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【2026年版】DisplayPortケーブル完全ガイド|DP 1.2/1.4/2.0/2.1の違いと選び方

【2026年版】DisplayPortケーブル完全ガイド|DP 1.2/1.4/2.0/2.1の違いと選び方

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DisplayPortケーブルを選ぼうとしたとき、「DP 1.2」「DP 1.4」「DP 2.0」「DP 2.1」など様々なバージョンがあって迷っていませんか?

4K 144Hz8K 60Hzに対応したゲーミングモニター、クリエイター向け高解像度ディスプレイでは、DisplayPortが標準的な接続方式です。しかし、適切なバージョンのケーブルを選ばないと、せっかくのモニター性能を最大限に引き出せません

「4K 144Hzモニターなのに120Hzしか出ない」「G-SYNCが効かない」といった問題は、ケーブル選びで解決できることが多いです。

この記事では、DisplayPortの各バージョン(1.2/1.4/2.0/2.1)の帯域幅・対応解像度の違いから、DSCデイジーチェーンの仕組み、HDMIとの使い分けまで徹底的に解説します。

この記事でわかること
  • DisplayPort 1.2/1.4/2.0/2.1の帯域幅と対応解像度の違い
  • DSC(Display Stream Compression)の仕組みと効果
  • デイジーチェーン接続のメリットと設定方法
  • HDMIとDisplayPortの使い分け
  • ゲーミング・クリエイター用途での最適な選び方

DisplayPortとは?HDMIとの違い

DisplayPortは、VESA(Video Electronics Standards Association)が策定した映像・音声伝送規格です。主にPC用モニターやグラフィックスカードで採用されており、HDMIと並ぶ主要な映像インターフェースとなっています。

DisplayPortの特徴

  • 高帯域幅:最新のDP 2.1は80Gbpsの帯域幅を持つ
  • デイジーチェーン対応:1本のケーブルで複数モニターを連結可能
  • 可変リフレッシュレート:Adaptive-Sync(FreeSync/G-SYNC)のネイティブサポート
  • ロイヤリティフリー:HDMIと異なりライセンス料不要
  • ラッチ機構:ケーブルが抜けにくい設計
  • テレビでの採用が少ない:家電ではHDMIが主流
  • オーディオリターンチャンネル非対応:ARCはHDMIのみ
  • ケーブル長の制限:高解像度・高リフレッシュレートでは短めが必要

DisplayPortバージョン別スペック比較

DisplayPortバージョン比較表
バージョンDP 1.2 / DP 1.4 / DP 2.0 / DP 2.1
策定年2010年 / 2016年 / 2019年 / 2022年
最大帯域幅21.6Gbps / 32.4Gbps / 80Gbps / 80Gbps
実効帯域幅17.28Gbps / 25.92Gbps / 77.37Gbps / 77.37Gbps
4K 60Hz○ / ○ / ○ / ○
4K 120Hz△(要DSC) / ○ / ○ / ○
4K 144Hz× / ○ / ○ / ○
4K 240Hz× / △(要DSC) / ○ / ○
8K 30Hz× / △(要DSC) / ○ / ○
8K 60Hz× / × / ○ / ○
8K 120Hz× / × / △(要DSC) / ○(UHBR20)
DSC対応× / ○ / ○ / ○
HDR対応× / ○(HDR10) / ○(HDR10+) / ○(HDR10+)

DisplayPort 1.2(2010年〜)

DisplayPort 1.2は、4K 60Hzに対応した最初のバージョンです。現在でも多くのモニターやグラフィックスカードで採用されています。

DP 1.2の主な特徴 - 最大帯域幅:21.6Gbps(実効17.28Gbps) - 4K(3840×2160)60Hzをサポート - マルチストリームトランスポート(MST)対応 - 3Dステレオスコピック対応

一般的なオフィス用途や4K 60Hzモニターであれば、DP 1.2で十分です。ただし、ゲーミング用途で高リフレッシュレートが必要な場合は上位バージョンを選びましょう

DisplayPort 1.4(2016年〜)

DisplayPort 1.4は、DSC(Display Stream Compression)HDR10に対応した重要なアップデートです。

DP 1.4の主な特徴 - 最大帯域幅:32.4Gbps(実効25.92Gbps) - 4K 120Hz/144Hzをネイティブサポート - DSCにより8K 60Hz、4K 240Hzも可能 - HDR10対応(BT.2020色域) - Forward Error Correction対応

