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VTuberグッズの作り方完全ガイド|ファンが喜ぶオリジナル商品アイデア15選【2025年版】

VTuberグッズの作り方完全ガイド|ファンが喜ぶオリジナル商品アイデア15選【2025年版】

公開日
読了目安19

「ファンからグッズが欲しいと言われるけど、何から始めればいいかわからない…」 「オリジナルグッズを作りたいけど、大量発注は在庫リスクが心配…」 「どんなグッズを作ればファンに喜んでもらえるのか、アイデアが浮かばない…」

VTuberや配信者として活動していると、グッズ制作を検討する機会が訪れます。ファンからの「グッズ欲しい!」という声は嬉しいものですが、いざ作ろうとすると様々な疑問や不安が出てきますよね。

  • どんなグッズが人気なの?
  • 制作費用はいくらかかる?
  • どこに発注すればいい?
  • 在庫を抱えたらどうしよう…
  • 法的に気をつけることは?

この記事では、VTuberグッズの作り方を基礎から徹底解説。ファンに喜ばれるグッズのアイデア15選から、制作サービスの選び方、販売時の注意点まで、グッズ制作に必要な知識をすべてまとめました。

初めてグッズを作る方も、すでに経験がある方も、この記事を読めばグッズ制作の全体像が把握できます。ぜひ最後までお読みください。

この記事でわかること - VTuberグッズ制作の基本的な流れと準備 - ファンが喜ぶグッズアイデア15選(定番から最新トレンドまで) - グッズ別の制作費用の目安 - 小ロット対応の制作サービスの選び方 - 販売プラットフォームの比較 - グッズ販売で注意すべき法的ポイント - 差別化のための「体験型グッズ」という新しい選択肢

VTuberグッズ制作の基本知識

配信者のセットアップ(2025年12月現在)

なぜVTuberがグッズを作るべきなのか

グッズ制作には、以下のようなメリットがあります。

収益面のメリット:

  • 配信収益以外の収入源を確保できる
  • スーパーチャットやメンバーシップに依存しない収益構造
  • ファンの「応援したい」気持ちを形にできる

ブランディング面のメリット:

  • ファンが日常で「推し」を感じられる接点を作れる
  • SNSでの露出機会が増える(ファンがグッズを投稿)
  • 活動の「本気度」をアピールできる

ファンエンゲージメントのメリット:

  • ファンとの絆を深められる
  • 限定グッズでファンクラブの価値を高められる
  • イベントの記念品として思い出を形に残せる

グッズは単なる収益源ではなく、ファンとの関係性を深める重要なツールです。

グッズ制作の基本的な流れ

VTuberグッズを制作する基本的な流れは以下の通りです。

1. 企画フェーズ
   └ ターゲット設定、グッズの種類選定、予算計画

2. デザインフェーズ
   └ イラスト・デザインの準備(自作 or 外注)

3. 発注フェーズ
   └ 制作会社の選定、入稿データの作成、発注

4. 検品フェーズ
   └ 納品物の品質確認、不良品対応

5. 販売フェーズ
   └ 販売プラットフォーム設定、告知、販売開始

6. 発送フェーズ
   └ 梱包、発送、顧客対応

それぞれのフェーズで何をすべきか、詳しく見ていきましょう。

グッズ制作前に決めておくこと

グッズ制作を始める前に、以下の項目を明確にしておくとスムーズに進みます。

事前に決めておくべき項目

1. ターゲット

  • どんなファン向けか(コアファン or ライト層)
  • 年齢層・性別
  • 購買力(学生が多い?社会人が多い?)

