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配信中のBGM著作権完全ガイド2026年版|JASRAC・NexToneの最新ルールと安全なBGMの選び方

配信中のBGM著作権完全ガイド2026年版|JASRAC・NexToneの最新ルールと安全なBGMの選び方

公開日
読了目安18

「配信中に好きな曲をBGMとして流したいけど、著作権が怖い...」

ゲーム配信やトーク配信でBGMを流したいと思ったことがある配信者は多いでしょう。適切なBGMは配信の雰囲気を大きく向上させ、視聴者の滞在時間を伸ばす効果もあります。しかし、著作権を正しく理解せずに音楽を使うと、動画の削除やアカウント停止、最悪の場合は損害賠償請求を受けるリスクがあります。

2026年に入り、JASRACとNexToneの配信プラットフォームとの包括契約が更新され、いくつかの重要なルール変更がありました。また、TwitchでのDMCA取り締まりはますます厳格化しており、知らなかったでは済まされない状況です。

本記事では、2026年2月時点の最新情報にもとづいて、配信でのBGM利用に関する著作権ルールを完全に解説します。安全に使えるフリーBGMサイトの紹介から、万が一ペナルティを受けた場合の対処法まで、配信者が知っておくべきすべてをカバーしています。

この記事でわかること - JASRAC・NexToneの最新の包括契約と配信での適用範囲 - YouTube・Twitch・ニコニコ動画それぞれのBGMルール - 「演奏権」と「原盤権」の違いと配信への影響 - 安全に使えるフリーBGMサイトおすすめ10選 - DMCAとContent IDの仕組みと対策 - 配信者が取るべきBGM管理のベストプラクティス

著作権の基本|配信者が知るべき3つの権利

音楽と著作権

配信でBGMを使う際に関係する著作権は、大きく分けて3つあります。まずはこの基本を押さえましょう。

1. 著作権(作曲家・作詞家の権利)

楽曲を作った作曲家・作詞家が持つ権利です。メロディや歌詞そのものに対する権利であり、日本ではJASRAC(日本音楽著作権協会)やNexTone(ネクストーン)が著作権管理団体として、著作権者に代わって管理・許諾を行っています。

配信プラットフォーム(YouTube、Twitch、ニコニコ動画など)がJASRACやNexToneと包括契約を締結していれば、そのプラットフォーム上での楽曲の「演奏」や「歌唱」は基本的に許諾されています。

2. 著作隣接権(原盤権・レコード製作者の権利)

CDや配信用の音源(マスター音源)を制作したレコード会社やプロデューサーが持つ権利です。これを「原盤権」と呼びます。

ここが最も注意すべきポイントです。JASRACやNexToneの包括契約は「著作権」のみをカバーしており、「原盤権」は含まれていません。つまり、Spotifyで再生した音楽やCDの音源をそのまま配信で流すことは、原盤権の侵害になる可能性があります。

3. 実演家の権利(アーティストの権利)

楽曲を歌ったり演奏したりしたアーティスト(実演家)が持つ権利です。これも原盤権と同様に、JASRACやNexToneの管理範囲外です。

簡単にまとめると以下のようになります。
  • 自分で演奏・歌唱する場合:著作権のみが関係 → JASRACやNexToneの包括契約でカバーされる可能性が高い
  • CDやサブスクの音源をそのまま流す場合:著作権+原盤権+実演家の権利が関係 → 包括契約だけではカバーされない
  • フリーBGM素材を使う場合:作者が利用を許諾している → 利用規約に従えばOK

JASRAC・NexToneの2026年最新ルール

JASRACのルール

2026年のJASRACおよびNexToneの包括契約について、配信者に関係する最新ルールを解説します。

JASRACの包括契約(2026年版)

JASRACは、以下の配信プラットフォームと包括契約を締結しています(2026年2月時点)。

包括契約済みプラットフォーム:

