【OBS】ノイズ除去の設定完全ガイド2026|キーボード音・エアコン音を消す方法
配信中に「キーボードの打鍵音がうるさい」「エアコンの音が入ってしまう」「ファンの音が気になる」と視聴者から指摘された経験はありませんか?
せっかく面白い配信をしていても、ノイズが入っているだけで視聴者は離脱してしまいます。実際、配信の音質は画質以上に重要だと言われています。
この記事では、OBS Studioのノイズ除去設定をゼロから完全解説します。OBS内蔵フィルターから外部ツールとの連携まで、2026年最新の情報を網羅しているので、この記事1つでノイズ問題を解決できます。
配信で発生するノイズの種類を知ろう
ノイズ対策の第一歩は、どんなノイズが問題になっているかを正しく把握することです。ノイズの種類によって最適な対策方法が変わります。
定常ノイズ(常に鳴り続けるノイズ)
定常ノイズとは、一定の周波数で継続的に鳴っている音のことです。
- エアコンの動作音 - 低周波のブーンという音
- PCファンの回転音 - 高負荷時に大きくなるウォーンという音
- 蛍光灯のジー音 - 50Hz/60Hzの電源周波数に起因するハム音
- ホワイトノイズ - マイク自体が発生するサーという音
突発ノイズ(不定期に鳴るノイズ)
突発ノイズは不規則なタイミングで発生する音です。
- キーボードの打鍵音 - 特にメカニカルキーボードの青軸・茶軸
- マウスのクリック音 - ゲーム中に頻繁に発生
- 椅子のきしみ音 - 体を動かしたときのギシギシ音
- 生活音 - ドアの開閉、家族の声、ペットの鳴き声
電気的ノイズ
接続や機材に起因するノイズです。
- グラウンドループ - ブーンという低周波のハム音
- USB干渉 - ジリジリというデジタルノイズ
- ケーブル不良 - バリバリ・ガリガリという接触不良音
OBS内蔵ノイズ除去フィルターの設定
OBSには標準で2種類のノイズ抑制フィルターが搭載されています。追加ソフトなしですぐに使えるのが最大のメリットです。
RNNoise(AIベースノイズ抑制)- おすすめ
RNNoiseはリカレントニューラルネットワーク(RNN)を使用したAIベースのノイズ抑制です。2026年現在、OBS内蔵フィルターでは最もおすすめの方法です。
| 処理方式 | AI(リカレントニューラルネットワーク) |
|---|---|
| CPU負荷 | 低〜中(約1-3%) |
| 対応ノイズ | 定常ノイズ・一部の突発ノイズ |
| 音質劣化 | 少ない |
| 調整パラメータ | なし(自動処理) |
| 推奨環境 | すべてのPC |
Speex(従来型ノイズ抑制)
Speexは従来型のデジタル信号処理によるノイズ抑制です。RNNoiseよりCPU負荷が低い反面、ノイズ除去の精度では劣ります。
| 処理方式 | デジタル信号処理(DSP) |
|---|---|
| CPU負荷 | 非常に低い(約0.5%以下) |
| 対応ノイズ | 主に定常ノイズ |
| 音質劣化 | やや大きい(強設定時) |
| 調整パラメータ | 抑制レベル(-1dB〜-60dB) |
| 推奨環境 | 低スペックPC |
RNNoise vs Speex 比較
ノイズゲートの設定
ノイズゲートは一定の音量以下の音を完全にカットするフィルターです。話していないときの環境音を消すのに非常に効果的です。
| 閉鎖閾値 | -40dB(環境に応じて調整) |
|---|---|
| 開放閾値 | -35dB(閉鎖閾値より5dB高く) |
| アタックタイム | 10ms |
| ホールドタイム | 200ms |
| リリースタイム | 100ms |
外部ノイズ除去ツールとの連携
OBS内蔵フィルターでは対処しきれないノイズには、外部の専用ツールを活用しましょう。
NVIDIA Broadcast(NVIDIA GPU所有者向け)
NVIDIA BroadcastはNVIDIA RTXシリーズGPUのAI処理能力を活用したノイズ除去ツールです。キーボード音の除去性能が特に優秀で、多くのプロ配信者が使用しています。
| 対応GPU | NVIDIA RTX 2060以上(RTX 30/40/50シリーズ推奨) |
|---|---|
| VRAM | 4GB以上 |
| 処理方式 | AI(TensorコアでリアルタイムDNN推論) |
| 特長 | キーボード音・犬の鳴き声なども除去可能 |
| 追加機能 | バーチャル背景・オートフレーム |
| 価格 | 無料 |
Krisp(すべてのPCで使用可能)
KrispはGPUに依存しないAIノイズ除去ツールです。AMD GPUやIntel内蔵GPUのPCでも使用できます。
| 対応環境 | Windows / Mac(GPU不問) |
|---|---|
| 処理方式 | AI(クラウドではなくローカル処理) |
| 無料プラン | 1日60分まで |
| 有料プラン | 月額約800円(無制限) |
| 特長 | 双方向ノイズ除去(マイク+スピーカー) |
