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Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)とは?無料で使える画像生成AIを徹底解説【2025年最新】

Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)とは?無料で使える画像生成AIを徹底解説【2025年最新】

公開日
読了目安7

「AI画像生成を完全無料で、制限なく使いたい」——そんな方におすすめなのがStable Diffusion(ステーブルディフュージョン)です。

Stable Diffusionは、Stability AI社が開発したオープンソースの画像生成AIで、世界中で最も広く利用されています。MidjourneyやDALL-Eと違い、完全無料でカスタマイズも自由自在なのが最大の特徴です。

この記事では、Stable Diffusionの始め方から使い方、必要なPCスペック、おすすめのWeb UIまで初心者向けに徹底解説します。

AI画像生成のイメージ

Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)とは?

Stable Diffusionは、2022年にStability AI社がリリースしたオープンソースの画像生成AIモデルです。テキスト(プロンプト)を入力するだけで、高品質な画像を生成できます。

Stable Diffusionの特徴: - 完全無料でオープンソース - ローカルPCで動作可能(クラウド不要) - カスタマイズ自由(モデル追加、LoRA等) - 商用利用可能(年間収益100万ドル未満なら無料) - 世界最大のAI画像生成コミュニティ
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Stable Diffusionの歴史

時期バージョン特徴
2022年8月SD 1.4 / 1.5初リリース、爆発的普及
2023年7月SDXL 1.0高解像度対応、品質向上
2024年2月SD 3.0新アーキテクチャ
2024年10月SD 3.580億パラメータ、最新版

他のAI画像生成ツールとの比較

項目Stable DiffusionMidjourneyDALL-E 3
料金無料$10/月〜$20/月〜
オープンソース××
カスタマイズ◎ 自由△ 限定的△ 限定的
ローカル動作××
必要スキル中〜高
芸術性
写実性
Stable Diffusionは「自由度」を重視する人向け。 Midjourneyのような芸術性や、DALL-E 3のような簡単さはありませんが、カスタマイズ性と無料という点で他を圧倒しています。
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Stable Diffusionの利用方法

Stable Diffusionを使う方法は主に3つあります。

1. ローカル環境(自分のPC)

自分のPCにインストールして使う方法。完全無料・無制限で利用できます。

メリット:

  • 完全無料(電気代のみ)
  • 生成枚数・プロンプト制限なし
  • オフラインでも使用可能
  • 好きなモデル・LoRAを自由に追加

デメリット:

  • 高性能GPU搭載PCが必要
  • 環境構築に技術的知識が必要
  • 初期設定に時間がかかる

2. Google Colab(クラウド)

Googleの無料クラウド環境でStable Diffusionを動かす方法。

メリット:

  • 高性能PCがなくても使える
  • 環境構築が比較的簡単
  • 無料で始められる

デメリット:

  • 無料版には時間制限あり
  • セッション切断で再設定が必要
  • 大量生成には向かない

3. Webサービス

ブラウザから直接使えるサービスを利用する方法。

主なサービス:

  • Dream Studio(Stability AI公式)
  • Stable Diffusion Online
  • Mage.space
  • Leonardo AI

メリット:

  • 環境構築不要で即使える
  • PCスペック関係なし
  • 初心者に最適

デメリット:

  • 無料枠に制限あり
  • カスタマイズ性が低い
  • 一部サービスは有料

必要なPCスペック【ローカル環境】

項目最低スペック推奨スペック
OSWindows 10以上Windows 11
GPUNVIDIA RTX 3060(VRAM 6GB)RTX 4070以上(VRAM 12GB+)
RAM16GB32GB以上
ストレージSSD 50GB以上SSD 200GB以上
Python3.10.9推奨3.10.9

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GPUの選び方

おすすめGPU(2025年): - 予算重視:RTX 3060 12GB(約4万円〜) - バランス:RTX 4070 Super(約9万円〜) - 高性能:RTX 4090(約30万円〜)

AMD GPUでも動作しますが、NVIDIA(CUDA対応)の方が安定しています。

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ローカル環境の構築手順

推奨Web UI

Stable Diffusionを使いやすくするGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)として、以下のWeb UIが人気です。

Web UI特徴推奨VRAM
AUTOMATIC1111最も人気、機能豊富12GB以上
Forge低スペック対応、高速6GB以上
ComfyUIノードベース、上級者向け8GB以上

