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【e-Tax電子申告が必須に】配信者のための2026年デジタル確定申告ガイド|マイナンバーカード連携・手順を徹底解説

【e-Tax電子申告が必須に】配信者のための2026年デジタル確定申告ガイド|マイナンバーカード連携・手順を徹底解説

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読了目安19

「e-Taxって結局やらなきゃダメなの?」

「マイナンバーカードの連携がよくわからない...」

「紙で出してたけど、65万円控除が受けられなくなるって本当?」

配信者・YouTuber・VTuberとして収益を得ているなら、確定申告は毎年の恒例行事です。しかし2026年、その確定申告の方法が大きく変わろうとしています。

国税庁はe-Tax(電子申告)の利用を事実上の標準として推進しており、青色申告特別控除65万円の適用要件にe-Taxまたは電子帳簿保存が組み込まれています。つまり、紙で申告すると控除額が10万円も減ることになるのです。

この記事では、配信者がe-Taxを使いこなすために必要なすべての知識と手順を、初めての方にもわかるよう丁寧に解説します。

この記事でわかること - e-Tax電子申告が「実質必須」になった背景と理由 - マイナンバーカード方式とID・パスワード方式の違い - マイナンバーカードの取得から連携までの具体的手順 - スマホだけでe-Tax申告を完了する方法 - マイナポータル連携で収入データを自動取得する方法 - e-Tax利用時のよくあるトラブルと対処法 - 配信者特有の申告項目とe-Taxでの入力方法

e-Tax電子申告が「実質必須」になった理由

デジタル化が進む確定申告(2026年2月現在)

青色申告65万円控除の要件変更

2020年(令和2年)分の確定申告から、青色申告特別控除のルールが変更されました。従来は紙での申告でも65万円の控除を受けられましたが、現在のルールでは以下のようになっています。

青色申告特別控除の区分(2026年現在)
65万円控除e-Tax電子申告 または 電子帳簿保存を行った場合
55万円控除紙で申告した場合(従来の65万円から減額)
10万円控除簡易簿記で申告した場合
差額紙申告は年間10万円の損失(税額にして約2〜3万円)

年間10万円の控除差は、所得税率20%の場合で約2万円、住民税と合わせると約3万円の差になります。配信者として収益がある方にとって、この差額は決して小さくありません。

国税庁のデジタル化推進の流れ

国税庁は「税務行政のデジタル・トランスフォーメーション」を掲げ、以下のような施策を進めています。

  • 確定申告書等作成コーナーのスマホ対応強化:年々機能が拡充
  • マイナポータル連携:医療費、ふるさと納税、保険料などのデータを自動取得
  • 電子帳簿保存法の改正:電子取引データの保存が義務化
  • 税務署窓口の縮小:対面相談からオンライン相談へのシフト
電子帳簿保存法の改正により、2024年1月以降、メールやクラウドサービスで受け取った請求書・領収書などの電子データは、電子のまま保存することが義務づけられています。配信者が企業案件で受け取る請求書PDFや、オンラインで購入した機材の領収書メールなども対象です。

配信者にとってのe-Taxの重要性

配信者の収入は多岐にわたります。YouTube広告収入、Twitchサブスクリプション、スーパーチャット、企業案件、アフィリエイト収入、グッズ販売など、複数のプラットフォームからの収入を正確に申告する必要があります。

e-Taxを利用すると、これらの複雑な収入の申告を効率的に行えるだけでなく、以下のメリットがあります。

  • 65万円の青色申告特別控除を満額受けられる
  • マイナポータル連携で医療費やふるさと納税のデータを自動取得
  • 24時間いつでも自宅から申告可能(税務署に行く必要なし)
  • 還付金の処理が早い(紙申告より2〜3週間早い)
  • 申告データが保存されるため翌年の申告が楽になる
  • 添付書類の提出が省略できるものが多い
  • 申告内容の修正もオンラインで可能

e-Taxの2つの方式を理解する

パソコンとスマートフォンでの申告(2026年2月現在)

e-Taxには大きく分けて2つの認証方式があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を選びましょう。

