
配信用チャットボットの仕組みと選び方|Nightbot・StreamElements比較
配信活動を続けていると、「チャットの管理が大変…」「視聴者からの質問に全部答えられない…」といった悩みが出てくるのではないでしょうか。そんな時に活躍するのがチャットボットです。
この記事では、配信で使えるチャットボットの基本から、主要ボットの比較、実際の設定方法まで詳しく解説します。
チャットボットとは?配信で何ができる?
チャットボットは、配信チャットで自動的に応答や管理を行ってくれるプログラムです。TwitchやYouTube、Facebook Gamingなどの配信プラットフォームで使用できます。
チャットボットの主な機能
| 自動応答 | コマンドに対して自動で情報を返信 |
|---|---|
| モデレーション | NGワードや荒らしを自動でタイムアウト・BAN |
| 定期メッセージ | 一定時間ごとに告知やリンクを自動投稿 |
| ポイントシステム | 視聴時間に応じてポイント付与、ガチャなど |
| ミニゲーム | じゃんけん、サイコロ、くじ引きなど |
| ソングリクエスト | 視聴者が楽曲リクエストできる機能 |
| 統計・ランキング | 視聴時間ランキングなどの表示 |
チャットボット導入のメリット
- 配信者の負担軽減: よくある質問への自動応答で配信に集中できる
- チャットの質向上: スパムや荒らしを自動で排除し快適な環境を維持
- 視聴者エンゲージメント向上: ポイントやゲームで参加感アップ
- 情報発信の効率化: SNSリンクや配信スケジュールを定期的に告知
- コミュニティ形成: 視聴者同士の交流を促進する仕組み作り
- 初期設定に時間がかかる: コマンドやモデレーション設定が必要
- 過度な自動化は逆効果: ボットだらけのチャットは冷たい印象に
- 定期的なメンテナンスが必要: コマンドの更新や調整が求められる
主要なチャットボット比較
配信で使える主要なチャットボットを比較します。それぞれ特徴が異なるので、自分の配信スタイルに合ったものを選びましょう。
1. Nightbot(ナイトボット)
対応プラットフォーム: Twitch、YouTube、Trovo
特徴:
- 最も人気のある無料チャットボット
- シンプルで初心者にも使いやすい
- 設定画面が分かりやすく日本語対応も一部あり
- 安定性が高く動作が軽い
- ソングリクエスト機能が充実
こんな人におすすめ:
- チャットボット初心者
- シンプルな機能だけ使いたい配信者
- YouTubeとTwitchを両方使う配信者
2. StreamElements(ストリームエレメンツ)
対応プラットフォーム: Twitch、YouTube、Facebook Gaming
特徴:
- チャットボット以外にオーバーレイやアラート機能も統合
- ポイントシステム(StreamElements Store)が充実
- 視聴者が使えるミニゲームが豊富
- 配信者ダッシュボードで詳細な統計が見られる
- すべて無料で使える
こんな人におすすめ:
- 多機能なボットを使いたい配信者
- 視聴者参加型のコンテンツを増やしたい人
- 配信の統計データを詳しく見たい人
3. Streamlabs Cloudbot(ストリームラボス クラウドボット)
対応プラットフォーム: Twitch、YouTube、Facebook Gaming
特徴:
- Streamlabs OBSと連携が簡単
- チャットボット、アラート、オーバーレイを一括管理
- カスタムコマンドの設定が直感的
- モジュール形式で機能を追加できる
こんな人におすすめ:
- すでにStreamlabs OBSを使っている配信者
- 配信ツールを一元管理したい人
- OBS Studioより手軽に配信したい初心者
4. Moobot(ムーボット)
対応プラットフォーム: Twitch(専用)
特徴:
- Twitchに特化した高機能ボット
- Twitchの最新機能にいち早く対応
- カスタマイズ性が非常に高い
- モデレーション機能が強力
こんな人におすすめ:
- Twitch専門の配信者
- 高度なカスタマイズをしたい上級者
- 大規模チャンネルの運営者
比較表
| Nightbot | シンプル・安定性◎・初心者向け |
|---|---|
| StreamElements | 多機能・統計機能◎・視聴者参加型◎ |
| Streamlabs Cloudbot | Streamlabs統合・設定簡単 |
| Moobot | Twitch特化・カスタマイズ性◎・上級者向け |
自分に合ったチャットボットの選び方
チャットボットを選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。
これから配信を始める初心者 → Nightbot: シンプルで設定が簡単。最初はこれで十分。
視聴者参加型の配信をしたい → StreamElements: ポイントシステムやミニゲームが充実。
すでにStreamlabs OBSを使用中 → Streamlabs Cloudbot: 同じダッシュボードで一括管理できて便利。