2. 予算

  • 初期投資できる金額
  • リスク許容度(在庫を抱えても大丈夫か)

3. 数量

  • 何個作るか
  • テスト販売か本格販売か

4. 販売方法

  • 通販(BOOTH、SUZURIなど)
  • イベント販売
  • 両方

5. 価格帯

  • ファンが買いやすい価格
  • 制作費を回収できる価格

6. スケジュール

  • 販売開始目標日
  • 制作期間の逆算

特に重要なのはターゲットの明確化です。コアファン向けの高価格帯グッズと、ライト層も買いやすい低価格帯グッズでは、作るべきものが全く異なります。

イラスト・デザインの準備

グッズ制作において、イラストやデザインの準備は最も重要な工程の一つです。

自分で描く場合:

  • コストを抑えられる
  • 自分のペースで進められる
  • 著作権の心配がない
  • ただし、印刷用データの作成スキルが必要

絵師さんに依頼する場合:

  • 高クオリティなイラストが手に入る
  • 自分の画力に自信がなくても大丈夫
  • ただし、費用がかかる
  • 権利関係の確認が必要

絵師さんへの依頼相場(目安):

イラストの種類相場
アイコン・SDキャラ3,000〜15,000円
立ち絵(バストアップ)10,000〜30,000円
立ち絵(全身)20,000〜50,000円
背景付きイラスト30,000〜100,000円以上

※絵師さんの知名度や作業量によって大きく異なります。

依頼時の注意点:

  • 商用利用の可否を必ず確認
  • グッズへの使用許可を明確に
  • 納期を余裕を持って設定
  • 修正回数の上限を確認
  • 支払い条件(前払い、後払い、分割など)を確認

ファンが喜ぶVTuberグッズアイデア15選

ここからは、具体的なグッズアイデアを15種類紹介します。定番から最新トレンドまで、それぞれの特徴と制作費用の目安を解説します。

定番グッズ(5種類)

1. アクリルスタンド

VTuberグッズの定番中の定番。推しを「立てて飾れる」満足感があり、コレクション性も高いグッズです。

項目目安
制作費1個あたり300〜800円程度
最小ロット10〜30個から
人気の理由デスクに飾れる、コレクション性が高い
販売価格目安1,000〜2,000円

成功のポイント:

  • 複数ポーズを用意してコレクション欲を刺激
  • 季節限定デザインでリピート購入を促進
  • 背景付きでより立体感のある見た目に
  • サイズバリエーション(ミニ、通常、BIG)で価格帯を分ける
アクリルスタンドは「飾って楽しむ」グッズの王道。ファンがSNSに「我が家の推し」として投稿してくれることも多く、宣伝効果も期待できます。

2. 缶バッジ

手軽に身につけられるグッズとして根強い人気があります。

項目目安
制作費1個あたり50〜150円程度
最小ロット10〜50個から
人気の理由安価、身につけやすい、コレクション性
販売価格目安300〜500円

成功のポイント:

  • 複数デザインでコンプリート欲を刺激
  • ガチャ形式(ランダム封入)で話題化
  • イベント限定デザインで希少価値を演出
  • サイズは32mm〜57mmが定番(用途で選ぶ)

3. ステッカー・シール

低コストで制作でき、初めてのグッズ制作にもおすすめです。

項目目安
制作費1枚あたり10〜50円程度
最小ロット10〜100枚から
人気の理由安価、実用性がある、種類を増やしやすい
販売価格目安200〜500円(複数枚セット)

活用シーン:

  • スマホケースに挟む
  • PCに貼る
  • 手帳やノートに貼る
  • 推しの「痛車」「痛バッグ」に

4. クリアファイル

実用性とコレクション性を兼ね備えたグッズです。

項目目安
制作費1枚あたり80〜200円程度
最小ロット50〜100枚から
人気の理由実用性がある、飾れる、保管しやすい
販売価格目安300〜500円

成功のポイント:

  • A4サイズが定番
  • 両面印刷で表裏楽しめる
  • 中面印刷でレイヤー感を演出
  • 書類整理に使える実用性をアピール

5. キーホルダー・ストラップ

持ち歩けるグッズの定番。アクリル、金属、ラバーなど素材も様々です。

項目目安
制作費1個あたり200〜500円程度
最小ロット10〜50個から
人気の理由常に持ち歩ける、バッグにつけやすい
販売価格目安500〜1,500円

素材別の特徴:

素材特徴価格帯
アクリル鮮やかな発色、軽量安〜中
ラバー柔らかい、立体感
金属高級感、耐久性
布・刺繍温かみ、ユニーク中〜高

実用系グッズ(4種類)

