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【非デザイナー向け】デザインフィードバックが上手くできない人への処方箋

【非デザイナー向け】デザインフィードバックが上手くできない人への処方箋

公開日
読了目安6

「なんか違う」しか言えない自分がもどかしい...

「デザインを見せられても、何をどう指摘すればいいかわからない」 「フィードバックしたいけど、言葉が出てこない」

非デザイナーにとって、デザインへのフィードバックは難しいものです。

この記事では、デザイン知識がなくても的確なフィードバックができるようになる方法を解説します。

:::point この記事でわかること:

  • なぜフィードバックが難しいのか
  • フィードバックで使える具体的なフレーズ
  • デザイナーに伝わる指摘の仕方
  • フィードバックスキルを上げる方法 :::

なぜフィードバックが難しいのか?

原因1:用語を知らない

「なんか重い感じがする」→ これは何を指しているのでしょうか?

:::info

  • 色が暗い? → 「明度を上げる」
  • 要素が詰まっている? → 「余白を増やす」
  • フォントが太い? → 「ウェイトを軽くする」

用語を知っていれば、具体的に何が問題かを特定できます。 :::

原因2:感覚を言葉にできない

「もっとオシャレに」「なんかダサい」→ これではデザイナーは困ります。

感覚を言葉にするには、デザインの構成要素を知る必要があります。

原因3:何を見ればいいかわからない

デザインにはレイアウト、配色、フォント、余白など、複数の要素があります。

これらの要素を知らないと、どこをチェックすべきかわからないのです。


:::spec フィードバックの悪い例 vs 良い例

悪い例良い例
なんか違う余白が少なくて窮屈に感じる
もっとオシャレに明度を上げてライトな印象にしたい
ダサいフォントのウェイトを軽くしてモダンにしたい
目立たないCTAのコントラストを上げてほしい
ごちゃごちゃしてる要素を整列させて視線誘導を整理したい
:::

【非デザイナー向け】デザインフィードバックが上手くできない人への処方箋 - 画像1【非デザイナー向け】デザインフィードバックが上手くできない人への処方箋 - 画像2


フィードバックで使える10のチェックポイント

1. 余白(ホワイトスペース)

要素の周りに十分な空間があるか?

  • 「テキストの周りに余白を取ると読みやすくなりそう」
  • 「ボタンの周りに余白を増やすと目立つかも」

2. 整列(アライメント)

要素がきちんと揃っているか?

  • 「テキストを左揃えにすると統一感が出そう」
  • 「画像とテキストの位置を揃えてほしい」

3. コントラスト

重要な要素が目立っているか?

  • 「CTAボタンの色を背景とのコントラストを高くしたい」
  • 「見出しと本文の差をもっとつけてほしい」

4. 可読性

テキストが読みやすいか?

  • 「フォントサイズを大きくすると読みやすい」
  • 「行間を広げてほしい」
  • 「文字色を濃くして視認性を上げたい」

5. 視線誘導

ユーザーの目線が意図した順序で流れるか?

  • 「まずロゴ、次に見出し、最後にCTAという流れにしたい」
  • 「視線が分散しているので、フォーカルポイントを作りたい」

6. 配色

色の組み合わせは適切か?

  • 「彩度を下げて落ち着いた印象にしたい」
  • 「ブランドカラーをもっと使いたい」

7. フォント選び

書体は適切か?

  • 「ゴシック体でカジュアルな印象を出したい」
  • 「明朝体で高級感を演出したい」

8. 一貫性

デザインに統一感があるか?

  • 「見出しのスタイルを統一してほしい」
  • 「ボタンのデザインを揃えたい」

9. ターゲットへの適合性

ターゲットユーザーに合っているか?

  • 「20代女性向けなので、もっと柔らかい印象にしたい」
  • 「ビジネスマン向けなので、信頼感を出したい」

10. 目的の達成

デザインの目的を達成できそうか?

