【2026年版】DaVinci Resolve完全ガイド|無料で使えるプロ仕様の動画編集ソフト
「動画編集を始めたいけど、有料ソフトは高すぎる...」
そんな悩みを持つYouTuber・配信者・クリエイターにおすすめなのがDaVinci Resolveです。
DaVinci Resolveは、ハリウッド映画の編集にも使われるプロ仕様の動画編集ソフトでありながら、完全無料で使用できます。Premiere ProやFinal Cut Proと比較しても遜色ない機能を持ち、特にカラーグレーディングにおいては業界標準のツールとして知られています。
この記事では、DaVinci Resolveのダウンロードから基本操作、YouTubeへの書き出しまで、初心者でもわかるように徹底解説します。
DaVinci Resolveとは
DaVinci Resolveは、オーストラリアのBlackmagic Design社が開発する動画編集ソフトです。元々はカラーグレーディング専用ツールとして1984年に誕生し、現在は総合的な映像制作ソフトウェアに進化しています。
| 開発元 | Blackmagic Design(オーストラリア) |
|---|---|
| 初版リリース | 2004年(DaVinci Resolve) |
| 最新バージョン | DaVinci Resolve 19(2024年〜) |
| 対応OS | Windows / macOS / Linux |
| 価格 | 無料(Studio版は約47,980円の買い切り) |
| 日本語対応 | ○ |
| 商用利用 | ○(無料版も可) |
なぜDaVinci Resolveが選ばれるのか
- 完全無料で商用利用も可能
- 4K編集対応(無料版でも)
- カラーグレーディングが業界最高水準
- Fusion(VFX・モーショングラフィックス)内蔵
- Fairlight(プロ仕様の音声編集)内蔵
- 買い切り型(Studio版もサブスク不要)
- 頻繁なアップデートで機能追加
- Linux対応(Premiere非対応)
- 動作が重い(高スペックPC推奨)
- 学習コストがやや高い(機能が多い)
- 日本語情報がPremiere Proより少ない
- プラグインの種類がPremiere Proより少ない
- After Effectsとの連携がない
無料版と有料版(Studio)の違い
DaVinci Resolveには無料版と有料版(DaVinci Resolve Studio)があります。
| 機能 | 無料版 | Studio(有料版) |
|---|---|---|
| 価格 | 無料 | 約47,980円(買い切り) |
| 解像度上限 | UHD(3840×2160) | 32K |
| フレームレート | 60fpsまで | 120fpsまで |
| GPUアクセラレーション | 1GPU | マルチGPU対応 |
| ノイズリダクション | 基本機能 | 高度なAIノイズ除去 |
| HDR対応 | ○ | ◎(Dolby Vision等) |
| 顔認識 | × | ○ |
| オブジェクト除去 | × | ○ |
| フィルムグレイン | × | ○ |
| Neural Engine(AI機能) | 一部 | フル機能 |
| コラボレーション | × | ○ |
| FTP/クラウドレンダリング | × | ○ |
4K/60fps編集、カラーグレーディング、テロップ、BGM追加など、YouTube動画制作に必要な機能は無料版ですべて揃っています。8K編集やAIノイズ除去が必要になったらStudio版を検討しましょう。
必要なPCスペック
DaVinci Resolveは高機能ゆえに、ある程度のPCスペックが必要です。
最低スペック・推奨スペック
| 項目 | 最低スペック | 推奨スペック | 4K編集向け |
|---|---|---|---|
| OS | Windows 10/11、macOS 11以降 | 同左 | 同左 |
| CPU | Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 | Intel Core i7 / AMD Ryzen 7 | Intel Core i9 / AMD Ryzen 9 |
| メモリ | 16GB | 32GB | 64GB |
| GPU | 2GB VRAM | 8GB VRAM | 12GB VRAM以上 |
| ストレージ | HDD | SSD 500GB | NVMe SSD 1TB以上 |
| ディスプレイ | 1920×1080 | 2560×1440 | 3840×2160 |
DaVinci ResolveはGPU(グラフィックスカード)に大きく依存します。CPU性能よりもGPU性能を優先してください。
おすすめGPU:
- エントリー:NVIDIA RTX 3060 / RTX 4060
- ミドル:NVIDIA RTX 4070 / RTX 4080
- ハイエンド:NVIDIA RTX 4090
※ AMD製GPUも対応していますが、NVIDIAの方がDaVinci Resolveとの相性が良いとされています。
