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【Kickとは】Twitchの対抗馬!高還元率で話題の配信プラットフォームを徹底解説

【Kickとは】Twitchの対抗馬!高還元率で話題の配信プラットフォームを徹底解説

公開日
読了目安9

Kickとは

「Kickって何?」 「Twitchより稼げるって本当?」 「xQcやAmouranthが移籍したプラットフォーム?」

Kick(キック)は、2022年末に登場した新興のライブ配信プラットフォームです。

オンラインカジノサイトStake.comの創設者が立ち上げ、配信者への95%という驚異的な高還元率で世界中の配信者から注目を集めています。

xQcAmouranthTrainwreckなど大物配信者との大型契約でも話題となり、Twitchの対抗馬として急成長しています。

この記事では、Kickの特徴から使い方、注意点まで徹底解説します。

この記事でわかること - Kickとは何か - Twitchとの違い - 95%還元の仕組み - 移籍した有名配信者 - 日本での利用方法

Kickの基本情報

Kick 基本データ
正式名称Kick(kick.com)
運営会社Kick Streaming Pty Ltd
設立2022年(ベータ版)
正式ローンチ2023年1月
本拠地オーストラリア
創設者Ed Craven, Bijan Tehrani(Stake.com創設者)
収益還元率95%
関連企業Stake.com(オンラインカジノ)
公式サイトkick.com

Stake.comとの関係

Kickは、オンラインカジノサイトStake.comの創設者によって設立されました。

Stake.comについて - 世界最大級のオンラインカジノサイト - 暗号通貨でのギャンブルが特徴 - 多くのストリーマーとスポンサー契約 - Drake(ラッパー)もアンバサダー

この関係性がKickの特徴や批判の両方に繋がっています。


Kickの歴史

2022年:ベータ版スタート

2022年後半、Kickがベータ版としてスタート。

当初は知る人ぞ知るプラットフォームでしたが、高還元率が配信者コミュニティで話題に。

2023年1月:正式ローンチ

2023年1月、Kickが正式にローンチ。

ローンチ時の特徴 - 95%の収益還元率を発表 - Twitchに似たUI - ギャンブル配信に寛容 - 著名配信者へのアプローチ開始

2023年6月:xQc大型契約

2023年6月、当時Twitchのトップ配信者だったxQc大型契約を締結。

xQcの契約
契約金7,000万ドル〜最大1億ドル(約100億〜150億円)
期間2年間
形態非独占契約(Twitchでの配信も可能)

この契約はストリーミング業界に衝撃を与えました。

2023年〜2024年:大物配信者の獲得

その後も次々と大物配信者を獲得。

配信者契約時期備考
xQc2023年6月非独占契約、元Twitchトップ
Amouranth2023年人気女性配信者
Trainwreck2023年ギャンブル配信者
Adin Ross2023年若者に人気
Nickmercs2024年FPSプロ・配信者

2024年〜2025年:成長と課題

成長を続ける一方で、コンテンツモデレーションギャンブルとの関係について批判も。

プラットフォームとして成熟を目指す段階にあります。


Kickの主な特徴

1. 95%の収益還元率

Kickの最大の特徴は95%という高い収益還元率です。

収益還元率の比較
Kick95%
Twitch(パートナー)50%〜70%
YouTube約70%

配信者にとって、同じ金額の投げ銭をもらっても手取りが大きく変わります

収益還元の例(100ドル受け取った場合) - Kick:95ドル(配信者)/ 5ドル(プラットフォーム) - Twitch:50ドル(配信者)/ 50ドル(プラットフォーム) - YouTube:70ドル(配信者)/ 30ドル(プラットフォーム)

2. サブスクリプション

月額サブスクの仕組みはTwitchと似ています。

Kickのサブスク
月額$4.99(約750円)
配信者の取り分95%(約$4.74)
特典バッジ、エモート、限定チャットなど

3. ギャンブル配信への寛容さ

Kickはギャンブル配信に対して比較的寛容です。

ギャンブル配信の状況 - Stake.comと連携した配信が多い - Twitchでは禁止されているスロット配信も可能 - ギャンブル配信者にとって魅力的 - 批判の対象にもなっている