  • 「購入ボタンをもっと目立たせたい」
  • 「問い合わせにつながるような導線にしたい」

効果的なフィードバックの伝え方

STEP1:良い点を伝える

「全体の雰囲気はブランドイメージに合っていると思います」

STEP2:気になる点を具体的に指摘

「ただ、CTAボタンが背景に埋もれているように感じます」

STEP3:改善提案をする

「コントラストを上げて、もう少し目立たせてもらえますか?」

STEP4:目的を共有する

「このページの目的は資料請求なので、CTAは目立つ方がいいと思います」

:::merit このフレームワークのメリット

  • デザイナーが受け入れやすい
  • 具体的なので修正しやすい
  • 目的が共有できる
  • 建設的な議論ができる :::

NGフィードバック集

:::demerit 避けるべきフィードバック

  1. 「なんか違う」→ 何が違うのか具体的に
  2. 「もっとオシャレに」→ どんなオシャレ?
  3. 「いい感じにして」→ 丸投げはNG
  4. 「前の方がよかった」→ 具体的な理由を
  5. 「〇〇さんに見せたらダメって言われた」→ 自分の意見として伝える
  6. 「センスがない」→ 人格攻撃はNG
  7. 「全部やり直して」→ 具体的な修正点を :::

フィードバックスキルを上げる3つの方法

1. デザイン用語を覚える

用語を知ると、感覚を言葉にできるようになります。

「なんか重い」→「彩度が高すぎる」「余白が少ない」など、具体的な表現ができるようになります。

2. 良いデザインを分析する

「なぜこのデザインは良いのか」を言葉にする練習をしましょう。

お気に入りのWebサイトやアプリを見て、「余白の使い方がいい」「コントラストが効いている」など言語化してみてください。

3. デザイナーに質問する

わからないことは素直に聞くのも大切です。

「ここの配色の意図を教えてもらえますか?」と聞くことで、デザインの理解が深まります。

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よくある質問

:::qa Q. デザインの知識がゼロでもフィードバックできますか?

A. 最低限の用語を覚えれば可能です。余白、コントラスト、整列、可読性の4つを知っているだけで、多くの場面でフィードバックできるようになります。 :::

:::qa Q. デザイナーに嫌われないか心配です

A. 具体的で建設的なフィードバックは歓迎されます。「なんか違う」と言われる方がデザイナーは困ります。用語を使って具体的に伝えることで、むしろ信頼関係が築けます。 :::

:::qa Q. 主観的な意見を言ってもいいですか?

A. 主観でも言語化できればOKです。「私は〇〇な印象を受けましたが、ターゲットユーザーにはどう映るでしょうか?」という形で伝えると、建設的な議論ができます。 :::


まとめ

:::summary フィードバックスキル向上のポイント

  1. 用語を覚えることで、感覚を言葉にできるようになる
  2. 10のチェックポイント(余白、整列、コントラストなど)を活用
  3. 良い点→気になる点→改善提案→目的共有の順で伝える
  4. NGフィードバック(なんか違う、もっとオシャレに)は避ける

デザイン用語を知っているだけで、フィードバックの質は大きく変わります。 :::

:::cta フィードバックで使えるデザイン用語を学習 デザ単:デザイン単語帳 App【非デザイナー向け】デザインフィードバックが上手くできない人への処方箋 - 画像5 :::


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※ 画像出典:Unsplash(Jason Goodman)

よくある質問

Qデザインの知識がなくてもフィードバックできますか?
A
できます。ただし「なんか違う」「もっとオシャレに」という曖昧なフィードバックでは伝わりません。基本的なデザイン用語を覚えると、具体的なフィードバックができるようになります。
Qデザイナーを傷つけずにフィードバックするには?
A
「ダメ出し」ではなく「目的に対する改善提案」という姿勢が大切です。「ここがダメ」ではなく「この部分を〇〇にすると、△△という目的により近づくと思う」という伝え方を心がけましょう。
Qフィードバックで使える具体的なフレーズは?
A
「余白をもう少し取ると読みやすくなりそう」「CTAのコントラストを上げると目立つかも」「視線誘導を意識して配置を変えてみては」など、デザイン用語を使った具体的な提案が効果的です。
Qフィードバックスキルを上げる方法は?
A
デザイン用語を覚えることが第一歩です。用語を知っていると「何が違うのか」を言葉にできるようになります。デザイン単語帳で基礎用語を学ぶことをおすすめします。

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この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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