配信用PCのスペックについては、こちらの記事も参考にしてください:
ダウンロード・インストール方法
ダウンロード手順
- 公式サイトにアクセス
※出典:Blackmagic Design公式 - DaVinci Resolve
-
「今すぐダウンロード」をクリック
-
OS(Windows/Mac/Linux)を選択
-
個人情報を入力
- 名前、メールアドレス、国などを入力
- マーケティングメールは任意
-
ダウンロード開始
- ファイルサイズは約3GB
インストール手順(Windows)
- ダウンロードした
.zipファイルを解凍 DaVinci_Resolve_XX.X_Windows.exeを実行- インストーラーの指示に従って進める
- 追加コンポーネント(Fairlight Audio Accelerator等)は任意
- インストール完了後、PCを再起動
インストール手順(Mac)
- ダウンロードした
.dmgファイルを開く Install DaVinci Resolve XX.Xをダブルクリック- インストーラーの指示に従って進める
- セキュリティ設定でアプリを許可(必要な場合)
- インストール完了後、再起動
初回起動と日本語設定
- DaVinci Resolveを起動
- 初回起動時に言語選択 → 日本語を選択
- クイックセットアップを完了
- プロジェクトマネージャーが表示されればOK
DaVinci Resolveの画面構成
DaVinci Resolveは7つのページ(作業画面)で構成されています。
7つのページ
| ページ | 機能 | 使用頻度(YouTuber向け) |
|---|---|---|
| メディア | 素材の読み込み・管理 | ★★★ |
| カット | 高速カット編集 | ★★★ |
| エディット | 詳細な編集作業 | ★★★ |
| Fusion | VFX・モーショングラフィックス | ★☆☆ |
| カラー | カラーグレーディング | ★★☆ |
| Fairlight | 音声編集・ミキシング | ★★☆ |
| デリバー | 書き出し・エンコード | ★★★ |
カラーページやFairlightページは慣れてから使えばOKです。
画面の基本レイアウト(エディットページ)
┌─────────────────────────────────────────────────┐
│ メディアプール │ ソースビューア │ プログラムビューア │
│ (素材一覧) │ (素材プレビュー)│ (編集結果プレビュー)│
├─────────────────────────────────────────────────┤
│ │
│ タイムライン(編集エリア) │
│ │
└─────────────────────────────────────────────────┘
基本的な編集操作
1. プロジェクトの作成
- プロジェクトマネージャーで「新規プロジェクト」をクリック
- プロジェクト名を入力(例:「YouTube動画_20260208」)
- 「作成」をクリック
2. 素材の読み込み
方法1:ドラッグ&ドロップ
- 動画・画像・音声ファイルをメディアプールにドラッグ
方法2:メニューから読み込み
- ファイル → メディアの読み込み → ファイルを選択
方法3:フォルダごと読み込み
- ファイル → メディアフォルダーの読み込み
3. タイムラインへの配置
- メディアプールから素材を選択
- タイムラインにドラッグ&ドロップ
- または、素材を右クリック → 「タイムラインに挿入」
4. カット編集
DaVinci Resolveでのカット編集には複数の方法があります。
ブレード(カミソリ)ツールを使う方法
- ツールバーからブレードツール(カミソリアイコン)を選択
- カットしたい位置でクリック
- 不要な部分を選択して
Deleteキー
ショートカットを使う方法(推奨)
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
B | ブレードツールに切り替え |
A | 選択ツールに切り替え |
Ctrl+B / Cmd+B | 再生ヘッド位置でカット |
Ctrl+Shift+[ | 再生ヘッドより前を削除 |
Ctrl+Shift+] | 再生ヘッドより後を削除 |
Delete | 選択クリップを削除(リップル) |
Backspace | 選択クリップを削除(ギャップ残る) |
クリップを削除したときに、後ろのクリップが自動で詰められる機能。隙間ができないので効率的です。
5. テロップ(テキスト)の追加
- エフェクトライブラリ → タイトル → テキスト
- タイムラインにドラッグ
- インスペクタでテキストを編集
テロップのカスタマイズ
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| フォント | 日本語フォントを選択 |
| サイズ | 文字の大きさ |
| カラー | 文字色 |
| ストローク | 縁取り |