  • YouTube / YouTube Music
  • Twitch
  • ニコニコ動画 / ニコニコ生放送
  • TikTok / TikTok LIVE
  • Instagram / Instagram Live
  • ツイキャス
  • SHOWROOM
  • ミルダム
  • OPENREC.tv
  • 17LIVE
JASRAC包括契約の適用範囲
演奏・歌唱許諾されている(自分で演奏・歌唱するケース)
弾き語り配信許諾されている
カバー動画許諾されている(アレンジの範囲に注意)
原曲音源の利用許諾されていない(原盤権は別途必要)
カラオケ音源の利用カラオケ会社の許諾が別途必要
楽譜・歌詞の表示許諾されている
MV(ミュージックビデオ)の転載許諾されていない(映像の著作権は別)

NexToneの包括契約(2026年版)

NexToneもJASRACと同様に主要プラットフォームと包括契約を締結しています。NexToneが管理する楽曲はJASRAC管理曲とは異なるため、使いたい楽曲がどちらの管理団体に所属しているかを確認する必要があります。

楽曲の管理団体を調べる方法:

2026年の重要な変更点

2026年に入って、以下の重要な変更がありました。

1. ショート動画でのBGM利用ルールの明確化

TikTokやYouTube Shortsでの楽曲利用について、JASRACが新たなガイドラインを発表しました。60秒以内のショート動画でJASRAC管理楽曲を使用する場合の取り扱いが明確化され、ショート動画プラットフォームが提供する公式ライブラリからの楽曲使用は、著作権・原盤権ともにクリアとされました。

2. AI生成音楽の著作権に関する見解

AI(Suno、Udioなど)で生成した音楽の著作権について、文化庁が新たな見解を示しました。AIが生成した楽曲は原則として著作物に該当しない(著作権が発生しない)とされていますが、人間が創作的な指示を与えた場合は著作物と認められる余地があるとされています。配信でAI生成BGMを使う場合、AIサービスの利用規約を確認することが重要です。

3. 同時配信(マルチプラットフォーム配信)でのルール

YouTubeとTwitchに同時配信する場合、両プラットフォームがJASRACと包括契約を締結している必要があります。2026年時点では主要プラットフォームのほとんどが対応済みですが、海外のマイナーなプラットフォームに同時配信する場合は注意が必要です。


プラットフォーム別|BGM利用のルールと注意点

配信プラットフォーム

主要な配信プラットフォームごとに、BGM利用のルールと注意点を整理します。

YouTube / YouTube Live

許諾されているもの:

  • JASRAC・NexTone管理楽曲の演奏・歌唱
  • YouTube オーディオライブラリの楽曲使用
  • クリエイターが許諾したフリーBGMの使用

注意点:

  • Content IDシステムが自動的に楽曲を検知し、原盤権者がクレームを申し立てる場合がある
  • Content IDに検知されると、動画の収益化が停止されるか、広告収入が権利者に分配される
  • 異議申し立ては可能だが、対応に時間がかかる
YouTubeのContent IDは非常に高精度で、BGMとして小さな音量で流している楽曲でも検知されます。アーカイブ(VOD)にも適用されるため、ライブ配信中は問題なくても、後からアーカイブに対してクレームが来るケースもあります。

Twitch

許諾されているもの:

  • JASRAC管理楽曲の演奏・歌唱(日本のTwitch利用の場合)
  • Twitch Soundtrack(現在は提供終了)に代わるTwitch公認のBGMツール
  • ロイヤリティフリーBGMの使用

注意点:

  • DMCAの取り締まりが非常に厳しい
  • VOD(アーカイブ)のスキャンが定期的に行われ、権利侵害が検知されるとVODの該当部分がミュートされる
  • 3回のDMCA違反でアカウント永久停止のリスクがある
  • クリップに含まれる音楽もDMCAの対象

Twitch DMCA対策の具体策:

  1. VODの即時削除設定を有効にする(不要なアーカイブを残さない)
  2. OBSの「トラック分け」機能で、BGMを配信には流すがVODには記録されないよう設定する
  3. ロイヤリティフリーBGMのみを使用する

ニコニコ動画 / ニコニコ生放送

許諾されているもの:

  • JASRAC・NexTone管理楽曲の演奏・歌唱
  • ニコニコ動画に投稿された「歌ってみた」「演奏してみた」動画の楽曲
  • ニコニ・コモンズに登録されたフリー素材

特徴: ニコニコ動画は、歌ってみた文化の発祥地として、音楽利用に対して比較的寛容な文化があります。ただし、法的な取り扱いは他のプラットフォームと同様であり、原盤権の侵害は問題になります。

