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【2025年版】配信者のための楽曲制作依頼ガイド|BGM・ジングル・ED曲の発注方法

【2025年版】配信者のための楽曲制作依頼ガイド|BGM・ジングル・ED曲の発注方法

公開日
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なぜ今、配信者にオリジナル楽曲が必要なのか?

YouTubeやTwitchで活動していると、必ず直面するのが「音楽」の問題です。

  • 著作権を気にせず使えるBGMが少ない
  • フリー音源は他の配信者と被る
  • オープニングやエンディングを差別化したい
  • 企業案件で「オリジナル楽曲使用」が条件になることもある

こうした課題を一気に解決するのが、オリジナル楽曲の制作依頼です。

しかし、いざ依頼しようとすると:

「どこに頼めばいいの?」 「料金はいくら?」 「どうやって注文すればいいのかわからない」 「音楽用語がわからず、うまく伝えられない」

こうした壁にぶつかる配信者は少なくありません。

本記事では、楽曲制作の依頼が初めての配信者でも迷わず発注できるよう、以下の内容を徹底解説します。

  • 配信で使う楽曲の種類と用途
  • 料金相場(ココナラ・プロ作曲家・音楽制作会社)
  • 依頼先の選び方と比較
  • 失敗しない仕様書の書き方
  • 納品後のチェックポイント

2025年版の最新情報をもとに、実践的なノウハウをすべて公開します。


配信者が依頼する楽曲の種類

まず、配信で使う楽曲には大きく分けて以下の4種類があります。

① オープニングジングル(5~15秒)

配信開始時に流す短い楽曲です。 「今から配信が始まるぞ!」という期待感を演出します。

用途例:

  • 配信の冒頭
  • Twitterの動画告知
  • YouTubeショート動画のイントロ

特徴:

  • インパクト重視
  • 短いので価格も比較的安い(3,000円~10,000円程度)
  • ループせずに1回で完結

② ループBGM(30秒~2分)

配信中や動画の背景で流し続ける楽曲です。 同じフレーズが繰り返されても違和感がないように作られます。

用途例:

  • 雑談配信のバックグラウンド
  • ゲーム配信の待機画面
  • 動画のBGM

特徴:

  • 何度ループしても自然に聴こえる構成
  • 主張しすぎず、トークやゲーム音を邪魔しない
  • 料金は5,000円~30,000円程度

③ エンディング曲(30秒~1分30秒)

配信や動画の終わりに流す楽曲です。 クレジット表示と一緒に使われることが多いです。

用途例:

  • 配信のアウトロ
  • YouTube動画のエンドロール
  • 次回予告の背景

特徴:

  • フェードアウトまで含めた構成
  • 余韻を残す終わり方
  • 料金は10,000円~50,000円程度

④ フルサイズオリジナル曲(3~5分)

配信者のテーマソングや、VTuberのキャラクターソングなど、完全オリジナルの1曲です。

用途例:

  • 周年記念のテーマソング
  • VTuberのキャラソン
  • 配信者オリジナルMV

特徴:

  • 作詞・作曲・編曲・ボーカル録音まで含む場合が多い
  • プロモーションにも使える
  • 料金は50,000円~300,000円以上(ボーカル込みの場合)

料金相場を知る:どこに頼むかで価格が変わる

楽曲制作の料金は、依頼先によって大きく異なります。

① スキルマーケット(ココナラ・SKIMAなど)

価格帯: 3,000円~30,000円 納期: 1週間~1ヶ月 メリット:

  • 低価格で依頼できる
  • 決済がサイト経由で安心
  • ポートフォリオが見やすい

デメリット:

  • クオリティにばらつきがある
  • プロではなく趣味レベルの制作者も混在

おすすめ度: ★★★★★(初心者向け)

こんな人におすすめ:

  • 初めて楽曲を依頼する
  • 予算が限られている
  • ループBGMやジングルが欲しい

② SNS(X・Instagramなど)

価格帯: 5,000円~50,000円 納期: 要相談 メリット:

  • 直接やり取りができる
  • 過去作品をSNSで確認できる
  • フォロワー同士のつながりで信頼が生まれやすい

デメリット:

  • 料金トラブルのリスクがある(決済システムがない)
  • 依頼方法が確立されていないことも

おすすめ度: ★★★☆☆(中級者向け)

こんな人におすすめ:

  • すでに候補の作曲家がいる
  • TwitterなどでDM交渉に慣れている

③ プロ作曲家・音楽制作会社

価格帯: 50,000円~500,000円以上 納期: 1ヶ月~3ヶ月 メリット:

  • 商業レベルのクオリティ
  • 契約書あり、著作権処理も明確
  • 企業案件や大規模プロジェクトに対応

デメリット:

  • 高額
  • 小規模な配信者には敷居が高い

おすすめ度: ★★★☆☆(上級者・企業案件向け)

こんな人におすすめ:

  • 周年記念やアルバム制作など大型プロジェクト
  • 企業案件でプロクオリティが必要
  • 著作権処理を完全にクリアにしたい

失敗しない依頼先の選び方

楽曲制作は「誰に頼むか」で結果が大きく変わります。 以下のポイントをチェックしましょう。

① ポートフォリオを必ず聴く

どんなに評価が高くても、自分の求めるジャンルやテイストに合うかが最重要です。

  • ロック系が得意な人にバラードを頼んでも期待通りにならない
  • EDM系が得意な人にオーケストラ曲を頼んでも難しい

チェック方法:

  • ココナラなら「出品者のサンプル音源」
  • Xなら固定ツイートやSoundCloud/YouTubeリンク
  • 自分が作りたいイメージに近い曲があるか確認

② レビュー・評価を確認

ココナラなどのプラットフォームでは、過去の依頼者の評価が見られます。

注目ポイント:

  • 評価の星数だけでなく、コメント内容を読む
  • 「修正対応が丁寧」「納期厳守」などのワードがあるか
  • 低評価がある場合、その理由を確認(価格の安さだけで選ぶと失敗しやすい)

③ 対応範囲を確認

楽曲制作には多くの工程があります。どこまで対応してくれるのか、事前に確認しましょう。

項目確認内容
作曲のみメロディとコード進行だけ
編曲(アレンジ)込み楽器の音色や構成まで完成形
ミックス・マスタリング音圧調整や最終仕上げ
著作権譲渡権利の帰属先
修正回数無料修正は何回まで可能か

初心者は「編曲・ミックス込み」のプランを選ぶのがおすすめです。


④ コミュニケーションの取りやすさ

音楽は感覚的なものなので、イメージをすり合わせるやり取りが非常に重要です。

良い制作者の特徴:

  • 質問に丁寧に答えてくれる
  • リファレンス曲(参考曲)の提示を歓迎してくれる
  • 途中経過を共有してくれる

注意すべきサイン:

  • 返信が遅い、または曖昧
  • 「おまかせで」と具体的な提案をしてこない
  • 修正に応じてくれない

仕様書の書き方:発注時に伝えるべき10項目

楽曲制作の依頼で最も重要なのが、仕様書(発注内容)です。 これが曖昧だと、期待とは違う曲が納品されてしまいます。

必須項目10選

以下のテンプレートをコピーして、埋めるだけで使えます。


【楽曲制作 依頼テンプレート】

■ 依頼者情報
・名前(配信者名):〇〇
・活動プラットフォーム:YouTube / Twitch / ニコニコ生放送 など
・チャンネルURL:https://...

■ 楽曲の用途
・使用場面:オープニング / ループBGM / エンディング / テーマ曲
・使用予定:配信 / 動画 / イベント / グッズ

■ 楽曲の長さ
・希望尺:〇秒 ~ 〇分〇秒
・ループの有無:ループする / しない

■ ジャンル・雰囲気
・希望ジャンル:ロック / ポップ / EDM / オーケストラ / ジャズ など
・雰囲気:明るい / かっこいい / 切ない / 激しい / 落ち着いた

■ リファレンス曲(参考曲)
・曲名とURL:
  例)米津玄師「LOSER」 https://youtu.be/xxxxx
  → この曲の「イントロのギターリフの感じ」が理想です

■ 使用楽器の希望
・入れてほしい楽器:ギター / ピアノ / ドラム / シンセ など
・入れないでほしい楽器:(あれば)