マイナンバーカード方式(推奨)

マイナンバーカードとICカードリーダー(またはスマートフォン)を使って本人認証を行う方式です。国税庁が最も推奨している方法であり、利用できる機能が最も充実しています。

マイナンバーカード方式の概要
必要なものマイナンバーカード + ICカードリーダーまたはNFC対応スマホ
初期設定マイナポータルとの連携設定が必要
利便性マイナポータル連携で各種データの自動取得が可能
対応端末PC(Windows/Mac)、スマートフォン(iPhone/Android)
セキュリティ公的個人認証サービスによる高度なセキュリティ
暗証番号署名用電子証明書の暗証番号(英数字6〜16桁)と利用者証明用の暗証番号(数字4桁)

ID・パスワード方式(暫定措置)

税務署で本人確認を行い、ID(利用者識別番号)とパスワード(暗証番号)を取得して利用する方式です。マイナンバーカードを持っていない方向けの暫定的な措置として提供されています。

ID・パスワード方式は、マイナンバーカードが普及するまでの暫定的な措置です。将来的に廃止される可能性があるため、まだマイナンバーカードを取得していない方は、この機会に取得することを強くお勧めします。また、この方式ではマイナポータル連携によるデータ自動取得機能が利用できません。

2つの方式の比較

マイナンバーカード方式 vs ID・パスワード方式
マイナポータル連携カード方式:対応 / ID方式:非対応
データ自動取得カード方式:医療費・ふるさと納税等 / ID方式:手入力のみ
初期設定の手間カード方式:カード取得に約1か月 / ID方式:税務署で即日発行
申告可能環境カード方式:PC・スマホ / ID方式:PC・スマホ
将来性カード方式:長期的に利用可能 / ID方式:暫定措置(廃止の可能性)
セキュリティカード方式:高(公的個人認証) / ID方式:中(ID・パスワード認証)

マイナンバーカードの取得から連携までの手順

マイナンバーカードの申請手続き(2026年2月現在)

まだマイナンバーカードを持っていない配信者の方も心配ありません。以下の手順で取得から確定申告までを進められます。

ステップ1:マイナンバーカードの申請

マイナンバーカードの申請方法は4つあります。

  1. オンライン申請(推奨):スマートフォンやPCから「マイナンバーカード総合サイト」にアクセスして申請。個人番号カード交付申請書のQRコードを読み取るだけで簡単に手続きできます。

  2. 郵便による申請:個人番号カード交付申請書に顔写真を貼付して投函。

  3. 証明写真機からの申請:対応している証明写真機から直接申請可能。

  4. 市区町村窓口での申請:役所の窓口で直接申請。

マイナンバーカードの申請から受け取りまで、通常約1か月かかります。確定申告に間に合わせるためには、遅くとも1月中に申請を完了させましょう。すでに2月に入っている場合でも、市区町村によっては即日交付に対応している場合があります。お住まいの市区町村に問い合わせてみてください。

ステップ2:電子証明書の暗証番号設定

マイナンバーカードを受け取る際に、以下の暗証番号を設定します。e-Taxで使用するため、忘れないように記録しておきましょう。

  • 署名用電子証明書の暗証番号:英数字6〜16桁(e-Taxでの申告書送信時に使用)
  • 利用者証明用電子証明書の暗証番号:数字4桁(e-Taxへのログイン時に使用)
  • 住民基本台帳用の暗証番号:数字4桁
  • 券面事項入力補助用の暗証番号:数字4桁
  • 署名用電子証明書の暗証番号を5回連続で間違えるとロックされる
  • ロック解除には市区町村の窓口に出向く必要がある
  • 暗証番号を忘れた場合も窓口での再設定が必要
  • 電子証明書の有効期限は発行から5年(カード自体は10年)

