【2026年2月】DRAM高騰でゲーム機が値上げ?任天堂・ソニー決算から読み解く配信者への影響
DRAM高騰でゲーム機が値上げ?任天堂・ソニー決算から読み解く配信者への影響
「次のゲーム機、いくらになるんだろう...」
ゲーム配信者やこれからゲーム実況を始めようと考えている人にとって、ゲーム機の価格は無視できない問題です。そして今、その価格に大きな影響を与えかねない事態が進行しています。
DRAM(メモリ)価格の高騰です。
2026年2月に発表された任天堂とソニーの決算説明会では、このDRAM価格についての言及があり、ゲーム業界に波紋を広げています。
この記事では、DRAM高騰の背景と両社の見解、そしてゲーム配信者・実況者が今から備えておくべきことを詳しく解説します。
なぜDRAMが高騰しているのか
DRAMとは何か?ゲーム機における役割
まず、DRAMについて簡単に説明します。
DRAM(Dynamic Random Access Memory) は、コンピューターやゲーム機の「作業机」のようなものです。ゲームをプレイするとき、必要なデータを一時的に保存し、高速に読み書きする役割を担っています。
ゲーム機におけるDRAMの用途は以下の通りです:
| 用途 | 具体例 |
|---|---|
| ゲームデータの一時保存 | マップ、キャラクター、テクスチャの読み込み |
| グラフィックス処理 | 4K映像やレイトレーシングの計算 |
| マルチタスク処理 | 配信ソフトとゲームの同時実行 |
PS5には16GBのGDDR6メモリ、Nintendo Switchには4GBのLPDDR4メモリが搭載されています。次世代機ではさらに大容量のメモリが必要とされており、DRAMの価格動向がコストに直結するのです。
2025年後半からの価格急騰
DRAM価格は2024年から上昇傾向にありましたが、2025年後半から急激に高騰しています。
その主な要因は以下の3つです:
1. AI需要の爆発的増加
ChatGPTやClaudeなどの生成AIが普及し、AIサーバー向けの高性能メモリ需要が急増しました。データセンターでは大量のDRAMを消費するため、供給が追いつかなくなっています。
2. スマートフォン市場の回復
コロナ禍で落ち込んでいたスマートフォン市場が回復し、モバイル向けDRAMの需要も増加しました。
3. 生産能力の制約
DRAMを製造できる企業は世界でサムスン、SKハイニックス、マイクロンの3社のみ。設備投資には年単位の時間がかかるため、急な需要増に対応できていません。
任天堂の見解:「慎重に見守っている」
決算説明会での発言内容
2026年2月に行われた任天堂の決算説明会で、古川俊太郎社長はDRAM価格についての質問に対し、以下のように回答しました。
「部材コストの動向については注視している。ただし、お客様への価格転嫁については、あらゆる選択肢を検討しながら慎重に判断していく」
この発言からは、以下のことが読み取れます:
- コスト上昇を認識している - 任天堂もDRAM高騰の影響を受けている
- 即座の値上げは考えていない - 「慎重に」という表現から、安易な価格転嫁はしない姿勢
- 複数の対策を検討中 - 「あらゆる選択肢」には、コスト削減やスペック調整も含まれる可能性
Switch後継機への影響
任天堂が2025年に発表したSwitch後継機については、すでに価格に対する懸念が出ています。
噂されているスペックから推測すると:
- メモリ容量: 8GB〜12GB(現行Switchの2〜3倍)
- メモリタイプ: LPDDR5(より高価)
- 影響額: 数千円〜1万円程度のコスト増の可能性
- 円安とDRAM高騰のダブルパンチ
- 現行Switchより1〜2万円高くなる可能性
- 家族向け市場では価格感度が高い
ただし、任天堂はこれまでもコストを抑えた製品設計を得意としてきました。最新スペックよりも「遊びやすさ」を優先する姿勢は今回も維持される可能性が高いでしょう。
ソニーの見解:「影響は限定的」
プレイステーション事業の現状
ソニーグループの決算説明会では、ゲーム&ネットワークサービス部門についての質疑応答でDRAMへの言及がありました。
