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【2026年版】安全なモバイルバッテリーの選び方|発火事故を防ぐために知っておくべき5つのポイントとおすすめ3選

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【2026年版】安全なモバイルバッテリーの選び方|発火事故を防ぐ5つのポイントとおすすめ3選

スマートフォンやタブレットが生活に欠かせない今、モバイルバッテリーは外出時の必須アイテムだ。しかし2026年に入り、モバイルバッテリーに関する安全性の問題が改めて注目を集めている。

cheeroブランドのモバイルバッテリーで発火事故が発生し消費者庁が注意喚起を行ったほか、Ankerが直営店にモバイルバッテリー回収ボックスを設置する取り組みを開始。さらに国際民間航空機関(ICAO)が基準見直しを進めており、2026年4月以降は飛行機内でのモバイルバッテリー使用が禁止される可能性も高まっている。

こうした状況を踏まえ、この記事ではモバイルバッテリーを安全に選び、安全に使うためのポイントを徹底解説する。さらに、安全性と実用性を兼ね備えたおすすめモデルも厳選して紹介する。

この記事でわかること - モバイルバッテリーの発火事故が起きる原因と最新の動向 - 安全なモバイルバッテリーを選ぶための5つのチェックポイント - 飛行機への持ち込みルールと2026年の規制強化の内容 - 安全性と性能を両立したおすすめモバイルバッテリー3選

なぜモバイルバッテリーの発火事故は起きるのか

モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、エネルギー密度が高い反面、取り扱いを誤ると発火や爆発のリスクがある。事故の主な原因は以下の通りだ。

内部ショート(短絡)

リチウムイオン電池の内部で正極と負極が接触すると、大電流が流れて急激に発熱する。これが「内部ショート」と呼ばれる現象で、落下や強い衝撃によって電池内部のセパレーター(絶縁膜)が破損することで発生する。

過充電・過放電

電池を設計上の上限を超えて充電し続けたり、完全に放電した状態で長期間放置したりすると、電池内部の化学反応が不安定になる。安価な製品では保護回路が不十分なケースがあり、これが事故につながる。

製造品質の問題

安全基準を満たしていない製品、あるいは劣化したバッテリーセルを使用している製品は、通常の使用でも事故を起こす可能性がある。2023年にリコール対象となったcheeroのモバイルバッテリーは、リコール開始から2年半が経過した2026年時点でも回収率がわずか13%にとどまっており、消費者庁が改めて注意喚起を行った。

経年劣化

どれだけ高品質なモバイルバッテリーでも、使い続ければ劣化する。リチウムイオン電池は充放電を繰り返すと内部抵抗が上昇し、発熱しやすくなる。一般的に300〜500回の充放電サイクルが寿命の目安とされている。

Ankerは2026年2月、直営店にモバイルバッテリー回収ボックスを設置すると発表した。劣化したバッテリーの適切な処分を促す取り組みで、業界全体の安全意識向上に貢献するものとして注目されている。

2026年の飛行機持ち込みルール|規制強化の動き

モバイルバッテリーの安全問題で特に注意が必要なのが、飛行機への持ち込みだ。

現行ルール

現在、航空機へのモバイルバッテリー持ち込みには以下のルールがある。

飛行機へのモバイルバッテリー持ち込みルール(現行)
預け入れ荷物持ち込み不可(すべての容量)
機内持ち込み100Wh以下:制限なし
機内持ち込み100Wh〜160Wh:航空会社の承認が必要
機内持ち込み160Wh超:持ち込み不可

100Whの目安は、一般的な3.7V換算で約27,000mAhに相当する。つまり、20,000mAhクラスのモバイルバッテリーであれば問題なく持ち込めるが、大容量モデルは注意が必要だ。

2026年4月以降の変更点

国際民間航空機関(ICAO)が基準見直しを進めており、2026年4月以降は機内でのモバイルバッテリー使用自体が禁止される可能性が高い。これは「持ち込み禁止」ではなく「使用禁止」という点がポイントだ。

つまり、機内に持ち込むこと自体は引き続き可能だが、フライト中にスマートフォンをモバイルバッテリーで充電するといった使い方ができなくなる可能性がある。出張や旅行が多い人は、この規制変更を念頭に置いてモバイルバッテリーの運用を考える必要がある。