外部ツール比較
| ツール名 | OBS RNNoise / NVIDIA Broadcast / Krisp |
|---|---|
| 価格 | 無料 / 無料 / 月800円〜 |
| GPU要件 | なし / RTX 2060以上 / なし |
| キーボード音除去 | △ / ◎ / ○ |
| エアコン音除去 | ○ / ◎ / ◎ |
| CPU負荷 | 低 / 低(GPU処理) / 中 |
| 設定の簡単さ | ◎ / ○ / ◎ |
音声フィルターの正しい順番
OBSの音声フィルターは上から順番に処理されます。フィルターの順番が間違っていると、効果が半減したり音質が劣化する原因になります。
各フィルターの推奨設定値
| 比率 | 3:1〜5:1 |
|---|---|
| 閾値 | -20dB〜-15dB |
| アタック | 3ms〜6ms |
| リリース | 60ms〜100ms |
| 出力ゲイン | 必要に応じて+3dB〜+6dB |
| 閾値 | -3dB〜-1dB |
|---|---|
| リリース | 60ms |
実践パターン別の推奨設定
配信の種類によって最適なノイズ除去の設定は異なります。自分の配信スタイルに合った設定を選びましょう。
パターン1: ゲーム配信(キーボード・マウス音対策)
ゲーム配信では打鍵音とクリック音が最大の課題です。
パターン2: 雑談配信(エアコン・環境音対策)
雑談配信では定常ノイズの除去が重要です。
パターン3: 歌枠・ASMR(高音質重視)
音質が最も重要な配信形態では、過度なノイズ除去は避けるべきです。
トラブルシューティング
ノイズ除去を設定したのに効果がない
声がこもる・ロボット声になる
特定の音だけ消えない
マイク配置とハードウェアでのノイズ対策
ソフトウェアだけに頼らず、物理的な対策も併用することで、より高品質な音声を実現できます。
マイク配置の基本
- マイクと口の距離: 10cm〜20cmが理想(近すぎるとポップノイズ、遠すぎると環境音が混入)
- ポップフィルターの使用: 息による破裂音(パ行・バ行)を防ぐ
- ショックマウントの使用: 机の振動がマイクに伝わるのを防ぐ
- マイクの指向性を活用: カーディオイド(単一指向性)ならノイズ源を背面に
環境改善でノイズを根本から減らす
ソフトウェア処理に頼る前に、配信環境そのものを改善することで劇的にノイズを減らせます。
マイクの種類によるノイズ耐性の違い
マイクの種類によってノイズの拾いやすさが大きく異なります。
| ダイナミックマイク | ノイズに強い。感度が低いため環境音を拾いにくい。SM58、SM7Bなど |
|---|---|
| コンデンサーマイク | 感度が高く高音質だが環境音も拾いやすい。AT2020、Blue Yetiなど |
| 指向性(カーディオイド) | 正面の音を集中的に拾い、側面・背面のノイズを抑制 |
| 指向性(全指向性) | 全方向の音を均等に拾う。ノイズ対策には不向き |
まとめ
この記事のポイント
- 配信ノイズは「定常ノイズ」「突発ノイズ」「電気的ノイズ」の3種類に分かれ、それぞれ対策が異なる
- OBS内蔵フィルターは RNNoise が2026年の推奨。設定不要でAIが自動処理
- キーボード音の除去には NVIDIA Broadcast(RTX GPU必須)が最も効果的
- 音声フィルターの順番は「ノイズ抑制→ノイズゲート→コンプレッサー→リミッター→ゲイン」
- 過度なノイズ除去は音質劣化の原因。まずはRNNoise + ノイズゲートの組み合わせから始めよう
- ソフトウェア対策だけでなく、マイク配置やハードウェア対策の併用が重要
ノイズ除去は配信クオリティを大きく左右する重要な設定です。まずはRNNoiseとノイズゲートの組み合わせから始めて、それでも解決しないノイズには外部ツールを検討しましょう。
動画編集でノイズ処理をさらに追い込みたい方は、クリップ動画編集のコスト削減ガイドも参考にしてください。
画像クレジット
本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。
- マイクとオーディオ設定: Photo by Sandra Tenschert on Unsplash
よくある質問
関連トピック完全ガイド
詳細解説記事
このトピックに関する5件の記事で、 包括的な情報を提供しています。
関連コンテンツ
この記事と一緒に使いたいツール
配信開始やイベントまでの残り時間を表示。OBS埋め込み用URLも生成可能。
25分集中+5分休憩で作業効率アップ。動画編集や配信準備に最適。
配信画面に置ける背景透過のデジタル時計。フォントや色を自由にカスタマイズ。
サムネ画像が16:9/1280x720/2MB未満などの基準を満たしているかを一発判定。
配信前にやるべき準備をチェックリスト化。コピーしてそのまま使えます。
OBSのショートカットを整理して一覧化。配信中の操作ミスを減らします。