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【Live2Dとは】VTuberを動かす技術!2Dモデリングソフトを徹底解説

【Live2Dとは】VTuberを動かす技術!2Dモデリングソフトを徹底解説

公開日
読了目安8

Live2Dとは

「Live2Dって何?」 「VTuberってどうやって動いてるの?」 「自分でVTuberモデルを作れる?」

Live2D(ライブツーディー)は、2Dイラストを立体的に動かすことができる技術・ソフトウェアです。

多くのVTuberがこの技術を使用しており、イラストをリアルタイムで表情豊かに動かすことができます。

ホロライブやにじさんじのVTuberも、多くがLive2Dモデルを使用しています。

この記事では、Live2Dの仕組みから使い方まで徹底解説します。

この記事でわかること - Live2Dとは何か - VTuberモデルの仕組み - Live2Dモデルの作り方 - 必要なソフトと費用

Live2Dの基本情報

Live2D 基本データ
正式名称Live2D
開発会社株式会社Live2D
設立2006年
本社日本・東京
主要ソフトLive2D Cubism
用途VTuber、ゲーム、アニメ
料金FREE版(無料)/ PRO版(有料)
公式サイトlive2d.com

株式会社Live2Dとは

株式会社Live2Dは、Live2D技術を開発・提供する日本企業です。

Live2D社について - 2006年設立(日本) - 2D→3D変換技術のパイオニア - VTuberブームで急成長 - ゲーム・アニメ業界でも広く使用

Live2Dの歴史

2006年:技術の誕生

2006年、Live2D技術が誕生。

当初はゲームやアプリでの使用を想定していました。

2008年〜2016年:ゲーム・アニメでの採用

様々なゲームやアプリでLive2D技術が採用されました。

Live2D採用の例 - スマートフォンゲーム - ビジュアルノベル - 電子書籍 - デジタルサイネージ

2016年〜2018年:VTuberブームで急成長

VTuberブームにより、Live2Dの需要が爆発的に増加。

VTuberブームでの成長
2016年キズナアイ登場(3D)
2017年個人VTuberの増加
2018年にじさんじ、ホロライブがLive2D採用
2019年〜Live2DがVTuber標準技術に

2019年〜2025年:現在

VTuber活動の標準的な技術として定着。

個人VTuberから企業VTuberまで、幅広く使用されています。


Live2Dの仕組み

基本的な仕組み

Live2Dは、2Dイラストのパーツを分割し、立体的に動かす技術です。

Live2Dの仕組み 1. イラストをパーツごとに分割(目、口、髪など) 2. 各パーツに動きのパラメータを設定 3. パラメータを変化させて動きを表現 4. Webカメラで顔を認識し、パラメータを制御

メッシュ変形

各パーツはメッシュ(網目状の構造)で管理されます。

メッシュ変形の仕組み
メッシュ設定パーツに網目を設定
変形点メッシュの交点を動かせる
補間滑らかな動きを自動生成
リアルタイム配信中にリアルタイムで動作

パラメータ

パラメータで動きを制御します。

パラメータ例動き
目の開閉まばたき
口の開閉口パク
顔の向きX左右を向く
顔の向きY上下を向く
体の傾き体を傾ける

Live2D Cubism

Cubismとは

Live2D Cubismは、Live2Dモデルを作成するための公式ソフトウェアです。

Live2D Cubism
Cubism Editorモデル作成ソフト
Cubism Viewerモデル確認ソフト
Cubism SDK開発者向けツール
FREE版無料(機能制限あり)
PRO版有料(フル機能)

FREE版とPRO版の違い

機能FREE版PRO版
基本的なモデル作成
パラメータ数制限あり無制限
商用利用制限あり
フォームアニメーション×
SDK出力制限ありフル機能

PRO版の料金

PRO版の料金(2025年時点)
月額プラン約2,000円/月
年額プラン約19,000円/年
買い切り約35,000円(永続ライセンス)
学生版割引あり

VTuberモデルの作り方

必要なもの

VTuberモデル制作に必要なもの
イラストPSD形式の立ち絵(パーツ分け済み)
Live2D Cubismモデリングソフト
トラッキングソフトVTube Studio等
Webカメラ顔認識用
PCある程度のスペック

制作の流れ

モデル制作の流れ 1. 原画イラストを用意(パーツ分けした状態) 2. Live2D Cubismでパーツを読み込み 3. メッシュを設定 4. 動きのパラメータを作成 5. 物理演算(髪揺れなど)を設定 6. トラッキングソフトで動作確認

外注する場合

自分で作らず、専門のモデラーに依頼することも一般的です。

モデル制作の外注費用(目安)
シンプルなモデル5万円〜10万円
標準的なモデル10万円〜20万円
高品質なモデル20万円〜50万円
企業レベル50万円以上

※イラスト代は別途必要な場合があります。


トラッキングソフト

VTube Studio

VTube Studioは、最も人気のあるトラッキングソフトです。

VTube Studio
対応Windows、Mac、iOS、Android
価格基本無料(PRO版約3,000円)
機能顔認識、表情トラッキング、背景設定
特徴使いやすい、高精度

その他のトラッキングソフト

ソフト特徴
VTube Studio最も人気、高機能
AnimazeFaceRig後継、3D対応
nizima LIVELive2D公式、シンプル
PrprLiveスマホ特化