TikTok / TikTok LIVE

許諾されているもの:

  • TikTokの公式ライブラリからの楽曲使用(著作権・原盤権ともにクリア)
  • JASRAC管理楽曲の演奏・歌唱

注意点:

  • TikTok LIVEでは、公式ライブラリ以外の楽曲使用は原盤権の問題が生じる
  • 商用アカウントの場合、使用できる楽曲がさらに制限される

安全に使えるフリーBGMサイトおすすめ10選

フリーBGMサイト

著作権トラブルを確実に回避するため、配信者におすすめのフリーBGMサイトを厳選して紹介します。

国内フリーBGMサイト

1. DOVA-SYNDROME 日本最大級のフリーBGMサイト。登録楽曲数は15,000曲以上で、ジャンルもバラエティ豊かです。商用利用可能、クレジット表記は推奨(必須ではない)。配信での利用も明示的に許可されています。

2. 甘茶の音楽工房 落ち着いた雰囲気の楽曲が多く、トーク配信や作業配信のBGMに最適。すべての楽曲が無料で商用利用可能。更新頻度も高く、新しい楽曲が定期的に追加されます。

3. 魔王魂 ゲーム配信に合う激しめの楽曲からバラードまで幅広いジャンルをカバー。YouTubeの有名ゲーム実況者も多数利用しています。商用利用可能、クレジット表記必須。

4. MusMus 高品質なBGMが特徴で、プロのクリエイターが制作しています。利用規約はシンプルで、配信での利用も問題ありません。クレジット表記が必須です。

5. ポケットサウンド 効果音に強いサイトですが、BGMも充実しています。配信のSE(サウンドエフェクト)と合わせて利用すると便利。商用利用可能です。

海外フリーBGMサイト

6. Epidemic Sound(有料プラン推奨) 月額制の音楽ライブラリサービスで、40,000曲以上のハイクオリティなBGMが利用可能。YouTubeやTwitchでのContent ID/DMCAクレームを完全に回避できる点が最大のメリットです。個人クリエイター向けプランは月額$15程度。

7. Pretzel Rocks Twitch配信者向けに特化したBGMサービス。無料プランでも配信利用可能な楽曲が豊富にあります。OBS連携プラグインもあり、配信画面にBGM情報を自動表示できます。

8. StreamBeats by Harris Heller 人気ストリーマー向けに無料で提供されているBGMコレクション。すべての楽曲が配信・YouTube・TikTokでの利用を明示的に許可しています。ジャンルごとにプレイリストが整理されており、使いやすいです。

9. Pixabay Music 写真素材で有名なPixabayが提供する音楽素材。完全無料で商用利用可能、クレジット表記も不要です。品質はまちまちですが、楽曲数が多いため探せば良い曲が見つかります。

10. YouTube オーディオライブラリ YouTube Studio内からアクセスできる無料の音楽・効果音ライブラリ。YouTubeでの利用に関してContent IDクレームが来ないことが保証されています。ただし、Twitchなど他プラットフォームでの利用は各楽曲の個別ライセンスを確認する必要があります。

  • フリーBGMサイトを利用すれば著作権トラブルを確実に回避できる
  • 国内サイトは日本の配信文化に合った楽曲が揃っている
  • 海外サービス(Epidemic Sound等)はDMCAクレーム対策に最も効果的
  • StreamBeatsのように配信者向けに無料提供されているBGMも増えている
  • 多くのサイトで商用利用が可能で、収益化配信でも安心
  • 有名なJ-POPやアニソンをBGMとして流すことはできない
  • フリーBGMは他の配信者と被りやすい
  • 海外サービスは月額料金が必要なものもある
  • サイトごとに利用規約が異なり、確認が手間
  • 楽曲のクオリティにばらつきがある

OBSでBGMを安全に管理する設定方法

OBSの設定

OBS Studioの設定を工夫することで、BGMに関するリスクを最小限に抑えられます。

音声トラックの分離設定

OBSには音声を複数のトラックに分けて録音する機能があります。これを活用して、BGMをVOD(アーカイブ)に含めないようにすることが可能です。

設定手順:

  1. OBSの「設定」→「出力」→「録画」タブを開く

  2. 「音声トラック」で複数のトラックにチェックを入れる

  3. 「音声」タブで各トラックの割り当てを設定

    • トラック1:マイク音声+ゲーム音声(配信+VOD用)
    • トラック2:マイク音声+ゲーム音声+BGM(配信のみ用)
  4. BGMのソース(メディアソースやブラウザソース)の「プロパティ」で、出力先をトラック2のみに設定

Twitch向けのVODトラック設定:

Twitchでは「VODトラック」機能が利用可能です。

  1. OBSの「設定」→「出力」→「配信」タブ
  2. 「Twitchの VOD トラック」にチェック
  3. VODトラックとして「トラック1」(BGMなし)を指定

これにより、ライブ配信中はBGM付きで視聴者に届き、VODにはBGMなしの音声のみが記録されます。DMCAリスクを大幅に軽減できる設定です。

BGM音量のバランス調整

BGMはあくまで「背景音楽」です。メインのゲーム音声やマイク音声よりも控えめに設定しましょう。

推奨音量バランス
マイク音声-6dB〜0dB(メイン)
ゲーム音声-12dB〜-6dB
BGM-24dB〜-18dB(ゲーム音声の半分程度)
効果音(SE)-18dB〜-12dB
BGMの音量が大きすぎると、ゲーム音声やトークが聞き取りにくくなるだけでなく、Content IDやDMCAによる楽曲検知の精度も上がります。音量を控えめにすることは、視聴体験の向上とリスク軽減の両面で効果的です。

DMCAとContent ID|仕組みと対策を徹底解説

配信者を悩ませる「DMCA」と「Content ID」について、仕組みと具体的な対策を詳しく解説します。

DMCAとは

DMCA(Digital Millennium Copyright Act)はアメリカのデジタル著作権法です。Twitchはアメリカの企業であるため、DMCAが適用されます。権利者がTwitchに対して「この配信/VODで私の楽曲が無断使用されている」と通知を送ると、Twitchはその内容を削除する義務があります。

DMCAの処分段階:

  1. 1回目:警告とVODの該当部分の削除/ミュート
  2. 2回目:一時的な機能制限
  3. 3回目:アカウントの永久停止

Content IDとは

Content IDはYouTubeの独自のシステムで、アップロードされた動画の音声を自動的にスキャンし、登録されている楽曲のデータベースと照合します。一致が見つかると、権利者は以下のアクションを選択できます。

  • 動画のブロック(再生不可にする)
  • 動画の収益化を自分に振り向ける
  • 視聴統計のトラッキングのみ

具体的な対策

対策1:フリーBGMのみを使用する

最もシンプルかつ確実な対策です。前述のフリーBGMサイトから楽曲を選び、利用規約に従って使用すれば、DMCAやContent IDの問題は発生しません。

対策2:使用楽曲のホワイトリストを作成する

自分が配信で使う楽曲のリストを作成し、それぞれの著作権状況を事前に確認しておきます。新しい楽曲を追加する際は、必ず事前チェックしてからリストに加えましょう。

対策3:VODの管理を徹底する

DMCAはVOD(アーカイブ)に対して適用されるケースが多いです。不要なVODは定期的に削除し、BGMが含まれるVODは公開期間を限定するなどの対策が有効です。

対策4:OBSのVODトラック分離を設定する

前節で解説したOBSの音声トラック分離設定を使い、VODにはBGMが含まれないようにしましょう。

対策5:有料のライセンスサービスを利用する

Epidemic SoundやArtlist(月額$17程度)は、DMCA/Content IDクレームを保証するサービスです。有料ですが、万が一クレームが来た場合もサービス側が対応してくれるため、安心感が段違いです。


AI生成音楽を配信BGMに使う場合の注意点

AI音楽生成

2025年以降、SunoやUdioといったAI音楽生成サービスが急速に普及し、配信BGMとして利用する方が増えています。しかし、AI生成音楽の著作権は法的にまだグレーゾーンが多い領域です。

現時点での法的見解(2026年2月時点)

