【2026年確定申告】配信者・YouTuberの完全チェックリスト|3月16日締切・税制改正対応
「確定申告、そろそろやらないと...」
「2026年は何か変わったことあるの?」
「e-Taxって使わなきゃダメ?」
配信者・YouTuber・VTuberとして活動していると、避けて通れないのが確定申告です。
2026年(令和7年)は基礎控除の引き上げ、e-Tax推進の強化、インボイス制度の経過措置など、配信者に関わる税制の変更点が複数あります。
この記事では、2025年分の所得に対する確定申告(申告期限:2026年3月16日)について、配信者が知っておくべきすべてをチェックリスト形式でまとめました。
2026年確定申告の基本情報
| 対象期間 | 2025年1月1日〜12月31日の所得 |
|---|---|
| 申告期間 | 2026年2月16日(月)〜3月16日(月) |
| 還付申告 | 2026年1月1日から提出可能 |
| 納税期限 | 所得税:3月16日 / 消費税:3月31日 |
| 振替納税 | 所得税:4月下旬 / 消費税:4月下旬 |
確定申告が必要な配信者の条件
配信者の確定申告が必要かどうかは、就業形態と所得額によって異なります。
会社員として勤務しながら副業で配信している場合:
- 副業所得(配信収入−経費)が年間20万円を超える場合 → 確定申告が必要
- 副業所得が20万円以下でも → 住民税の申告は必要(市区町村役場で申告)
- 2箇所以上から給与を受けている場合 → 確定申告が必要
専業配信者(フリーランス)の場合:
- 年間所得が48万円(基礎控除額)を超える場合 → 確定申告が必要
- 消費税の課税事業者(前々年の課税売上が1,000万円超)→ 消費税の申告も必要
- インボイス登録事業者 → 消費税の申告が必要
学生・主婦(夫)で配信している場合:
- 年間所得が48万円を超える場合 → 確定申告が必要
- 扶養に入っている場合、所得48万円を超えると扶養から外れる可能性あり
2026年の税制改正ポイント|配信者に影響するのは?
2026年は配信者にとって重要な税制改正がいくつかあります。国税庁の公表資料や令和7年度税制改正大綱に基づいてまとめました。
1. 基礎控除の引き上げ
- 基礎控除が引き上げられる方向で議論が進んでいる
- 実現すれば、配信者の手取りが増加
- 特に年収200万〜400万円帯の配信者にメリットが大きい
2025年末の税制改正議論で、基礎控除(現行48万円)の引き上げが検討されています。仮に基礎控除が引き上げられた場合、配信者にとっては非課税枠が拡大し、節税効果が期待できます。
2. 青色申告特別控除とe-Tax
青色申告特別控除65万円の適用を受けるためには、以下のいずれかが必要です:
- e-Tax(電子申告)で確定申告書を提出する
- 電子帳簿保存に対応する
紙で提出した場合、控除額は55万円に減額されます。10万円の差は大きいので、e-Taxでの申告を強くおすすめします。
| e-Tax + 複式簿記 | 65万円控除 |
|---|---|
| 紙提出 + 複式簿記 | 55万円控除 |
| 簡易簿記 | 10万円控除 |
| 白色申告 | 控除なし |
3. インボイス制度の経過措置(2026年時点)
2023年10月に始まったインボイス制度には、段階的な経過措置が設けられています。
| 2023年10月〜2026年9月 | 免税事業者からの仕入れの80%を控除可能 |
|---|---|
| 2026年10月〜2029年9月 | 免税事業者からの仕入れの50%を控除可能 |
| 2029年10月〜 | 経過措置終了(控除不可) |
配信者への影響:
- 企業案件(スポンサー) を受けている配信者は、取引先企業がインボイスを求める可能性がある
- 免税事業者のままでいると、取引先が仕入税額控除を受けにくくなり、取引条件に影響する可能性
- 課税売上1,000万円以下でも、インボイス登録を検討する価値がある
4. 2割特例(小規模事業者の負担軽減措置)
インボイス制度を機に免税事業者から課税事業者になった方には、2割特例が適用できます(2026年9月30日を含む課税期間まで)。
- 納付税額 = 売上にかかる消費税 × 20%
