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【配信者向け】Bluetoothイヤホンおすすめ15選|通話品質・低遅延で選ぶ2025年版ガイド

【配信者向け】Bluetoothイヤホンおすすめ15選|通話品質・低遅延で選ぶ2025年版ガイド

公開日
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通勤中に音楽を聴くだけなら、どのBluetoothイヤホンでも大きな差はありません。

しかし、ゲーム配信、Discord通話、オンラインミーティングとなると話は別です。

「音ズレでゲームにならない」「マイクの音質が悪くて視聴者から指摘された」「長時間配信で耳が痛くなる」――こうした悩みを抱える配信者・クリエイターは少なくありません。

本記事では、配信者・動画クリエイター目線で、通話品質・遅延・装着感を重視したBluetoothイヤホンを厳選してご紹介します。

この記事でわかること
  • 配信用途で重要なスペック(遅延、マイク性能、接続方式)
  • 用途別おすすめモデル15選
  • 配信・ゲーム・通話それぞれに最適な選び方

配信者がBluetoothイヤホンを選ぶ際の重要ポイント

一般的なイヤホン選びでは「音質」「ノイズキャンセリング」「バッテリー」が重視されますが、配信者・クリエイターにとっては別の視点が必要です。

1. 遅延(レイテンシー)

ゲーム配信において最も重要なのが遅延です。

接続方式別の遅延目安
一般的なBluetooth(SBC/AAC)100〜200ms
aptX Low Latency40ms以下
2.4GHz専用接続20〜30ms
有線接続5ms以下

公式スペックによると、一般的なBluetoothイヤホンの遅延は100〜200ms程度。FPSゲームでは致命的なズレとなります。

配信でゲームプレイする場合は、2.4GHz接続対応モデルか、低遅延コーデック(aptX Low Latency、aptX Adaptive)対応モデルを選ぶのが賢明です。

2. マイク性能(通話品質)

Discord通話やコラボ配信では、相手に届く音声の品質が重要です。

マイク性能に関わる技術
AIノイズリダクション周囲のノイズを除去
ビームフォーミング声の方向を検知して集音
骨伝導センサー骨の振動で声を拾う
cVc(クリアボイスキャプチャー)通話用ノイズ低減技術

製品ページで「AIノイズリダクション」「高精度ボイスピックアップ」などの記載があるモデルは、通話品質に配慮されています。

3. 接続の安定性とマルチポイント

配信では複数機器を同時に使うことが多いため、マルチポイント接続(2台同時接続)対応が便利です。

例えば、PCでゲームをしながらスマホのDiscord通話を受けるといった使い方ができます。

4. 装着感と軽さ

長時間配信では耳への負担も考慮が必要です。

重量の目安
超軽量4g以下
軽量5〜6g
標準6〜8g

カナル型(耳栓タイプ)は遮音性が高い反面、長時間使用で疲れやすい傾向があります。インナーイヤー型は圧迫感が少なく、長時間配信に向いています。


【ゲーム配信向け】低遅延モデル

ゲーム配信で音ズレを防ぎたい方向けに、低遅延接続に対応したモデルを紹介します。

Sony INZONE Buds(WF-G700N)

プロeスポーツチーム「Fnatic」監修の本格ゲーミングイヤホンです。

公式サイトによると、本製品は2.4GHz接続とBluetooth LE Audio接続のみ対応。従来のBluetoothコーデック(SBC、AAC、aptX、LDAC)には非対応のため、iPhone/iPadとのBluetooth接続はできません。
  • 2.4GHz接続で圧倒的な低遅延を実現
  • 音場の個人最適化機能で定位感向上
  • 長時間ゲームプレイでも快適な装着感
  • iPhoneとのBluetooth接続不可
  • 価格が高め
  • 通常の音楽再生には2.4GHz接続が必要

SteelSeries Arctis GameBuds

ゲーミングデバイスメーカーSteelSeriesの完全ワイヤレスイヤホンです。

公式サイトによると、62,000件の耳のスキャンデータに基づいて設計されており、幅広いユーザーにフィットする形状を実現しているとのことです。

  • ゲームタイトル別のEQ設定が便利
  • 2.4GHzとBluetoothを瞬時に切り替え可能
  • Qiワイヤレス充電対応
  • ゲーミング特化で汎用性はやや低い
  • 国内での認知度が低め