6. マグカップ・タンブラー

日常使いできるグッズとして人気があります。

項目目安
制作費1個あたり500〜1,500円程度
最小ロット10〜30個から
人気の理由毎日使える、実用性が高い
販売価格目安1,500〜3,000円
飲食系グッズは食品衛生法の基準を満たした製品を選びましょう。信頼できる制作会社を選ぶことが重要です。SUZURIやpixivFACTORYなど大手プラットフォームなら安心です。

7. Tシャツ・パーカー

着用することで「推し」をアピールできるアパレルグッズです。

項目目安
制作費1枚あたり1,000〜3,000円程度
最小ロット10〜30枚から
人気の理由イベント参戦服、普段使い可能
販売価格目安3,000〜6,000円

成功のポイント:

  • サイズ展開は必須(S〜XL以上)
  • 普段使いできるシンプルなデザインも用意
  • イベント限定デザインで希少性を演出
  • 生地の品質にこだわる(安すぎると不評)

8. ポーチ・バッグ

推し活アイテムとして需要が高まっています。

項目目安
制作費1個あたり500〜2,000円程度
最小ロット20〜50個から
人気の理由実用性が高い、グッズを入れられる
販売価格目安1,500〜4,000円

9. スマホグッズ(ケース・リング)

毎日触れるスマホに推しを取り入れられるグッズです。

項目目安
制作費1個あたり300〜1,000円程度
最小ロット5〜20個から
人気の理由常に推しを感じられる
販売価格目安1,500〜3,500円

注意点:

  • 機種ごとに対応が必要(在庫管理が複雑に)
  • 新機種への対応が遅れると機会損失
  • オンデマンド印刷サービスの活用がおすすめ

デジタル・特典系グッズ(3種類)

10. ボイス・音声データ

VTuberならではの強力なコンテンツ。在庫リスクゼロで販売できます。

項目目安
制作費録音機材・環境のみ(実質0円〜)
最小ロットなし(データ販売)
人気の理由VTuberの声を独占できる
販売価格目安300〜1,500円

人気のボイス種類:

  • 目覚ましボイス
  • 応援ボイス
  • シチュエーションボイス(デートシチュなど)
  • ASMR音声
  • ボイスドラマ
ボイスはVTuber最大の武器。物理グッズと組み合わせることで、より高い付加価値を生み出せます。

11. デジタルイラスト・壁紙

在庫不要のデジタルコンテンツです。

項目目安
制作費イラスト制作費のみ
最小ロットなし(データ販売)
人気の理由すぐに使える、在庫リスクなし
販売価格目安200〜1,000円

種類:

  • スマホ壁紙
  • PC壁紙
  • SNSアイコン用イラスト
  • LINE着せ替え・スタンプ

12. メッセージカード・サイン色紙

ファンへの直接的なメッセージを届けるグッズです。

項目目安
制作費1枚あたり100〜500円程度
最小ロット10〜50枚から
人気の理由直接メッセージが届く特別感
販売価格目安500〜2,000円

最新トレンド・差別化グッズ(3種類)

13. ぬいぐるみ・フィギュア

立体グッズとして非常に人気がありますが、制作難易度・コストともに高めです。

項目目安
制作費1個あたり1,000〜5,000円以上
最小ロット50〜100個から
人気の理由立体で推しを感じられる
販売価格目安3,000〜15,000円以上

注意点:

  • 初期費用が高い(金型代など)
  • 品質のバラつきが出やすい
  • 信頼できる製造先の選定が重要
  • 小規模な場合はぬいぐるみキーホルダーから始めるのがおすすめ

14. トレーディングカード

コレクション性が高く、ガチャ要素で話題になりやすいグッズです。

項目目安
制作費1枚あたり20〜100円程度
最小ロット100枚〜
人気の理由コレクション性、トレード文化
販売価格目安パック販売で500〜1,000円

成功のポイント:

  • レアリティ設定でコンプリート欲を刺激
  • シリアルナンバー入りでプレミア感
  • トレード需要でコミュニティ活性化
  • ホログラム加工などの特殊加工で高級感

15. AR・デジタル特典付きカード

キャラクターグッズのイメージ(2025年12月現在)