- 本則課税や簡易課税よりも有利になるケースが多い
- 事前届出不要、確定申告時に選択可能
例えば、年間売上が500万円(税込550万円)の配信者の場合:
- 消費税額50万円 × 20% = 10万円が納付額
- 本則課税だと経費の消費税額次第でもっと高くなる可能性
配信者が経費にできるもの完全リスト
配信活動に関連する支出は、適切に経費として計上することで節税できます。以下は配信者が経費にできる主な項目です。
配信機材・設備(消耗品費 or 減価償却費)
| 10万円未満 | 消耗品費として全額経費 |
|---|---|
| 10万円以上20万円未満 | 一括償却資産(3年均等償却) |
| 20万円以上30万円未満 | 少額減価償却(青色申告者のみ全額経費可) |
| 30万円以上 | 通常の減価償却(耐用年数に応じて) |
具体的な経費項目:
| 項目 | 勘定科目 | 具体例 |
|---|---|---|
| PC・ゲーミングPC | 減価償却費/消耗品費 | デスクトップPC、ノートPC |
| カメラ・Webカメラ | 減価償却費/消耗品費 | 一眼カメラ、Webカメラ |
| マイク・オーディオ | 消耗品費 | コンデンサーマイク、オーディオインターフェース |
| 照明 | 消耗品費 | リングライト、LEDパネル |
| モニター | 減価償却費/消耗品費 | ゲーミングモニター、サブモニター |
| ゲームソフト | 消耗品費/取材費 | 配信で使用するゲーム |
| ゲーム機 | 消耗品費/減価償却費 | PS5、Switch、Xbox |
| キャプチャーボード | 消耗品費 | Elgato、AVerMedia |
| Stream Deck | 消耗品費 | 配信操作デバイス |
| グリーンスクリーン | 消耗品費 | 背景用スクリーン |
| デスク・チェア | 消耗品費/減価償却費 | ゲーミングチェア、配信デスク |
| 防音設備 | 消耗品費/減価償却費 | 防音パネル、吸音材 |
ソフトウェア・サブスクリプション(通信費 or 支払手数料)
| 項目 | 勘定科目 | 具体例 |
|---|---|---|
| 配信ソフト | 通信費 | OBS(無料)、Streamlabs |
| 動画編集ソフト | 支払手数料 | Adobe Premiere Pro、Final Cut Pro |
| VTuberソフト | 支払手数料 | VTube Studio、nizima LIVE |
| 画像編集ソフト | 支払手数料 | Photoshop、Canva Pro |
| BGM・効果音 | 支払手数料 | Artlist、Epidemic Sound |
| クラウドストレージ | 通信費 | Google Drive、Dropbox |
| チャンネルメンバーシップ | 取材費 | 他の配信者のメンバーシップ(取材目的) |
| AIツール | 支払手数料 | ChatGPT Plus、Midjourney |
通信費・家賃(家事按分が必要)
| 項目 | 按分の目安 | 根拠の例 |
|---|---|---|
| インターネット回線 | 50〜80% | 配信時間 ÷ 総使用時間 |
| 電気代 | 30〜50% | 配信部屋の面積 ÷ 総面積 |
| 家賃 | 20〜40% | 配信部屋の面積 ÷ 総面積 |
| スマートフォン通信費 | 30〜60% | SNS投稿・連絡の事業割合 |
その他の経費
| 項目 | 勘定科目 | 具体例 |
|---|---|---|
| 衣装・コスプレ | 衣装費 | 配信用衣装(日常使用不可のもの) |
| 書籍・教材 | 新聞図書費 | 配信技術の書籍、ゲーム攻略本 |
| 交通費 | 旅費交通費 | イベント参加、コラボ配信の交通費 |
| 飲食代 | 接待交際費 | コラボ配信者との打ち合わせ |
| 会議費 | 会議費 | コワーキングスペース利用料 |
| 外注費 | 外注工賃 | サムネイル作成依頼、動画編集依頼 |
| VTuberモデル制作 | 外注工賃/減価償却費 | Live2D・3Dモデル制作費用 |
| イベント参加費 | 研修費 | TwitchCon等のイベント参加 |