現在最も普及しているバージョンであり、ゲーミングモニターの多くがDP 1.4を採用しています。4K 144Hzモニターを使うなら、最低でもDP 1.4対応ケーブルが必要です。

DisplayPort 2.0(2019年〜)

DisplayPort 2.0は、帯域幅を80Gbpsに大幅強化した次世代規格です。

DP 2.0の主な特徴 - 最大帯域幅:80Gbps(実効77.37Gbps) - 8K 60Hzをネイティブサポート - 4K 240Hzをネイティブサポート - 16K 60Hz(DSC使用時) - USB Type-C Alt Modeでフル帯域対応

DP 2.0は3つの伝送モードを持ちます:

モードレーン構成帯域幅
UHBR 104レーン×10Gbps40Gbps
UHBR 13.54レーン×13.5Gbps54Gbps
UHBR 204レーン×20Gbps80Gbps

DisplayPort 2.1(2022年〜)

DisplayPort 2.1は、DP 2.0の改良版でケーブル仕様の明確化互換性の向上が図られています。

DP 2.1の主な特徴 - 帯域幅はDP 2.0と同じ80Gbps - DP40/DP80ケーブル規格の導入 - USB Type-C Alt Modeの改善 - Panel Replay機能(省電力化) - Adaptive-Sync VRRの改良

DP 2.1では、ケーブルの性能がより明確に規定されました:

ケーブル規格対応モード主な用途
DP40UHBR 10/13.54K 240Hz、8K 60Hz
DP80UHBR 208K 120Hz、16K 60Hz

DSC(Display Stream Compression)とは

DSC(Display Stream Compression)は、視覚的にロスレスの圧縮技術です。帯域幅を超える解像度やリフレッシュレートを実現するために使用されます。

DSCのポイント - 圧縮率は最大3:1 - 「視覚的ロスレス」=人間の目には劣化が分からないレベル - GPU・モニター両方がDSC対応している必要がある - DP 1.4以降で利用可能

DSCが必要になる場面

解像度・リフレッシュレートDP 1.4DP 2.0/2.1
4K 144Hzネイティブネイティブ
4K 240HzDSC必要ネイティブ
8K 60HzDSC必要ネイティブ
8K 120Hz不可DSC必要
DSC使用時の注意点 - 一部のコンテンツで微細なアーティファクトが発生する可能性 - 高速な動きでは圧縮ノイズが見える場合がある - プロの映像編集では非DSCを推奨する意見も

デイジーチェーン接続

DisplayPortの大きなメリットの1つがデイジーチェーン(数珠つなぎ)接続です。

デイジーチェーンとは

1本のDisplayPortケーブルで、PC → モニター1 → モニター2 → モニター3...と連結できる機能です。

  • ケーブル本数を削減できる
  • デスク周りがすっきりする
  • グラフィックスカードのポートを節約
  • 電源タップの差し込み口も減らせる

デイジーチェーンの条件

必要な条件 - MST(Multi-Stream Transport)対応のモニター - DisplayPort出力端子を持つモニター(最終段は不要) - 十分な帯域幅(接続台数×解像度分)

接続可能台数の目安

バージョン1080p 60Hz4K 60Hz
DP 1.24台2台
DP 1.44台2台
DP 2.0/2.14台以上4台

Mini DisplayPortとの違い

Mini DisplayPort(mDP)は、DisplayPortを小型化したコネクタです。

DisplayPort vs Mini DisplayPort
コネクタサイズ約17mm / 約8mm
信号規格同一 / 同一
互換性変換アダプタで相互接続可能 / 変換アダプタで相互接続可能
主な採用デスクトップPC、モニター / ノートPC、古いMac

Mini DisplayPortはAppleが開発し、後にVESAが標準化しました。信号自体は同じなので、変換ケーブルやアダプタで相互に接続できます。

最近のノートPCでは、Mini DisplayPortの代わりにUSB Type-C(DisplayPort Alt Mode)が主流になっています。

USB Type-C DisplayPort Alt Mode

USB Type-Cコネクタを使ってDisplayPort信号を伝送できる規格です。

Alt Modeのメリット

  • 1本のケーブルで映像・音声・データ・給電を伝送
  • リバーシブルコネクタで差し込みやすい
  • 最新のノートPCで標準的に採用
  • Thunderbolt 4/5との互換性