安全なモバイルバッテリーを選ぶ5つのポイント

事故のリスクを最小限に抑えるために、購入時にチェックすべきポイントを解説する。

ポイント1:PSEマークの有無を確認する

PSE(Product Safety Electrical Appliances & Materials)マークは、日本の電気用品安全法に基づく安全基準を満たした製品に付与される。2019年2月以降、PSEマークのないモバイルバッテリーの販売は法律で禁止されている。

ただし、PSEマークは製造者による自己宣言方式のため、マークがあるからといって100%安全とは限らない。信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要だ。

ポイント2:信頼できるメーカーを選ぶ

Anker、CIO、ELECOM、Panasonicなど、実績のあるメーカーの製品を選ぶことで、品質管理に起因するリスクを大幅に低減できる。極端に安い製品や、聞いたことのないブランドの製品は避けたほうが無難だ。

Amazon等のECサイトでは、レビューの数と評価もメーカーの信頼性を判断する材料になる。ただし、サクラレビューも存在するため、レビュー内容をしっかり読むことが大切だ。

ポイント3:容量は必要十分なものを選ぶ

大容量であるほど便利だが、容量が大きいほどバッテリーセルも大きく(多く)なり、それだけリスクも増える。日常使いなら10,000mAh前後、旅行や出張なら20,000mAh程度で十分なケースが多い。

「大は小を兼ねる」の考えで必要以上に大容量のモデルを選ぶのは、安全面でも携帯性の面でもおすすめできない。

ポイント4:保護回路の充実度を確認する

安全なモバイルバッテリーには、以下のような保護機能が搭載されている。

  • 過充電保護:バッテリーが満充電になると自動で充電を停止
  • 過放電保護:バッテリー残量が一定以下になると出力を停止
  • 過電流保護:異常な電流が流れた場合に遮断
  • 短絡保護:ショートが発生した場合に即座に遮断
  • 温度保護:異常な温度上昇を検知して動作を停止

これらの保護機能が搭載されているかどうかは、製品の仕様欄やパッケージで確認できる。

ポイント5:新しい電池技術にも注目する

最近では「準固体電池」を採用したモバイルバッテリーも登場している。従来のリチウムイオン電池が液体の電解質を使用するのに対し、準固体電池はゲル状の電解質を使用する。これにより、衝撃を受けても液漏れしにくく、発火リスクが大幅に低減されている。

充放電サイクルも従来の300〜500回に対し約2,000回と長寿命で、長期的なコストパフォーマンスにも優れる。安全性を最優先するなら、こうした新技術を採用した製品も選択肢に入れたい。


おすすめモバイルバッテリー3選|安全性と実用性を両立

ここからは、安全性と使いやすさを兼ね備えたおすすめモデルを紹介する。いずれもPSE認証済みで、信頼できるメーカーの製品だ。


おすすめ1:Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)|バランス型の定番モデル

モバイルバッテリーのイメージ

Anker史上最多の全世界600万台以上を売り上げたベストセラー「Anker PowerCore 10000」の次世代モデル。10,000mAhの大容量ながら、1円玉の直径よりも薄い約16mmの薄型設計を実現している。

最大22.5Wの出力に対応し、iPhoneを約1.8回、Galaxyを約1.7回フル充電できる。USB-Cポートを2つ備えた3ポート搭載で、複数デバイスの同時充電も可能だ。

Ankerは独自の安全基準「ActiveShield 2.0」を搭載しており、温度管理を含む多重保護機能でデバイスを守る。長年の実績と膨大な販売数が、品質の高さを証明している。

こんな人におすすめ:

  • 毎日の通勤・通学でスマートフォンの充電を確保したい人
  • 薄型・軽量で持ち運びやすいモデルを探している人
  • 信頼性の高いブランドを選びたい人
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)

Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)

  • 全世界600万台超の実績を持つベストセラーの次世代モデル
  • 厚さ約16mmの世界最薄クラス設計(10,000mAh・3ポート搭載機種において)
  • 最大22.5W出力でiPhoneを約1.8回フル充電
  • USB-Cポート×2 + USB-Aポート×1の3ポート搭載
  • PSE認証済み・ActiveShield 2.0搭載
Amazonで詳細を見る