| 国民健康保険料 | 社会保険料控除 | 所得控除として全額控除 |
| 国民年金 | 社会保険料控除 | 所得控除として全額控除 |
| 小規模企業共済 | 小規模企業共済等掛金控除 | 全額所得控除(月7万円まで) |
| iDeCo | 小規模企業共済等掛金控除 | 全額所得控除 |
- 日常的に着用する衣服
- プライベートの食事代
- 交通違反の罰金
- 所得税・住民税の支払い
- 事業に関係のないゲームソフト
確定申告の手順(e-Tax編)
2026年の確定申告はe-Taxでの提出がおすすめです。65万円の青色申告特別控除を受けるために必須であり、自宅から24時間いつでも申告できます。
事前準備チェックリスト
収入の集計方法
配信者の収入源は複数にわたることが多いです。以下を漏れなく集計しましょう。
YouTube収益:
- YouTube Studio → 「収益」→ 「お支払い」で月別の入金額を確認
- Google AdSense の支払い履歴も確認
- メンバーシップ収入、Super Chat、Super Thanks も含む
Twitch収益:
- Twitch ダッシュボード → 「収益」で確認
- サブスクリプション、Bits、広告収入を合算
その他のプラットフォーム収益:
- TikTok Creator Fund
- ツイキャス、ニコニコ動画等の投げ銭
- Fanbox、Patreon等のファンサポート
- メンバーシップ・サブスク収入
企業案件(スポンサー)収入:
- 案件ごとの契約書・請求書を確認
- 源泉徴収されている場合は源泉徴収額も記録
アフィリエイト収入:
- Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイト等の年間レポート
- もしもアフィリエイト等のASPの年間収益
物販収入:
- グッズ販売、BOOTH等のプラットフォーム収益
- 売上原価(仕入れ価格)も記録
e-Taxでの申告手順
ステップ1: 国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセス
国税庁の公式サイトから「確定申告書等作成コーナー」にアクセスします。
ステップ2: マイナンバーカードでログイン
- スマートフォンの場合:マイナポータルアプリでQRコードを読み取り
- PCの場合:ICカードリーダーにマイナンバーカードをかざす
ステップ3: 収入・経費の入力
- 事業所得(配信収入)→ 青色申告決算書を作成
- 給与所得(会社員の場合)→ 源泉徴収票の内容を入力
- 雑所得(副業で少額の場合)→ 収入金額と経費を入力
ステップ4: 所得控除の入力
- 社会保険料控除(国民健康保険、国民年金)
- 生命保険料控除
- 医療費控除(年間10万円超の医療費がある場合)
- 小規模企業共済等掛金控除(iDeCo含む)
ステップ5: 申告書の送信
内容を確認して電子署名を行い、e-Taxで送信します。
配信者のための節税テクニック7選
1. 青色申告を活用する
最大65万円の控除が受けられる青色申告は、配信者にとって最も効果的な節税方法です。
- 最大65万円の特別控除(e-Tax+複式簿記)
- 赤字を3年間繰り越せる
- 家族への給与を経費にできる(専従者給与)
- 30万円未満の資産を一括で経費にできる
2. 小規模企業共済に加入する
月額1,000円〜70,000円まで積み立てでき、全額が所得控除になります。退職金のように受け取れるため、フリーランス配信者の老後資金にもなります。
例:月7万円×12ヶ月 = 年間84万円の所得控除 → 所得税率20%の場合、約16.8万円の節税
3. iDeCoに加入する
個人型確定拠出年金(iDeCo)の掛金は全額が所得控除です。
- 自営業者:月額68,000円まで
- 会社員:月額12,000〜23,000円(勤務先の制度による)
4. ふるさと納税を活用する
実質2,000円の自己負担で、住民税・所得税から控除を受けられます。配信者は所得が変動しやすいため、控除上限額のシミュレーションを忘れずに行いましょう。
5. 家事按分を適切に行う