【Discord・通話向け】マイク性能重視モデル

コラボ配信やオンラインミーティングで、相手にクリアな音声を届けたい方向けです。

Sony WF-1000XM5

ソニーの完全ワイヤレスフラッグシップモデルです。

公式スペックによると、WF-1000XM4比で20%のノイズ低減を実現。また、骨伝導センサーと高精度ボイスピックアップテクノロジーにより「ソニー完全ワイヤレス史上最高通話品質」を謳っています。

WF-1000XM5 スペック
重量5.9g(片耳)
バッテリー8時間(NC ON)/ 12時間(NC OFF)
防水IPX4
コーデックSBC / AAC / LDAC / LC3
  • 通話品質が非常に高い
  • 音質・ノイキャン・装着感のバランスが良い
  • マルチポイントでPC・スマホ両方に接続可能
  • 遅延があるためゲーム配信には不向き
  • 価格が高め

Anker Soundcore Liberty 5

Ankerのハイエンドモデルで、Dolby Audio対応の高音質イヤホンです。

公式情報によると、「LDACとDolby Audioを併用できるマルチポイント接続」に対応。高音質のままマルチポイント接続ができる点が特徴です。

  • 1万円台でLDAC・Dolby Audio対応
  • 長時間バッテリーで配信中も安心
  • コスパが非常に高い
  • 通話品質はWF-1000XM5に及ばない
  • 低遅延モードは非搭載

Anker Soundcore P40i

5,000円台で購入できるコストパフォーマンス重視のモデルです。

公式スペックによると、周囲の騒音レベルに応じてノイズキャンセリングの強さを自動調節する機能を搭載。環境に左右されず没入感を維持できます。

  • 価格以上のノイキャン性能
  • 60時間の超長時間バッテリー
  • Soundcoreアプリでカスタマイズ可能
  • マイク性能は上位モデルに劣る
  • 低遅延モードなし

【長時間配信向け】軽量・快適モデル

耳への負担を減らしたい、長時間配信が多い方向けです。

Sony WF-C510

片耳4.6gの超軽量モデルです。

WF-C510 スペック
重量4.6g(片耳)
バッテリー11時間(本体)
防水IPX4
コーデックSBC / AAC
ノイズキャンセリングは非搭載ですが、その分バッテリー持ちと軽さを実現しています。静かな環境での配信には十分です。
  • 超軽量で長時間装着も快適
  • ソニーの音質チューニング
  • 価格が手頃
  • ノイズキャンセリング非搭載
  • マイク性能は上位モデルに劣る

Anker Soundcore K20i

インナーイヤー型で圧迫感のないモデルです。

公式情報によると、イヤーチップのないインナーイヤー設計により、長時間使用でも疲れにくいとのことです。

  • 3.3gと非常に軽い
  • 耳を塞がないので周囲の音が聞こえる
  • 5,000円以下で購入可能
  • 遮音性が低い
  • ノイズキャンセリング非搭載