| ドロップシャドウ | 影 |
| 背景 | 座布団(背景色) |
配信向けのフォント選びについては、こちらも参考にしてください:
6. BGM・効果音の追加
- 音声ファイルをメディアプールに読み込み
- タイムラインのオーディオトラックにドラッグ
- インスペクタで音量を調整
音量調整のコツ
| 音声の種類 | 推奨音量 |
|---|---|
| メインの声 | -6dB 〜 -3dB |
| BGM | -18dB 〜 -12dB |
| 効果音 | -12dB 〜 -6dB |
著作権フリーBGMについてはこちら:
7. トランジション(場面転換)
- 2つのクリップの境目を選択
- エフェクトライブラリ → ビデオトランジション
- 使いたいトランジションをドラッグ
よく使うトランジション
| トランジション | 用途 |
|---|---|
| クロスディゾルブ | 最も一般的な場面転換 |
| ディップトゥブラック | 暗転 |
| ワイプ | 横からスライド |
| プッシュ | 押し出し |
派手なトランジションを多用すると素人っぽくなります。クロスディゾルブやカット(トランジションなし)を基本にしましょう。
カラーグレーディングの基礎
DaVinci Resolveの真骨頂であるカラーページの基本を解説します。
カラーページの画面構成
┌─────────────────────────────────────────────────┐
│ ギャラリー │ ビューア │ ノード │
├─────────────────────────────────────────────────┤
│ カラーホイール / カーブ │
├─────────────────────────────────────────────────┤
│ タイムライン(サムネイル) │
└─────────────────────────────────────────────────┘
基本的な色調整
1. プライマリー補正(全体の調整)
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| リフト(Lift) | 暗部の調整 |
| ガンマ(Gamma) | 中間調の調整 |
| ゲイン(Gain) | 明部の調整 |
| オフセット(Offset) | 全体のシフト |
2. コントラスト・彩度の調整
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| コントラスト | 明暗の差 |
| ピボット | コントラストの基準点 |
| サチュレーション | 彩度(色の鮮やかさ) |
| ヒュー | 色相の回転 |
LUTの使い方
LUT(Look Up Table)は、色調整のプリセットです。映画風、シネマティック、ヴィンテージなど、様々なルックを簡単に適用できます。
- カラーページを開く
- クリップを選択
- 右クリック → 「3D LUT」 → LUTを選択
初心者向けカラー調整の手順
- 露出を調整(明るさを整える)
- ホワイトバランスを調整(色温度を整える)
- コントラストを調整(メリハリをつける)
- 彩度を調整(色の鮮やかさ)
- 必要に応じてLUTを適用
書き出し設定(デリバーページ)
編集が完了したら、動画を書き出します。
YouTube向け書き出し設定
- デリバーページを開く
- YouTubeプリセットを選択
- 設定を確認・調整
- 「レンダーキューに追加」
- 「すべてレンダー」をクリック
おすすめ書き出し設定
| 項目 | 設定値 |
|---|---|
| フォーマット | MP4 または QuickTime |
| コーデック | H.264 または H.265 |
| 解像度 | 1920×1080(FHD)または 3840×2160(4K) |
| フレームレート | 30fps または 60fps |
| 品質 | 自動(最高品質)または ビットレート指定 |
| ビットレート(FHD) | 16,000〜20,000 Kbps |
| ビットレート(4K) | 45,000〜68,000 Kbps |
| オーディオ | AAC 320kbps |
YouTubeはどちらも対応しているので、お好みで選んでください。
書き出しが遅い場合の対処法
-
GPUアクセラレーションを有効にする
- 環境設定 → システム → メモリとGPU → GPUを選択
-
プロキシ編集を使用する(後述)
-
不要なエフェクトを減らす
-
書き出し中は他のアプリを終了
動作が重い時の対処法
DaVinci Resolveが重い場合、以下の対策を試してください。
1. プロキシファイルの使用
高解像度の素材を低解像度のプロキシに変換して編集し、書き出し時に元素材を使う方法です。
- プロジェクト設定 → マスター設定 → 最適化メディアとプロキシメディア
- プロキシメディアの解像度を設定(例:Quarter)
- メディアプールで素材を右クリック → プロキシメディアを生成
- 再生 → プロキシを使用を有効化