Alt Modeの対応バージョン

USB/ThunderboltDisplayPort帯域幅
USB 3.2 Gen 2DP 1.4(2レーン)〜16Gbps
USB4DP 2.0〜40Gbps
Thunderbolt 4DP 2.0〜40Gbps
Thunderbolt 5DP 2.1〜80Gbps
注意:USB Type-CケーブルでもDisplayPort Alt Modeに対応していないものがあります。必ず「Alt Mode対応」または「映像出力対応」と明記されたケーブルを選びましょう。

DisplayPort vs HDMI:どちらを選ぶべき?

DisplayPort vs HDMI 比較
接続先PC・モニター向け / TV・家電向け
最新帯域幅DP 2.1: 80Gbps / HDMI 2.1a: 48Gbps
デイジーチェーン○ / ×
可変リフレッシュレートAdaptive-Sync(標準) / VRR(HDMI 2.1〜)
eARC× / ○
CEC× / ○
ライセンス料無料 / 有料

DisplayPortを選ぶべき場面

DisplayPortがおすすめ - PCゲーミング(高リフレッシュレート) - マルチモニター環境(デイジーチェーン) - クリエイター用途(高色深度・高解像度) - 可変リフレッシュレート重視

HDMIを選ぶべき場面

HDMIがおすすめ - テレビへの接続 - ゲーム機(PS5、Xbox等) - サウンドバー・AVアンプ接続 - CEC(機器間連携)が必要

用途別DisplayPortケーブルの選び方

ゲーミング用途

ゲーミングにおすすめのスペック - 4K 144Hz:DP 1.4以上 - 4K 240Hz:DP 2.0/2.1(またはDP 1.4+DSC) - 1440p 240Hz以上:DP 1.4以上 - G-SYNC/FreeSync:どのバージョンでも対応

おすすめポイント

  • ケーブル長は2m以内を推奨(信号劣化防止)
  • VESA認証ケーブルを選ぶと安心
  • ラッチ付きケーブルで抜け防止

クリエイター用途

映像編集・デザインにおすすめのスペック - 4K編集:DP 1.4以上 - 8K編集:DP 2.0/2.1 - 10bit以上の色深度:DP 1.4以上 - 広色域モニター(Adobe RGB等):DP 1.4以上

おすすめポイント

  • DSC非使用での接続を優先(色精度重視)
  • カラーマネジメントモニターとの相性確認
  • 長時間使用に耐える品質のケーブル

マルチモニター用途

マルチモニターにおすすめのスペック - デイジーチェーン:MST対応モニター+DP 1.2以上 - 3画面以上:DP 1.4以上(帯域確保) - 4K×複数台:DP 2.0/2.1推奨

おすすめポイント

  • 中間モニターにはDP出力端子が必要
  • 帯域幅の合計を計算して選ぶ
  • ケーブル長に注意(デイジーチェーンは短めが安定)

予算別おすすめDisplayPortケーブル

予算おすすめ規格主な用途
〜1,000円DP 1.24K/60Hz・オフィス用途
1,000〜2,000円DP 1.44K/144Hz・ゲーミング
2,000〜4,000円DP 1.4(高品質)4K/240Hz(DSC)・クリエイター
4,000円〜DP 2.1(DP80)8K/120Hz・将来対応
コスパ最強の選択 ゲーミング用途なら「DP 1.4対応・VESA認証」のケーブルが最適。1,500円前後で4K/144Hzに対応できます。

DisplayPortケーブルでよくある間違い

間違い1:HDMIと同じ感覚で選ぶ

  • DisplayPortはバージョンごとの帯域差が大きい
  • DP 1.2(21.6Gbps)とDP 2.1(80Gbps)で約4倍の差
  • 高リフレッシュレートモニターでは致命的な性能差に

間違い2:Mini DPとDP変換で性能低下を心配する

Mini DisplayPortとDisplayPortは信号規格が同じ。変換アダプタを使っても性能低下はありません。

間違い3:ケーブル長を気にしない

4K/144Hz以上では2m以内を推奨。長いケーブルは信号劣化でノイズや映像乱れの原因になります。


参考リンク

※出典:VESA公式 - DisplayPort規格

※出典:VESA - DisplayPort 2.1仕様


DisplayPortケーブル購入時のチェックポイント

購入前に確認すべきポイント
  1. バージョン対応:GPU・モニター両方の対応バージョンを確認
  2. VESA認証:認証マークがあると品質が保証される
  3. ケーブル長:高解像度・高リフレッシュレートでは短めが安定
  4. コネクタ形状:標準 or Mini DP、ラッチの有無
  5. DSC対応:必要な解像度・リフレッシュレートに応じて確認