CFO(最高財務責任者)の発言要旨は以下の通りです:
「メモリ価格の上昇は認識しているが、当社は長期契約による調達を進めており、短期的な影響は限定的。ただし、中長期的には価格動向を注視していく」
この発言のポイントは:
- 長期契約でリスク軽減 - 大企業ならではの調達力
- 短期的には価格維持 - 2026年中のPS5値上げは考えにくい
- 中長期的には不透明 - PS5 Pro Slimや次世代機には影響の可能性
PS5の価格推移と今後の予測
PS5の価格推移を振り返ると:
| 時期 | 出来事 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 2020年11月 | 発売 | 49,980円(ディスク版) |
| 2022年8月 | 値上げ | 60,478円 |
| 2023年11月 | 新型発売 | 66,980円 |
| 2024年11月 | PS5 Pro発売 | 119,980円 |
この推移を見ると、PS5はすでに大幅な値上げを経験しています。さらなる値上げは消費者離れを招くリスクがあるため、ソニーは慎重になっている様子です。
- 大量調達による価格交渉力
- PlayStation Plusによる継続収益
- ゲームソフト販売での利益確保
ハードウェアの利益率を下げてでも普及を優先する戦略は、長期的にはソフトやサービスで回収できるため、過度な値上げは避けられる可能性があります。
PC市場への影響:ゲーミングPCも値上げ傾向
グラフィックボードとメモリの価格上昇
ゲーム機だけでなく、PC市場もDRAM高騰の影響を受けています。
特に影響が大きいのは以下のパーツです:
1. グラフィックボード
- GDDR6/GDDR6Xメモリを大量に搭載
- RTX 5090は24GB、RTX 5080は16GBのVRAM
- メモリコストだけで数万円に
2. デスクトップ用DDR5メモリ
- 32GB(16GB×2)で2万円前後
- 2024年比で約20%上昇
3. SSD
- NAND型フラッシュメモリも値上がり傾向
- 1TB NVMe SSDが1万円台後半に
配信者向けPCの価格予測
ゲーム配信に必要なスペックのPCは、2026年後半にはさらに高くなる可能性があります。
| CPU | Core i7/Ryzen 7クラス |
|---|---|
| GPU | RTX 4070以上 |
| メモリ | 32GB以上 |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
| 2025年相場 | 25〜30万円 |
| 2026年後半予測 | 28〜35万円 |
ゲーム配信者・実況者への影響
影響①:新規参入のハードルが上がる
これからゲーム配信を始めようとしている人にとって、機材コストの上昇は大きな障壁になります。
現在の配信機材コスト(目安)
| 機材 | 価格帯 | 影響度 |
|---|---|---|
| ゲーム機(PS5) | 6〜12万円 | 高 |
| ゲーミングPC | 25〜40万円 | 高 |
| キャプチャーボード | 2〜4万円 | 中 |
| マイク・オーディオ | 1〜5万円 | 低 |
| カメラ・照明 | 1〜3万円 | 低 |
ゲーム機やPCの価格上昇は、総コストの大部分を占めるため、影響は無視できません。
影響②:既存配信者の買い替えコスト増加
すでに配信活動をしている人も、機材の買い替え時期にはコスト増を覚悟する必要があります。
特に以下のタイミングで影響を受ける可能性があります:
-
Switch後継機の発売時
- 2025〜2026年に発売予定
- 新作ゲームの配信には必須
-
PS5の次世代機
- 2027〜2028年と予想
- さらにメモリ需要が増加
-
PCのアップグレード
- グラボとメモリの同時交換が必要に
- 10万円以上のコスト増も
影響③:コンテンツ競争の激化
初期投資が高くなると、参入者が減少し、既存の配信者にとっては競争が緩和されるように思えます。
しかし実際には逆の効果も生まれます:
- 投資できる資金力のある配信者が有利に
