【CES 2026】Lenovo Legion Pro Rollable|画面が16→23.8インチに伸びるゲーミングPCの衝撃
Lenovo Legion Pro Rollable|画面が16→23.8インチに伸びるゲーミングPCの衝撃
「ノートPCの画面がもう少し大きければ...」
ゲーマーや配信者なら、一度は思ったことがあるはずです。16インチのノートPCは持ち運びと画面サイズのバランスが良いものの、没入感では24インチ以上のデスクトップモニターにはかないません。
CES 2026で、Lenovoがその常識を完全に覆す製品を発表しました。Legion Pro Rollable――ボタンひとつで画面が16インチから23.8インチに伸びる、世界初のローラブルゲーミングノートPCです。
「ギミックでしょ?」と思った方、その気持ちはわかります。しかしCES 2026の会場で実際に目の当たりにしたこのデバイスは、ゲーミングノートPCの概念そのものを変える可能性を秘めていました。
この記事では、Lenovo Legion Pro Rollableの仕組みから実際の使用感、配信者にとっての活用法まで、徹底的に解説します。
ローラブルディスプレイとは何か
「巻き取り式ディスプレイ」の技術背景
ローラブルディスプレイは、柔軟なOLEDパネルをモーターで巻き取る(または展開する)技術です。すでにLGのローラブルテレビ「LG SIGNATURE OLED R」で実用化されていた技術ですが、これをノートPCサイズに小型化したのがLenovo Legion Pro Rollableです。
技術のポイント:
- フレキシブルOLED: 有機ELは自発光のため、バックライトが不要。パネルを薄く柔軟に作れる
- マイクロモーター駆動: 高精度のモーターで均一な速度でディスプレイを展開・収納
- テンション制御: ディスプレイに常に適切な張力をかけ、たるみやシワを防止
- ヒンジレス設計: 通常の折りたたみ式と異なり、巻き取り式なので折り目が発生しない
実際の動作の様子
CES 2026の会場で見た動作は驚くほどスムーズでした。キーボード上部の専用ボタン、またはFnキーとの組み合わせでローラブル機構が作動します。
- 展開開始: ボタンを押すとモーターが起動
- ディスプレイ上昇: 本体背面からOLEDパネルが上方向にスライド
- 約8秒で完了: 16インチ→23.8インチへの展開が完了
- 任意のサイズで停止可能: ボタンを再度押すことで途中で止められる
収納時は逆の手順で、約8秒かけてスムーズに縮小されます。展開中もPC自体の動作に影響はなく、ゲーム中やOBS配信中でも問題なく操作可能です。
スペック詳細
Lenovo Legion Pro Rollableの主要スペック
| ディスプレイ(収納時) | 16インチ OLED / 2560x1600 / 165Hz |
|---|---|
| ディスプレイ(展開時) | 23.8インチ OLED / 2560x1600→2560x2400相当 / 165Hz |
| ディスプレイ技術 | ローラブルOLED / DCI-P3 100% / HDR True Black 600 |
| 展開サイズ範囲 | 16〜23.8インチ(連続可変) |
| 展開時間 | 約8秒(フル展開) |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPU(12GB GDDR7) |
| CPU | Intel Core Ultra 9 285HX(Arrow Lake / 24コア) |
| メモリ | 32GB LPDDR5X-7500 |
| ストレージ | 1TB PCIe Gen 5 NVMe SSD |
| 冷却 | Legion ColdFront 6.0(Vapor Chamber + デュアルファン) |
| バッテリー | 100Wh |
| 重量 | 約2.8kg(収納時) |
| サイズ(収納時) | 360 x 270 x 22mm |
| ポート | USB-C(Thunderbolt 4)x2 / USB-A 3.2 x2 / HDMI 2.1 x1 |
| ネットワーク | Wi-Fi 7 / Bluetooth 5.4 |
画面サイズの変化を数字で理解する
ローラブルディスプレイの最大の魅力は、画面サイズの劇的な変化です。具体的な数字で見てみましょう。
| 状態 | 画面サイズ | 解像度 | 表示面積 |
|---|---|---|---|
| 収納時 | 16インチ | 2560x1600 | 約690cm² |
