. VTube Studio(最強・最人気)
- 価格:無料(一部機能は有料、買い切り1,500円)
- 対応OS:Windows、Mac、iOS
- 特徴:業界標準。トラッキング精度が非常に高い。iPhone(ARKit)対応。
- おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐
セットアップ手順:
- VTube Studioをダウンロード
- Live2DモデルをVTube Studioフォルダにインポート
- Webカメラまたは iPhone(Wi-Fi接続)で顔トラッキング開始
- OBSに「ゲームキャプチャ」または「ウィンドウキャプチャ」で取り込む
2. nizima LIVE(公式・安定性◎)
- 価格:無料
- 対応OS:Windows、Mac
- 特徴:Live2D社公式。安定性が高い。初心者向け。
- おすすめ度:⭐⭐⭐⭐
シンプルで使いやすいですが、VTube Studioほどのカスタマイズ性はありません。
3D用トラッキングソフト
1. VSeeFace(無料・高性能)
- 価格:完全無料
- 対応OS:Windows
- 特徴:VRM形式の3Dモデル対応。表情トラッキングが優秀。
- おすすめ度:⭐⭐⭐⭐⭐
セットアップ手順:
- VSeeFaceをダウンロード
- VRMモデルをドラッグ&ドロップ
- Webカメラで顔トラッキング開始
- OBSで「ゲームキャプチャ」または仮想カメラ経由で取り込む
2. 3tene(日本製・使いやすい)
- 価格:無料版、Pro版(月額1,000円)
- 対応OS:Windows、Mac
- 特徴:日本語UIで初心者に優しい。背景やエフェクト機能も充実。
- おすすめ度:⭐⭐⭐⭐
3. Animaze(旧FaceRig・多機能)
- 価格:買い切り2,000円前後(Steam)
- 対応OS:Windows
- 特徴:Live2Dと3D両対応。エフェクトやフィルターが豊富。
- おすすめ度:⭐⭐⭐
ステップ4:配信セットアップ
OBSとの連携
トラッキングソフトで動かしたアバターを、OBS Studio(配信ソフト)に取り込みます。
方法1:ウィンドウキャプチャ
- OBSで「ソース」→「ウィンドウキャプチャ」を追加
- VTube StudioやVSeeFaceのウィンドウを選択
- 背景を透過させる(ソフト側で背景を緑や透明に設定)
方法2:仮想カメラ
VTube StudioやVSeeFaceには「仮想カメラ」機能があり、Webカメラとして認識させることができます。これをOBSの「映像キャプチャデバイス」で取り込みます。
背景の設定
アバターの後ろに表示する背景は以下の方法で設定できます。
- OBSで画像を配置:フリー素材サイト(いらすとや、BOOTH)から背景画像をダウンロード
- トラッキングソフト内で設定:3teneなどは背景機能が内蔵されている
- グリーンバック合成:実際の部屋をWebカメラで撮影し、グリーンバックで合成
マイク設定
VTuberにとって「声」は命です。マイクは妥協しないようにしましょう。
おすすめマイクについては、当サイトの「配信用マイク完全ガイド」を参照してください。
【予算別】VTuberスタートアップガイド
🎯 完全無料コース(0円)
構成:
- モデル:VRoid Studio(無料)+ VRoid Hub(無料モデル)
- トラッキング:VSeeFace(無料)
- 配信:OBS Studio(無料)
- マイク:PCやイヤホン内蔵マイク
合計:0円
これで今すぐVTuber活動を開始できます。ただし、トラッキング精度は低めで、音質も良くありません。
🎯 エントリーコース(3万円)
構成:
- モデル:BOOTHで既製品Live2Dモデル購入(10,000円)
- トラッキング:VTube Studio(無料)
- マイク:Audio-Technica AT2020USB+(12,000円)
- Webカメラ:Logicool C920n(8,000円)
合計:約30,000円
このレベルなら、視聴者に「しっかりしたVTuber」と認識されます。
🎯 スタンダードコース(10万円)
構成:
- モデル:Live2Dモデル制作依頼(50,000円)
- トラッキング:VTube Studio + iPhone SE(顔トラッキング用、50,000円)