Live2Dと3Dの比較

Live2D(2D)の特徴

  • イラストの絵柄がそのまま活きる
  • 制作コストが比較的低い
  • 個人でも制作可能
  • 配信の負荷が軽い
  • 多くのトラッキングソフトが対応
  • 動きの範囲に限界がある
  • 真横や後ろを向けない
  • 全身の動きが制限される
  • 手の動きが難しい

3Dの特徴

  • 360度自由に動ける
  • 全身モーションが可能
  • 3D空間での演出ができる
  • VRやARとの連携
  • 制作コストが高い
  • 技術的なハードルが高い
  • PCスペックが必要
  • イラストの雰囲気が出にくい場合も

選び方

条件おすすめ
個人VTuberLive2D
コスト重視Live2D
イラストの絵柄重視Live2D
激しい動きをしたい3D
企業勢(予算あり)3D or 高品質Live2D

Live2Dを使っているVTuber

企業VTuber

多くの企業VTuberがLive2Dモデルを使用しています。

Live2D使用の企業VTuber例 - にじさんじ(多くのライバー) - ホロライブ(一部のメンバー) - ぶいすぽっ! - その他多くの企業

個人VTuber

個人VTuberではLive2Dが標準的です。

個人VTuberとLive2D - コストが抑えられる - イラストレーターに依頼しやすい - トラッキングソフトが充実 - 情報・チュートリアルが豊富

Live2Dの学び方

公式チュートリアル

Live2D公式サイトに充実したチュートリアルがあります。

公式学習リソース - 公式マニュアル - 動画チュートリアル - サンプルモデル - 公式フォーラム

YouTube

YouTubeにも多くの解説動画があります。

  • 実際の作業画面が見られる
  • 日本語の解説が多い
  • 初心者向けコンテンツ充実
  • 無料で学べる

書籍

Live2Dの入門書も出版されています。


Live2D関連サービス

nizima(ニジマ)

nizimaは、Live2D公式のマーケットプレイスです。

nizimaについて
運営株式会社Live2D
内容Live2Dモデルの売買
価格帯数千円〜数十万円
特徴完成モデルを購入可能

ココナラ・SKIMA

ココナラSKIMAでモデル制作を依頼できます。

依頼サービス - 個人モデラーに依頼可能 - 価格帯は様々 - イラストとセットで依頼も - 納期は数週間〜数ヶ月

よくある質問

Live2Dは無料で使えますか?
はい、FREE版は無料で使用できます。ただし、機能に制限があり、商用利用にも制限があります。本格的に使う場合はPRO版(月額約2,000円〜)がおすすめです。
絵が描けなくてもVTuberになれますか?
はい、イラストレーターに依頼すれば問題ありません。nizimaで既製品を購入したり、ココナラなどでイラスト+モデリングをセットで依頼することもできます。
Live2Dモデルの制作にどれくらいかかりますか?
自分で作る場合、初心者なら数週間〜数ヶ月の学習と制作時間が必要です。外注する場合は依頼から1〜3ヶ月程度が目安です。
スマホでもLive2Dモデルを動かせますか?
はい、VTube Studioなどのアプリを使えばスマホでもLive2Dモデルを動かせます。iPhoneのFace IDを使った高精度なトラッキングも可能です。
Live2Dと3D、どちらがおすすめ?
個人VTuberにはLive2Dがおすすめです。コストが抑えられ、イラストの絵柄を活かせます。3Dは予算があり、激しい動きや3D空間での活動を重視する場合に向いています。

まとめ

まとめ

Live2D まとめ
  1. 概要:2Dイラストを立体的に動かす技術
  2. 用途:VTuber、ゲーム、アニメなど
  3. ソフト:Live2D Cubism(FREE版無料、PRO版有料)
  4. 特徴:イラストの絵柄を活かせる、個人でも制作可能
  5. 必要なもの:パーツ分けイラスト、トラッキングソフト、Webカメラ

VTuber活動の標準技術。イラストに命を吹き込み、自分だけのキャラクターとして活動できます。


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※ 本記事の情報は2025年12月時点のものです。 ※ 画像出典:Unsplash

よくある質問

QLive2Dとは何ですか?
A
Live2D(ライブツーディー)は、2Dイラストを立体的に動かすことができる技術・ソフトウェアです。多くのVTuberがこの技術を使用しており、イラストをリアルタイムで表情豊かに動かすことができます。
QLive2Dは無料で使えますか?
A
Live2D Cubism Editorには無料版(FREE版)があり、基本的な機能を使用できます。商用利用や高度な機能を使う場合はPRO版(有料)が必要です。PRO版は月額約2,000円〜または買い切り約35,000円です。
QLive2DでVTuberになれますか?
A
はい、Live2Dモデルを用意すれば、VTuber活動が可能です。自分でモデルを作成するか、イラストレーター・モデラーに依頼して作成します。完成したモデルをVTube StudioなどでPCカメラと連動させて使用します。
QLive2Dと3Dの違いは?
A
Live2D(2D)はイラストを立体的に見せる技術で、イラストの絵柄がそのまま活かせます。3Dは立体モデルで360度自由に動けますが、制作難易度とコストが高いです。個人VTuberにはLive2Dが人気です。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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