Twitchで本格的に配信活動 → Moobot: Twitchの機能を最大限活用できる。
YouTube配信がメイン → Nightbot または StreamElements: どちらもYouTube対応で使いやすい。
併用も可能
実は、多くの配信者は複数のボットを併用しています。例えば:
- Nightbot: 基本的なモデレーションと自動応答
- StreamElements: ポイントシステムとミニゲーム
このように機能ごとに使い分けることで、それぞれの強みを活かせます。
Nightbotの基本設定方法(初心者向け)
ここでは、最も人気のあるNightbotを例に、実際の設定手順を解説します。
ステップ1: アカウント連携
-
Nightbot公式サイトにアクセス
-
「Sign Up Free」をクリック
- TwitchまたはYouTubeアカウントでログイン
-
権限を許可
- チャット読み取り・書き込み権限などを承認
-
チャンネルに参加
- 自動的にあなたの配信チャットにNightbotが参加します
- Twitchの場合: チャット欄に「Nightbot」というユーザーが表示される
- YouTubeの場合: モデレーター権限を付与する必要があります
ステップ2: 基本設定
Nightbotのダッシュボード(https://nightbot.tv/dashboard)にアクセスして設定を行います。
スパムフィルター設定:
- 左メニューから「Spam Protection」を選択
- 以下の項目をオンにします:
- Caps: 大文字だらけのメッセージを制限
- Repetition: 同じメッセージの連投を制限
- Links: リンク投稿を制限(モデレーターは除く)
- Symbols: 記号だらけのメッセージを制限
モデレーターの設定:
信頼できる視聴者をモデレーターに設定することで、ボットの制限を受けずにチャット管理を手伝ってもらえます。
ステップ3: カスタムコマンド作成
視聴者がよく聞く質問への自動応答を設定しましょう。
- 左メニューから「Commands」→「Custom」を選択
- 右上の「+Add Command」をクリック
- コマンドを作成:
例1: 配信スケジュールを表示
!command add !schedule 配信は月・水・金の21時からです!
例2: SNSリンクを表示
!command add !twitter Twitterフォローお願いします → https://twitter.com/あなたのID
例3: 使用している機材を表示
!command add !pc PC: RTX 4070、マイク: Shure SM7B、キーボード: Logicool G913
例4: Discord招待
!command add !discord Discordサーバーはこちら! https://discord.gg/あなたの招待リンク
ステップ4: タイマー設定(定期メッセージ)
一定時間ごとに自動でメッセージを投稿する機能です。
- 左メニューから「Timers」を選択
- 「+Add Timer」をクリック
- 設定項目:
- Name: タイマーの名前(管理用)
- Message: 投稿する内容
- Interval: 投稿間隔(分)
- Chat Lines: この行数のチャットがあった場合のみ投稿
設定例:
Name: SNS告知
Message: Twitterもフォローしてね! https://twitter.com/あなたのID
Interval: 15分
Chat Lines: 5行以上
ステップ5: ソングリクエスト機能
視聴者がYouTubeの楽曲をリクエストできる機能です。
- 左メニューから「Song Requests」を選択
- 「Enable Song Requests」をオンに
- YouTube APIキーを設定(無料で取得可能)
- プレイリストのルールを設定:
- 最大曲長: 6分
- 同じ曲のリクエスト制限: 1時間に1回まで
- ユーザーごとのリクエスト上限: 3曲
視聴者の使い方:
!songrequest https://www.youtube.com/watch?v=動画ID
または
!sr 曲名
配信画面にソングリクエストウィジェットを表示することで、現在再生中の曲やキューを視聴者に見せることもできます。
チャットボット活用アイデア集
チャットボットを効果的に活用するアイデアを紹介します。
1. よくある質問への自動応答
配信中に何度も聞かれる質問をコマンド化しましょう。
!age → 年齢は25歳です
!setup → 配信環境はこちら: [リンク]
!game → 今日のゲームは〇〇です
!cam → カメラはSony α7IIIを使用しています
2. 配信時間の表示
!uptime → 配信開始から2時間30分経過しています
視聴者が「いつから配信してるの?」と聞いたときに便利。
3. エンゲージメントを高めるコマンド
じゃんけん:
!じゃんけん グー
→ ボット: パー。あなたの負けです!