- 高画質・高性能な配信環境による差別化
- 機材スペックでの「格差」が生まれやすくなる
配信者が今すべき3つの対策
対策①:購入タイミングを見極める
DRAM価格の動向を踏まえると、2026年前半は比較的「買い時」かもしれません。
理由は以下の通りです:
- 現行機種の在庫がある - PS5やSwitchは今なら購入可能
- 年末商戦前の価格 - 需要期前は比較的安定
- 後継機発表前 - 新機種発表後は価格変動の可能性
ただし、Switch後継機については「発売を待つ」という選択肢も有効です。現行Switchで配信を始め、後継機は様子を見てから購入する戦略です。
対策②:中古市場・セール情報をチェック
新品にこだわらなければ、コストを抑える方法はあります。
おすすめの購入先
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 中古ショップ | 保証付きで安心 | 在庫に限りあり |
| フリマアプリ | 最安値の可能性 | トラブルリスク |
| Amazonセール | ポイント還元 | 時期が限定的 |
| ヤマダ電機等 | 交渉可能 | 店舗による |
対策③:必要なスペックを見極める
「最高スペック」を追い求めると、コストは際限なく膨らみます。配信に本当に必要なスペックを見極めましょう。
配信スタイル別・推奨スペック
| 配信スタイル | 推奨機材 | 予算目安 |
|---|---|---|
| スマホゲーム配信 | スマホ+キャプチャーボード | 5万円〜 |
| Switch配信 | Switch+キャプチャーボード | 8万円〜 |
| PS5配信 | PS5+配信機能 | 10万円〜 |
| PCゲーム配信 | ゲーミングPC | 25万円〜 |
| 高画質4K配信 | 高スペックPC+4Kモニター | 40万円〜 |
最初からハイスペックを目指す必要はありません。まずは手持ちの機材で始めて、視聴者が増えてから投資するのが賢明です。
今後の展望:2026年後半〜2027年の予測
DRAM価格の見通し
業界アナリストの予測によると、DRAM価格は以下のように推移すると見られています:
- 2026年上半期: 高止まり継続
- 2026年下半期: やや落ち着く可能性
- 2027年以降: AI需要次第で不透明
ただし、これらはあくまで予測であり、地政学的リスクや新たなAI技術の登場によって大きく変動する可能性があります。
ゲーム機の価格戦略
任天堂とソニー、それぞれの戦略を予測すると:
任天堂(Switch後継機)
- コスト増を吸収し、39,800〜49,800円を目指す可能性
- スペックを抑えて価格競争力を維持
- 携帯モードとの両立を優先
ソニー(PS5シリーズ)
- PS5は現状維持、PS5 Proは据え置きか微増
- 次世代機(PS6?)は8万円以上の可能性
- PlayStation Plusでの収益確保を強化
まとめ
- DRAM高騰はゲーム機価格に影響を与える可能性がある
- 任天堂は慎重、ソニーは長期契約でリスク軽減
- 配信者は「今のうちに買う」か「様子を見る」かの判断が必要
- 最初から高スペックを目指さず、段階的な投資がおすすめ
よくある質問
まとめ
DRAM価格の高騰は、ゲーム業界全体に影響を与える可能性のある重要なトピックです。
ポイントを整理すると:
- DRAM高騰の原因 - AI需要の急増と供給制約
- 任天堂の姿勢 - 慎重に対応、即座の値上げは考えにくい
- ソニーの姿勢 - 長期契約でリスク軽減、短期的影響は限定的
- 配信者への影響 - 機材コスト増、新規参入ハードル上昇
- 対策 - 購入タイミングの見極め、必要スペックの見直し
ゲーム配信者・実況者にとっては、今後1〜2年の機材購入判断が重要になってきます。
焦って最新機種を追いかけるのではなく、自分の配信スタイルに合った機材を見極め、計画的に投資していくことが大切です。
まずは今持っている機材で配信を始めて、視聴者を増やすことに集中する。機材への投資は、その後でも遅くありません。
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