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【2026年最新】AI文字起こしツール比較7選|YouTuber・配信者の編集時間を半分にする方法

公開日
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AI文字起こしツール比較7選|動画クリエイターの編集時間を劇的に短縮する

「2時間の配信アーカイブから、テロップ用のテキストを手作業で起こしている」「字幕を付けたいけど、時間がかかりすぎて諦めた」——こんな経験はないだろうか。

2026年2月、フランスのAI企業Mistral AIが新しい文字起こしモデル「Voxtral Mini Transcribe V2」と「Voxtral Realtime」を発表した。「高速・高精度・プライバシー重視」を掲げるこのモデルの登場で、AI文字起こしツールの選択肢がさらに広がっている。

この記事では、YouTuber・配信者が実際に使えるAI文字起こしツール7つを、精度・速度・価格・日本語対応の4軸で比較する。自分のワークフローに合ったツールが見つかるはずだ。


なぜ今、AI文字起こしが配信者の必須ツールなのか

AI文字起こしツールの進化は、単なる「便利ツール」の域を超えている。配信者にとって、文字起こしは3つの面で直接的な成果につながる。

1. 字幕付き動画は再生数が伸びる

YouTubeの公式データによると、字幕付き動画は字幕なしに比べて平均視聴時間が12%長い。理由はシンプルで、電車の中や深夜など音を出せない環境でも視聴できるからだ。

2. 動画コンテンツをブログ・SNSに再利用できる

1本の動画を文字起こしすれば、ブログ記事、Xのスレッド、メルマガの素材が一気に手に入る。「1コンテンツ多展開」の起点になる。

3. YouTubeのSEOに効く

YouTubeの検索アルゴリズムは、字幕テキストをインデックスに活用している。適切なキーワードが字幕に含まれていれば、検索結果に表示されやすくなる。

文字起こしで得られる3つの成果 - 字幕追加で平均視聴時間12%向上 - 1コンテンツから複数メディアへの展開が可能 - YouTube検索での露出が増える

AI文字起こしツール7選|徹底比較

1. Whisper(OpenAI)——オープンソースの定番

OpenAIが開発したオープンソースの音声認識モデル。無料で使えるのが最大の強み。

精度: 日本語の認識精度は高く、雑談やゲーム実況でも安定した結果を出す。ただし、専門用語や固有名詞には弱い場面がある。

速度: ローカルで動かす場合、GPU(NVIDIA RTX 3060以上推奨)があれば1時間の音声を約10分で処理できる。CPUのみだと30分以上かかる。

価格: オープンソースなので無料。ただし、GPUを持っていない場合はクラウドサービス経由で使う必要がある(後述のツールで利用可能)。

こんな人向け: 自分でPCを組んでいるゲーム実況者、コストを極力抑えたい人

Whisperを簡単に使う方法: コマンドラインが苦手な人は「WhisperDesktop」や「Buzz」など、GUIアプリを使うと手軽に始められる。

2. Voxtral(Mistral AI)——2026年の新星

2026年2月に発表されたばかりの文字起こし特化モデル。「Mini Transcribe V2」は小型ながら高精度、「Realtime」はリアルタイム処理に対応する。

精度: Mistral AIの発表によると、英語での精度はWhisper v3を上回る。日本語は正式に多言語対応が発表されているものの、現時点では英語ほどの精度は出ない可能性がある。

速度: 「Realtime」モデルはその名の通り、音声をリアルタイムで処理できる。配信中にリアルタイム字幕を表示する用途に向いている。

価格: APIベースで提供。現時点では無料枠があるが、本格利用には課金が必要。

こんな人向け: プライバシーを重視する配信者(オンプレミス実行が可能)、リアルタイム字幕を実現したい人

特筆すべき点: Voxtralはローカル環境で完全に動作させられるため、音声データを外部サーバーに送信する必要がない。収益化前の未公開コンテンツを扱う場合、情報漏えいリスクを避けられるのは大きなメリットだ。


3. YouTube自動字幕——もっとも手軽な選択肢

YouTube自体が提供する自動字幕生成機能。アップロードするだけで字幕が付く。

精度: 2026年時点で大幅に改善されたが、専門用語や方言、早口のトークにはまだ弱い。自動生成後に手動修正するのが基本的なワークフロー。

速度: アップロード後、数分〜数十分で自動生成される。

価格: 完全無料(YouTubeの機能として提供)。

こんな人向け: 「まず字幕を付けたい」初心者、他のツールを導入する前のファーストステップ

  • 生成されたテキストのダウンロードが面倒
  • タイムスタンプの精度がツール専用ソフトに劣る
  • ブログ用テキストとしてはそのまま使えない(句読点・改行が不自然)

