【2025年版】サブスクリプションバッジ・エモートのデザイン発注ガイド|相場・依頼先・仕様書の書き方
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はじめに:バッジ・エモートがもたらすブランド価値
配信チャンネルの成長において、サブスクリプションバッジとエモート(スタンプ)は、単なる装飾以上の価値を持ちます。
なぜバッジ・エモートが重要なのか?
バッジ・エモートの重要性
- コミュニティのアイデンティティ:独自デザインでチャンネルの個性を表現
- サブスク加入の動機付け:魅力的なバッジは加入率を向上させる
- エンゲージメント向上:専用エモートでチャット欄が活性化
- ブランディング:配信外(SNS、Discord)でもチャンネルを宣伝
- リスナーとの絆:長期サブスクバッジは忠誠心の象徴になる
しかし、デザインスキルがない配信者にとって、バッジ・エモート制作は高いハードルです。本記事では、プロのデザイナーに依頼する際の全プロセスを解説します。
相場を知る:価格帯別のサービス比較
デザイン発注の第一歩は、予算の設定です。以下は2025年時点での相場です。
価格帯別の特徴
| 依頼先 | 価格(1つあたり) | 品質 | 納期 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|
| ココナラ | 500円〜3,000円 | ★★★☆☆ | 3〜7日 | 初めての発注、予算重視 |
| SKIMA | 1,000円〜5,000円 | ★★★★☆ | 5〜10日 | イラスト特化、セミプロ品質 |
| クラウドワークス | 2,000円〜10,000円 | ★★★★☆ | 7〜14日 | 複数クリエイターから選びたい |
| フリーランス(SNS経由) | 3,000円〜10,000円 | ★★★★★ | 応相談 | 特定のスタイルを求める |
| デザイン会社 | 10,000円〜50,000円 | ★★★★★ | 14〜30日 | プロ品質、トータルブランディング |
セット価格の例
多くのクリエイターはセット割引を提供しています。
- バッジ3種セット:2,000円〜8,000円
- エモート5個セット:3,000円〜15,000円
- バッジ+エモートセット:5,000円〜20,000円
💡 コスパ重視のポイント
- 初回はバッジ3種+エモート3個の「スタートセット」がおすすめ
- ココナラの「ランキング上位」クリエイターは品質と価格のバランスが良い
- レビュー数が多い(50件以上)出品者を選ぶと失敗しにくい
依頼先の選び方:プラットフォーム別比較
1. ココナラ(初心者におすすめ)
特徴:
- 価格が明確で、購入しやすい
- エスクロー決済で安心
- 評価・レビューが豊富
向いている人:
- 初めてデザインを依頼する配信者
- 予算3,000円以内で探している人
- 簡単な手続きで完結させたい人
探し方:
- 「Twitchバッジ」「YouTubeエモート」で検索
- レビュー数・評価を確認
- ポートフォリオ(サンプル画像)をチェック
- 納期と修正回数を確認
※出典:ココナラ公式サイト
2. SKIMA(イラスト特化)
特徴:
- イラストレーター専門プラットフォーム
- アニメ・萌え系に強い
- クオリティが高い
向いている人:
- Vtuberや二次元系配信者
- イラスト重視のデザインを求める人
- セミプロ〜プロ品質が欲しい人
探し方:
- カテゴリ「配信者向けデザイン」を選択
- スタイル(ポップ、クール、かわいい系など)で絞り込み
- 実績(納品数)を確認
※出典:SKIMA公式サイト
3. クラウドワークス(提案型)
特徴:
- デザイナーから提案を受けられる
- 複数案を比較できる
- 柔軟な交渉が可能
向いている人:
- 具体的なイメージがまだ固まっていない人
- 複数のデザイナーと比較したい人
- カスタマイズ性を重視する人
探し方:
- 「プロジェクト形式」で募集
- 予算と納期を明記
- 提案を比較して選定
※出典:クラウドワークス公式サイト
4. SNS(X/Twitter、Instagram)経由
特徴:
- ポートフォリオを直接確認できる
- クリエイターと直接やり取り
- 中間手数料がかからない
向いている人:
- 特定のスタイル・作風を求める人
- 長期的な関係を築きたい人
- 直接交渉したい人
探し方:
- Xで「#デザイン依頼募集」「#Twitchバッジ」などで検索
- プロフィール内のポートフォリオリンクを確認
- DMで依頼内容を相談
⚠️ SNS経由での注意点
- 個人間取引のため、トラブル時の保証がない
- 支払い方法(銀行振込、PayPalなど)を事前確認
- 契約内容を文書(DM、メール)で残す
デザイン仕様書の書き方:テンプレート付き
発注で最も重要なのが仕様書です。曖昧な指示は、イメージと異なる成果物につながります。
必須項目チェックリスト
デザイン仕様書に含めるべき項目
- 使用プラットフォーム:Twitch / YouTube / 両方
- サイズ仕様:各プラットフォームの必要サイズ