4. 緩い規約

Twitchと比較して規約が緩いとされています。

  • BAN基準がTwitchより緩い
  • コンテンツの自由度が高い
  • 配信者にとっての柔軟性

ただし、これは議論の対象でもあります。

5. Twitchに似たUI

ユーザーインターフェースはTwitchに似ているため、移行がスムーズです。

UIの特徴 - 左サイドバーにチャンネル一覧 - カテゴリ・タグ検索 - チャット機能 - クリップ・VOD機能

Kickで活躍する配信者

xQc(エックスキューシー)

元Overwatch League プロから世界トップクラスのストリーマーに。

xQc
本名Félix Lengyel
国籍カナダ
Kick契約2023年6月
Kickフォロワー100万人以上
特徴リアクション、ゲーム実況、ギャンブル

Amouranth(アモーランス)

女性配信者として絶大な人気を誇ります。

Amouranthについて - ASMR、Just Chatting、Hot Tub配信で有名 - 実業家としても成功 - Kickとの契約で話題に

Trainwreck(トレインレック)

ギャンブル配信の第一人者として知られます。

Trainwreckについて - Stake.comとの強い関係 - ギャンブル配信のパイオニア - Kick立ち上げにも関与

Adin Ross(エイディン・ロス)

若者に人気のストリーマーです。

Adin Ross
年齢20代前半
Kickフォロワー100万人以上
特徴IRL、コラボ配信、物議を醸すコンテンツ

Nickmercs(ニックマーク)

FPSゲームを中心に活動する人気配信者。

Nickmercsについて - Call of Duty、Apex Legendsなどで人気 - 元Twitchトップ配信者 - 2024年にKickと契約

Kickの収益化

収益化の方法

収益化の種類
サブスクリプション月額課金(95%還元)
Tips投げ銭(Kickコイン)
広告一部導入済み
スポンサー個人での獲得

収益化の条件

Kickでは比較的簡単に収益化が可能です。

収益化までの流れ 1. アカウント作成 2. 配信を開始 3. フォロワー・視聴者を獲得 4. サブスクボタンが有効化 5. 本人確認・支払い設定

Twitchのアフィリエイト/パートナー審査のような厳しい条件はありません。

支払い

支払い方法
最低支払額$50〜
支払いサイクル月1回
支払い方法銀行振込、PayPal、暗号通貨

Twitchとの比較

詳細比較表

比較項目KickTwitch
収益還元率95%50%〜70%
月間ユーザー成長中数億人
視聴者数少ない圧倒的に多い
規約の厳しさ緩い厳しい
ギャンブル配信寛容制限あり
日本での知名度低い高い
広告収入限定的充実

Kickを選ぶメリット

  • 収益還元率が圧倒的に高い
  • 規約が緩く自由度が高い
  • 新しいプラットフォームで目立てる可能性
  • ギャンブル配信が可能
  • 成長中のプラットフォーム

Kickを選ぶデメリット

  • 視聴者数が少ない
  • 日本での認知度が低い
  • カジノとの関係による信頼性の懸念
  • 長期的な安定性が不明
  • 日本語サポートが限定的

Kickへの批判と懸念

ギャンブルとの関係

KickはStake.comとの関係から、ギャンブル促進への批判があります。

  • 未成年へのギャンブル露出
  • ギャンブル依存症への懸念
  • 実質的なカジノの広告塔
  • 規制の緩さへの懸念

コンテンツモデレーション

規約が緩いことで、問題のあるコンテンツが配信されることも。

モデレーションの課題 - ヘイトスピーチへの対応 - 有害コンテンツの管理 - BANの基準の不明確さ - 視聴者保護の問題

持続可能性への疑問

95%還元というビジネスモデルの持続可能性にも疑問の声があります。

ビジネスモデルの疑問 - 5%の取り分で運営できるのか - Stake.comの資金に依存? - 広告モデルの確立が課題 - 長期的な収益化の道筋

日本での利用

配信方法

日本からもKickで配信することができます。

配信の手順
1kick.comでアカウント作成
2ダッシュボードからストリームキー取得
3OBSなどの配信ソフトに設定
4配信開始

日本人配信者の状況

現時点では日本人配信者は少ない状況です。

日本市場の状況 - 日本語UIは一部対応 - 日本人視聴者は限られる - 先行者メリットの可能性 - 言語の壁

注意点

  • 日本のギャンブル規制に注意
  • 視聴者層は主に英語圏
  • 収益の税務処理(海外からの収入)
  • カスタマーサポートは英語

Kickの始め方

視聴者として

  1. kick.comにアクセス
  2. アカウント作成(またはなしで視聴)
  3. 見たい配信を選択
  4. 視聴開始

配信者として

配信者としての始め方
1kick.comでアカウント作成
2ダッシュボードにアクセス
3チャンネル設定(プロフィール、バナーなど)
4ストリームキーを取得
5OBS/Streamlabsに設定
6配信開始

