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【2025年最新】配信者・クリエイター向けNASおすすめ15選|動画保存・バックアップ完全ガイド
「配信のアーカイブがPCを圧迫してきた...」「外付けHDDが壊れてデータが消えた」「クラウドの月額費用が高すぎる」
動画を扱う配信者・クリエイターにとって、データ保存は避けて通れない課題です。
この記事では、2025年12月時点で購入できる配信者・クリエイター向けNAS15製品を徹底比較。用途・予算・容量別に最適な1台が見つかる完全ガイドをお届けします。
目次
配信者にNASが必要な理由
動画データは想像以上に大きい
配信者が扱うデータ量は年々増加しています。
| 1080p/60fps 1時間 | 約10〜15GB |
|---|---|
| 4K/30fps 1時間 | 約30〜50GB |
| 4K/60fps 1時間 | 約50〜80GB |
| 配信アーカイブ(OBS録画) 3時間 | 約30〜100GB |
| 動画編集プロジェクト一式 | 数十GB〜数百GB |
週3回、3時間の配信を行う配信者なら、月に約300GB〜1TBのデータが蓄積されます。1年で4〜12TBに達する計算です。
外付けHDDでは限界がある
- 1台のPCからしかアクセスできない
- HDDが故障したらデータが全滅
- 容量が足りなくなったら買い替え
- 複数台管理が煩雑になる
NASなら解決できる
- 複数PCから同時アクセス可能 — 編集PC、配信PC、ノートPCすべてから
- RAID構成でデータを保護 — HDD1台が壊れてもデータは無事
- 容量の拡張が簡単 — HDDを追加・交換するだけ
- スマホからもアクセス — 外出先でも素材確認可能
- 自動バックアップ — PC内のデータを自動で同期
クラウドストレージとの比較
| 項目 | NAS | クラウド(Google One等) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 5〜15万円 | 無料〜 |
| 月額費用 | 電気代のみ(数百円) | 1,300〜6,500円/月(2TB〜) |
| 10TB/3年コスト | 約10万円(NAS+HDD) | 約23万円(Google One 10TB) |
| 転送速度 | 高速(LAN経由) | 回線速度に依存 |
| プライバシー | 完全にプライベート | 第三者に預ける |
| オフライン利用 | 可能 | 不可 |
大容量データを長期保存するなら、NASの方がコスト面で圧倒的に有利です。
NASの基礎知識と選び方
NASの種類
NASは大きく2種類に分けられます。
1. HDDレス(ベアボーン)タイプ
本体のみでHDDは別売り。好みの容量・メーカーのHDDを自由に選べます。
代表メーカー: Synology、QNAP、ASUSTOR
- HDDを自由に選べる
- 故障時にHDD交換が容易
- 拡張性が高い
- 初期設定がやや複雑
- HDD代が別途必要
2. HDD内蔵タイプ
HDDがあらかじめ搭載済み。買ってすぐ使えます。
代表メーカー: Buffalo、I-O DATA
- 設定が簡単
- 買ってすぐ使える
- HDDの選択肢がない
- 故障時の対応が面倒
- 拡張性が低い
ドライブベイ数の選び方
| ベイ数 | 用途 | RAID構成例 | おすすめユーザー |
|---|---|---|---|
| 1ベイ | 簡易バックアップ | RAID不可 | 個人・入門 |
| 2ベイ | ホーム/個人クリエイター | RAID1(ミラーリング) | 配信者入門 |
| 4ベイ | プロクリエイター/小規模チーム | RAID5/6、SHR | 本格運用 |
| 6ベイ以上 | 業務用/大規模 | RAID6以上 | プロダクション |
2ベイ:予算を抑えたい方、データ量が月300GB以下の方 4ベイ:4K動画を扱う方、長期保存を重視する方、将来の拡張を見越したい方
迷ったら4ベイがおすすめ。2ベイで始めて容量不足になると、4ベイへの買い替えが必要になります。
RAIDとは?