文化庁の見解によると、AIが自律的に生成した音楽は「著作物」に該当しないとされています。つまり、AI生成音楽には著作権が発生しない可能性が高いです。

しかし、以下の点に注意が必要です。

1. AIサービスの利用規約

Suno、Udioなどのサービスごとに、生成した楽曲の商用利用に関するルールが異なります。無料プランでは商用利用不可とされているケースが多いため、収益化配信で使う場合は有料プランへの加入が必要です。

2. 既存楽曲の学習データ問題

AIが既存の楽曲を学習データとして使用している場合、生成された楽曲が既存曲と類似するリスクがあります。Content IDに検知される可能性もゼロではありません。

3. 今後の法改正リスク

AI生成コンテンツの著作権に関する法整備は世界的に進行中です。現在はOKでも、将来的にルールが変わる可能性があることを認識しておきましょう。

AI生成BGMを使う場合のベストプラクティス: 1. 有料プランのAIサービスを利用する(商用利用ライセンスを確保) 2. 生成した楽曲をShazamやAcrCloudでチェックし、既存曲との類似がないか確認する 3. 念のため、使用したAIサービスと生成パラメータを記録しておく 4. 法改正の動向を定期的にチェックする

配信者のためのBGM管理ベストプラクティス

長期的に安全に配信を続けるための、BGM管理のベストプラクティスを紹介します。

1. BGMライブラリを整理する

配信で使用するBGMをフォルダに整理し、各楽曲の以下の情報を記録しておきましょう。

  • 楽曲名
  • 作曲者名
  • 入手元(サイト名・URL)
  • ライセンス条件(クレジット表記の要否、商用利用の可否)
  • ダウンロード日

スプレッドシートやNotionで管理すると便利です。

2. クレジット表記のテンプレートを作る

クレジット表記が必要なBGMを使う場合、配信の概要欄に記載するテンプレートを用意しておきましょう。

テンプレート例:

[BGMクレジット]
♪ DOVA-SYNDROME - 楽曲名 (作曲者名)
♪ StreamBeats by Harris Heller
♪ 甘茶の音楽工房 - 楽曲名

3. 定期的にライセンスを再確認する

フリーBGMサイトの利用規約は変更されることがあります。半年に一度は利用しているサイトの規約を再確認し、変更がないかチェックしましょう。

4. BGMのバックアップを取る

フリーBGMサイトが閉鎖される可能性もあります。使用中の楽曲はローカルにバックアップし、利用規約のスクリーンショットも保存しておくと安心です。

5. 配信スタイルに合ったBGM選びのコツ

ゲーム配信: ゲーム自体にBGMがある場合は追加BGMは不要です。待機画面やコメント読みの時間にフリーBGMを使うのが一般的。

雑談配信: Lo-Fi HipHopやチルアウト系のBGMが人気。音量は控えめに。

作業配信: アンビエント系やカフェミュージック風のBGMが、長時間聴いても疲れにくい。

ASMRやリラックス配信: BGMなし、もしくは自然音系のアンビエントが適しています。


著作権トラブルが発生した場合の対処法

万が一、著作権に関するトラブルが発生した場合の対処法を解説します。

YouTubeでContent IDクレームを受けた場合

  1. クレームの内容を確認する:YouTube Studioの「著作権」タブで、どの楽曲がどの部分で検知されたか確認
  2. 正当な利用であれば異議申し立てを行う:フリーBGMを使用しており、利用規約に違反していない場合は異議申し立てが可能
  3. 該当部分をカットする:YouTube Studioのエディターで、問題の音声部分をミュートまたはカットできる
  4. 別のBGMに差し替える:YouTube Studioの音声差し替え機能で、問題のBGMを代替楽曲に変更

TwitchでDMCA通知を受けた場合

  1. 通知の内容を確認する:メールで届くDMCA通知の詳細を確認
  2. 該当するVODを削除する:問題のVODを速やかに削除
  3. 異議申し立て(Counter-notification):正当な利用であると確信がある場合は、反論通知を提出できる。ただし、虚偽の反論は法的責任を問われるため注意
  4. 今後の対策を講じる:再発防止のため、BGMの選択とOBSの設定を見直す
著作権トラブルを予防するために - 使用するBGMは必ず事前に著作権状況を確認する - 「フリーBGM」と書かれていても、利用規約を必ず読む - OBSのVODトラック分離設定を有効にする - 不要なVODは定期的に削除する - 迷ったら使わないのが最も安全

