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【2026年2月】YouTubeおすすめシステム障害の全貌|クリエイターがアルゴリズム停止に備える5つの対策

公開日
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YouTubeおすすめシステム障害の全貌|クリエイターがアルゴリズム停止に備える5つの対策

「動画を投稿したのに、再生数がいつもの10分の1しかない——」

2026年2月18日、YouTubeの「おすすめシステム」に大規模な不具合が発生しました。ホーム画面に動画が表示されない、ショートタブが正常に機能しないなど、多くのユーザーとクリエイターが影響を受けました。YouTube側はおすすめシステムの問題と認め、同日中に復旧しています。

この記事では、今回の障害の原因と影響を整理したうえで、「おすすめシステムが止まっても再生数を守る」ための具体的な5つの対策を解説します。アルゴリズムに依存しすぎないチャンネル運営の考え方は、今後のクリエイター活動に直結する知識です。


YouTubeおすすめシステム障害で何が起きたのか

障害の概要

2026年2月18日、YouTubeのホーム画面とショートタブで大規模な不具合が発生しました。具体的に報告された症状は以下のとおりです。

  • ホーム画面に動画が表示されない:アクセスしても空白、もしくは極端に少ない動画しか表示されない
  • ショートタブが機能しない:スワイプしても新しいショート動画が読み込まれない
  • おすすめ動画が偏る:通常とは異なるジャンルの動画が推薦される、もしくは同じ動画が繰り返し表示される
  • 検索は正常に動作:検索機能やチャンネルページからの直接アクセスには問題なし

YouTubeは公式にこの不具合を認め、原因が「おすすめシステム」にあることを発表しました。復旧は同日中に完了しています。

なぜ「おすすめシステム」が止まると大問題なのか

YouTubeにおいて、おすすめシステムは単なる便利機能ではありません。プラットフォーム全体のトラフィックの70%以上がおすすめ経由で発生しているとされています。

クリエイターにとって、おすすめシステムが停止するということは、以下を意味します。

  • 新規視聴者への露出がほぼゼロになる
  • ホームフィードからの流入が消える
  • ショート動画のリーチが大幅に低下する
  • 投稿タイミングが障害期間と重なった動画は、初動データが異常値になる
障害の影響まとめ - おすすめシステムはYouTubeトラフィックの70%以上を担う - 停止すると新規視聴者への露出がほぼゼロに - 障害中に投稿した動画は初動データが歪む可能性がある

おすすめシステムの仕組みとクリエイターへの影響

YouTubeのおすすめシステムはどう動いているのか

YouTubeのおすすめ(レコメンデーション)システムは、大きく3つの段階で動画を選定しています。

  1. 候補生成(Candidate Generation):数百万本の動画から数百本の候補を高速に抽出
  2. ランキング(Ranking):候補動画をユーザーごとの興味・行動履歴に基づいてスコアリング
  3. フィルタリング(Filtering):ポリシー違反やスパムの除外、多様性の確保

今回の障害では、このパイプラインのいずれかの段階で異常が発生し、正常な推薦ができなくなったと考えられます。

クリエイターへの具体的なダメージ

おすすめシステムの障害がクリエイターに与える影響は、チャンネル規模によって異なります。

チャンネル規模影響度理由
大規模(10万人以上)中〜大おすすめ経由の流入比率が高いが、検索やブックマークでの直接アクセスも一定数ある
中規模(1万〜10万人)おすすめへの依存度が最も高い層。検索流入やSNS経由が少ない場合、ほぼ全滅する
小規模(1,000人以下)そもそもおすすめに載る頻度が低いため、相対的な影響は限定的

特に影響が大きいのは登録者1万〜10万人のチャンネルです。この規模のクリエイターは、おすすめアルゴリズムからの流入に大きく依存しつつも、検索SEOやSNSからの誘導が弱いケースが多く、おすすめが止まると直撃を受けます。

補足: 障害中に投稿した動画については、YouTube側がアルゴリズム評価をリセットしてくれる可能性があります。過去の障害事例では、復旧後に再評価が走ったケースも報告されています。ただし公式に保証されたものではないため、後述する対策を取ることが重要です。