【コスパ重視】5,000円以下のおすすめ

予算を抑えたい方向けに、5,000円以下で購入できるモデルを紹介します。

Anker Soundcore P31i

Bluetooth 6.1対応の最新モデルです。

  • 5,000円台でANC搭載
  • AIノイズリダクションで通話品質向上
  • マルチポイント対応
  • 低遅延モードなし
  • 装着感には個人差あり

final E500

バイノーラル・ASMR向けに設計されたイヤホンです。

こちらは有線イヤホンです。Bluetoothの遅延が気になる場合の代替案として紹介しています。

公式サイトによると、バイノーラル技術で制作された音源を「制作者の意図通りの音色と空間イメージで感じることができる」よう設計されています。

  • 2,000円以下で購入可能
  • 空間表現に優れる
  • 有線なので遅延ゼロ
  • 有線のためケーブルが邪魔
  • マイクなし

final VR3000 for Gaming

配信・ゲーム向けに設計されたゲーミングイヤホンです。

公式情報によると、「ゲームやコンテンツの空間を制作者の意図通りに正確に再現することで没入感を促す」設計とのこと。FPSゲームの足音や方向感の把握に優れています。

  • 空間表現が非常に優秀
  • マイク付きで通話可能
  • 有線で遅延なし
  • 有線のみ
  • ワイヤレス派には不向き

【有線イヤホン】遅延ゼロの選択肢

Bluetoothの遅延がどうしても気になる場合、有線イヤホンという選択肢もあります。

SHURE SE215 SPE-A

プロミュージシャンも使用する高遮音性イヤホンです。

公式スペックによると、周囲の騒音を最大37dB遮断。配信中に外部のノイズを完全にシャットアウトしたい場合に有効です。

  • プロ品質の音質
  • 高い遮音性で集中できる
  • 別売アダプターでワイヤレス化可能
  • 有線のみ(標準状態)
  • 価格が高め

Bluetoothイヤホンと配信ソフトの設定

イヤホン選びだけでなく、配信ソフト側の設定も重要です。OBSやStreamlabsでの設定ポイントを解説します。

OBS Studioでの音声設定

配信でBluetoothイヤホンを使用する際、OBSの設定を適切に行わないと音ズレや音質低下の原因になります。

OBS推奨設定
サンプリングレート48kHz
チャンネルステレオ
音声ビットレート160kbps以上
音声エンコーダAAC
Bluetoothイヤホンをモニター用に使用する場合、OBSの「詳細オーディオプロパティ」で「モニターと出力」を選択すると、自分の声を確認しながら配信できます。ただし、遅延が発生するため、リアルタイムゲーム配信には不向きです。

Discord通話との併用時の注意点

DiscordとOBSを同時に使用する場合、音声出力先の設定に注意が必要です。

Discord + OBS併用時のポイント
  • Discordの出力デバイスとOBSのモニター出力を同じイヤホンに設定
  • マルチポイント対応イヤホンならPCとスマホを同時接続可能
  • 音量バランスはDiscord側で調整(OBS側は配信音量に影響)

遅延を最小化するための設定

ゲーム配信で遅延を減らすには、ソフトウェア側の設定も重要です。

遅延軽減の設定項目
Windowsオーディオ設定排他モードを有効化
ゲーム側設定低遅延モードON
Bluetooth接続ゲームモード / 低遅延モードを選択
2.4GHz接続可能な限りこちらを優先

配信者に人気のイヤホン周辺機器

イヤホン本体だけでなく、周辺機器を活用することで配信環境をさらに改善できます。

USB-Cオーディオアダプター

3.5mmジャック非搭載のPCやスマホでも有線イヤホンを使用できます。

高品質なUSB-CオーディオアダプターはDAC(デジタル-アナログ変換)機能を内蔵しており、PC内蔵の音声出力より高音質で再生できる場合があります。

イヤーピース交換

純正イヤーピースが合わない場合、サードパーティ製への交換で装着感と遮音性が向上することがあります。

人気のサードパーティ製イヤーピース
AZLA SednaEarfitフィット感重視
Comply遮音性重視(フォームタイプ)
SpinFit音質重視
final Eタイプコスパ重視

Bluetoothトランスミッター

2.4GHz接続非対応のゲーム機でも低遅延ワイヤレスを実現できます。

Nintendo SwitchやPS4/PS5のUSBポートに接続できるBluetoothトランスミッターを使用すれば、aptX Low Latency対応イヤホンと組み合わせて低遅延ワイヤレス環境を構築できます。ただし、INZONE Budsのような2.4GHz専用接続には及びません。

2025年の配信用イヤホントレンド

最後に、2025年の配信用イヤホン市場で注目のトレンドを紹介します。

LE Audio(Bluetooth 5.2以降)の普及

新しいBluetooth規格「LE Audio」が本格的に普及し始めています。

LE Audioの特徴
低遅延従来比で大幅改善
省電力バッテリー持ち向上
高音質LC3コーデックによる効率的な圧縮
マルチストリーム複数機器への同時配信

公式情報によると、LE Audioは従来のBluetooth Classic Audioと比較して、同等の音質をより低いビットレートで実現。これにより、低遅延と高音質の両立が可能になっています。

AIノイズリダクションの進化

マイク側のAIノイズリダクション技術が急速に進化しています。

最新モデルでは、キーボードのタイピング音、エアコンの動作音、ペットの鳴き声など、配信の邪魔になる環境音をAIが自動で除去。自宅配信でもスタジオ並みのクリアな音声を実現できるようになっています。

ゲーミングブランドの参入

SteelSeries、Razer、Logicoolなどのゲーミングブランドが完全ワイヤレスイヤホン市場に本格参入。

ゲーマー・配信者のニーズを理解したブランドならではの、低遅延・高音質・快適性を追求した製品が増えています。

健康機能の搭載

AirPods Proの「ヒアリングヘルス」に代表される健康管理機能が、今後の標準機能になる可能性があります。

長時間配信による聴覚への影響を気にする配信者にとって、音量レベルの監視や聴覚保護機能は重要な選択基準になりつつあります。

用途別おすすめまとめ

用途別おすすめモデル
ゲーム配信(低遅延重視)Sony INZONE Buds / SteelSeries Arctis GameBuds
Discord・コラボ配信(通話品質重視)Sony WF-1000XM5 / Anker Soundcore Liberty 5
長時間配信(装着感重視)Sony WF-C510 / Anker Soundcore K20i
コスパ重視(5,000円以下)Anker Soundcore P31i / final E500
遅延ゼロ(有線)SHURE SE215 / final VR3000 for Gaming