- デザインテーマ:配信の雰囲気(ゲーミング、まったり、エモい等)
- カラースキーム:メインカラー、サブカラー
- モチーフ:使いたいアイコン・シンボル(剣、ハート、動物など)
- 参考画像:理想に近い既存のバッジ・エモート
- 禁止事項:使ってほしくない色・デザイン
- ファイル形式:PNG(透過)、PSD(編集可能)など
- 納期:希望納品日
- 修正回数:無料修正の範囲
仕様書テンプレート(コピペ用)
【デザイン発注仕様書】
■ 基本情報
- プラットフォーム:Twitch / YouTube / 両方
- 制作物:サブスクリプションバッジ 3種 / エモート 5個
■ サイズ仕様
- Twitch:18x18px、36x36px、72x72px(バッジ)、28x28px、56x56px、112x112px(エモート)
- YouTube:16x16px、32x32px(バッジ)、48x48px(エモート)
■ デザインテーマ
- 配信ジャンル:[例:ゲーム実況、雑談、ASMR]
- 雰囲気:[例:ポップで明るい、クールでダーク、かわいい系]
- キーワード:[例:宇宙、ファンタジー、レトロゲーム]
■ カラースキーム
- メインカラー:[例:#6441A5(Twitch紫)]
- サブカラー:[例:#FFFF00(黄色)、#00FF00(緑)]
- 避けてほしい色:[例:赤系(別の配信者と被るため)]
■ モチーフ・アイコン
- バッジ1ヶ月目:[例:小さな星]
- バッジ3ヶ月目:[例:中くらいの星]
- バッジ6ヶ月目:[例:大きな星+王冠]
- エモート1:[例:喜びの表情]
- エモート2:[例:驚きの表情]
- (以下略)
■ 参考画像
[URLまたは画像を添付]
■ 禁止事項
- [例:既存ブランドのロゴに似たデザイン]
- [例:過度に複雑なディテール(小サイズで潰れるため)]
■ ファイル形式
- 納品形式:PNG(透過背景)
- 希望:PSDファイルも納品(後で自分で微調整したい場合)
■ 納期
- 希望納期:[例:2025年12月15日]
- 絶対納期:[例:2025年12月25日(配信イベントまでに必要)]
■ 修正回数
- 希望:2回まで無料修正
■ その他要望
- [例:TwitchとYouTube両方で使えるように、テイストを統一してほしい]
- [例:将来的にグッズ化も検討しているため、商用利用可能か確認したい]
プラットフォーム別サイズ仕様
Twitchのサイズ要件
【Twitchバッジ】
- 18x18px:チャット欄での表示
- 36x36px:通常表示
- 72x72px:高解像度ディスプレイ用
【Twitchエモート】
- 28x28px:チャット欄(小)
- 56x56px:通常表示
- 112x112px:高解像度ディスプレイ用
ファイル形式:PNG(透過背景)、最大ファイルサイズ:1MB
YouTubeのサイズ要件
【YouTubeバッジ】
- 16x16px:チャット欄での表示
- 32x32px:高解像度表示
【YouTubeカスタムスタンプ(エモート)】
- 48x48px:推奨サイズ
ファイル形式:PNG(透過背景)、最大ファイルサイズ:1MB
💡 サイズに関する注意点
- 小サイズでも視認できるデザイン:18x18pxでも何が描かれているか分かることが重要
- 線は太く、色はハッキリと:細い線は潰れて見えなくなる
- 背景透過は必須:JPEGではなくPNGで納品してもらう
- テスト表示:納品後、実際にチャット欄でどう見えるか確認
よくあるトラブルと対処法
トラブル1:イメージと違う成果物が届いた
原因:
- 仕様書が曖昧だった
- 参考画像が不足していた
対処法:
- 修正依頼をする(契約内の修正回数を確認)
- 具体的な修正点を箇条書きで伝える
- 「もう少し明るく」ではなく「彩度を20%上げてほしい」と数値で指示
トラブル2:サイズが要件を満たしていない
原因:
- デザイナーがプラットフォームの仕様を理解していなかった
対処法:
- 発注時に「Twitch公式の仕様に準拠」と明記
- 納品前に「サイズ確認用のサンプル」を見せてもらう
トラブル3:納期遅延
原因:
- デザイナーの過負荷
- 予期せぬトラブル(体調不良など)
対処法:
- 発注時に「進捗報告を週1回お願いします」と伝える
- 納期の1週間前に進捗確認
- 遅延が確定したら、代替案(別デザイナーへの依頼)を検討
トラブル4:著作権・商用利用の問題
原因:
- 契約時に権利範囲を確認していなかった
対処法:
- 発注時に「配信での使用」「SNSでの使用」「グッズ化の可否」を明記
- 「著作権譲渡」か「使用許諾」かを確認
- 契約書またはメッセージで証拠を残す
⚠️ 著作権に関する注意
多くの場合、「配信での使用権」は付与されますが、グッズ化やNFT化などの二次利用は別途許可が必要です。将来的にグッズ展開を考えている場合は、契約時に確認しましょう。
発注から納品までの流れ
ステップ1:クリエイター選定(1〜3日)
- プラットフォームで検索
- ポートフォリオを確認
- レビュー・評価をチェック
- 価格と納期を比較