おすすめ2:BEGALO 準固体電池モバイルバッテリー (20000mAh, PD65W)|安全性最優先の次世代モデル

モバイルバッテリーとケーブル

安全性を最優先に考えるなら注目したいのが、BEGALOの準固体電池モバイルバッテリーだ。従来のリチウムイオン電池とは異なり、電解質にゲル状素材を使用することで、衝撃や圧力を受けても発火や液漏れのリスクを大幅に低減している。

スケルトンデザインを採用しており、内部の精密な基板を外から直接確認できる。これは単なるデザイン性ではなく、「中身を見せられるほど品質に自信がある」というメーカーの姿勢の表れだ。

PD65Wの急速充電に対応し、スマートフォンだけでなくノートパソコンへの充電にも対応。充放電サイクルは約2,000回(80%理論値)と、従来の約4倍の長寿命を実現している。

さらに、-18℃から64℃までの幅広い温度域で安定動作するため、冬のスキー場や真夏のアウトドアでも安心して使用できる。

こんな人におすすめ:

  • 安全性を最優先でモバイルバッテリーを選びたい人
  • ノートパソコンも充電したい人
  • 長く使えるコストパフォーマンスの高い製品を探している人
BEGALO 準固体電池モバイルバッテリー 20000mAh PD65W

BEGALO 準固体電池モバイルバッテリー 20000mAh PD65W

  • 準固体電池採用で発火・液漏れリスクを大幅低減
  • PD65W急速充電対応(ノートPC充電も可能)
  • 充放電サイクル約2,000回の長寿命設計
  • スケルトンデザインで内部構造が確認可能
  • -18℃〜64℃の広い動作温度範囲
Amazonで詳細を見る

おすすめ3:Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C)|究極のコンパクトモデル

モバイルバッテリーとスマートフォン

「モバイルバッテリーは持っていきたいけど、荷物は増やしたくない」——そんな人にぴったりなのが、Anker Nano Power Bankだ。

USB-C端子が本体に一体化されており、ケーブルなしでスマートフォンに直接接続して充電できる。端子部分は折りたたみ式で、使わないときはコンパクトに収納。バッグの中で他の荷物を傷つける心配もない。

5,000mAhとモバイルバッテリーとしては控えめな容量だが、スマートフォン約1回分のフル充電には十分。最大22.5Wの出力で急速充電にも対応する。

容量が小さい分、飛行機への持ち込みも全く問題ない。規制が強化されても影響を受けにくいサイズ感だ。「念のため持っておく」というスタンスで使うなら、これ以上の選択肢はないだろう。

こんな人におすすめ:

  • ケーブルを持ち歩きたくない人
  • 荷物をできるだけ軽くしたい人
  • 緊急時のバックアップとして1つ持っておきたい人
Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector) 5000mAh

Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector) 5000mAh

  • USB-C端子一体型でケーブルレス充電が可能
  • 折りたたみ式端子で持ち運びに便利
  • 最大22.5W出力の急速充電対応
  • 5,000mAhでスマホ約1回分のフル充電
  • PSE認証済み・コンパクト設計
Amazonで詳細を見る

3製品の比較まとめ

項目Anker Power Bank 10000BEGALO 準固体電池 20000Anker Nano 5000
容量10,000mAh20,000mAh5,000mAh
最大出力22.5W65W (PD)22.5W
ポート数3 (USB-C×2, USB-A×1)3 (USB-C×2, USB-A×1)1 (USB-C一体型)
電池タイプリチウムイオン準固体電池リチウムイオン
充放電寿命約500回約2,000回約500回
PC充電××
ケーブル内蔵×○(USB-C一体型)
飛行機持ち込み
PSE認証
おすすめ用途日常使い出張・旅行・安全重視緊急バックアップ

モバイルバッテリーを安全に使うための5つの習慣

製品選びと同じくらい大切なのが、日常の使い方だ。以下の習慣を心がけることで、事故のリスクをさらに低減できる。

1. 高温になる場所に放置しない

真夏の車内やダッシュボードの上は、60℃以上になることがある。リチウムイオン電池にとって高温は大敵で、膨張や発火の原因になる。直射日光が当たる場所やストーブの近くにも置かないようにしよう。

2. 充電しながら使わない(パススルー充電は例外)

モバイルバッテリーを充電しながらスマートフォンも充電する「パススルー充電」は、対応している製品なら問題ない。しかし非対応の製品でこれを行うと、バッテリーに過度な負荷がかかり、発熱の原因になる。