ステップ3:マイナポータルとの連携設定

マイナポータルは、行政手続きのオンラインサービスです。e-Taxと連携させることで、以下のデータを自動取得できるようになります。

  • 医療費通知情報:1年間の医療費データ
  • ふるさと納税:寄附金控除に必要なデータ
  • 生命保険料控除証明書:保険会社からの控除証明データ
  • 住宅ローン控除関連:年末残高証明書のデータ
  • 公的年金等の源泉徴収票:年金収入のデータ
  • 株式の特定口座データ:証券会社からの取引データ

マイナポータル連携の設定手順は以下のとおりです。

  1. スマートフォンに「マイナポータル」アプリをインストール
  2. マイナンバーカードをスマートフォンにかざしてログイン
  3. 「もっとつながる」メニューからe-Tax(国税電子申告・納税システム)を選択
  4. 連携の同意画面で「同意する」をタップ
  5. 各種控除証明書等の情報取得先(保険会社、証券会社等)を登録

ステップ4:e-Taxの利用者情報の登録

e-Taxを初めて利用する場合は、利用者情報の登録が必要です。

  1. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセス
  2. 「作成開始」をクリック
  3. 「マイナンバーカード方式(2次元バーコード)」を選択
  4. スマートフォンでQRコードを読み取り
  5. マイナンバーカードをスマートフォンにかざして認証
  6. 氏名、住所、生年月日などの利用者情報を登録
マイナンバーカード方式の2次元バーコード認証なら、ICカードリーダーは不要です。PCで作成コーナーにアクセスし、表示されたQRコードをスマートフォンのマイナポータルアプリで読み取るだけで認証が完了します。

スマートフォンだけでe-Tax申告を完了する方法

スマートフォンでの確定申告(2026年2月現在)

2026年の確定申告書等作成コーナーは、スマートフォンでの操作性が大幅に向上しています。配信者の方がスマホだけで申告を完了するための具体的な手順を解説します。

対応機種と準備

スマホ申告の対応環境
iPhoneiOS 15.0以上、iPhone 7以降(NFC対応機種)
AndroidAndroid 9.0以上、NFC対応機種
必須アプリマイナポータルアプリ(App Store/Google Playから無料)
推奨ブラウザSafari(iPhone)/ Chrome(Android)
通信環境Wi-Fi推奨(データ量が多いため)

スマホ申告の具体的な流れ

1. 確定申告書等作成コーナーにアクセス

Safariまたは Chromeで国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスします。「作成開始」をタップし、申告内容に応じて「所得税」を選択します。

2. マイナンバーカードで認証

「マイナンバーカード方式」を選択すると、マイナポータルアプリが起動します。利用者証明用の暗証番号(4桁)を入力し、マイナンバーカードをスマートフォンの背面にかざして認証します。

3. マイナポータル連携データの取得

認証が完了すると、マイナポータルに連携済みのデータ(医療費、ふるさと納税、保険料控除など)が自動的に取り込まれます。

4. 収入の入力

配信者の収入は「事業所得」または「雑所得」として入力します。

  • 専業配信者:事業所得(青色申告の場合)
  • 副業配信者:事業所得または雑所得(開業届を出している場合は事業所得)

5. 経費の入力

配信活動に関する経費を科目ごとに入力します。スマホでも帳簿データをCSVファイルで取り込むことが可能です。

6. 各種控除の入力

社会保険料控除、生命保険料控除、ふるさと納税の寄附金控除などを入力します。マイナポータル連携で自動取得したデータは、すでに反映されているため確認するだけで済みます。

7. 申告書の送信

内容を確認し、署名用電子証明書の暗証番号(英数字6〜16桁)を入力してマイナンバーカードをかざすと、申告書が電子送信されます。

スマホ申告のコツとして、事前に収入と経費のデータをスプレッドシートなどにまとめておくことをお勧めします。画面の小さいスマホで一から入力するのは大変なので、データの準備はPCで行い、申告手続き自体をスマホで行うという使い分けが効率的です。

