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Scratchの次は何を学ぶ?中高生におすすめのプログラミング言語5選【2025年版】

Scratchの次は何を学ぶ?中高生におすすめのプログラミング言語5選【2025年版】

公開日
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Scratchでプログラミングの基礎を学び、「そろそろ次のステップに進みたい」と考えている中高生とその保護者の方へ。Scratchで身につけた論理的思考力を活かして、本格的なテキストコーディングに挑戦するための完全ガイドをお届けします。

「次に何を学べばいい?」「どの言語が自分に合っている?」「いきなりテキストコードは難しくない?」といった疑問に、現役エンジニアの視点からお答えします。

この記事でわかること - Scratchで身につけたスキルの確認方法 - 中高生におすすめのプログラミング言語5選 - 目的別の言語選択のポイント - テキストコーディングへスムーズに移行するコツ - 独学と教室の違いとメリット

Scratchで身につけたスキルを確認しよう

プログラミングスキル

Scratchを卒業する前に、まず「どんなスキルが身についているか」を確認しましょう。これらは次の言語を学ぶ上で大きなアドバンテージになります。

Scratchで習得できる基本的なプログラミング概念

1. 順次処理・条件分岐・繰り返し

Scratchのブロックで組み立てた処理は、すべてのプログラミング言語に共通する基本構造です。

  • 順次処理: 上から順番に処理を実行
  • 条件分岐: 「もし〜なら」で処理を分ける
  • 繰り返し: 同じ処理を何度も実行

この3つの概念は、どんな言語でも変わりません。Scratchで理解していれば、テキストコードでも同じ考え方で組み立てられます。

2. 変数とリスト

データを保存する「変数」や、複数のデータをまとめる「リスト」も、すでに使いこなしているはずです。これらはプログラミングの核心となる概念です。

3. イベント駆動

「緑の旗がクリックされたとき」「スプライトがクリックされたとき」などのイベントブロックを使って、ユーザーの操作に反応するプログラムを作ってきましたね。

この「イベント駆動」の考え方は、Webアプリ開発やゲーム開発でも必須のスキルです。

4. デバッグ能力

「うまく動かない」ときにブロックを一つずつ確認して原因を探す…この試行錯誤の経験が、実は最も重要なスキルです。

Scratchで学んだことは決して「子供向け」の限定的なスキルではありません。プログラミングの本質を、視覚的にわかりやすく学べる優れた教材なのです。

Scratchの次におすすめのプログラミング言語5選

それでは、Scratchで培ったスキルを活かせる、中高生におすすめの次のステップとなるプログラミング言語を5つご紹介します。

1. Python(パイソン)- 汎用性No.1の万能言語

コードエディタ

おすすめ度:★★★★★

Pythonは、Scratchの次に学ぶ言語として最も人気があります。

  • シンプルで読みやすい文法(Scratchの次に最適)
  • AI・機械学習・データ分析の分野で圧倒的シェア
  • Web開発、ゲーム制作、自動化など幅広く使える
  • 豊富な学習教材とコミュニティ
  • 大学入試や情報科目でも採用されている
  • 就職・転職市場でも需要が高い

こんな人におすすめ:

  • AIや機械学習に興味がある
  • データ分析やグラフ作成をしてみたい
  • 将来の仕事で使えるスキルを身につけたい
  • シンプルな文法で学びたい

Pythonでできること:

  • AIチャットボット開発
  • データ分析・グラフ作成
  • Webスクレイピング(自動データ収集)
  • ゲーム開発(Pygame)
  • 自動化ツール
Pythonは「読みやすさ」を重視して設計された言語です。Scratchのような直感的なわかりやすさはありませんが、テキストコードの中では最も読みやすい部類に入ります。

2. JavaScript(ジャバスクリプト)- Web制作の必須言語

おすすめ度:★★★★★

Webブラウザで動作するJavaScriptは、作ったものをすぐに友達に見せられる楽しさがあります。

  • ブラウザがあれば環境構築不要ですぐに始められる
  • 作ったものを即座に確認できて楽しい
  • インタラクティブなWebサイト制作が可能
  • フロントエンド・バックエンド両方で使える
  • React、Vue.jsなど人気フレームワークが豊富
  • Web系エンジニアの必須スキル