2. 再生品質の変更
- 再生メニュー → タイムラインプロキシモード → Half Resolution
3. キャッシュの活用
- 再生 → レンダーキャッシュ → スマート
- 赤いバー(未キャッシュ)が青(キャッシュ済み)になるまで待つ
4. 不要なトラックをミュート
使っていないビデオ/オーディオトラックはミュート(無効化)しましょう。
5. Fusionエフェクトを最小限に
Fusionコンポジションは非常に重いので、必要最小限にとどめましょう。
便利なショートカットキー一覧
効率的な編集のために、ショートカットを覚えましょう。
基本操作
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
Space | 再生/停止 |
J | 逆再生 |
K | 停止 |
L | 再生(連打で倍速) |
I | イン点を設定 |
O | アウト点を設定 |
Ctrl+Z / Cmd+Z | 元に戻す |
Ctrl+Shift+Z / Cmd+Shift+Z | やり直し |
Ctrl+S / Cmd+S | 保存 |
編集操作
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
A | 選択ツール |
B | ブレードツール |
T | トリムツール |
Ctrl+B / Cmd+B | 再生ヘッド位置でカット |
Ctrl+C / Cmd+C | コピー |
Ctrl+V / Cmd+V | ペースト |
Delete | 削除(リップル) |
Backspace | 削除(ギャップ残す) |
タイムライン操作
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
↑ / ↓ | 前/次のクリップへ移動 |
← / → | 1フレーム移動 |
Shift + ← / → | 1秒移動 |
Ctrl + = / - | タイムラインズーム |
Shift + Z | タイムライン全体を表示 |
他の編集ソフトとの比較
DaVinci Resolve vs Premiere Pro vs Final Cut Pro
| 項目 | DaVinci Resolve | Premiere Pro | Final Cut Pro |
|---|---|---|---|
| 価格 | 無料 / 47,980円 | 月額2,728円〜 | 45,000円 |
| 対応OS | Win/Mac/Linux | Win/Mac | Macのみ |
| カラグレ | ◎ 業界最高 | ○ | ○ |
| VFX | ○ Fusion内蔵 | △ AE連携 | ○ Motion連携 |
| 音声編集 | ◎ Fairlight | ○ Audition | ○ |
| 動作の軽さ | △ | ○ | ◎ |
| 日本語情報 | △ | ◎ | ○ |
| プラグイン | ○ | ◎ | ○ |
詳しい比較はこちらの記事で解説しています:
DaVinci Resolveを学ぶリソース
公式リソース
公式の無料トレーニング教材(日本語あり)
YouTube学習チャンネル
- Blackmagic Design公式チャンネル
- DaVinci Resolve日本語解説チャンネル
書籍
- 「DaVinci Resolve カラーグレーディングブック」
- 「DaVinci Resolve 編集入門」
まとめ
まとめ
DaVinci Resolve完全ガイドのポイント| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 無料(Studio版は47,980円買い切り) |
| 対象 | 初心者〜プロまで全レベル |
| 強み | カラーグレーディング、VFX、音声編集 |
| 必要スペック | GPU 8GB以上、メモリ32GB推奨 |
| 学習難易度 | やや高い(機能が多い) |
YouTuber・配信者へのおすすめ
- まずは無料版をインストール
- カットページで基本編集をマスター
- テロップ・BGMを追加できるようになる
- 慣れたらカラーページに挑戦
- 必要に応じてStudio版を検討
動画編集が重い場合
- プロキシ編集を活用
- GPUを優先的にアップグレード
- SSDに素材を保存
DaVinci Resolveは「無料」という言葉からは想像できないほど高機能な動画編集ソフトです。最初は学習コストがかかりますが、一度マスターすれば一生使えるスキルになります。
ぜひこの記事を参考に、DaVinci Resolveでの動画編集を始めてみてください。
関連記事
動画編集・配信に関する他の記事もあわせてご覧ください。
画像クレジット
本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。
- Video editing software: Photo by Jakob Owens on Unsplash
よくある質問
関連トピック完全ガイド
詳細解説記事
このトピックに関する5件の記事で、 包括的な情報を提供しています。