配信設定の推奨

推奨配信設定 - 解像度:1080p or 720p - ビットレート:3,000〜6,000 kbps - フレームレート:30 or 60 fps - エンコーダー:x264 or NVENC

今後の展望

成長の可能性

Kickは急速に成長しており、今後も拡大が予想されます。

成長要因 - 大物配信者の獲得 - 高還元率の魅力 - Twitchへの不満の受け皿 - 投資資金の潤沢さ

課題

一方で、以下の課題を克服する必要があります。

  • 一般視聴者の獲得
  • ギャンブルイメージの払拭
  • モデレーション体制の強化
  • 広告収入モデルの確立
  • 日本を含む国際展開

Twitchとの競争

Twitchの対抗馬として、競争は今後も続くでしょう。

競争の行方 - 配信者の争奪戦 - 機能面での競争 - 視聴者獲得競争 - 業界全体の活性化

よくある質問

Kickは安全ですか?
プラットフォームとしては一般的な配信サイトと同様に利用できます。ただし、ギャンブル関連コンテンツが多いため、未成年の利用には注意が必要です。また、カジノ企業との関係から懸念を示す声もあります。
日本からKickで稼げますか?
技術的には可能ですが、視聴者の多くが英語圏のため、日本語配信だけでは厳しい場合があります。英語での配信や、グローバルに人気のコンテンツを扱うと可能性は広がります。
Kickは無料で使えますか?
はい、視聴・配信ともに無料です。サブスク購入やTipsの送金時のみ課金が発生します。
TwitchとKickの両方で配信できますか?
契約内容によります。多くの配信者は非独占契約のため、両方で配信可能です。xQcも非独占契約のため、Kickメインですが理論上はTwitchでも配信できます。一般の配信者は通常、マルチ配信が可能です。
Kickの将来性は?
高還元率と大型契約で急成長していますが、ビジネスモデルの持続可能性には疑問も。Stake.comの資金力次第という面もあり、長期的な見通しは不透明です。ただし、配信者にとっての選択肢が増えたことは業界にとってポジティブです。

まとめ

まとめ

Kick まとめ
  1. 概要:Stake.com創設者が立ち上げた新興配信プラットフォーム
  2. 最大の特徴:95%という驚異的な収益還元率
  3. 有名配信者:xQc、Amouranth、Adin Rossなど大型契約
  4. 強み:高還元率、規約の緩さ、ギャンブル配信可能
  5. 課題:視聴者数、カジノとの関係、長期的な安定性

Twitchの対抗馬として急成長中。高還元率は魅力的だが、カジノとの関係や長期的な持続可能性には注意が必要です。


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※ 本記事の情報は2025年12月時点のものです。 ※ 画像出典:Unsplash

よくある質問

QKickとは何ですか?
A
Kick(キック)は、2022年末に登場した新興のライブ配信プラットフォームです。オンラインカジノサイトStake.comの創設者が立ち上げ、配信者への95%という高い収益還元率で話題を集めています。
QKickはTwitchと何が違いますか?
A
最大の違いは収益還元率です。Kickは95%、Twitchは50%程度です。また、Kickはギャンブル配信に寛容で、規約もTwitchより緩いとされています。一方、視聴者数はTwitchが圧倒的に多いです。
QKickで配信するには?
A
Kick公式サイトでアカウントを作成し、ストリームキーを取得して配信ソフト(OBSなど)に設定するだけで配信できます。Twitchと同様の手順で、特別な審査なく誰でも配信を開始できます。
QKickは日本でも使えますか?
A
はい、日本からも配信・視聴ともに可能です。ただし、日本語のサポートは限定的で、視聴者の多くは英語圏のユーザーです。日本人配信者もまだ少ない状況です。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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