よくある質問

ゲーム内のBGMは配信で流しても問題ありませんか?
ゲーム配信ガイドラインで配信が許可されているゲームであれば、ゲーム内のBGMも含めて配信が許諾されています。ただし、一部のゲームでは「特定の楽曲が含まれるシーンは配信禁止」としているケースもあります(例:GTA Vのラジオ局など)。配信前にゲームの配信ガイドラインを確認しましょう。
SpotifyやApple Musicの音楽を配信BGMとして流すのは違法ですか?
はい、原則として違法です。SpotifyやApple Musicの利用規約では、配信での公開使用(パブリックパフォーマンス)を禁止しています。また、原盤権の問題もあるため、DMCAやContent IDの対象になります。Spotifyの「DJ機能」なども配信での利用は認められていません。
友人が作曲したオリジナル曲をBGMに使いたいのですが、口頭の許可だけで大丈夫ですか?
法的には口頭の許可でも有効ですが、トラブル防止のため書面(メールやDMでのやり取りでOK)で許可を得ておくことを強くおすすめします。許可の内容として、使用範囲(配信・アーカイブ・クリップ)、期間、クレジット表記の要否を明確にしておきましょう。

まとめ

まとめ

2026年の配信BGM著作権ルールは、JASRACとNexToneの包括契約により「演奏・歌唱」は広く許諾されていますが、「原盤権」は依然として大きなハードルです。CDやサブスクの音源をそのまま配信で流すことは避け、フリーBGMサイトやライセンスサービスを活用しましょう。

特にTwitchではDMCAの取り締まりが厳格化しており、VOD管理とOBSのトラック分離設定は必須です。AI生成音楽は新たな選択肢として注目されていますが、法的なグレーゾーンが残っているため、サービスの利用規約を必ず確認してください。

「知らなかった」では済まされないのが著作権です。この記事で紹介したルールとベストプラクティスを実践して、安全で楽しい配信活動を続けてください。


画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • 音楽と著作権: Photo by Marius Masalar on Unsplash
  • JASRACのルール: Photo by Scott Graham on Unsplash
  • 配信プラットフォーム: Photo by Alexander Shatov on Unsplash
  • フリーBGMサイト: Photo by Marcela Laskoski on Unsplash
  • OBSの設定: Photo by Kelly Sikkema on Unsplash
  • AI音楽生成: Photo by Steve Johnson on Unsplash

よくある質問

QYouTubeで配信中にJ-POPを流しても大丈夫ですか?
A
YouTubeはJASRACおよびNexToneと包括契約を締結しているため、楽曲の「演奏」や「歌唱」は許諾されています。ただし、CDやサブスク音源をそのまま流す「原盤の利用」は原盤権者(レコード会社)の許諾が必要です。つまり、自分で演奏・歌唱するのはOKですが、Spotifyの音源をBGMとして流すのは著作権侵害になる可能性があります。
QTwitchでのBGM利用はどうなっていますか?
A
TwitchもJASRACと包括契約を結んでいますが、YouTubeと同様に原盤権の問題があります。Twitchでは特にVOD(アーカイブ)に対するDMCA(デジタルミレニアム著作権法)の取り締まりが厳しく、違反を繰り返すとアカウント停止になるリスクがあります。安全に配信するためには、ロイヤリティフリーのBGMを使うことを強くおすすめします。
QフリーBGMサイトの音楽なら自由に使えますか?
A
フリーBGMサイトごとに利用規約が異なるため注意が必要です。多くのサイトでは「クレジット表記必須」「商用利用は別途許諾が必要」などの条件があります。利用する前に必ず各サイトの利用規約を確認し、条件に従って使用してください。
Q配信で使った音楽が原因でペナルティを受けた場合、どうすればいいですか?
A
YouTubeの場合はContent IDによる自動検知で収益化が停止されるケースが多く、異議申し立てが可能です。Twitchの場合はDMCA通知に基づくVODのミュートや削除が行われます。いずれの場合も、問題の箇所を特定して該当部分を削除するか、権利者に直接連絡して許諾を得る必要があります。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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