配信者のe-Tax入力で注意すべきポイント

配信収入の申告(2026年2月現在)

配信者の確定申告には、一般的なフリーランスとは異なる特有のポイントがあります。e-Taxでの入力時に注意すべき点を解説します。

収入の種類別入力方法

配信者の収入は複数のプラットフォームから発生します。それぞれの入力方法を確認しましょう。

配信者の主な収入源と申告区分
YouTube広告収入事業所得の売上(Google AdSenseから支払い)
Twitchサブスク・Bits事業所得の売上(Twitchから支払い)
スーパーチャット事業所得の売上(Googleから支払い)
企業案件・スポンサー事業所得の売上(企業から支払い・源泉徴収あり)
アフィリエイト事業所得の売上(ASP各社から支払い)
グッズ販売事業所得の売上(販売プラットフォームから支払い)
投げ銭・ドネーション事業所得の売上または一時所得
メンバーシップ収入事業所得の売上

源泉徴収がある収入の取り扱い

企業案件の報酬は、支払い時に源泉徴収(通常10.21%)が行われていることが多いです。e-Taxでは「所得の内訳書」に源泉徴収税額を記入することで、確定申告時に精算されます。

源泉徴収票や支払調書が届いている場合は、記載された金額を正確に入力してください。支払調書が届かない場合でも、自分の帳簿と照らし合わせて源泉徴収税額を計算し入力できます。

海外プラットフォームからの収入

YouTube(Google AdSense)やTwitch(Amazon)からの収入は、海外企業からの入金となります。

海外プラットフォーム収入の注意点 - 為替レートは入金日のTTB(対顧客電信買相場)を使用するのが原則 - Googleからの入金は通常米ドル建てで、銀行での円換算後に入金される - 為替差益・差損が発生する場合がある - 海外源泉税が差し引かれている場合は「外国税額控除」の適用を検討

経費の科目別入力

配信者が経費として計上できる主な項目と、e-Taxでの入力科目を以下にまとめます。

配信者の主な経費科目
通信費インターネット回線料金、スマホ料金(按分)
消耗品費マウス、キーボード、ヘッドセット等(10万円未満)
減価償却費PC、カメラ、マイク等(10万円以上の機材)
地代家賃配信スペースとして使用する部屋の家賃(按分)
水道光熱費電気代等(按分)
旅費交通費イベント参加、取材のための交通費
接待交際費コラボ配信者との打ち合わせ費用
新聞図書費配信に関する書籍、ゲームソフト
支払手数料プラットフォーム手数料、決済手数料
広告宣伝費SNS広告、チャンネル宣伝費用
外注費サムネイル作成、動画編集の外注費
雑費その他、配信活動に関連する費用

家事按分の設定

自宅で配信を行っている場合、家賃や光熱費は「家事按分」として事業使用割合分のみを経費計上します。

按分比率の決め方は以下が一般的です。

  • 家賃:配信スペースの面積割合(例:6畳の部屋を配信に使用、全体が3LDK60平米なら約16%)
  • 電気代:配信時間の割合(例:1日8時間配信なら約33%)
  • インターネット回線:事業使用割合(例:配信・調査で使用する時間割合で50〜70%)
家事按分の比率は、税務調査で問われた場合に合理的な説明ができる根拠を持っておくことが重要です。配信のスケジュール表や、配信スペースの間取り図などを保存しておくと、根拠資料として有効です。e-Taxでの入力時には、青色申告決算書の「自宅兼事務所の場合の按分計算」欄に記入します。