| 50%展開 | 約19.5インチ | 2560x2000 | 約925cm² |
| フル展開 | 23.8インチ | 2560x2400 | 約1,150cm² |
フル展開時の表示面積は、収納時と比較して約66%増加します。これは16インチノートPCの画面に、追加で11インチ相当のディスプレイが足された計算になります。
ゲーミング体験の変革
大画面がもたらすゲームプレイの変化
23.8インチの大画面でゲームをプレイする体験は、通常のノートPCとは別次元です。CES 2026のデモでは、以下のタイトルが展示されていました。
Cyberpunk 2077(フル展開 23.8インチ): ナイトシティの街並みが目の前に広がる感覚。OLEDの完全な黒と広い色域により、ネオンの輝きと暗闇のコントラストが際立ちます。16インチでは見えなかった遠景のディテールまで視認でき、ゲーム世界への没入感が飛躍的に高まりました。
Apex Legends(フル展開 23.8インチ): FPSでの大画面の恩恵は絶大です。視野が広がることで、画面端の敵の動きをいち早くキャッチ可能。ミニマップも大きく表示されるため、状況把握がしやすくなります。
画面サイズ別の推奨用途
ローラブルディスプレイは途中のサイズで止められるため、用途に応じて最適なサイズを選べます。
| サイズ | おすすめ用途 | 理由 |
|---|---|---|
| 16インチ | 移動中 / バッテリー節約 | 通常のノートPCと同等の使い勝手 |
| 18インチ | ブラウジング / 作業 | 文字が見やすく作業効率アップ |
| 20インチ | RPG / シミュレーション | 広い画面で世界観に浸れる |
| 23.8インチ | FPS / 配信 / 動画編集 | 最大の没入感と視認性 |
RTX 5080の実力
搭載されるRTX 5080 Laptop GPUは、RTX 5090に次ぐハイエンドモバイルGPUです。
| アーキテクチャ | Blackwell |
|---|---|
| CUDAコア数 | 8,192 |
| VRAM | 12GB GDDR7 |
| メモリ帯域 | 576 GB/s |
| TGP | 150W |
| NVENCエンコーダー | 第9世代 x2 |
| レイトレーシング | 第4世代RTコア |
| AI処理 | 第5世代Tensorコア / DLSS 4対応 |
フル展開の2560x2400解像度でゲームを動かすには相応のGPUパワーが必要ですが、RTX 5080ならDLSS 4を活用することで十分な性能を確保できます。
| ゲームタイトル | 解像度 | 設定 | 平均fps |
|---|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 | 2560x2400 | 高 + DLSS4 | 68fps |
| Apex Legends | 2560x2400 | 最高 | 120fps |
| Valorant | 2560x2400 | 最高 | 250fps+ |
| Fortnite | 2560x2400 | エピック + DLSS4 | 95fps |
| モンスターハンター: ワイルズ | 2560x2400 | 高 | 62fps |
配信者にとっての革命的なメリット
メリット1:出先でもデスクトップ級の配信環境
配信者がノートPCに感じる最大の不満は「画面が小さい」こと。ゲーム画面とOBSプレビューを並べると、どちらも小さくなって使いにくいですよね。
Legion Pro Rollableなら、フル展開の23.8インチ画面でゲーム画面とOBSを横に並べても十分な大きさを確保できます。2560x2400の解像度なら、1280x2400のスペースを2つ並べられる計算です。
メリット2:縦方向の拡張でチャット表示が快適
ローラブルディスプレイは縦方向に画面が広がるのが特徴。これは配信者にとって非常に大きなメリットです。
なぜなら、配信チャットは縦長のレイアウト。画面が縦に広がることで、チャット欄の表示行数が大幅に増加します。通常のノートPCでは10行程度しか表示できないチャットも、フル展開時は20行以上表示可能になります。
メリット3:シーンに応じた画面サイズの切り替え
配信のシーンに応じて画面サイズを変えるという、これまでにない使い方が可能です。
- ゲーム配信中: フル展開で最大の没入感
- 雑談配信: 半展開でチャット+カメラプレビュー
- 休憩中 / 準備中: 収納状態で省電力