■ テンポ(BPM)
・希望BPM:〇〇(わからなければ「普通」「速め」などでOK)

■ 納期
・希望納品日:〇月〇日まで
・使用開始予定日:〇月〇日(余裕があると安心です)

■ 納品形式
・ファイル形式:WAV / MP3
・サンプリングレート:48kHz / 44.1kHz(指定がなければおまかせでOK)

■ 著作権・利用範囲
・著作権譲渡希望 / 使用ライセンスのみ
・利用範囲:YouTube、Twitch、グッズ、イベント等で使用予定

書き方のコツ

1. リファレンス曲は必ず提示する

「かっこいい曲」「明るい曲」という言葉だけでは、イメージが伝わりません。

良い例:

「この曲のサビのシンセの音色が理想です」 「このイントロのドラムの疾走感が欲しいです」

ダメな例:

「かっこいい感じで」 「EDM系で」


2. 「入れてほしくないもの」も伝える

配信者によっては、苦手な音色や避けたい雰囲気があります。

例:

  • 「ボーカロイド的な電子音は避けたい」
  • 「アコースティックギターではなく、エレキギターで」

3. 使用シーンを具体的に

「どこで、どう使うか」を伝えると、制作者が最適な構成を考えてくれます。

例:

  • 「配信の最初に流して、トークに自然につなげたい」
  • 「エンドロールで30秒かけてフェードアウトしたい」

依頼から納品までの流れ

実際の依頼の流れを、ステップごとに解説します。

ステップ1:制作者を探す

  • ココナラ、SKIMA、Xなどで候補を3~5人リストアップ
  • ポートフォリオとレビューをチェック
  • 予算と納期が合うか確認

ステップ2:事前相談(無料の場合が多い)

いきなり発注せず、まずメッセージで相談しましょう。

相談内容の例:

〇〇様

はじめまして。YouTubeで配信活動をしている〇〇と申します。
配信用のオープニングジングル(10秒程度)を制作していただきたく、ご連絡しました。

以下のような内容で可能でしょうか?

・ジャンル:EDM系
・雰囲気:テンション上がる感じ
・納期:〇月〇日まで
・予算:〇円

ご検討いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

ステップ3:正式発注

制作者からOKが出たら、正式に発注します。

  • ココナラなら「購入画面」へ進む
  • SNS経由なら支払い方法を確認(銀行振込、PayPalなど)

契約書がある場合は必ず内容を確認しましょう。


ステップ4:仕様書を提出

先ほどのテンプレートを埋めて、制作者に送ります。


ステップ5:途中経過の確認

多くの制作者は、途中で「ラフ版」や「仮ミックス」を送ってくれます。

このタイミングでしっかり確認!

  • イメージ通りか?
  • 修正したい部分はあるか?

完成後に大幅修正を頼むと追加料金が発生する場合があります。


ステップ6:最終納品

完成した楽曲が納品されます。

チェックポイント:

  • ファイル形式は指定通りか(WAVまたはMP3)
  • 音質に問題はないか(ノイズ、音割れなど)
  • 長さは希望通りか
  • ループ曲の場合、つなぎ目は自然か

ステップ7:支払いと評価

  • ココナラなどでは「正式な回答」を送ることで取引完了
  • 評価コメントを残す(次の依頼者のためにも重要)

依頼時によくあるトラブルと対策

トラブル1:イメージと違う曲が届いた

原因: 仕様書が曖昧、リファレンス曲を提示していない

対策:

  • 必ず参考曲を3曲以上提示
  • 「この曲のこの部分」と具体的に指摘

トラブル2:納期が守られない

原因: 制作者のスケジュール管理ミス、または無理な納期設定

対策:

  • 余裕を持った納期を設定(使用日の1.5~2倍前に依頼)
  • 途中経過の確認を定期的に行う

トラブル3:修正を拒否される

原因: 契約に「修正回数」が明記されていなかった

対策:

  • 発注前に「修正は何回まで無料か」を確認
  • 大幅な方向転換は追加料金が発生することを理解しておく

トラブル4:著作権でもめる

原因: 権利の帰属先が曖昧

対策:

  • 「著作権譲渡」または「使用ライセンス」を明記
  • 商用利用(グッズ販売など)も視野に入れるなら、譲渡契約がおすすめ

プロが教える「良い依頼者」になるコツ

制作者から「また依頼してほしい」と思われる配信者の特徴を紹介します。

① リファレンスを複数提示する

  • 1曲だけだと「丸パクリ」になりかねない
  • 3~5曲提示して「この曲のAと、この曲のBを組み合わせたい」と伝える

② レスポンスが早い

  • 途中確認のメッセージには24時間以内に返信
  • 制作者も「次の工程に進めない」と困ってしまう

③ 感謝を伝える

  • 納品時に「ありがとうございます!イメージ通りです!」と一言添える
  • SNSで紹介する際、制作者をタグ付け

④ 無理な値引き交渉をしない

  • 「もっと安くして」は制作者のモチベーションを下げる
  • 予算が合わないなら、別の制作者を探す

おすすめの依頼先プラットフォーム

最後に、実際に依頼できる主要プラットフォームを紹介します。

1. ココナラ

URL: https://coconala.com/ 特徴:

  • 日本最大のスキルマーケット
  • 決済が安全
  • 初心者に最もおすすめ

価格帯: 3,000円~50,000円


2. SKIMA

URL: https://skima.jp/ 特徴:

  • クリエイター向けスキルマーケット
  • イラストや動画とセットで依頼可能

価格帯: 5,000円~30,000円


3. SoundCloud / YouTube

URL: 各SNSで検索 特徴:

  • 作曲家のポートフォリオサイトとして機能
  • 直接DMでやり取り

価格帯: 要相談


4. ランサーズ / クラウドワークス

URL: https://www.lancers.jp/ / https://crowdworks.jp/ 特徴:

  • プロのフリーランスが多い
  • コンペ形式で複数提案を受けられる

価格帯: 10,000円~100,000円以上


まとめ:オリジナル楽曲で配信を次のステージへ

オリジナル楽曲は、配信者のブランディングにおいて最強の武器です。

  • 著作権フリーで安心
  • 他の配信者との差別化
  • 視聴者の記憶に残りやすい
  • 企業案件でも堂々と使える

最初は「高い」「難しそう」と感じるかもしれませんが、 ジングルなら3,000円から依頼可能です。

まずは小さなプロジェクトから始めて、配信のクオリティを一段階上げてみませんか?


この記事のポイント

  • 配信用楽曲はジングル(5~15秒)から始めるのがおすすめ
  • 初心者はココナラで3,000円~のプランから試してみる
  • 仕様書には必ずリファレンス曲を3曲以上添付する
  • 著作権の帰属先を必ず確認し、商用利用の可否も明記する
  • 納期は使用日の1.5~2倍前に設定すると安心

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よくある質問

QBGM制作の料金相場はいくらですか?
A
用途や長さによって大きく異なりますが、ココナラなどのスキルマーケットでは3,000円~30,000円程度が一般的です。プロの作曲家に直接依頼する場合は50,000円~200,000円以上になることもあります。ループBGMなら低価格帯、フルサイズのED曲なら高価格帯になる傾向があります。
Q著作権は誰に帰属しますか?
A
契約内容によります。一般的なスキルマーケットでの依頼では「著作権譲渡」または「商用利用可能なライセンス付与」のどちらかになります。必ず依頼前に確認し、YouTubeやTwitchでの使用、グッズ展開などの権利範囲を明確にしておきましょう。
Q修正は何回まで依頼できますか?
A
一般的には「2~3回まで無料修正可能」という条件が多いですが、制作者によって異なります。依頼時に必ず確認しましょう。大幅な方向性の変更は追加料金が発生する場合があります。
Q納期はどのくらいかかりますか?
A
シンプルなループBGMなら1週間~2週間、フルサイズのED曲なら3週間~1ヶ月程度が目安です。ただし、制作者のスケジュールや楽曲の複雑さによって変動します。配信イベントなどで使用日が決まっている場合は、余裕を持って1.5~2ヶ月前に依頼することをおすすめします。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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