配信者向けイヤホン選びのチェックリスト

最後に、購入前に確認すべきポイントをまとめます。

チェックリスト
  • 用途は?(ゲーム配信 / 通話 / 普段使い)
  • 遅延は許容できる?(ゲーム配信なら低遅延必須)
  • マイク性能は重要?(コラボ配信なら重要)
  • 長時間使用する?(軽量モデルを検討)
  • 予算は?(5,000円以下〜3万円まで幅広い)
  • iPhone / Android どちら?(接続互換性確認)

まとめ

配信者・動画クリエイターがBluetoothイヤホンを選ぶ際は、遅延・マイク性能・装着感を重視することが重要です。

まとめ

- ゲーム配信:Sony INZONE Buds(2.4GHz低遅延) - Discord通話:Sony WF-1000XM5(最高クラスの通話品質) - 長時間配信:Sony WF-C510(4.6gの超軽量) - コスパ重視:Anker Soundcore P31i(5,000円台でANC搭載) - 遅延ゼロ:final VR3000 for Gaming(有線ゲーミング)

本記事で紹介した製品情報は2025年12月時点のものです。価格は変動する場合があります。

配信中にBluetoothイヤホンを使っても音ズレしませんか?
一般的なBluetoothイヤホンは100〜200ms程度の遅延があるため、ゲーム実況には向きません。低遅延モード搭載モデルや、2.4GHz接続対応のゲーミングイヤホンを選ぶことで遅延を大幅に軽減できます。
Discord通話でおすすめのイヤホンは?
マイク性能を重視するなら、Sony WF-1000XM5やAnker Soundcore Liberty 5がおすすめです。AIノイズリダクション機能により、周囲のノイズを除去してクリアな音声を届けられます。
配信と普段使いを両立できるイヤホンはありますか?
Sony INZONE BudsはUSB-C 2.4GHz接続でゲーム配信時の低遅延を実現しながら、Bluetooth接続で普段使いも可能。1台で両方のシーンをカバーできます。
長時間配信でも疲れにくいイヤホンは?
軽量設計のSony WF-C510(4.6g)やインナーイヤー型のAnker Soundcore K20i(3.3g)は長時間装着しても耳への負担が少なく、長時間配信に適しています。

よくある質問

Q配信中にBluetoothイヤホンを使っても音ズレしませんか?
A
一般的なBluetoothイヤホンは100〜200ms程度の遅延があるため、ゲーム実況には向きません。低遅延モード搭載モデルや、2.4GHz接続対応のゲーミングイヤホンを選ぶことで遅延を大幅に軽減できます。
QDiscord通話でおすすめのイヤホンは?
A
マイク性能を重視するなら、Sony WF-1000XM5やAnker Soundcore Liberty 5がおすすめです。AIノイズリダクション機能により、周囲のノイズを除去してクリアな音声を届けられます。
Q配信と普段使いを両立できるイヤホンはありますか?
A
Sony INZONE BudsはUSB-C 2.4GHz接続でゲーム配信時の低遅延を実現しながら、Bluetooth接続で普段使いも可能。1台で両方のシーンをカバーできます。
Q長時間配信でも疲れにくいイヤホンは?
A
軽量設計のSony WF-C510(4.6g)やインナーイヤー型のAnker Soundcore K20i(3.3g)は長時間装着しても耳への負担が少なく、長時間配信に適しています。
Qノイズキャンセリングは配信に必要ですか?
A
自分が聴く側のノイズを減らす機能なので、配信音声には直接関係しません。ただし、ゲーム音や効果音に集中したい場合は有効です。配信音声のノイズ除去にはマイク側のAIノイズリダクション機能が重要です。
QiPhoneで配信する場合のおすすめは?
A
irPods Proが最も相性が良いです。ただし、ゲーム配信の場合は遅延が気になるため、有線イヤホンかUSB-C接続のゲーミングイヤホンを検討してください。

この記事で紹介した商品

ソニー INZONE Buds WF-G

ソニー INZONE Buds WF-G700N

ソニー INZONE Buds WF-G700N

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この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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