こんな人におすすめ:

  • 自分のWebサイトを作りたい
  • すぐに結果が見える開発がしたい
  • インタラクティブな作品を作りたい
  • Web系エンジニアを目指している

JavaScriptでできること:

  • インタラクティブなWebサイト
  • ブラウザゲーム
  • Chrome拡張機能
  • スマホアプリ(React Native)
  • サーバーサイド開発(Node.js)
JavaScriptはJavaと関係ありますか?
名前は似ていますが、まったく別の言語です。JavaScriptはブラウザで動くスクリプト言語、Javaは企業システムなどで使われる大規模開発向けの言語という違いがあります。

3. Unity & C#(シーシャープ)- 本格的ゲーム制作

おすすめ度:★★★★☆

ゲーム制作に興味があるなら、Unityエンジンと組み合わせて使うC#がおすすめです。

  • 世界中で使われているゲームエンジン
  • 2D・3Dゲーム両方に対応
  • スマホ、PC、ゲーム機など様々なプラットフォームに対応
  • アセットストアで素材やツールを入手できる
  • プロのゲーム開発現場でも使用されている
  • VR/AR開発にも対応

こんな人におすすめ:

  • Scratchでゲームを作るのが好きだった
  • 本格的な3Dゲームを作りたい
  • ゲーム業界で働きたい
  • ビジュアルも重視した開発がしたい

Unity & C#でできること:

  • 2D/3Dゲーム開発
  • スマホゲーム
  • VR/ARアプリケーション
  • シミュレーションソフト
  • 他の言語に比べてやや学習難易度が高い
  • 環境構築に時間がかかる
  • PCのスペックがある程度必要

4. HTML & CSS - Webデザインの入門

おすすめ度:★★★★☆

厳密には「プログラミング言語」ではありませんが、Webページの構造とデザインを学べます。

  • 学習難易度が低く、挫折しにくい
  • すぐに結果が目に見えて楽しい
  • 自分のポートフォリオサイトを作れる
  • JavaScriptと組み合わせて本格的なWebサイトへ
  • デザインセンスも磨ける
  • 副業やフリーランスでも需要が高い

こんな人におすすめ:

  • デザインやビジュアルが好き
  • 自分のWebサイトを持ちたい
  • プログラミングに自信がない初心者
  • 将来Webデザイナーを目指している

HTML & CSSでできること:

  • Webページ制作
  • ランディングページ
  • ブログサイト
  • ポートフォリオサイト
HTML & CSSだけでは動的な処理はできませんが、JavaScriptと組み合わせることで本格的なWebアプリケーション開発が可能になります。セットで学ぶのがおすすめです。

5. Swift - iPhoneアプリ開発

おすすめ度:★★★☆☆

Apple製品向けのアプリ開発に特化した言語です。

  • iPhoneやiPadのアプリを作れる
  • Appleが推奨する現代的な言語設計
  • Xcodeという開発環境が無料で使える
  • App Storeで自分のアプリを公開できる
  • iOS開発者の需要が高い

こんな人におすすめ:

  • iPhoneユーザーで、自分でアプリを作りたい
  • App Storeでアプリを公開したい
  • Macを持っている
  • Apple製品が好き

Swiftでできること:

  • iPhoneアプリ
  • iPadアプリ
  • Apple Watchアプリ
  • macOSアプリ
  • Mac(Macbook、iMacなど)が必須
  • Windows PCでは開発できない
  • iOSに限定される(Androidアプリは作れない)

目的別のプログラミング言語選び方

どの言語を選ぶか迷ったときは、「何を作りたいか」「将来どうしたいか」で選びましょう。

目的別おすすめ言語
AIや機械学習に興味があるPython
Webサイトを作りたいJavaScript + HTML/CSS
ゲームを作りたいUnity & C#
スマホアプリを作りたいSwift(iOS)またはKotlin(Android)
将来の就職に役立てたいPythonまたはJavaScript
まず簡単なものから始めたいHTML & CSS → JavaScript