近年最も注目されているのが、物理カード×デジタル特典を組み合わせた新しいタイプのグッズです。

カードにQRコードを印刷し、スマホでかざすと限定動画やボイス、AR演出が楽しめる仕組み。従来のグッズでは実現できなかった「体験」を提供できます。

項目目安
制作費1枚あたり400〜500円程度(50枚の場合)
最小ロット50枚〜
人気の理由物理+デジタルの融合、継続的な特典更新
販売価格目安1,000〜3,000円
  • 物理グッズの「手元に残る満足感」とデジタルコンテンツの「限定体験」を両立
  • 配布後も特典内容を更新可能(継続的なファンサービス)
  • SNSシェアによる拡散効果が高い
  • アプリ不要のWebAR対応サービスなら体験ハードルが低い
  • ボイス、動画、AR演出など多様なコンテンツに対応

具体的な活用例:

カード種類デジタル特典期待効果
誕生日記念カードバースデーボイス特別感の演出
ライブ記念カード裏話動画、AR撮影思い出の深化
シーズンカード季節限定メッセージリピート購入促進
ランダム封入レアAR演出コンプリート欲刺激
WebAR対応のカード制作サービスなら、50枚・2万円台〜から制作可能なものもあります。小規模な配信者でもスモールスタートでき、配布後に特典を追加更新できる柔軟性があります。

グッズ制作サービスの選び方

グッズを制作する際は、適切なサービスを選ぶことが成功の鍵です。

制作サービスの種類

グッズ制作サービスは大きく分けて3種類あります。

1. オンデマンド印刷サービス

注文が入ってから制作するため、在庫リスクがゼロ。

サービス特徴
SUZURI手数料制、在庫不要、登録無料
pixivFACTORYpixivと連携、クリエイター向け
ClubTTシャツ特化、老舗

メリット: 在庫リスクなし、初期費用ほぼゼロ デメリット: 利益率が低い、品質管理が難しい

2. 小ロット対応の制作会社

少量から発注できる専門の制作会社。

メリット: 品質が高い、オリジナル性が出せる デメリット: 在庫リスクあり、初期費用がかかる

3. 大量生産向け工場

1,000個以上の大量発注向け。

メリット: 単価が安い デメリット: 最小ロットが多い、在庫リスク大

チェックすべきポイント

制作サービス選びのポイント

1. 最小ロット数 何個から作れるか。初めてなら少量対応が安心。

2. 1個あたりの単価 小ロットだと高め、大量だと安くなる。

3. 入稿データの形式 Illustrator形式?PNG?テンプレートはある?

4. 納期 発注から届くまでの期間。余裕を持って計画を。

5. サンプル作成の可否 量産前に1つ作って確認できるか。

6. 品質 印刷の鮮明さ、素材の質、仕上げの丁寧さ。

7. サポート体制 入稿データのチェック、相談対応など。

小ロット対応サービスを選ぶ理由

VTuber・配信者がグッズを作る際、小ロット対応のサービスを選ぶことを強くおすすめします。

  • 初期費用を抑えられる
  • 在庫リスクが少ない
  • ファンの反応を見ながら追加発注できる
  • 新しいデザインを試しやすい
  • 失敗しても大きな損失にならない

最初から大量発注すると、売れ残った場合に在庫を抱えてしまいます。まずは少量で反応を見て、人気があれば追加発注するのが賢い方法です。

グッズ販売プラットフォームの比較

グッズができたら、次は販売です。主要なプラットフォームを比較します。

主要プラットフォーム比較

プラットフォーム手数料特徴おすすめ度
BOOTH5.6%+22円VTuber御用達、機能豊富★★★★★
SUZURI約30〜50%在庫不要、手軽★★★★☆
pixivFACTORY製品代のみpixiv連携、クリエイター向け★★★★☆
BASE6.6%+40円自由度高い、独自ショップ★★★☆☆
minne10.56%ハンドメイド向け★★★☆☆

BOOTH(おすすめNo.1)

VTuber・同人界隈で最も利用されているプラットフォームです。

メリット:

  • 手数料が安い(5.6%+22円)
  • VTuberファンが集まっている
  • 倉庫サービス(BOOTH倉庫)で発送代行可能
  • ダウンロード販売にも対応
  • 割引クーポン機能あり

デメリット:

  • 競合が多い
  • 検索で埋もれやすい

イベント販売との併用

オンライン販売だけでなく、イベント販売も効果的です。

イベント販売のメリット:

  • ファンと直接会える
  • グッズの魅力を直接伝えられる
  • イベント限定特典で希少性を演出
  • SNSでの投稿が増える

主なイベント:

  • コミックマーケット
  • VTuber Fes
  • 個人主催のファンミーティング
  • 各種同人イベント

グッズ販売の注意点と法的知識

グッズ販売にはいくつかの法的な注意点があります。トラブルを避けるために、事前に把握しておきましょう。

1. 著作権・肖像権の確認

自分のオリジナルキャラクターの場合:

  • 基本的に自由に使用可能
  • ただし、事務所所属の場合は確認が必要
  • 企業案件でデザインされた衣装などは要確認

他者の著作物を含む場合:

  • ファンアートには元作品の著作権が関わる
  • 二次創作グッズは権利者の許諾方針を確認
  • コラボ商品は契約書を交わす

絵師さんに依頼した場合:

  • 商用利用の許諾を必ず確認
  • 契約書や発注時のやり取りを保管
  • 独占使用か非独占使用かを明確に

2. 特定商取引法に基づく表記

通販でグッズを販売する場合、特定商取引法に基づく表記が必要です。

必須の記載事項:

  • 販売者名(または屋号)
  • 住所
  • 電話番号(またはメールアドレス)
  • 商品の価格
  • 送料
  • 支払い方法
  • 商品の引渡し時期
  • 返品・交換の条件
住所を公開したくない場合は、バーチャルオフィスを利用する方法があります。月額数千円から利用でき、法的に有効な住所として使用できます。

3. 在庫管理と発送体制

グッズ販売を始めると、梱包・発送作業が発生します。

事前に準備すべきこと:

  • 梱包資材(段ボール、緩衝材、封筒など)
  • 発送作業の時間確保
  • 発送方法の選定(メルカリ便、ゆうパックなど)
  • 追跡番号の管理方法

注文が増えた場合の対応:

  • 発送代行サービスの利用を検討
  • BOOTH倉庫などの活用
  • 梱包作業の効率化

4. 品質管理と顧客対応

ファンの期待に応える品質を維持することが重要です。

品質管理のポイント:

  • 届いた商品は必ず検品
  • 不良品の対応方針を決めておく
  • 梱包は丁寧に(推しのグッズは大切に扱ってほしい)
  • 配送中の破損対策

顧客対応:

  • 問い合わせへの迅速な対応
  • 不良品交換のルール明確化
  • SNSでのネガティブ投稿への対応方針

5. 確定申告について

グッズ販売で一定の収入を得た場合、確定申告が必要になる可能性があります。

  • 副業の場合:年間所得20万円超で申告必要
  • 本業の場合:年間所得48万円超で申告必要

売上、経費(制作費、送料、手数料など)の記録を残しておきましょう。

差別化のヒント:「体験」を売る

多くのVTuberがグッズを販売する中で、差別化を図るには「体験」を提供することが有効です。

従来のグッズ vs 体験型グッズ

従来のグッズ体験型グッズ
物として所有するだけ物+デジタル体験
購入時点で完結継続的な楽しみ
単体の価値SNSシェアで拡散
差別化が難しい独自性を出しやすい

体験型グッズの具体例

1. ボイス付きグッズ

  • アクリルスタンドにボイスカードを同梱
  • QRコードで限定ボイスにアクセス

2. AR対応グッズ

  • スマホをかざすとキャラクターが動く
  • AR演出と一緒に写真撮影
  • SNSシェアで拡散

3. シリアルコード付きグッズ

  • グッズ購入者限定の配信参加権
  • ファンクラブ限定コンテンツへのアクセス

4. 時間限定特典

  • 購入後○日間だけ見られる特典動画
  • 期間限定のスペシャルボイス
「持っているだけ」から「体験できる」グッズへ。ファンとの継続的な接点を作れるのが、体験型グッズの強みです。配布後も特典を更新できるサービスを選べば、1枚のカードが長期的なファンサービスのツールになります。