サイコロ:
!dice
→ ボット: 🎲 5が出ました!
占い:
!fortune
→ ボット: 今日の運勢は...大吉!
4. モデレーションの自動化
NGワード設定:
- 暴言、誹謗中傷、スパムワードを登録
- 検出されたメッセージは自動削除+タイムアウト
リンク制限:
- モデレーター以外のリンク投稿を禁止
- 信頼された視聴者のみリンク投稿を許可
連投対策:
- 同じメッセージの連続投稿を制限
- 短時間に大量のメッセージを投稿したユーザーをタイムアウト
5. 視聴者参加型コンテンツ
ポイントシステム(StreamElements):
!points → 現在のポイント: 1,250pt
!gamble 100 → 100ptを賭けてギャンブル
!store → ポイントで交換できる特典一覧
特典の例:
- 500pt: 配信者が指定されたゲームをプレイ
- 1,000pt: 配信者の名前を10分間表示
- 2,500pt: リクエスト曲を優先再生
6. コミュニティ形成
視聴時間ランキング:
!top → 今月の視聴時間トップ3を表示
初見さん歓迎:
!welcome → はじめまして!配信ルールはこちら: [リンク]
定期告知:
- Discordサーバーの招待
- 次回配信予定
- SNSアカウントのリンク
チャットボット運用の注意点
- 定期メッセージが多すぎるとチャットが荒れる
- ボットの応答だらけで人間味がなくなる
- 視聴者同士の会話を邪魔しない
- NGワードが厳しすぎると普通の会話もブロックされる
- まずは緩めの設定から始めて徐々に調整
- 誤BANしてしまった場合はすぐに解除して謝罪
- 古い情報のコマンドは更新または削除
- 使われていないコマンドは整理
- 配信スタイルの変化に合わせて設定を見直す
よくある質問
まとめ
まとめ
チャットボットは配信者の負担を軽減し、視聴者エンゲージメントを高める強力なツールです。初心者は Nightbot から始めよう シンプルで設定が簡単。基本的なモデレーションと自動応答だけでも配信の質が向上します。
視聴者参加型なら StreamElements ポイントシステムやミニゲームで、視聴者が楽しめるコンテンツを提供できます。
使いすぎに注意 ボットの応答だらけでは人間味がなくなります。あくまで補助ツールとして、適度に活用しましょう。
継続的な改善が大切 最初は少ないコマンドから始めて、配信スタイルや視聴者の反応を見ながら徐々に機能を追加・調整していきましょう。
チャットボットを上手に活用して、より快適で楽しい配信環境を作ってください!
画像クレジット
本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。
- Man points at microphone during podcast recording: Photo by Detail .co on Unsplash
- green and blue ball illustration: Photo by Alexander Shatov on Unsplash
- a purple button with a speech bubble on it: Photo by ilgmyzin on Unsplash
- Audio recorder, two phones, and microphones on-air microphones: Photo by Detail .co on Unsplash
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