パターン別おすすめルート

初心者におすすめ:安心ルート

Scratch → HTML & CSS → JavaScript → Python

段階的に難易度を上げていくので挫折しにくい。

将来性重視:実用ルート

Scratch → Python → JavaScript

就職・転職市場で需要の高い言語を優先。

ゲーム開発者ルート

Scratch → Unity & C#

Scratchのゲーム制作経験を活かして本格的なゲーム開発へ。

Web制作者ルート

Scratch → HTML & CSS → JavaScript → React/Vue.js

Webデザイナー・フロントエンドエンジニアを目指す。

テキストコーディングへの移行のコツ

Scratchのビジュアルプログラミングから、テキストベースのコーディングへの移行は、多くの学習者が「壁」を感じる瞬間です。しかし、適切な方法で進めば、スムーズに移行できます。

1. 最初は戸惑って当然

Scratchでは「ブロックを選んで組み合わせる」だけでしたが、テキストコードでは「文字を正確に入力する」必要があります。

  • スペルミスでエラーが出る
  • セミコロン(;)を忘れてエラー
  • カッコの閉じ忘れでエラー

これは誰もが通る道です。 焦らず、一つずつエラーメッセージを読んで修正する習慣をつけましょう。

エラーメッセージは「敵」ではなく「ヒント」です。どこが間違っているかを教えてくれる親切な機能だと考えましょう。

2. エラーを恐れない

プログラマーの仕事の大半は「エラーを直すこと」です。プロでも毎日エラーと向き合っています。

  • エラーが出たら「どこが違うのか」を確認
  • 一文字ずつ丁寧に見比べる
  • Google検索でエラーメッセージを調べる

エラーは成長のチャンスです。

3. 小さなプロジェクトから始める

いきなり大きなプログラムを作ろうとすると挫折します。まずは:

  • 「Hello, World!」を表示
  • 簡単な計算プログラム
  • ユーザーの名前を聞いて挨拶
  • じゃんけんゲーム

など、1日で完成できる小さなプロジェクトから始めましょう。

4. Scratchで作ったものを再現する

Scratchで作った簡単なゲームやアプリを、新しい言語で再現してみるのも効果的です。

「どうやったら同じ動きになるか?」を考えることで、自然とテキストコーディングに慣れていきます。

テキストコーディングはどのくらいで慣れますか?
個人差はありますが、毎日30分〜1時間練習すれば、1〜2ヶ月で基本的な文法に慣れてきます。3ヶ月続ければ、自分で簡単なプログラムを組めるようになるでしょう。

独学の限界とプログラミング教室のメリット

Scratchの次のステップとして、独学で進めるか、プログラミング教室に通うか悩む方も多いでしょう。

独学のメリット・デメリット

  • 費用がかからない(教材は無料のものも多い)
  • 自分のペースで学べる
  • 好きな言語を自由に選べる
  • 時間に縛られない
  • わからないときに質問できない
  • エラーで詰まると何時間も解決できない
  • モチベーション維持が難しい
  • 正しい学習順序がわからない
  • 悪い癖(バッドプラクティス)を身につけてしまう
  • 挫折率が高い(約90%が挫折するとも)

プログラミング教室のメリット

  • 現役エンジニアに質問できる
  • 体系的なカリキュラムで効率よく学べる
  • 同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる
  • ポートフォリオ作成までサポート
  • 正しいコーディング習慣が身につく
  • 挫折しにくい環境

特に中高生の場合、「わからない」が続くと一気にモチベーションが下がります。

質問できる環境があることは、継続する上で非常に重要です。

コードオブジーニアスで次のステップへScratchの次は何を学ぶ?中高生におすすめのプログラミング言語5選【2025年版】 - 画像1

Scratchを卒業して、本格的なプログラミングを学びたい中高生には、中高生専門のプログラミング教室「コードオブジーニアス」がおすすめです。

コードオブジーニアスの特徴

1. 中高生に特化したカリキュラム

小学生向けでもなく、社会人向けでもない、中高生に最適化された教材を使用しています。

  • Python
  • JavaScript
  • Unity & C#

など、実務で使われる本格的な言語を学べます。

2. 現役ITエンジニアによる個別サポート

わからないことがあれば、その場で現役エンジニアに質問できます。

  • エラーの原因を一緒に探してくれる
  • 正しいコーディング習慣を教えてくれる
  • 効率的な学習方法をアドバイス

3. 創造力・コミュニケーション力も育つ

プログラミングスキルだけでなく:

  • 自分でアイデアを形にする力
  • チームで協力する力
  • プレゼンテーション力

など、将来どんな道に進んでも役立つスキルが身につきます。

4. 自分のスタイルで学べる柔軟性

  • オンライン受講も可能
  • 部活や塾と両立しやすいスケジュール
  • 一人ひとりのペースに合わせた指導
コードオブジーニアスでは、無料の体験授業や資料請求も可能です。「自分に合うかどうか」を確認してから始められるので安心です。
Scratchの次は何を学ぶ?中高生におすすめのプログラミング言語5選【2025年版】 - 画像2Scratchの次は何を学ぶ?中高生におすすめのプログラミング言語5選【2025年版】 - 画像3

※出典:コードオブジーニアス公式サイト

よくある質問

Scratchで学んだことは本格的なプログラミングでも役に立ちますか?
はい、大いに役立ちます。Scratchで学んだ「順次処理・条件分岐・繰り返し」などのプログラミング概念は、すべての言語に共通です。見た目が変わるだけで、考え方は同じです。
複数の言語を同時に学んでもいいですか?
おすすめしません。最初は一つの言語に集中し、基礎をしっかり身につけてから次の言語に進む方が効率的です。基礎ができていれば、2つ目以降の言語習得はずっと速くなります。
どの言語が一番簡単ですか?
HTML & CSSが最も簡単で、次にPython、JavaScriptの順です。ただし「簡単=正解」ではありません。自分が「何を作りたいか」で選ぶことが重要です。
プログラミング教室に通わないと習得できませんか?
独学でも習得は可能ですが、挫折率が高いのも事実です。特に中高生の場合、質問できる環境があると継続しやすくなります。無料体験などを活用して、自分に合った方法を見つけることをおすすめします。
プログラミングは将来役に立ちますか?
2025年現在、IT人材は年々不足しており、プログラミングスキルを持つ人材の需要は非常に高い状態が続いています。エンジニアだけでなく、マーケティングやデータ分析など幅広い分野でプログラミングスキルが活かせます。

まとめ:Scratchの次は、目的に合わせて選ぼう

まとめ

Scratchで学んだプログラミングの基礎は、本格的なテキストコーディングでも大いに役立ちます。次のステップとして:

おすすめの言語5選

  1. Python - AI・データ分析・汎用性No.1
  2. JavaScript - Web制作・即座に結果が見える
  3. Unity & C# - 本格的なゲーム開発
  4. HTML & CSS - Webデザイン入門
  5. Swift - iPhoneアプリ開発

選び方のポイント

  • 「何を作りたいか」で選ぶ
  • 最初は一つの言語に集中
  • 小さなプロジェクトから始める
  • エラーを恐れず、試行錯誤を楽しむ

独学 vs 教室

  • 独学:費用は抑えられるが挫折しやすい
  • 教室:質問環境があり、継続しやすい

中高生専門のコードオブジーニアスScratchの次は何を学ぶ?中高生におすすめのプログラミング言語5選【2025年版】 - 画像4なら、現役エンジニアのサポートを受けながら、本格的なプログラミングスキルを身につけられます。

Scratchで培った「プログラミング的思考」は、あなたの大きな財産です。次のステップに進んで、さらに世界を広げていきましょう!

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画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • black flat screen computer monitor: Photo by Louis Tsai on Unsplash
  • man in black shirt using laptop computer and flat screen monitor: Photo by Van Tay Media on Unsplash
  • a close up of a computer screen with code on it: Photo by Patrick Martin on Unsplash

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この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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