青色申告決算書のe-Tax入力手順

青色申告のために必要な事前準備

青色申告で65万円控除を受けるためには、以下の要件をすべて満たす必要があります。

  1. 開業届を税務署に提出済みであること
  2. 青色申告承認申請書を期限内に提出済みであること
  3. 複式簿記で帳簿を記録していること
  4. e-Taxで電子申告または電子帳簿保存を行うこと
  5. 損益計算書と貸借対照表を添付すること
  • 青色申告承認申請は、新規開業の場合は開業日から2か月以内に提出が必要
  • 既に事業を行っている場合は、適用を受けたい年の3月15日までに提出が必要
  • 期限後申告では青色申告特別控除が10万円に減額される
  • 2年連続で期限後申告すると青色申告の承認が取り消される可能性がある

e-Taxでの青色申告決算書の作成

確定申告書等作成コーナーでは、以下の流れで青色申告決算書を作成します。

1. 売上(収入)金額の入力

月別の売上金額を入力します。配信者の場合、各プラットフォームからの入金を月ごとに集計して入力します。会計ソフトを使っている場合は、月次の売上集計データを参照してください。

2. 経費の入力

科目ごとに年間の経費合計額を入力します。会計ソフトの決算書データをそのまま転記できます。

3. 減価償却費の入力

10万円以上の機材(PC、カメラ、マイク等)は減価償却の対象です。資産名、取得年月、取得価額、耐用年数、償却方法を入力します。

配信機材の主な耐用年数は以下のとおりです。

配信機材の法定耐用年数
パソコン4年(サーバー用は5年)
カメラ5年
マイク・オーディオ機器5年
モニター5年
照明機材6年(電気設備として)
デスク・チェア8年(金属製)/ 5年(その他
スマートフォン4年(電話設備として)
ゲーム機5年

4. 貸借対照表の入力

複式簿記で記録した期首・期末の資産・負債の残高を入力します。会計ソフトを使っていれば自動で生成されるため、そのデータを転記します。

クラウド会計ソフトとe-Taxの連携

配信者の確定申告を効率化するために、クラウド会計ソフトの活用は非常に有効です。主要な会計ソフトはe-Taxとの連携機能を提供しています。

主要クラウド会計ソフトの比較

配信者向けクラウド会計ソフト比較
freeee-Tax連携:対応 / スマホ対応:充実 / 料金:月額1,628円〜 / 特徴:初心者向けUI
マネーフォワードe-Tax連携:対応 / スマホ対応:対応 / 料金:月額990円〜 / 特徴:銀行連携が豊富
やよいの青色申告e-Tax連携:対応 / スマホ対応:対応 / 料金:年額9,680円〜 / 特徴:初年度無料プランあり

会計ソフトからe-Taxへのデータ連携方法

多くのクラウド会計ソフトでは、確定申告書のデータをe-Tax形式(.xtx形式)で出力する機能があります。この機能を使えば、会計ソフトで作成した申告書データをe-Taxにインポートして、そのまま電子送信できます。

具体的な手順は以下のとおりです。

  1. 会計ソフトで1年分の取引を記録・確認
  2. 会計ソフトの確定申告機能で申告書を作成
  3. e-Tax用のデータ(.xtx形式)をエクスポート
  4. e-Taxソフトまたは確定申告書等作成コーナーでデータをインポート
  5. 内容を確認し、マイナンバーカードで電子署名して送信
  • 日々の取引入力から確定申告まで一貫して管理できる
  • 銀行口座やクレジットカードとの自動連携で入力の手間を削減
  • 仕訳の自動学習機能で経費の分類が楽になる
  • 確定申告書の自動生成で計算ミスを防止
  • データがクラウド保存されるためバックアップの心配がない

e-Tax利用時のよくあるトラブルと対処法

トラブル対処のイメージ(2026年2月現在)

e-Taxを初めて使う方や、毎年使っている方でも遭遇することがあるトラブルとその対処法をまとめました。

トラブル1:マイナンバーカードが読み取れない

症状:スマートフォンやICカードリーダーにマイナンバーカードをかざしても認識されない。

対処法

  • カードの向きや位置を変えてみる(NFC読み取り位置は機種によって異なる)
  • スマートフォンのケースを外す(金属製ケースはNFCを妨げる)
  • カードをスマホに密着させ、動かさずに数秒待つ
  • Bluetoothをオフにしてみる(干渉する場合がある)
  • マイナポータルアプリを最新版にアップデートする
  • スマートフォンを再起動する