4. Notta——日本語特化の高精度ツール

日本企業が開発した文字起こしサービス。日本語の認識精度で高い評価を得ている。

精度: 日本語では業界トップクラス。話者分離(誰が話しているかの識別)にも対応しており、対談形式の動画で威力を発揮する。

速度: リアルタイム文字起こしに対応。録音済みファイルは音声の長さの約1/3の時間で処理。

価格: 無料プランは月120分まで。プロプランは月額1,317円で月1,800分まで利用可能。

こんな人向け: 日本語コンテンツ中心のYouTuber、対談・インタビュー動画を多く撮る人


5. Descript——文字起こし×動画編集の一体型

テキストベースの動画編集を実現するオールインワンツール。文字起こしだけでなく、テキストを編集すると動画も連動して編集される。

精度: 英語は非常に高精度。日本語は対応しているが、英語に比べると精度は落ちる。

速度: クラウド処理で高速。1時間の動画を数分で文字起こし。

価格: 無料プランあり(月1時間まで)。Creatorプランは月額24ドル(約3,600円)。

こんな人向け: 英語コンテンツを扱う配信者、テキストベースで動画編集したい人、ポッドキャスターに特に相性が良い

Descriptの裏技: 文字起こしテキスト上で「あー」「えっと」などのフィラー語を一括検索・削除できる。トーク動画の編集時間が大幅に短縮される。

6. CLOVA Note(LINE)——スマホで完結する手軽さ

LINEが提供する文字起こしアプリ。スマートフォンだけで録音から文字起こしまで完結する。

精度: 日本語の認識精度は高い。話者分離にも対応。

速度: リアルタイム対応。録音ファイルのアップロードにも対応。

価格: 月300分まで無料。

こんな人向け: スマホで撮影する配信者、打ち合わせの議事録も兼ねたい人


7. AssemblyAI——開発者向けの高機能API

APIベースで提供される文字起こしサービス。カスタマイズ性が高く、自動化ワークフローに組み込みやすい。

精度: 英語では最高クラス。日本語も対応済みで精度は高い。感情分析やトピック検出など、文字起こし以外の機能も充実。

速度: 非同期処理で高速。バッチ処理にも対応。

価格: 従量課金制で1時間あたり約0.65ドル(約100円)。無料枠あり。

こんな人向け: プログラミングができる配信者、自動化を構築したい人、チャプター自動生成を実現したい人


比較表まとめ

配信者が気にする4つのポイントで整理する。

日本語精度(5段階)

  • Notta: ★★★★★
  • CLOVA Note: ★★★★☆
  • Whisper: ★★★★☆
  • YouTube自動字幕: ★★★☆☆
  • AssemblyAI: ★★★☆☆
  • Voxtral: ★★★☆☆(日本語は今後改善の見込み)
  • Descript: ★★☆☆☆

コスパ(無料枠・月額)

  • Whisper: 無料(ローカル実行)
  • YouTube自動字幕: 無料
  • CLOVA Note: 月300分無料
  • Notta: 月120分無料 / Pro月1,317円
  • AssemblyAI: 従量課金(1時間約100円)
  • Voxtral: API従量課金(無料枠あり)
  • Descript: 月1時間無料 / Creator月24ドル

リアルタイム対応

  • 対応: Voxtral Realtime、Notta、CLOVA Note
  • 非対応: Whisper(標準)、YouTube自動字幕、Descript、AssemblyAI

プライバシー(ローカル実行可否)

  • ローカル実行可: Whisper、Voxtral
  • クラウドのみ: その他すべて
選び方の結論 - 日本語重視なら: Notta一択。精度と機能のバランスが最も良い - コスト重視なら: Whisper(GPU持ち)またはYouTube自動字幕 - リアルタイム字幕なら: Voxtral RealtimeまたはNotta - プライバシー重視なら: WhisperまたはVoxtral(ローカル実行) - 英語コンテンツなら: DescriptまたはAssemblyAI