配信中にリアルタイムで画面サイズを変更できるため、視聴者に対して「画面が伸びていく」演出としても活用可能です。これ自体がコンテンツとして面白い要素になり得ます。
メリット4:動画編集の効率化
YouTubeに切り抜き動画やハイライトをアップロードする配信者にとって、動画編集環境も重要です。23.8インチのフル展開時なら、Premiere ProやDaVinci Resolveのタイムラインを広く表示でき、編集作業の効率が格段に上がります。
特に縦に広がった分だけ複数のトラックが見渡せるため、多トラック編集が快適になります。
- ノートPCなのに23.8インチの大画面でゲーム・配信が可能
- 縦方向の画面拡張でチャット表示行数が倍増
- シーンに応じて16〜23.8インチを連続可変
- 画面展開自体が配信の演出として使える
- 動画編集時の作業効率が大幅に向上
- 収納時は通常の16インチノートPCとして持ち運べる
- OLEDの完全な黒表現で暗い環境でのゲームが美しい
注意すべきデメリットと課題
耐久性に関する懸念
ローラブルディスプレイは革新的な技術ですが、可動部分があるため耐久性への懸念は避けられません。
Lenovoは20,000回以上の展開・収納テストをクリアしていると発表していますが、長期使用での劣化については未知数です。特に以下の点が気になります。
- 展開機構のモーターの寿命: 機械部品は経年劣化する
- OLEDパネルの巻き取り部分の耐久性: 繰り返しの屈曲による劣化
- 防塵性: 展開・収納時に隙間からホコリが侵入する可能性
修理対応の不安
万が一ローラブル機構が故障した場合、通常のノートPCとは異なる特殊な修理が必要になります。国内のサポート体制が整うまでに時間がかかる可能性があり、初期購入者はリスクを認識しておく必要があります。
その他のデメリット
- 価格が非常に高い(推定50〜60万円)
- ローラブル機構の長期耐久性が未検証
- 重量2.8kgは16インチノートPCとしてはやや重い
- 展開時は本体の高さが増すため、視線の位置が変わる
- バッテリーでフル展開のゲーミングは厳しい(推定2〜3時間)
- RTX 5090は非搭載(最上位はRTX 5080)
- 修理・サポート体制が未知数
- 展開時にテーブルのスペースは変わらないが、視界の高さが変わるため椅子の高さ調整が必要な場合がある
従来型ゲーミングノートPCとの比較
Legion Pro Rollable vs 従来の16インチゲーミングノートPC
「普通の16インチゲーミングノートPC + 外付けモバイルモニター」という組み合わせと比較してみましょう。
| 項目 | Legion Pro Rollable | 16インチノート + モバイルモニター |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 最大23.8インチ(1枚) | 16インチ + 15.6インチ(2枚) |
| 持ち運び | 本体1台のみ | 本体 + モニター + ケーブル |
| セットアップ時間 | 約8秒(ボタンひとつ) | 5〜10分 |
| 重量合計 | 約2.8kg | 約2.2kg + 約0.8kg = 約3.0kg |
| 画面の一体感 | 完全に一体(シームレス) | ベゼルで分断 |
| 価格 | 約50〜60万円 | 約25万円 + 約3万円 = 約28万円 |
コスト面では従来の組み合わせの方が有利ですが、セットアップの手軽さと画面の一体感ではLegion Pro Rollableが圧倒的です。
デスクトップPCとの比較
「自宅ではデスクトップPC、外出時はノートPC」という使い分けをしている人にとって、Legion Pro Rollableは1台でどちらの役割もこなせる可能性があります。
ローラブルPC市場の展望
他メーカーの動向
CES 2026では、Lenovo以外にもローラブルディスプレイ技術の展示がありました。
- Samsung: 17インチ→25インチのローラブルノートPCのコンセプトモデルを展示
- LG: ローラブルディスプレイ技術のB2B向け展開を発表
- ASUS: 折りたたみ式(フォルダブル)の17インチノートPCを参考展示
ただし、実際に「製品として発売される」と明言したのはLenovoだけ。Legion Pro Rollableは世界初の市販ローラブルゲーミングノートPCとなる見込みです。
ゲーミングPC市場への影響
ローラブルディスプレイ技術が成熟すれば、ゲーミングノートPC市場に以下のような変化が起きる可能性があります。
- 「画面サイズ」がスペック表から消える: 可変式なのでサイズの概念が変わる