トラブル2:暗証番号のロック

症状:暗証番号を複数回間違えてロックされた。

対処法

  • 署名用電子証明書の暗証番号は5回、利用者証明用は3回でロック
  • ロック解除は市区町村の窓口のみで可能(オンライン解除は不可)
  • 本人確認書類(運転免許証等)を持参して窓口へ
  • 暗証番号の再設定も同時に可能

トラブル3:申告データの送信エラー

症状:申告書データの送信時にエラーが発生する。

対処法

  • ブラウザのキャッシュをクリアして再試行
  • 推奨ブラウザ(Safari/Chrome)を使用しているか確認
  • ポップアップブロックを無効にする
  • セキュリティソフトの一時的な無効化を試す
  • 混雑時間帯(確定申告期限直前)を避けて再試行
  • 国税庁のe-Taxの稼働状況ページでメンテナンス情報を確認

トラブル4:電子証明書の有効期限切れ

症状:「電子証明書の有効期限が切れています」と表示される。

対処法

  • マイナンバーカードの電子証明書は発行から5年で有効期限を迎える
  • 有効期限の3か月前から市区町村の窓口で更新手続きが可能
  • 更新手続き自体は無料
  • 更新後は新しい暗証番号を設定する必要がある
確定申告期限の3月16日が近づくと、e-Taxのサーバーが混雑してエラーが発生しやすくなります。余裕をもって2月中に申告を完了させることを強くお勧めします。特に配信者は確定申告に慣れていない方も多いため、早めの準備が重要です。

電子帳簿保存法への対応

配信者が対応すべきポイント

2024年1月から、電子取引のデータ保存が完全義務化されています。配信者が日常的に受け取る以下のデータは、電子のまま保存する必要があります。

  • メールで届く請求書・領収書(企業案件の報酬明細など)
  • オンラインショップの購入明細(機材購入のAmazon領収書など)
  • クラウドサービスの利用明細(Adobe、配信ソフトのサブスク料金など)
  • プラットフォームの収益レポート(YouTube Studio、Twitchダッシュボードなど)
  • 電子マネー・キャッシュレス決済の明細

電子データの保存要件

電子帳簿保存法の保存要件
保存期間7年間(欠損金の繰越控除を適用する場合は10年間)
検索機能日付・金額・取引先で検索できること
改ざん防止タイムスタンプまたは訂正・削除の記録が残るシステムを利用
保存場所ディスプレイやプリンターで速やかに出力できる環境
ファイル形式PDF、スクリーンショット等(元の電子データのまま保存)
クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)を使っている場合、電子帳簿保存法の要件を満たす形で自動的にデータが保存されるため、特別な対応は不要です。会計ソフトを使っていない場合は、専用のフォルダを作成し、ファイル名に日付・金額・取引先を含めて保存する方法が簡便です。

2026年の確定申告スケジュール

配信者が確定申告を滞りなく完了するための推奨スケジュールを示します。

2026年確定申告の推奨スケジュール
1月上旬マイナンバーカード・e-Taxの準備確認
1月中旬年間の収入・経費データの集計開始
1月下旬会計ソフトのデータ確認・修正
2月上旬確定申告書の下書き作成
2月中旬確定申告書の最終確認
2月下旬e-Taxで電子申告(推奨期限)
3月16日確定申告の法定期限(月曜日)

まとめ

e-Tax電子申告は、2026年の配信者にとって「実質必須」のツールです。青色申告特別控除65万円を受けるためにはe-Taxまたは電子帳簿保存が条件であり、紙申告では55万円に減額されてしまいます。マイナンバーカードを取得し、マイナポータル連携を設定すれば、医療費やふるさと納税のデータも自動取得でき、申告の手間が大幅に削減されます。スマートフォンだけでも申告可能です。確定申告期限の3月16日に余裕をもって、2月中にe-Taxでの申告を完了させましょう。