WebAR対応カードという選択肢

体験型グッズの中でも特におすすめなのが、WebAR対応のデジタル特典付きカードです。

選ばれる理由:

  1. アプリ不要で体験ハードルが低い

    • ファンはQRコードを読み取るだけ
    • ダウンロードの手間がない
  2. 小ロット・低コストで始められる

    • 50枚・2万円台から制作可能
    • 在庫リスクを抑えてテストできる
  3. 配布後も特典を更新できる

    • シーズンごとに新コンテンツ追加
    • 1枚のカードで継続的なファンサービス
  4. 多様なコンテンツに対応

    • ボイス、動画、画像、AR演出
    • 組み合わせで独自の体験設計

グッズ制作の成功事例とコツ

最後に、グッズ制作を成功させるためのコツをまとめます。

成功のための7つのポイント

1. ファンのニーズを把握する

  • アンケートや配信で直接聞く
  • SNSの反応を観察
  • 他のVTuberの人気グッズを参考に

2. 小さく始めて反応を見る

  • 最初は小ロットでテスト
  • 人気があれば追加発注
  • 失敗しても学びに変える

3. 告知とティザーを効果的に

  • 発売前にチラ見せで期待感を高める
  • カウントダウンで盛り上げる
  • 配信でグッズへの想いを語る

4. 限定感・希少性を演出

  • 数量限定、期間限定
  • イベント限定デザイン
  • シリアルナンバー入り

5. パッケージにもこだわる

  • 開封体験も大切
  • オリジナルの梱包材
  • メッセージカードの同封

6. SNSシェアを促進

  • 届いた報告をRTする
  • 公式ハッシュタグを用意
  • 飾り方の提案

7. 継続的なコミュニケーション

  • 購入者へのお礼
  • 使用シーンの紹介
  • 次回グッズへの期待感醸成

避けるべき失敗パターン

  • 需要を読み違えて大量の在庫を抱える
  • 納期に余裕がなく間に合わない
  • 品質チェックを怠り不良品が発生
  • 発送作業が追いつかず対応が遅れる
  • 価格設定が高すぎる/安すぎる
  • 著作権・権利関係のトラブル
  • 告知不足で存在を知られない

よくある質問

VTuberグッズは個人でも作れますか?
はい、個人でも作れます。小ロット対応の制作サービスを利用すれば、10枚〜50枚程度から制作可能です。アクリルスタンドやステッカー、缶バッジなどは比較的低コストで制作できます。オンデマンド印刷サービスを使えば、在庫リスクなしで始めることも可能です。
グッズ制作の初期費用はどのくらいですか?
グッズの種類によって大きく異なります。ステッカーなら数千円〜、缶バッジなら5,000円〜、アクリルスタンドなら1万円〜、ARカードなら2万円台〜が目安です。小ロット対応サービスを選べば初期費用を抑えられます。
ファンに喜ばれるグッズの特徴は?
実用性があるもの、限定感があるもの、推しの個性が出ているものが人気です。また、デジタル特典付きなど「体験」を提供するグッズも注目されています。ファンに直接聞いてみるのも効果的です。
グッズ販売で注意すべき点は?
著作権・肖像権の確認、特定商取引法に基づく表記、在庫管理と発送体制の整備が重要です。また、ファンの期待に応える品質管理も欠かせません。一定の収入がある場合は確定申告も必要になります。
グッズの価格設定はどうすればいいですか?
制作費の2〜3倍を目安に設定するのが一般的です。ただし、ファンの購買力やグッズの希少性、市場相場も考慮しましょう。高すぎると購入をためらわれ、安すぎると価値が下がって見えます。
在庫を抱えるリスクが心配です
受注生産方式やオンデマンド印刷サービス(SUZURI、pixivFACTORYなど)を利用すれば、在庫リスクを最小限に抑えられます。また、小ロット対応のサービスで少量から始め、反応を見てから追加発注する方法も有効です。
グッズ制作で絵師さんに依頼する場合の相場は?
イラスト1枚あたり数千円〜数万円が相場です。SDキャラなら3,000〜15,000円、立ち絵なら10,000〜50,000円程度。クオリティや作業量、絵師さんの知名度によって大きく異なります。商用利用の可否や独占使用などの権利関係も事前に確認しましょう。
グッズはどこで販売すればいいですか?
BOOTH、SUZURI、pixivFACTORYなどのクリエイター向けECプラットフォームが人気です。特にBOOTHはVTuberファンが多く集まっており、手数料も安いのでおすすめです。イベント販売と併用する方も多いです。