- マイク:Blue Yeti(15,000円)
合計:約115,000円
オリジナルモデルで、トラッキング精度も高く、音質も良好。本格的なVTuber活動ができます。
🎯 プロフェッショナルコース(30万円〜)
構成:
- モデル:フルオーダーLive2Dモデル(150,000円)
- iPhone 15 Pro(Face ID、ARKit、180,000円)
- マイク:Shure SM7B + オーディオインターフェース(70,000円)
- 照明:Elgato Key Light Air(20,000円)
合計:約420,000円
企業VTuberレベルのクオリティ。グッズ展開や大型コラボも視野に入れた本気のスタートアップ。
必要なPCスペック
VTuber活動に必要なPCスペックは、使用するモデルやソフトによって異なります。
Live2D配信の場合
- CPU:Intel Core i5以上、AMD Ryzen 5以上
- メモリ:8GB以上(16GB推奨)
- GPU:内蔵GPUでもOK(NVIDIA GTX 1050以上あれば快適)
- OS:Windows 10/11、macOS
3D配信の場合
- CPU:Intel Core i7以上、AMD Ryzen 7以上
- メモリ:16GB以上
- GPU:NVIDIA GTX 1660以上(RTX 30シリーズ推奨)
- OS:Windows 10/11(macOSは非推奨)
成功するVTuberになるための5つのコツ
1. キャラクター設定を作り込む
「なんとなく可愛いから」でキャラを作るのではなく、以下を明確にしましょう。
- 性格(元気系、クール系、天然系など)
- 年齢設定
- 好きなもの・嫌いなもの
- 口癖やキャッチフレーズ
2. 声と演技
VTuberは「声」が最大の武器です。
- 地声か、作った声(キャラボイス)か
- 滑舌を良くする練習
- リアクションを大きくする
3. ニッチを見つける
大手VTuberと同じことをしても埋もれます。
- 「APEX配信」ではなく「APEX初心者向け講座」
- 「雑談配信」ではなく「方言雑談」
- 特定のゲーム、特定の趣味に特化する
4. SNS活用
YouTube以外のSNSも活用しましょう。
- Twitter(X):ファンとの交流、配信告知
- TikTok:切り抜き動画でバズを狙う
- Discord:コミュニティ形成
5. 継続は力なり
最初の半年〜1年は誰も見に来ません。それでも週3回以上配信を続けることが、成功への唯一の道です。
法律・権利関係の注意点
モデルの権利
- 依頼して作ったモデル:契約書で著作権・使用権の範囲を明確にする
- 購入したモデル:利用規約を必ず確認(商用利用OK?改変OK?)
- VRoid Hubのモデル:各モデルごとに規約が異なる
音楽の著作権
配信でBGMを使う場合、JASRAC管理楽曲は基本的にYouTubeなら問題ありませんが、念のため確認しましょう。フリーBGMサイト(DOVA-SYNDROME、魔王魂など)の利用もおすすめです。
ゲーム配信のガイドライン
各ゲームメーカーが配信ガイドラインを設けています。必ず確認してから配信しましょう。
まとめ:あなたもVTuberになれる
VTuberになることは、2025年現在、かつてないほど簡単になっています。無料ツールの充実、モデル制作の低価格化、トラッキング技術の向上により、誰でも気軽に始められます。
VTuberデビューまでのステップ
- Live2D or 3Dを選ぶ:迷ったらLive2D
- モデルを手に入れる:自作、購入、依頼のいずれか
- トラッキングソフト導入:VTube Studio(Live2D)、VSeeFace(3D)
- OBS設定:アバターを配信に乗せる
- 配信開始:まずは雑談から、慣れたらゲーム実況や企画配信へ
大切なのは「完璧を目指して動けない」よりも「まず始めてみる」ことです。最初は無料ツールとVRoidモデルで始めて、収益が出始めたらLive2Dモデルを依頼する、というステップアップも全然ありです。
あなたのキャラクターで、視聴者を笑顔にする配信を始めましょう。バーチャルの世界で、新しい自分に出会えるはずです。🎭✨
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