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【バリアフリー】障害があってもゲーム配信はできる!視線入力やXboxコントローラー活用ガイド

【バリアフリー】障害があってもゲーム配信はできる!視線入力やXboxコントローラー活用ガイド

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「手先がうまく動かせないから、ゲームは無理」 「声が出しにくいから、配信なんてできない」

もしそう思っているなら、その常識は過去のものです。 テクノロジーの進化により、身体に障害があっても、eスポーツの大会に出場したり、人気ストリーマーとして活動したりする人が世界中で増えています。

ゲーム配信は、自宅にいながら世界中の人と繋がり、誰かを楽しませることができる最高のエンターテインメントであり、新しい「就労」の形でもあります。

この記事では、身体的なハンディキャップを乗り越え、自分らしいプレイスタイルを構築するための「アダプティブ(適応)機材」と環境づくりのヒントを紹介します。

この記事で紹介するテクノロジー
  • Xbox Adaptive Controller(XAC)
  • 視線入力デバイス(Tobii Eye Tracker)
  • 音声コントロール・スイッチ入力
  • バリアフリーな配信環境の作り方

1. 全ての中心「Xbox Adaptive Controller」

Microsoftが開発したXbox Adaptive Controller (XAC) は、ゲームアクセシビリティの革命的なデバイスです。 見た目は大きな2つのボタンが付いた板ですが、背面に19個もの3.5mmジャックが付いています。

ここに、自分の使いやすい「外部スイッチ」を接続することで、コントローラーのボタン操作を代替できます。

  • 足で踏むペダル
  • 頬や顎で押すボタン
  • わずかな指の力で反応するマイクロスイッチ

これらを組み合わせることで、「指でAボタンを押す」代わりに「右足でペダルを踏むとAボタン」といった、自分だけのコントローラーを作り上げることができます。PCとXboxで使用可能です。

2. 「目」で操作する:視線入力デバイス

手足を使うのが難しい場合、「視線(Eye Gaze)」が強力な武器になります。 Tobii Eye Tracker 5 などのデバイスをモニターの下に設置すると、プレイヤーが画面のどこを見ているかを正確にトラッキングします。

  • カメラ操作: 画面の右を見れば、ゲーム内の視点も右に動く。
  • マウス操作: 見つめた場所にカーソルが移動し、瞬きや滞留(じっと見つめること)でクリックする。

『ファイナルファンタジーXIV』などのMMORPGや、アドベンチャーゲームであれば、視線入力といくつかの補助スイッチだけで十分にプレイ可能です。

💡 配信画面の工夫

視線入力でプレイする様子(バブルが表示される画面)をそのまま配信に乗せることで、視聴者に「どうやって操作しているか」という驚きと発見を与えることができます。これは強力なコンテンツになります。

3. 声や息を使う:音声認識とブレススイッチ

音声コントロール

「VoiceAttack」などのソフトウェアを使えば、マイクに向かって「リロード!」「ジャンプ!」と叫ぶだけで、特定のキー入力を実行できます。 素早い反応が求められるゲームには向きませんが、RPGやシミュレーションゲームでは非常に有効です。

ブレススイッチ(呼気スイッチ)

ストローのようなチューブを咥え、息を「吹く」「吸う」ことでスイッチ操作を行います。首から下が動かない方でも、口元の動きだけで複雑な操作が可能になります。

4. 配信環境のセッティング:固定具の重要性

どんなに良いデバイスも、使いやすい位置になければ意味がありません。 ここで活躍するのが、カメラ用や楽器用の「マウントアーム(クランプ)」です。

  • Manfrottoのクランプ: 非常に強力に固定できるため、スイッチを車椅子のフレームやベッドサイドの最適な位置に配置できます。
  • フレキシブルアーム: 顎や頬でスイッチを押す場合、ミリ単位の位置調整ができるアームが必須です。

配信用のマイクや照明も、これらのアームを使って、身体に負担のかからない位置にセットアップしましょう。

まとめ:ゲーム配信は「社会への扉」

障害のある方にとって、ゲーム配信は単なる趣味を超えた意味を持ちます。 アバターを纏えば、身体的なハンディキャップは関係ありません。純粋にプレイスキルやトークの面白さで評価される世界です。

もし「やってみたい」という気持ちが少しでもあるなら、まずはXbox Adaptive Controllerなどのデバイスに触れてみてください。日本国内でも、これらの機器を体験できる支援センターやイベントが増えています。

あなたの工夫と挑戦そのものが、同じ悩みを持つ誰かの希望になります。

まとめ
  • Xbox Adaptive Controllerがカスタマイズの核になる
  • 視線入力を使えば「目」だけでPC操作が可能
  • マウントアームを活用して、スイッチを「自分の身体」に合わせる
  • テクノロジーは障害を「個性」に変える力がある

よくある質問

Q手足が動かなくてもゲームはできますか?
A
はい、可能です。「視線入力」デバイスを使えば、目の動きだけでマウス操作ができます。また、呼気スイッチ(息を吹く・吸う)や音声コントロールを組み合わせることで、FPSなどの複雑なゲームを楽しんでいるプレイヤーもいます。
Q設定は難しいですか?
A
デバイスの配置や感度調整には試行錯誤が必要です。しかし、最近はWindowsOS自体のアクセシビリティ機能も向上しており、多くの設定支援ツールが利用可能です。

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この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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