3. 膨らみや異臭を感じたらすぐに使用を中止する

バッテリーが膨らんできたり、異臭がしたりする場合は、内部で化学反応が異常に進行しているサインだ。即座に使用を中止し、不燃性の容器に入れて自治体の指示に従い処分しよう。

4. 落下や水濡れに注意する

外装にダメージがなくても、内部のバッテリーセルやセパレーターが損傷している可能性がある。落下後に異常な発熱が見られた場合は使用を控えたほうがよい。

5. 2〜3年を目安に買い替えを検討する

毎日使用する場合、2〜3年でバッテリーの劣化が進む。充電回数が極端に減ったり、充電に異常に時間がかかるようになったら、買い替えのサインだ。Ankerの回収ボックスのように、メーカーが回収プログラムを実施している場合は積極的に活用しよう。


古いモバイルバッテリーの正しい捨て方

モバイルバッテリーは「小型充電式電池」に分類され、一般ごみとして捨てることはできない。以下の方法で適切に処分しよう。

  • 家電量販店のリサイクルボックスに投入する
  • メーカーの回収プログラムを利用する(Anker直営店の回収ボックスなど)
  • 自治体の回収拠点に持ち込む
  • JBRCの回収協力店を利用する(一般社団法人JBRC公式サイトで検索可能)
  • 一般ごみ・燃えるごみに出すのは絶対にNG(ごみ収集車の火災の原因になる)
  • 端子部分にテープを貼らずに捨てるのはNG(短絡による発火の恐れ)
  • 膨張したバッテリーをそのまま放置するのは危険

よくある質問

PSEマークがあれば安全と考えていいですか?
PSEマークは日本の安全基準を満たしていることを示しますが、製造者の自己宣言方式のため、それだけで安全を保証するものではありません。PSEマークに加えて、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
モバイルバッテリーの飛行機持ち込みルールは2026年でどう変わりますか?
2026年4月以降、ICAOの基準見直しにより、機内でのモバイルバッテリー「使用」が禁止される可能性があります。持ち込み自体は引き続き可能ですが、フライト中の充電はできなくなる見込みです。航空会社ごとに対応が異なる可能性があるため、搭乗前に最新情報を確認してください。
準固体電池のモバイルバッテリーは従来品と何が違いますか?
従来のリチウムイオン電池が液体の電解質を使用するのに対し、準固体電池はゲル状の電解質を使用します。これにより発火・液漏れリスクが大幅に低減され、充放電寿命も約4倍(約2,000回)に延びています。価格はやや高めですが、安全性と長寿命を考えるとコストパフォーマンスに優れます。
モバイルバッテリーの寿命はどのくらいですか?
一般的なリチウムイオン電池のモバイルバッテリーは300〜500回の充放電サイクルが寿命の目安です。毎日充電する場合は約1〜1.5年、週2〜3回なら2〜3年程度が目安になります。充電速度が著しく遅くなったり、フル充電してもすぐに残量がなくなる場合は買い替えを検討しましょう。
膨らんだモバイルバッテリーはどうすればいいですか?
即座に使用を中止し、充電もしないでください。金属製の缶など不燃性の容器に入れ、涼しい場所に保管した上で、自治体の指示に従い処分してください。膨張は内部でガスが発生している状態であり、破裂や発火のリスクがあります。決してゴミ箱に捨てたり、無理に潰したりしないでください。

まとめ

この記事のポイント

  • 2026年はモバイルバッテリーの安全性が改めて問われる年。cheeroの発火事故やAnkerの回収ボックス設置、飛行機内使用規制の強化と、動きが相次いでいる
  • PSE認証・信頼できるメーカー・適切な容量・保護回路・新技術の5つのポイントで安全な製品を選ぼう
  • 日常使いにはAnker Power Bank 10000、安全性最優先ならBEGALO準固体電池、コンパクト重視ならAnker Nano Power Bankがおすすめ
  • 製品選びだけでなく、高温放置を避ける・膨らみに注意する・定期的に買い替えるといった使い方の習慣も重要

今日からできること:手持ちのモバイルバッテリーのPSEマークと製造年月を確認し、2年以上使っているものは買い替えを検討しよう

※価格は記事執筆時点のものです。最新の価格はAmazonの商品ページでご確認ください。


画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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