対策1:検索流入を確保するSEOの基盤を作る

おすすめシステムが停止しても、YouTubeの検索機能は正常に動作します。今回の障害でも検索は影響を受けませんでした。これは、検索流入を持つクリエイターが障害に対して耐性を持つことを意味しています。

YouTube SEOの基本3要素

  1. タイトル最適化

    • メインキーワードをタイトルの先頭に配置する
    • 「【2026年版】」のような時期情報を含める
    • 具体的な数字やベネフィットを入れる(例:「再生数3倍」「5つの方法」)
  2. 説明文の充実

    • 最初の2行にキーワードと動画の要約を入れる(検索結果に表示される部分)
    • タイムスタンプを付けてチャプター分割する
    • 関連動画や再生リストへのリンクを含める
  3. タグとハッシュタグの活用

    • メインキーワード+関連キーワードを15〜20個設定する
    • ハッシュタグは3つまで(タイトル下に表示される)
    • 競合が使っているタグを調査して取り入れる

実践ステップ

  1. YouTube Studio のアナリティクスで「検索」タブを確認する:現在どのキーワードで流入があるか把握する
  2. トラフィックソースを分析する:おすすめ vs 検索 vs 外部の比率を確認し、検索が10%未満なら改善が必要
  3. 過去の人気動画のタイトル・説明文を見直す:検索キーワードを強化して「常に検索される資産」に変える
検索流入の目標値 - チャンネル全体のトラフィックのうち、検索経由を20%以上にすることが目安 - 検索流入は障害に左右されない「安定収入」のようなもの - エバーグリーンコンテンツ(時期に左右されない動画)を増やすことが鍵

対策2:SNSを使ったマルチプラットフォーム配信を始める

おすすめシステムが止まった際、YouTube外からの流入経路を持っているクリエイターは影響を最小限に抑えられます。

プラットフォーム別の活用戦略

X(Twitter)

  • 動画投稿と同時に告知ポストを投稿する
  • 動画のハイライトクリップ(15〜30秒)を直接アップして誘導する
  • 投稿頻度:動画1本につき告知1回+クリップ1〜2回
  • フォロワーとの日常的なコミュニケーションでエンゲージメントを維持する

Instagram

  • リール(60秒以内)でショート動画を同時配信する
  • ストーリーズで動画の裏側やメイキングを共有する
  • プロフィールリンクをYouTubeチャンネルに設定する

TikTok

  • YouTube ショートと同じコンテンツをクロスポストする
  • TikTokは発見されやすいアルゴリズムを持つため、新規ファン獲得に有効
  • ただし動画にYouTubeのウォーターマークが入っていると推奨されにくいので注意

Threads / Bluesky

  • テキストベースで動画の要点を共有する
  • コミュニティ形成が進んでいる段階なので、早期参入のメリットがある

クロスポストの効率化

すべてのSNSに個別にコンテンツを作るのは大変です。効率化のポイントは以下の3つ。

  1. 動画からクリップを切り出す仕組みを作る:編集時に「SNS用クリップ」を意識して15〜30秒の見せ場を作っておく
  2. テンプレートを用意する:告知文のテンプレートを作り、タイトルとURLを差し替えるだけで投稿できるようにする
  3. 投稿スケジュールを決める:動画公開の30分前にSNS告知→公開直後にリンク付き投稿→翌日にクリップ投稿
補足: クロスポストは手段であって目的ではありません。各プラットフォームのネイティブユーザーに価値を提供することが前提です。YouTubeリンクを貼るだけの投稿は、どのプラットフォームでもリーチが下がる傾向にあります。

対策3:メーリングリスト・コミュニティで直接つながる視聴者を増やす

アルゴリズムもSNSも、プラットフォーム側の変更で一夜にしてリーチが変わるリスクがあります。最も確実な「障害保険」は、視聴者と直接つながるチャネルを持つことです。

メーリングリスト(ニュースレター)

メールアドレスは、プラットフォームに依存しない唯一の連絡手段です。

始め方

  1. 無料のメール配信サービスに登録する(Substack、Beehiivなど)
  2. YouTube動画の説明文やエンドカードで登録を促す
  3. 週1回程度、動画の裏話や限定情報を配信する