よくある質問

e-Taxを使わないと確定申告できなくなるのですか?
2026年時点では紙での申告も法律上は可能です。ただし、青色申告特別控除65万円を受けるにはe-Taxでの電子申告または電子帳簿保存が必須条件です。紙での申告では控除額が55万円に減額されるため、実質的にe-Taxの利用が強く推奨されています。
マイナンバーカードがなくてもe-Taxは使えますか?
税務署でID・パスワード方式の届出を行えば、マイナンバーカードなしでもe-Taxを利用できます。ただし、これは暫定的な措置であり、マイナポータル連携による自動データ取得などの便利な機能はマイナンバーカード方式でのみ利用可能です。
スマートフォンだけでe-Tax申告はできますか?
はい、スマートフォンだけで確定申告を完了できます。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」はスマホ対応しており、マイナンバーカードをスマホにかざして本人認証を行い、収入や経費を入力して電子送信できます。複雑な申告の場合はPCの方が作業しやすいこともあります。
クラウド会計ソフトを使えばe-Taxへの入力は不要ですか?
クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワード、やよいなど)で作成した確定申告書データをe-Tax形式でエクスポートし、e-Taxにインポートして送信することが可能です。ただし、送信時のマイナンバーカード認証は必要です。会計ソフトによっては、ソフト内から直接e-Tax送信できる機能も提供されています。
e-Taxの利用開始届出はいつまでにすればいいですか?
e-Taxの利用開始届出は申告期限の直前でも可能ですが、初めて利用する場合は余裕をもって1月中に手続きを済ませることを推奨します。マイナンバーカードの取得には申請から約1か月かかるため、まだお持ちでない場合は早急に申請してください。

画像クレジット

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  • デジタル確定申告のイメージ: Photo by Carlos Muza on Unsplash
  • デジタルドキュメントのイメージ: Photo by Carlos Muza on Unsplash
  • パソコンとスマートフォン: Photo by Luke Chesser on Unsplash
  • IDカードのイメージ: Photo by Dylan Gillis on Unsplash
  • スマートフォンアプリ: Photo by Rodion Kutsaiev on Unsplash
  • 確定申告の計算: Photo by Towfiqu barbhuiya on Unsplash
  • トラブルシューティング: Photo by Luke Chesser on Unsplash

よくある質問

Qe-Taxを使わないと確定申告できなくなるのですか?
A
2026年時点では紙での申告も法律上は可能です。ただし、青色申告特別控除65万円を受けるにはe-Taxでの電子申告または電子帳簿保存が必須条件です。紙での申告では控除額が55万円に減額されるため、実質的にe-Taxの利用が強く推奨されています。
Qマイナンバーカードがなくてもe-Taxは使えますか?
A
税務署でID・パスワード方式の届出を行えば、マイナンバーカードなしでもe-Taxを利用できます。ただし、これは暫定的な措置であり、国税庁はマイナンバーカード方式への移行を推進しています。また、マイナポータル連携による自動データ取得などの便利な機能はマイナンバーカード方式でのみ利用可能です。
Qスマートフォンだけでe-Tax申告はできますか?
A
はい、スマートフォンだけで確定申告を完了できます。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」はスマホ対応しており、マイナンバーカードをスマホにかざして本人認証を行い、収入や経費を入力して電子送信できます。ただし、複雑な申告の場合はPCの方が作業しやすい場合もあります。
Qe-Taxの利用開始届出はいつまでにすればいいですか?
A
e-Taxの利用開始届出は申告期限の直前でも可能ですが、初めて利用する場合は余裕をもって1月中に手続きを済ませることを推奨します。マイナンバーカードの取得には申請から約1か月かかるため、まだお持ちでない場合は早急に申請してください。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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