インストール手順(AUTOMATIC1111の場合)

ステップ1:Pythonのインストール

  1. Python公式サイトからPython 3.10.9をダウンロード
  2. インストール時に「Add Python to PATH」にチェック
  3. インストール完了

ステップ2:Gitのインストール

  1. Git公式サイトからGitをダウンロード
  2. デフォルト設定でインストール

ステップ3:AUTOMATIC1111のダウンロード

git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git

ステップ4:モデルのダウンロード

Hugging Faceから好きなモデルをダウンロードし、models/Stable-diffusion/フォルダに配置。

おすすめモデル:

  • Stable Diffusion 3.5 Medium:公式最新、バランス良好
  • Animagine XL:アニメイラスト向け
  • Realistic Vision:写実的な画像向け

ステップ5:起動

webui-user.batをダブルクリックして起動。ブラウザでhttp://127.0.0.1:7860/にアクセス。

初心者は「Forge」がおすすめ! AUTOMATIC1111より軽量で、VRAM 6GBでも動作します。インストール方法もほぼ同じです。
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基本的な使い方

txt2img(テキストから画像生成)

  1. Web UIの「txt2img」タブを選択
  2. プロンプト欄に生成したい画像の説明を入力
  3. ネガティブプロンプト欄に除外したい要素を入力
  4. 「Generate」をクリック

例:

プロンプト:
a beautiful Japanese woman in kimono, cherry blossoms, soft lighting, highly detailed, 8k

ネガティブプロンプト:
low quality, blurry, deformed, ugly, bad anatomy

img2img(画像から画像生成)

既存の画像をベースに、スタイルを変えたり修正したりできます。

Inpainting(部分修正)

画像の一部だけを選択して再生成。顔の修正や背景の変更に便利。


LoRA(追加学習モデル)の使い方

LoRA(Low-Rank Adaptation) は、特定のスタイルやキャラクターを学習した追加モデルです。

LoRAの入手先

LoRAの使い方

  1. ダウンロードしたLoRAファイル(.safetensors)をmodels/Lora/フォルダに配置
  2. プロンプトに<lora:ファイル名:強度>を追加

例:

a girl, <lora:anime_style:0.8>, masterpiece, best quality

Stable Diffusion 3.5の特徴

2024年10月にリリースされた最新版「SD 3.5」の特徴:

3つのモデルバリエーション

モデルパラメータ特徴
Large80億最高品質、プロ向け
Large Turbo80億(蒸留版)4ステップで高速生成
Medium26億一般PCで動作可能

主な改善点

  • 手・指の表現が大幅に向上
  • テキスト描画の精度向上
  • プロンプト理解力の向上
  • 色彩表現の強化

商用利用ライセンス

Stable Diffusion 3.5の商用利用: - 年間収益100万ドル未満:無料で商用利用OK - 年間収益100万ドル以上:Stability AIとの契約が必要 - 非営利・研究目的:完全無料
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よくある質問

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まとめ

まとめ

Stable Diffusionのポイント
  • オープンソースで完全無料の画像生成AI
  • ローカルPC、Google Colab、Webサービスで利用可能
  • カスタマイズ性が最も高い(モデル追加、LoRA等)
  • 推奨スペック:NVIDIA GPU(VRAM 12GB以上)、RAM 16GB
  • 最新版SD 3.5は80億パラメータで高品質
  • 年間収益100万ドル未満なら商用利用も無料

初心者は「Forge」Web UIかWebサービスから始めて、慣れたらローカル環境に挑戦するのがおすすめです。

summary:::


画像クレジット:

  • AI画像生成イメージ:Unsplash

よくある質問

QStable Diffusionは無料で使えますか?
A
はい、完全無料で利用できます。ローカル環境で動かす場合は電気代以外のコストはかかりません。ただし、GPUを搭載した高性能PCが必要です。
QStable Diffusionを動かすのに必要なPCスペックは?
A
NVIDIA製GPU(VRAM 12GB以上推奨)、RAM 16GB以上、SSD 50GB以上が目安です。VRAM 6GB以上でも動作しますが、生成速度が遅くなります。
QPCがなくてもStable Diffusionは使えますか?
A
Google ColabやDream Studio、Stable Diffusion Onlineなどのクラウドサービスを使えば、高性能PCがなくても利用可能です。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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