ケーブル長と帯域幅の関係

ケーブル長推奨用途
1m以下8K、4K 240Hz(最も安定)
1〜2m4K 144Hz、ゲーミング全般
2〜3m4K 60Hz、一般用途
3m以上1080p、信号ブースター検討

よくある質問

DisplayPort 1.4ケーブルでDP 2.0の帯域は使えますか?
いいえ。ケーブルには対応バージョンがあり、DP 2.0の帯域(80Gbps)を使うにはDP40/DP80対応ケーブルが必要です。DP 1.4ケーブルでは32.4Gbpsが上限となります。
HDMIからDisplayPortへの変換は可能ですか?
変換アダプタを使えば可能ですが、HDMI→DPは難しく、DP→HDMIの方が簡単です。HDMI出力をDisplayPortモニターに接続する場合はアクティブ変換アダプタが必要で、コストも高くなります。
DisplayPortケーブルで音声も伝送できますか?
はい。DisplayPortは映像と音声の両方を伝送できます。ただし、eARC(Enhanced Audio Return Channel)はHDMIのみの機能なので、AVアンプ等への接続はHDMIが適しています。
G-SYNCとFreeSyncの両方に対応していますか?
DisplayPortはAdaptive-Syncを標準サポートしており、FreeSync(AMD)はネイティブ対応です。G-SYNC Compatible(NVIDIA)もAdaptive-Sync経由で動作します。専用のG-SYNCモジュールを使う場合は別途対応モニターが必要です。
DP 2.1対応ケーブルは下位互換性がありますか?
はい。DP 2.1ケーブル(DP40/DP80)はDP 1.2/1.4環境でも使用できます。ただし、帯域幅は接続するGPUとモニターの対応バージョンに依存します。

まとめ

まとめ

DisplayPortケーブル選びのポイント
  • 4K 60Hz以下:DP 1.2ケーブルでOK
  • 4K 144Hz:DP 1.4ケーブルが必要
  • 4K 240Hz/8K:DP 2.0/2.1(DP40/DP80)ケーブル
  • ゲーミング:DP 1.4以上、2m以内推奨
  • マルチモニター:MST対応+デイジーチェーン活用
  • ノートPC:USB Type-C Alt Mode対応を確認
  • テレビ接続:HDMIの方が適している

GPUとモニター両方の対応バージョンを確認し、必要十分なスペックのケーブルを選びましょう。VESA認証ケーブルを選ぶと品質面で安心です。


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よくある質問

QDisplayPort 1.4ケーブルでDP 2.0の帯域は使えますか?
A
いいえ。ケーブルには対応バージョンがあり、DP 2.0の帯域(80Gbps)を使うにはDP40/DP80対応ケーブルが必要です。DP 1.4ケーブルでは32.4Gbpsが上限となります。
QHDMIからDisplayPortへの変換は可能ですか?
A
変換アダプタを使えば可能ですが、HDMI→DPは難しく、DP→HDMIの方が簡単です。HDMI出力をDisplayPortモニターに接続する場合はアクティブ変換アダプタが必要で、コストも高くなります。
QDisplayPortケーブルで音声も伝送できますか?
A
はい。DisplayPortは映像と音声の両方を伝送できます。ただし、eARC(Enhanced Audio Return Channel)はHDMIのみの機能なので、AVアンプ等への接続はHDMIが適しています。
QG-SYNCとFreeSyncの両方に対応していますか?
A
DisplayPortはAdaptive-Syncを標準サポートしており、FreeSync(AMD)はネイティブ対応です。G-SYNC Compatible(NVIDIA)もAdaptive-Sync経由で動作します。
QDP 2.1対応ケーブルは下位互換性がありますか?
A
はい。DP 2.1ケーブル(DP40/DP80)はDP 1.2/1.4環境でも使用できます。ただし、帯域幅は接続するGPUとモニターの対応バージョンに依存します。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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