- 2〜3人に絞り込み
ステップ2:相談・見積もり(1〜2日)
- メッセージで簡単な要望を伝える
- 見積もりを依頼
- 修正回数・納期・権利範囲を確認
- 正式発注
ステップ3:仕様書提出(即日)
- 上記テンプレートを埋めて送信
- 参考画像を添付
- 不明点があればクリエイターと質疑応答
ステップ4:ラフ案確認(3〜7日)
- クリエイターがラフ案を提出
- 方向性を確認
- 大きな修正があればこの段階で伝える
ステップ5:本制作(3〜7日)
- クリエイターが本制作
- 途中経過を見せてもらう(任意)
ステップ6:初稿確認・修正依頼(1〜3日)
- 初稿を確認
- 修正点を具体的に伝える
- 修正版を受け取る
ステップ7:納品・検収(即日)
- 最終版を受け取る
- サイズ・ファイル形式を確認
- 実際にTwitch/YouTubeにアップロードしてテスト
- 問題なければ検収完了
ステップ8:支払い・評価(即日)
- 代金を支払う(プラットフォーム経由の場合は自動)
- クリエイターを評価
- 今後の依頼のために関係を維持
おすすめクリエイターの探し方
ココナラで探す場合
- 検索キーワード: 「Twitchバッジ」「YouTubeエモート」「配信者向けデザイン」
- 並び替え: 「ランキング順」または「レビュー数順」
- 確認ポイント:
- レビュー数50件以上
- 評価4.8以上
- 納品実績が豊富
- ポートフォリオが充実
SKIMAで探す場合
- カテゴリ: 「デザイン」→「配信者向け」
- スタイル検索: 「アニメ調」「ゆるかわ」「クール」など
- 確認ポイント:
- 過去作品のクオリティ
- 納期の遵守率
- コミュニケーションの質(メッセージ対応の速さ)
Xで探す場合
- ハッシュタグ検索: 「#デザイン依頼募集」「#Commission」「#イラスト依頼」
- プロフィール確認: ポートフォリオサイトのリンク
- 確認ポイント:
- 投稿されている作品の質
- フォロワー数(信頼性の指標)
- 過去のクライアント評価(引用RT等)
まとめ:失敗しないバッジ・エモート発注のコツ
成功のための5つのポイント
- 相場を知る:予算に合ったプラットフォームを選ぶ
- 仕様書を詳細に:曖昧な指示は失敗のもと
- クリエイター選定に時間をかける:レビュー・ポートフォリオを丁寧にチェック
- コミュニケーションを密に:進捗確認とこまめな質疑応答
- 権利関係を明確に:契約時に使用範囲を確認
バッジ・エモートは、あなたのチャンネルの顔です。妥協せず、納得のいくデザインを手に入れましょう。
次のステップ
バッジ・エモートを手に入れたら、次はリスナーに使ってもらう工夫が必要です。
- サブスク加入キャンペーン:「新バッジ記念!サブスク抽選会」
- エモート使用イベント:「エモート○○回使われたらプレゼント企画」
- SNSでの拡散:新デザインをXで告知
デザインを活かして、コミュニティをさらに盛り上げていきましょう!
よくある質問
Qバッジ・エモートの制作相場はいくらですか?
A
ココナラやSKIMAなどのクラウドソーシングサイトでは、1つあたり500円〜3,000円が相場です。フリーランスデザイナーに直接依頼する場合は3,000円〜10,000円、デザイン会社では10,000円〜50,000円が目安です。セット割引を提供しているクリエイターも多いです。
Qどのプラットフォームで依頼するのがおすすめですか?
A
初心者には「ココナラ」がおすすめです。価格が明確で、取引の流れもシンプルです。より専門性の高いクリエイターを探すなら「SKIMA」、予算重視なら「クラウドワークス」が適しています。SNSでポートフォリオを見て直接依頼する方法もあります。
Qデザイン仕様書には何を書けばいいですか?
A
必須項目は、プラットフォーム(Twitch/YouTube)、サイズ仕様、デザインテーマ(配信の雰囲気)、カラースキーム、参考画像、納期、ファイル形式です。具体的であればあるほど、イメージ通りの成果物が得られます。
QTwitchとYouTubeでバッジのサイズは違いますか?
A
はい、異なります。Twitchは18x18px、36x36px、72x72pxの3サイズ、YouTubeは16x16px、32x32pxの2サイズです。エモートも同様に異なるため、両プラットフォームで使用する場合は、それぞれのサイズで制作を依頼する必要があります。
Q納品後に修正を依頼できますか?
A
多くのクリエイターが「○回まで無料修正可能」としています。修正回数や範囲は事前に確認しましょう。大幅な変更は追加料金が発生する場合があります。仕様書を詳細に書くことで、修正の必要性を減らせます。
Q著作権や商用利用の権利はどうなりますか?
A
基本的に、配信での使用権は付与されますが、二次利用(グッズ化など)については事前確認が必要です。クラウドソーシングサイトでは、利用規約に記載されています。心配な場合は、契約前に「商用利用可能か」「二次利用可能か」を明示的に確認しましょう。
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