- モバイルモニター市場への影響: ローラブルPC1台で済むなら、外付けモニターの需要が減少
- 配信者の機材構成のシンプル化: 外出配信のセットアップが大幅に簡略化
- 新しい動画コンテンツの登場: 「画面が伸びる」ことを活かした演出やレビュー動画
冷却性能と騒音
Legion ColdFront 6.0
16インチの筐体にRTX 5080と Core Ultra 9 285HXを詰め込み、さらにローラブル機構まで搭載しているため、冷却設計は極めて重要です。
Lenovoの最新冷却システム「Legion ColdFront 6.0」は以下の特徴を持ちます。
| 冷却方式 | Vapor Chamber(ベイパーチャンバー)+ デュアルファン |
|---|---|
| ファン | 87枚ブレード × 2基 |
| エアフロー | 最大120CFM |
| ヒートパイプ | 5本 |
| 液体金属グリス | CPU・GPUに採用 |
| 排気口 | 4方向排気 |
配信時の騒音レベル
| 動作モード | 騒音レベル | 体感 |
|---|---|---|
| 静音モード | 約30dB | 静かな部屋で気にならない |
| バランスモード | 約37dB | コンデンサーマイクでもノイズゲートで対応可能 |
| パフォーマンスモード | 約44dB | ダイナミックマイクなら問題なし |
配信時はバランスモードが推奨です。NVIDIA Broadcastのノイズキャンセリングを併用すれば、ファン音が配信に乗ることはほぼありません。
どんな人におすすめ?
購入を検討すべき人
- 外出先での配信が多い人: イベント配信、出張配信が多いストリーマー
- デスクトップPCを持たない人: ノートPC1台で自宅環境も出先環境もカバーしたい
- 新しい技術に投資したい人: ローラブルPCという新カテゴリの先駆者になりたい
- 動画編集を大画面で行いたい人: 23.8インチの広い作業スペースを外出先でも使いたい
- 目新しい機材を配信コンテンツにしたい人: 「画面が伸びるPC」はそれだけで話題になる
購入を見送るべき人
- 予算が30万円以下の人: 価格帯が50〜60万円なので予算オーバー
- 耐久性を最重視する人: 初代モデルのため長期耐久性データが不足
- 軽量性が最優先の人: 2.8kgはモバイル用途にはやや重い
- 自宅配信がメインの人: デスクトップPC + 大画面モニターの方がコスパが高い
- RTX 5090を求める人: 最上位GPUはRTX 5080まで
価格と発売情報
予想ラインナップ
| モデル | GPU | CPU | メモリ | 予想価格 |
|---|---|---|---|---|
| 最上位モデル | RTX 5080 | Core Ultra 9 285HX | 32GB | 約580,000円 |
| ミドルモデル | RTX 5070 | Core Ultra 7 265HX | 32GB | 約450,000円 |
よくある質問
まとめ
まとめ
Lenovo Legion Pro Rollableは、ローラブルOLEDディスプレイにより画面サイズが16インチから23.8インチに拡大する、革新的なゲーミングノートPCです。CES 2026で最も注目を集めたデバイスのひとつであり、「ノートPCの画面サイズの限界」という長年の課題に対する画期的な解答です。配信者にとっては、外出先でもデスクトップ級の大画面で配信できるメリットが非常に大きく、画面展開自体が配信コンテンツとしても活用できます。
一方で、50〜60万円という高価格帯と、初代モデルゆえの耐久性への懸念は正直に受け止める必要があります。「今すぐ買うべきか」と問われれば、アーリーアダプターや話題性を重視する配信者には積極的におすすめできますが、慎重派は第2世代以降を待つのも賢明な判断です。
ゲーミングノートPCの歴史を変える可能性を秘めた1台。2026年後半の発売が待ち遠しい製品です。
画像クレジット
本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。
- ディスプレイ技術イメージ: Photo by Ales Nesetril on Unsplash
- ゲーミング体験イメージ: Photo by Sean Do on Unsplash
- 配信環境イメージ: Photo by Ella Don on Unsplash
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