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【Illustrator初心者用語】ベクターデザインの基本25用語を完全解説
Illustratorの用語、難しすぎませんか？
「ベジェ曲線？ アンカーポイント？ 全然イメージできない...」
Illustratorはベクターグラフィックという独特の概念を扱うため、Photoshopとは異なる専門用語が多く登場します。
この記事では、Illustrator初心者が最初に覚えるべき25の基本用語をカテゴリ別に解説します。
:::point この記事でわかること：
- ベクターとラスターの違い
- パスとアンカーポイントの基本
- 塗りと線（ストローク）の概念
- オブジェクト操作の用語 :::
【最重要】ベクター画像の基本用語7つ
1. ベクター（Vector）
数式で描画される画像形式。どれだけ拡大しても画質が劣化しないのが最大の特徴。
:::info ベクター画像は「点と線の位置情報」で構成されているため、サイズを変えても計算し直されて常にシャープな画像になります。 :::
2. ラスター（Raster）
ピクセル（点）の集まりで構成される画像形式。写真はラスター画像です。拡大すると荒くなります。
3. パス（Path）
Illustratorで描く線や図形の輪郭のこと。すべてのオブジェクトはパスでできています。
4. アンカーポイント（Anchor Point）
パス上の制御点。クリックで追加・削除でき、位置を動かすとパスの形が変わります。
5. セグメント（Segment）
アンカーポイント同士を結ぶ線の部分。直線または曲線で構成されます。
6. ベジェ曲線（Bézier Curve）
滑らかな曲線を描く技術。ハンドルを調整することで曲線の形をコントロールできます。
7. ハンドル/方向線（Handle/Direction Line）
アンカーポイントから伸びる曲線を制御するための棒。長さと角度で曲線の形が決まります。
:::spec ベクター vs ラスターの使い分け
| 用途 | 形式 | ソフト |
|---|---|---|
| ロゴ、アイコン | ベクター | Illustrator |
| 写真編集 | ラスター | Photoshop |
| イラスト | ベクター | Illustrator |
| 印刷物全般 | ベクター | Illustrator |
| ::: |
【塗りと線】デザインの基本6用語
8. 塗り（Fill）
オブジェクトの内側の色。単色、グラデーション、パターンなどを設定できます。
9. 線/ストローク（Stroke）
オブジェクトの輪郭線。太さ、色、線の種類（実線、点線など）を設定できます。
10. 線幅（Stroke Weight）
線の太さ。pt（ポイント）単位で指定します。
11. 線端（Cap）
オープンパスの端の形状。バット、ラウンド、突出の3種類があります。
12. 角の形状（Join）
パスが曲がる角の処理方法。マイター、ラウンド、ベベルの3種類。
13. グラデーション（Gradient）
色が徐々に変化する塗り。線形（直線的）と円形があります。
【オブジェクト操作】よく使う7用語
14. オブジェクト（Object）
Illustrator上のすべての要素の総称。図形、テキスト、画像などすべてがオブジェクトです。
15. グループ（Group）
複数のオブジェクトをひとまとめにする機能。Ctrl/Cmd + Gで作成。
16. アートボード（Artboard）
デザインの作業領域。1つのファイルに複数のアートボードを持てます。
:::merit アートボードのメリット
- 1ファイルで複数サイズを管理
- 名刺の表裏を同時に作成
- SNSアイコンの各サイズを一括管理 :::
17. レイヤー（Layer）
オブジェクトを層で管理する機能。重なり順の整理やロックに使用。
18. クリッピングマスク（Clipping Mask）
上のオブジェクトの形で下の画像を切り抜く機能。写真を丸く切り抜くときなどに使用。
19. パスファインダー（Pathfinder）
複数のオブジェクトを合体、分割、切り抜きする機能。複雑な形を作るときに必須。
20. 整列（Align）
複数のオブジェクトを揃える機能。左揃え、中央揃え、均等配置など。
【ツール関連】覚えておきたい5用語
21. ペンツール（Pen Tool）
自由にパスを描く最も重要なツール。クリックでアンカーポイントを打ち、ドラッグで曲線を作成。
22. ダイレクト選択ツール（Direct Selection Tool）
個々のアンカーポイントを選択・編集するツール。白い矢印のアイコン。
23. 選択ツール（Selection Tool）
オブジェクト全体を選択・移動するツール。黒い矢印のアイコン。
24. シェイプツール（Shape Tool）
基本図形を描くツール。長方形、楕円、多角形、星形など。
25. 文字ツール（Type Tool）
テキストを入力するツール。ポイント文字とエリア内文字の2種類がある。
:::demerit 用語を知らないと起こる問題
- ペンツールが使いこなせない
- パスの編集ができず、思った形が作れない
- 印刷入稿時にトラブルが発生する
- チュートリアルについていけない :::
Illustrator用語を効率的に覚える3つのコツ
1. パスの概念を最初に理解する
Illustratorの基本はすべてパスです。ペンツールでシンプルな図形を描く練習から始めましょう。
2. Photoshopとの違いを意識する
「ベクター＝拡大しても劣化しない」という特性を常に意識すると、Illustratorの存在意義が理解できます。
3. 用語アプリで反復学習
デザイン単語帳を使えば、Illustrator固有の用語も効率的に学習できます。
よくある質問
:::qa Q. Illustratorはどんな仕事で使いますか？
A. ロゴデザイン、アイコン作成、名刺・チラシ・ポスターなどの印刷物、パッケージデザインなど、ベクターデータが必要な場面で使います。Webデザインでもアイコンやイラスト素材の作成に欠かせません。 :::
:::qa Q. ペンツールが難しくて使えません。コツはありますか？
A. 最初はアンカーポイントを少なく打つことを意識しましょう。曲線は2〜3点で描けることが多いです。用語（アンカーポイント、ハンドル、ベジェ曲線）を理解していると、何をしているかがわかるので上達が早くなります。 :::
:::qa Q. IllustratorとPhotoshopは両方学ぶべきですか？
A. 両方学ぶことをおすすめします。Illustratorでロゴやアイコンを作り、Photoshopで写真を加工して、それらを組み合わせるのが一般的なワークフローです。まずは片方から始めて、基本を押さえたらもう片方に進みましょう。 :::
まとめ
:::summary Illustrator用語学習のポイント
- ベクターの概念（拡大しても劣化しない）を理解する
- パス関連用語（アンカーポイント、ベジェ曲線、ハンドル）をマスター
- 塗りと線の用語で色と輪郭線の設定を覚える
- オブジェクト操作用語（グループ、パスファインダー）で効率アップ
Illustratorはペンツールを使いこなせるかどうかが分かれ目です。用語を理解して、効率的に学習を進めましょう。 :::
:::cta
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※ 画像出典：Unsplash（Milad Fakurian）
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