RAID(Redundant Array of Independent Disks)は、複数のHDDを組み合わせてデータを保護する技術です。
| RAID0 | 高速化優先・データ保護なし(非推奨) |
|---|---|
| RAID1 | ミラーリング・実効容量50%・安全性高 |
| RAID5 | 分散パリティ・3台以上必要・バランス型 |
| RAID6 | 二重パリティ・4台以上必要・最も安全 |
| SHR | Synology独自・柔軟な容量管理 |
主要メーカー比較
| メーカー | 特徴 | おすすめ度 | 価格帯 |
|---|---|---|---|
| Synology | UIが直感的、ソフト充実、初心者向け | ★★★★★ | 中〜高 |
| QNAP | カスタマイズ性高、HDMI出力対応 | ★★★★☆ | 中〜高 |
| ASUSTOR | コスパ良好、ゲーマー向け機能 | ★★★★☆ | 低〜中 |
| Buffalo | 設定簡単、日本メーカー | ★★★☆☆ | 低〜中 |
| TerraMaster | 低価格、基本機能充実 | ★★★☆☆ | 低 |
【予算別】おすすめNAS
3万円以下:入門モデル
1. Synology DS124(約22,000円)
1ベイのエントリーモデル。RAIDは組めませんが、個人のバックアップ用途には十分です。
2. Synology DS223j(約28,000円)
Synologyの2ベイエントリーモデル。初心者でも直感的に使えるDSM(DiskStation Manager)が魅力。
3. TerraMaster F2-212(約20,000円)
低価格ながら2.5GbE対応で高速転送が可能。コスパ重視の方に。
5〜8万円:スタンダードモデル
4. Synology DS224+(約55,000円)
配信者に最もおすすめの2ベイモデル。IntelCPU搭載でハードウェアトランスコードに対応し、スマホでの動画再生がスムーズ。
5. QNAP TS-233(約28,000円)
QNAPの2ベイエントリーモデル。AI写真管理機能「QuMagie」で膨大な写真を自動分類。
6. QNAP TS-262(約48,000円)
HDMI出力対応で、NASの動画をテレビで直接再生可能。
7. ASUSTOR AS5202T(約45,000円)
2.5GbEを2ポート搭載し、リンクアグリゲーションで5Gbps転送も可能。
8〜15万円:プロ向けモデル
8. Synology DS423+(約85,000円)
4ベイでM.2 SSDキャッシュにも対応。本格的な動画編集ワークフローに。
9. Synology DS723+(約75,000円)
AMD Ryzen搭載の高性能2ベイ。拡張ユニットで最大7ベイまで拡張可能。
10. QNAP TS-462(約65,000円)
HDMI 2.0で4K動画をテレビに直接出力可能。エンタメ用途にも最適。
11. QNAP TS-464(約85,000円)
2.5GbEを2ポート、M.2スロットを2基搭載したハイスペック4ベイ。
12. ASUSTOR AS6704T(約90,000円)
M.2スロット4基搭載で、SSDキャッシュやSSDストレージとして活用可能。
15万円以上:ハイエンドモデル
13. Synology DS923+(約95,000円)
AMD Ryzen搭載の最上位4ベイ。10GbE拡張カード対応で将来性も抜群。
14. QNAP TS-473A(約120,000円)
AMD Ryzen V1500B搭載のパワフルモデル。仮想マシンやDockerも快適動作。
15. Synology DS1522+(約130,000円)
5ベイでスタートし、最大15ベイまで拡張可能。映像制作プロダクション向け。
NAS用HDDの選び方
なぜNAS用HDDが必要なのか
- 24時間稼働に非対応 — 故障リスクが高まる
- 振動対策がない — 複数HDD環境で寿命が縮む
- 保証対象外になる場合も
NAS用HDDの主要ブランド
| ブランド | メーカー | 特徴 | 保証 |
|---|---|---|---|
| WD Red Plus | Western Digital | 静音性高、信頼性重視 | 3年 |
| WD Red Pro | Western Digital | 高耐久、中規模NAS向け | 5年 |
| IronWolf | Seagate | コスパ良好、ヘルスモニタリング | 3年 |
| IronWolf Pro | Seagate | 高耐久、データ復旧サービス付き | 5年 |