登録率を上げるコツ

  • 「登録してください」だけでは弱い。登録者だけが得られるメリットを明示する
  • 例:「撮影で使っている機材リストをPDFでプレゼント」「次回の動画テーマの投票権」
  • 動画内で直接言及する(口頭で伝えると登録率が大幅に上がる)

YouTubeコミュニティ投稿

YouTubeのコミュニティタブは、おすすめシステムとは別のアルゴリズムで配信されます。

  • 登録者のフィードに直接表示される
  • テキスト、画像、アンケートなど多彩な形式が使える
  • 動画投稿の間隔が空くときのエンゲージメント維持に有効
  • 障害時にも「コミュニティ」タブは正常に機能する可能性が高い

Discord / LINEオープンチャット

コアなファンとのコミュニティを持つクリエイターは、障害時にもファンに直接告知できます。

  • 新動画のお知らせを即座に届けられる
  • ファン同士の交流がチャンネルへのロイヤルティを高める
  • 「おすすめに出なくても見に来てくれる」コアファンの育成につながる
  • アルゴリズム変更・障害に左右されない安定した告知手段
  • コアファンのエンゲージメントが向上し、動画の初動再生数が安定する
  • メールやコミュニティ経由の視聴は「能動的な視聴」のため、視聴維持率が高い傾向
  • メーリングリストの構築には時間がかかる(最初の100人を集めるのが最も難しい)
  • コミュニティ運営にはモデレーションのコストが発生する
  • すべてを一度に始めると疲弊するため、1つずつ段階的に導入すること

対策4:障害時の投稿判断と復旧後のリカバリー戦略

おすすめシステムの障害が発生した場合、投稿のタイミングと復旧後の動き方が重要です。判断を誤ると、数日〜数週間にわたって再生数に影響が出る可能性があります。

障害発生時の投稿判断フローチャート

ステップ1:障害の規模を確認する

  • Downdetector(ダウンディテクター)やX(Twitter)で「YouTube 不具合」を検索する
  • YouTube公式アカウント(@TeamYouTube)の発表を確認する
  • 自分のYouTube Studioのリアルタイムデータが通常と比べて極端に低いか確認する

ステップ2:投稿するか判断する

  • 障害が軽微(一部地域のみ・短時間で復旧見込み):通常どおり投稿してOK
  • 障害が大規模(全世界規模・復旧時間不明):投稿を数時間〜半日延期する
  • すでに投稿済み:慌てて非公開にしない。復旧後にアルゴリズムが再評価する可能性がある

ステップ3:視聴者に状況を伝える

  • コミュニティ投稿やSNSで「YouTube側の不具合で動画が表示されにくくなっています」と告知する
  • 動画のURLを直接共有して、検索やリンク経由での視聴を促す

復旧後のリカバリーアクション

  1. 障害中に投稿した動画のパフォーマンスを48時間モニタリングする

    • 復旧後に再生数が回復傾向にあればそのまま様子を見る
    • 48時間経っても通常の50%以下の場合は、サムネイルやタイトルを変更して再プッシュする
  2. 「再アップロード」は最終手段

    • 同じ動画を削除して再投稿するのは、既についたコメントや評価を失うリスクがある
    • タイトル・サムネイル変更→コミュニティ投稿で告知→SNSで再シェアの順で試す
  3. YouTube Studioのアナリティクスに注目する

    • 障害期間中のデータは異常値として扱い、長期トレンドの判断には含めない
    • 復旧後1週間のデータを通常時と比較して、正常化を確認する
障害時の鉄則 - 慌てて動画を削除・非公開にしない - SNSやコミュニティで視聴者に状況を共有する - 復旧後48時間はモニタリングに徹する - パフォーマンスが戻らなければサムネイル・タイトル変更で再プッシュ