実践ワークフロー|文字起こしを活用して編集時間を半分にする

ツールを選んだら、次は具体的な活用方法だ。文字起こしを「字幕を付けるだけ」に使うのはもったいない。

ステップ1: 動画をアップロードして文字起こし(5分)

撮影した動画(または配信アーカイブ)をツールに投入する。ほとんどのツールはMP4、MOV、MP3、WAV形式に対応している。

ステップ2: テキストで不要部分をカット(15分)

文字起こしされたテキストを読みながら、不要な部分(言い直し、脱線、無音)をマークする。Descriptならテキストを削除するだけで動画もカットされる。他のツールの場合は、タイムスタンプをメモしておく。

ステップ3: 字幕ファイルを書き出し(2分)

SRT形式で書き出して、動画編集ソフトに読み込む。Premiere ProやDaVinci Resolveは、SRTファイルのドラッグ&ドロップに対応している。

ステップ4: ブログ記事の下書きを作る(10分)

文字起こしテキストをそのままブログの下書きにする。話し言葉から書き言葉への変換は、ChatGPTやClaudeに「この口語テキストを記事形式に書き直して」と指示すれば一瞬で完了する。

ステップ5: SNS用のハイライトを抽出(5分)

文字起こしテキストから、反応が良さそうなフレーズを抜き出してXやInstagramのキャプションに使う。

  • 従来2時間かかっていた編集作業が約40分に短縮
  • 1本の動画からブログ・SNS投稿・字幕を同時に生成
  • テキストベースで作業するため、細かい部分の見落としが減る
  • AI文字起こしは100%正確ではない。公開前に必ず目視チェックを入れる
  • 固有名詞(ゲームタイトル、配信プラットフォーム名)は手動修正が必要な場合が多い

Mistral AI「Voxtral」が注目される3つの理由

2026年2月に発表されたVoxtralが、なぜクリエイター界隈で注目されているのかを掘り下げる。

理由1: ローカル実行で情報漏えいリスクゼロ

収益化前のコンテンツや、コラボ相手の未公開情報を含む音声データを、外部サーバーに送信せずに処理できる。大手MCN(マルチチャンネルネットワーク)所属のクリエイターにとって、NDA(秘密保持契約)の観点からこれは大きな安心材料だ。

理由2: リアルタイム処理で配信中字幕が実現

「Voxtral Realtime」モデルは、音声入力をリアルタイムで処理する。OBSのプラグインと組み合わせれば、配信中にリアルタイム字幕を表示できる可能性がある。聴覚障害のある視聴者へのアクセシビリティ向上にもつながる。

理由3: コストパフォーマンスの高さ

小型モデル「Mini Transcribe V2」は、消費リソースが少ないため、比較的安価なGPU(NVIDIA RTX 3060程度)でも動作する。Whisperの大型モデルを動かすよりもハードウェア要件が低い。


まとめ

この記事のポイント

  • AI文字起こしは字幕・ブログ・SNSへの多展開で投資対効果が高い
  • 日本語重視ならNotta、コスト重視ならWhisper、プライバシー重視ならVoxtral
  • 文字起こし→テキスト編集→字幕+ブログ+SNSの一括ワークフローで編集時間を半分に

今日からできること: YouTube自動字幕を有効化して、字幕テキストをダウンロードしてみてください。テキスト化された自分のトークを読むと、話し方の改善ポイントも見えてきます。


よくある質問

無料で使えるAI文字起こしツールはどれが一番おすすめ?
GPU搭載PCがあればWhisper、なければYouTube自動字幕が手軽です。日本語精度を重視するなら、Nottaの無料プラン(月120分)も検討してください。
AI文字起こしの精度はどのくらい?手動修正は必要?
2026年時点で、静かな環境で一人が話す場合は95%以上の精度が出ます。ただし、固有名詞や専門用語は誤認識が多いため、公開前の確認・修正は必須です。
配信中のリアルタイム文字起こしは実用レベル?
NottaやVoxtral Realtimeはリアルタイム処理に対応しています。ただし、日本語でのリアルタイム精度はまだ発展途上です。アーカイブ配信の後処理から始めるのが現実的です。
文字起こしのテキストをそのままブログ記事にしていい?
口語と文語は異なるため、そのまま公開するとSEO評価が低くなります。ChatGPTやClaudeで書き言葉に変換してから、自分で内容を確認・修正するのがベストです。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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