| N300 | 東芝 | 日本メーカー、高信頼性 | 3年 |
容量の選び方
4TB×2(RAID1で実効4TB):ライト配信者、月100GB程度の増加 8TB×2(RAID1で実効8TB):週3回配信、2〜3年分のアーカイブ 8TB×4(RAID5で実効24TB):4K配信者、長期保存重視 16TB×4(RAID5で実効48TB):プロクリエイター、チーム利用
おすすめNAS用HDD
4TBクラス
Seagate IronWolf 4TB(約12,000円)
4TBで最もコスパが良いNAS用HDD。2ベイNASでのRAID1構成に最適。
8TBクラス
WD Red Plus 8TB(約25,000円)
WDのNAS向けミドルレンジ。CMR方式で安定した書き込み性能を発揮。
Seagate IronWolf 8TB(約20,000円)
7200rpmの高速回転で読み書き速度が向上。コスパ重視なら最有力候補。
12TB以上
Seagate IronWolf Pro 12TB(約35,000円)
5年保証とデータ復旧サービス付きで安心。大容量ストレージ構築に。
WD Red Pro 16TB(約50,000円)
WDの最上位NAS用HDD。大容量で長期運用を見据えたプロ向け。
NASの初期設定ガイド
Synology NASの場合
1. ハードウェア準備
- HDDをNAS本体に取り付け
- LANケーブルでルーターと接続
- 電源アダプターを接続して起動
2. 初期設定(find.synology.com)
- ブラウザで「find.synology.com」にアクセス
- 検出されたNASをクリック
- DSM(DiskStation Manager)のインストール
- 管理者アカウントを作成
3. ストレージプールの作成
- 「ストレージマネージャ」を開く
- 「ストレージプール」→「作成」
- RAID構成を選択(2ベイならSHR/RAID1推奨)
- HDDを選択して作成
4. 共有フォルダの作成
- 「コントロールパネル」→「共有フォルダ」
- 「作成」→フォルダ名を入力
- アクセス権限を設定
QNAP NASの場合
- 「qfinder.qnap.com」でNASを検出
- QTS(QNAP Turbo NAS System)をインストール
- ストレージプールとボリュームを作成
- 共有フォルダを設定
配信者向け活用術
1. 配信アーカイブの自動バックアップ
OBSの録画先をNASの共有フォルダに設定すれば、配信終了と同時にNASに保存されます。
録画パス例: \\NAS名\recording\配信アーカイブ
2. Synology Driveでファイル同期
PC内のフォルダとNASを自動同期。編集中のプロジェクトファイルを常にバックアップ。
3. 外出先からのアクセス
Synology QuickConnectやQNAP myQNAPcloudを設定すれば、外出先からスマホでデータにアクセス可能。
4. 動画のストリーミング再生
NASに保存した動画を、PCやスマホ、テレビで直接ストリーミング再生。
5. 複数PCでのプロジェクト共有
編集用PCと配信用PCでプロジェクトファイルを共有。NASを中継点にすればファイルコピーの手間が不要。
よくある質問
まとめ
配信者・クリエイター向けNAS選びのポイントをおさらいします。
まとめ
用途別おすすめNASまとめ- 入門・個人バックアップ → Synology DS223j(約28,000円)
- 配信者に最適 → Synology DS224+(約55,000円)
- 4K動画・本格運用 → Synology DS423+(約85,000円)
- HDMI出力が欲しい → QNAP TS-462(約65,000円)
- コスパ重視 → TerraMaster F2-212(約20,000円)
HDD選びのポイント
- 必ずNAS用HDD(WD Red、IronWolf等)を使う
- 2ベイRAID1なら同容量×2本
- 余裕を持った容量選び(足りなくなると買い替えが必要)
NASは初期投資が必要ですが、長期的に見ればクラウドストレージよりコストを抑えられ、データの安全性も高まります。
大切な配信アーカイブや編集素材を守るために、ぜひNASの導入を検討してみてください。
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よくある質問
この記事で紹介した商品
Synology DS124
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