自宅で配信している場合、家賃・光熱費・通信費の一部を経費にできます。按分割合の根拠(使用時間、面積比など)を明確にしておくことが重要です。
6. 減価償却を理解する
高額な配信機材を購入した場合の処理方法を正しく理解しましょう:
- 10万円未満 → 全額その年の経費
- 10〜20万円 → 一括償却資産(3年で均等償却)
- 20〜30万円 → 少額減価償却(青色申告者は全額その年の経費可能、年間300万円まで)
- 30万円以上 → 通常の減価償却(PC:4年、カメラ:5年 など)
7. 経費の漏れを防ぐ
クレジットカードの明細、銀行口座の取引履歴を確認し、配信に関連する支出を漏れなく計上しましょう。以下は見落としやすい経費です:
- ゲーム内課金(配信で使用するもの)
- ドメイン・サーバー代(Webサイト運営費)
- 名刺・ステッカー等の制作費
- コラボ相手へのギフト(常識的な範囲)
- セミナー・勉強会の参加費
- 書籍・教材代
- 銀行振込手数料
- 税理士・会計ソフトの費用
副業配信者が会社にバレないためのポイント
住民税の納付方法を「自分で納付」に設定する
確定申告書の「住民税に関する事項」で、「自分で納付(普通徴収)」を選択します。これにより、副業分の住民税が会社の給与から天引きされず、自分で納付する形になります。
注意点
- 自治体によっては普通徴収を認めていないケースがある
- 事業所得ではなく雑所得で申告する方が安全な場合も
- ふるさと納税のワンストップ特例を使うと、住民税の通知で副業がバレる可能性がある
確定申告でよくある失敗と対策
- 期限ギリギリに慌てて作成し、経費の計上漏れが発生
- プラットフォームの収益を一部申告し忘れる(TikTokやFanbox等)
- 家事按分の根拠を説明できない
- 領収書を保管していない
- 消費税の申告を忘れる(インボイス登録者)
- 源泉徴収された企業案件の収入を二重計上する
対策チェックリスト
おすすめの会計ソフト
配信者の確定申告には、クラウド会計ソフトの利用をおすすめします。銀行口座やクレジットカードと連携すれば、日々の仕訳が自動化されます。
| freee | 月額1,298円〜 / 初心者向け / スマホ対応充実 |
|---|---|
| マネーフォワード | 月額1,078円〜 / 機能豊富 / 他サービス連携 |
| 弥生 | 年額8,800円〜 / 歴史ある信頼性 / サポート充実 |
いずれのソフトもe-Tax連携に対応しており、青色申告に必要な帳簿を自動作成できます。
2026年の確定申告スケジュール
配信者が確定申告をスムーズに進めるためのタイムラインです。
| 時期 | やるべきこと |
|---|---|
| 〜1月末 | 年間の収入・経費の集計開始 |
| 1月 | 各プラットフォームの年間収益レポートをダウンロード |
| 1月〜2月上旬 | 会計ソフトで帳簿を整理・確認 |
| 2月上旬 | 青色申告決算書の作成 |
| 2月16日〜 | 確定申告書の提出開始 |
| 2月中 | 早めの提出がおすすめ(混雑回避) |
| 3月16日 | 確定申告の期限(所得税) |
| 3月31日 | 消費税の申告期限 |
| 4月下旬 | 振替納税の引き落とし日 |
よくある質問
まとめ
まとめ
2026年の確定申告で配信者が押さえるべきポイント- 申告期限は2026年3月16日(月) — 早めの準備を
- e-Taxでの申告がおすすめ — 青色申告特別控除65万円のために必須
- インボイス制度の経過措置 — 2026年9月まで80%控除、2割特例も活用可能
- 経費は漏れなく計上 — 配信機材、ソフト、通信費、家賃の按分など
- 節税テクニック — 青色申告、小規模企業共済、iDeCo、ふるさと納税
- 副業バレ対策 — 住民税を「自分で納付」に設定
- 会計ソフトの活用 — freee、マネーフォワード、弥生で効率的に帳簿管理
配信者の税金は複雑に思えますが、一度仕組みを理解すれば毎年スムーズに申告できるようになります。不明点がある場合は、税務署の無料相談や税理士への相談を活用しましょう。
今年の確定申告、一緒に乗り越えましょう!
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