まとめ

まとめ

VTuberグッズは、アクリルスタンドや缶バッジなどの定番から、AR・デジタル特典付きカードなどの体験型まで、多様な選択肢があります。小ロット対応のサービスを利用すれば、初期費用を抑えてスモールスタートが可能。差別化を図るなら、「体験」を提供できるグッズがおすすめです。ファンのニーズを把握し、小さく始めて反応を見ながら展開していくのが成功への近道です。

グッズはファンとの大切な接点です。単なる収益源としてだけでなく、ファンとの関係性を深めるツールとして活用しましょう。

まずは小さく始めて、ファンの反応を見ながら展開していくのがおすすめです。失敗を恐れずにチャレンジしてみてください。

AR・デジタル特典付きのグッズに興味がある方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事: デジスタとは?WebAR対応カードの特徴・料金・活用事例を徹底解説


画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • 配信セットアップ: Photo by Detail .co on Unsplash
  • キャラクターグッズ: Photo by wei on Unsplash
  • アニメキャラクター: Photo by Kouji Tsuru on Unsplash

よくある質問

QVTuberグッズは個人でも作れますか?
A
はい、個人でも作れます。小ロット対応の制作サービスを利用すれば、10枚〜50枚程度から制作可能です。アクリルスタンドやステッカー、缶バッジなどは比較的低コストで制作できます。
Qグッズ制作の初期費用はどのくらいですか?
A
グッズの種類によって異なりますが、ステッカーなら数千円〜、アクリルスタンドなら1万円〜、ARカードなら2万円台〜から制作可能です。小ロット対応サービスを選べば初期費用を抑えられます。
Qファンに喜ばれるグッズの特徴は?
A
実用性があるもの、限定感があるもの、推しの個性が出ているものが人気です。また、デジタル特典付きなど「体験」を提供するグッズも注目されています。
Qグッズ販売で注意すべき点は?
A
著作権・肖像権の確認、特定商取引法に基づく表記、在庫管理と発送体制の整備が重要です。また、ファンの期待に応える品質管理も欠かせません。
Qグッズの価格設定はどうすればいいですか?
A
制作費の2〜3倍を目安に設定するのが一般的です。ただし、ファンの購買力やグッズの希少性、市場相場も考慮しましょう。高すぎると購入をためらわれ、安すぎると価値が下がって見えます。
Qグッズはどこで販売すればいいですか?
A
BOOTH、SUZURI、pixivFACTORYなどのクリエイター向けECプラットフォームが人気です。手数料や機能を比較して選びましょう。イベント販売と併用する方も多いです。
Q在庫を抱えるリスクが心配です
A
受注生産方式やオンデマンド印刷サービスを利用すれば、在庫リスクを最小限に抑えられます。また、小ロット対応のサービスで少量から始め、反応を見てから追加発注する方法も有効です。
Qグッズ制作で絵師さんに依頼する場合の相場は?
A
イラスト1枚あたり数千円〜数万円が相場です。クオリティや作業量、絵師さんの知名度によって大きく異なります。権利関係(商用利用可否、独占使用など)も事前に確認しましょう。

この記事で紹介したサービス

WebAR対応カード デジスタカード

  • アプリ不要のWebARで手軽に体験可能
  • QRコードをかざすだけでAR演出・動画・音声などのデジタル特典を体験
  • 最小50枚(22,440円〜)から制作可能

※ 詳細な情報は公式サイトでご確認ください

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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