
【歌ってみたの始め方④】再生数を伸ばす「動画」と「イラスト」の依頼術|本家寄せかオリジナルか?
本記事は全5回にわたる「歌ってみたバイブル」の第4回です。
前回は「MIX」で音を完成させました。今回は、視聴者が最初に目にする「ビジュアル(動画・イラスト)」について解説します。
「本家寄せ」か「オリジナル」か?
歌ってみた動画には、大きく分けて2つのスタイルがあります。
1. 本家寄せ(トレス)
本家(原曲)のMVの構図や演出をそのまま再現し、キャラクターだけを自分(のアバター)に変える手法です。
- メリット:「あの曲だ!」と一目で分かり、視聴者が安心して見られる。リスペクトが伝わりやすい。
- デメリット:イラストレーターや動画師に「本家と同じ動き」を求めるため、技術力が必要。
2. オリジナルMV
曲の世界観を解釈し、全く新しい映像を作る手法です。
- メリット:他の歌い手と差別化できる。自分の世界観を表現できる。
- デメリット:企画力が問われる。コストが高くなる傾向がある。
初心者におすすめなのは「本家寄せ」です。 視聴者は「原曲の良さ」を求めて検索してくることが多いため、馴染みのある映像の方がクリックされやすい傾向にあります。
1. イラストレーター(絵師)への依頼
「絵が描けない!」という人は、イラストレーターに依頼しましょう。
依頼先
- X (Twitter):「#有償依頼」「#イラスト依頼」で検索。
- Skeb:クリエイター支援サイト。リテイク(修正)ができない一発勝負だが、手軽。
- ココナラ:MIX同様、初心者には安心。
必要なデータ仕様(重要)
動画師に渡すことを前提に、以下の仕様で依頼する必要があります。
- サイズ:1920x1080 (Full HD) 以上。最近は4K (3840x2160) も増えています。
- 解像度:72dpi以上(350dpi推奨)。
- 形式:PSD(パーツ分け済みのデータ) または 背景透過PNG。
[!IMPORTANT] 「パーツ分け」とは? 一枚絵(JPG)でも動画は作れますが、リッチな動画にするには「人物」「背景」「目(開・閉)」「口(開・閉)」「小物」などがレイヤー分けされたデータが必要です。 依頼時に必ず「動画用なのでパーツ分けが必要です」と伝えましょう。
2. 動画クリエイター(動画師)への依頼
イラストと音源が揃ったら、それらを合成して歌詞を入れ、エフェクトをかける「動画師」の出番です。
依頼先
MIX師と同じく、Xやココナラが主流です。 「本家寄せ」が得意な人、「モーショングラフィックス」が得意な人など、作風が分かれるのでポートフォリオをよく見ましょう。
依頼時の提出物
- 完成した音源(WAV):MIX済みのもの。
- イラストデータ(PSD/PNG):絵師から納品されたもの。
- 歌詞テキスト:コピペ用。
- クレジット情報:動画内に入れる名前(歌:〇〇、MIX:〇〇、絵:〇〇)。
3. 自分で動画を作るなら?(AviUtl / After Effects)
予算がない場合、自分で作ることも可能です。
- AviUtl(Windows):
- 無料。日本の「歌ってみた」文化を支えてきた伝説のソフト。
- 「本家寄せ」のプロジェクトファイル(.aup)を有志が配布していることがあり、それを借りれば比較的簡単に作れます。
- Adobe After Effects:
- プロ御用達。月額費用がかかるが、表現力は無限大。
- 学習コストは高い。
YouTube推奨のエンコード設定
動画が完成したら、YouTubeにアップロードするためのファイル(MP4)に書き出します(エンコード)。
- 形式:MP4 (H.264)
- 解像度:1920x1080
- フレームレート:30fps または 60fps
- ビットレート:映像 8Mbps〜12Mbps、音声 384kbps (AAC)
音声ビットレートは重要です。せっかく高音質でMIXしても、ここで低い設定(128kbpsなど)にすると音が劣化します。384kbps(またはそれ以上)を確保しましょう。
第4回のまとめ
- スタイル:初心者は「本家寄せ」がおすすめ。
- イラスト:動画用に「パーツ分け」されたデータを依頼する。
- 動画:音質を劣化させないよう、高ビットレートで書き出す。
これで「動画ファイル」が手元に完成しました! あとはYouTubeにアップロードするだけ...ではありません。 ただアップロードするだけでは、誰にも見つけてもらえません。
次回、最終回「第5回:再生数0回を脱出する投稿・宣伝戦略」では、YouTube SEO、サムネイル、SNS運用の極意を解説します。
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