対策5:「アルゴリズム依存度」を定期的にチェックする

今回の障害を機に、自分のチャンネルがどの程度アルゴリズムに依存しているかを数値で把握することが重要です。

アルゴリズム依存度チェックリスト

YouTube Studioの「アナリティクス」→「リーチ」タブを開いて、以下の数値を確認してください。

トラフィックソース理想的な比率危険な比率
ブラウジング機能(おすすめ)40〜50%70%以上
YouTube検索20〜30%5%以下
外部(SNS・Webサイト等)10〜20%5%以下
チャンネルページ5〜10%1%以下
その他(通知、再生リスト等)10〜15%

「ブラウジング機能」が70%を超えている場合、アルゴリズム障害の影響を最も受けやすい状態です。検索流入と外部流入を強化する施策を優先的に進めてください。

月次チェックの習慣化

毎月1日に以下を確認する習慣をつけてください。

  1. トラフィックソース比率:前月と比較して検索・外部が増えているか
  2. 登録者からの視聴比率:登録者のうち何%が動画を見ているか(YouTube Studioの「視聴者」タブで確認)
  3. 外部流入元の内訳:どのSNSからの流入が多いか、伸ばせるチャネルはどこか
  4. コミュニティ投稿のエンゲージメント:いいね・コメント数が減っていないか

目標設定の例

現状: ブラウジング75% / 検索8% / 外部5% / その他12%
↓
3ヶ月後の目標: ブラウジング55% / 検索20% / 外部15% / その他10%

この目標を達成するための具体的なアクション:

  • 週2本のうち1本を検索キーワードを意識した「ハウツー系」にする
  • 動画公開ごとにX(Twitter)とInstagramでクリップを投稿する
  • 月2回、コミュニティ投稿でアンケートを実施する
  • 障害が起きる前にリスクを把握できる
  • トラフィックソースの偏りに早く気づける
  • 対策の効果を数値で確認できるため、改善サイクルが回る
  • 数字に振り回されすぎない。おすすめ経由が多いこと自体は悪くない
  • 大切なのは「おすすめ以外のチャネルもゼロではない」状態を作ること

今日からアルゴリズム障害に備える3ステップ

今日から始める3ステップ

  1. すぐにできること(5分):YouTube Studioを開いて、トラフィックソース比率を確認する。「ブラウジング機能」の割合をメモする
  2. 今週中にやること(1時間):過去の人気動画3本のタイトルと説明文を検索キーワードを意識して見直す
  3. 継続すること(月1回):毎月1日にトラフィックソース比率をチェックし、前月と比較する。SNSでの動画告知を習慣化する

まとめ

この記事のポイント

  • 2026年2月18日のYouTubeおすすめシステム障害は、おすすめ経由のトラフィックが完全に止まる深刻な不具合だった
  • おすすめシステムはYouTubeトラフィックの70%以上を担っており、停止するとクリエイターの再生数に直撃する
  • 対策は「検索SEOの強化」「SNSマルチプラットフォーム」「直接チャネルの構築」「障害時の投稿判断」「依存度の定期チェック」の5つ

今日からできること: YouTube Studioでトラフィックソース比率を確認し、ブラウジング機能が70%を超えていたら、まず過去動画のタイトル・説明文の検索最適化から始めてください。


よくある質問

YouTubeのおすすめシステムが障害中に投稿した動画は削除すべき?
削除は不要です。復旧後にアルゴリズムが再評価する可能性があるため、48時間はそのまま様子を見てください。パフォーマンスが戻らない場合はサムネイルやタイトルの変更で対応できます。
おすすめシステムの障害はどれくらいの頻度で起きる?
大規模な障害は年に数回程度です。ただし軽微な不具合や一部地域限定の問題は頻繁に発生しています。日頃からアルゴリズム以外の流入経路を持っておくことが最善の備えです。
検索流入を増やすには具体的に何から始めればいい?
まずYouTube Studioのアナリティクスで現在の検索キーワードを確認し、再生数の多い動画のタイトルにメインキーワードを追加してください。新規動画では「〇〇 やり方」「〇〇 おすすめ」など検索されやすいタイトル構成を意識します。
チャンネル登録者が少なくてもメーリングリストは始めるべき?
登録者数に関係なく始めることをおすすめします。最初は動画の説明文にリンクを貼るだけでOKです。コアファン10人のメーリングリストでも、障害時に直接動画URLを届けられる価値は大きいです。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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