メインコンテンツへスキップ
【デザイナー向け】クライアントへのデザイン説明で使える7つのテクニック

【デザイナー向け】クライアントへのデザイン説明で使える7つのテクニック

公開日
読了目安5

デザイン、説明がうまくできない...

「いいデザインを作ったのに、クライアントに良さが伝わらない」 「なんでこのデザインなの?と聞かれると困る」

デザイナーにとって、デザインを言葉で説明するスキルは、制作スキルと同じくらい重要です。

この記事では、クライアントへのデザイン説明で使える7つのテクニックを紹介します。

:::point この記事でわかること:

  • デザインを言葉で説明する基本
  • クライアントに伝わる説明テクニック
  • 「なんか違う」への対処法
  • 用語を使った効果的な説明例 :::

なぜ説明スキルが重要なのか?

説明できないデザインは承認されない

クライアントはデザインの専門家ではありません

見た目だけでは「なぜこのデザインがいいのか」がわからないため、言葉で価値を伝える必要があります。

:::info 「なんとなくいい感じ」では承認されません。論理的に「なぜいいのか」を説明できることが、プロのデザイナーに求められるスキルです。 :::


テクニック1:課題→解決策→デザインの流れで説明

「なぜ」から説明する

いきなりデザインを見せるのではなく、背景から説明します。

【悪い例】
「このデザインを作りました。どうですか?」

【良い例】
「御社の課題は〇〇でしたね。
それを解決するために、△△というアプローチを取りました。
具体的には、このデザインで□□を実現しています」

:::merit この流れのメリット

  • 論理的で説得力がある
  • クライアントの課題を理解していることが伝わる
  • デザインの価値が明確になる :::

テクニック2:デザイン用語を「翻訳」する

相手に合わせて言葉を選ぶ

デザイン用語をそのまま使っても、クライアントには伝わらないことがあります。

用語翻訳例
余白を取る周りにスペースを空けて見やすくする
コントラストを上げる背景との差を大きくして目立たせる
視線誘導見る人の目が自然と流れるようにする
可読性文字の読みやすさ
サンセリフ飾りのないシンプルな文字

用語+翻訳のセットで説明

「CTAボタン、つまり『購入する』ボタンのコントラスト、
背景との色の差を大きくして、目立つようにしました」

【デザイナー向け】クライアントへのデザイン説明で使える7つのテクニック - 画像1【デザイナー向け】クライアントへのデザイン説明で使える7つのテクニック - 画像2


テクニック3:Before/Afterで比較する

視覚的に違いを見せる

言葉だけでなく、ビジュアルで比較すると理解が深まります。

「左が現状、右が提案です。
余白を増やしたことで、情報が整理されて
読みやすくなっているのがわかりますか?」

テクニック4:数字・データを添える

根拠を示す

「なぜそうするのか」をデータで裏付けます。

「ファーストビューに重要情報を配置した理由は、
一般的にユーザーの70%はスクロールせずに
ページを離れると言われているからです」

テクニック5:選択肢を提示する

決めさせるのではなく、選ばせる

複数案を提示して、クライアントに選んでもらいます。

「A案は落ち着いた印象、B案は活発な印象です。
御社のブランドイメージに近いのはどちらでしょうか?」

:::spec 選択肢提示のポイント

  • 2〜3案が適切(多すぎると迷う)
  • 各案の違いを明確に説明
  • おすすめを伝えつつ、最終決定は委ねる :::

テクニック6:「なんか違う」への対処法

具体化するための質問

「なんか違う」と言われたら、質問で具体化します。

「ありがとうございます。具体的に教えていただけますか?
・色味(明るい/暗い)
・配置(バランス/位置)
・雰囲気(カジュアル/フォーマル)
・余白(詰まっている/空いている)
どの部分が気になりますか?」

参考イメージを見せてもらう

「イメージに近いWebサイトやデザインがあれば
見せていただけますか?参考にさせてください」

テクニック7:ポジティブな言い回しを使う

ネガティブ→ポジティブに変換

【ネガティブ】
「文字が小さいと読みにくいので」

【ポジティブ】
「文字を大きくすることで、より読みやすくなります」
【ネガティブ】
「この色だと目立たないので」

【ポジティブ】
「この色にすることで、より注目を集められます」

説明で使えるフレーズ集

レイアウトの説明

  • 「余白を確保することで、情報が整理されて見やすくなります」
  • 「グリッドに沿って配置することで、統一感が生まれます」
  • 「視線の流れを意識して、重要な情報から目に入るようにしています」

配色の説明

  • 「ブランドカラーを基調にすることで、御社らしさを表現しています」
  • 「コントラストを高めて、CTAボタンが目立つようにしています」
  • 「彩度を抑えることで、落ち着いた印象になっています」

フォントの説明

  • 「ゴシック体を使うことで、視認性を高めています」
  • 「明朝体で上品な印象を演出しています」
  • 「行間を広げて、長文でも読みやすくしています」

【デザイナー向け】クライアントへのデザイン説明で使える7つのテクニック - 画像3【デザイナー向け】クライアントへのデザイン説明で使える7つのテクニック - 画像4


よくある質問

:::qa Q. 専門用語を使うと嫌がられませんか?

A. 使い方次第です。用語だけ言っても伝わりません。用語を使いつつ、わかりやすく言い換えることで、むしろ「専門家に任せている」という安心感を与えられます。 :::

:::qa Q. 説明が長くなりがちです。短くするコツは?

A. 結論から話すことを意識しましょう。「このデザインの目的は〇〇です。具体的には...」という構成で、まず結論を伝えてから詳細を説明します。 :::

:::qa Q. 説明に自信がありません

A. 用語を正確に理解していることが前提です。曖昧な理解のまま説明しようとすると、ぼやけた説明になります。デザイン単語帳で用語の意味を深く理解しましょう。 :::


まとめ

:::summary クライアント説明7つのテクニック

  1. 課題→解決策→デザインの流れで説明
  2. 用語を翻訳して相手に合わせる
  3. Before/Afterで視覚的に比較
  4. データで根拠を示す
  5. 選択肢を提示して選んでもらう
  6. 質問で具体化して「なんか違う」に対処
  7. ポジティブな言い回しで印象アップ

デザイン用語を正確に理解し、それを翻訳できることが、説明スキル向上の鍵です。 :::

:::cta 説明で使えるデザイン用語をマスター デザ単:デザイン単語帳 App【デザイナー向け】クライアントへのデザイン説明で使える7つのテクニック - 画像5 :::


関連記事


※ 画像出典:Unsplash(Campaign Creators)

よくある質問

Qクライアントにデザイン用語を使ってもいいですか?
A
状況によります。デザインに詳しいクライアントには用語を使った方が効率的ですが、詳しくないクライアントには噛み砕いた説明が必要です。相手に合わせて言葉を選びましょう。
Qデザインの意図を聞かれたときの答え方は?
A
「課題→解決策→このデザイン」という流れで説明すると伝わりやすいです。「〇〇という課題を解決するために、△△という手法を使いました」という形式が効果的です。
Q「なんか違う」と言われたらどうすれば?
A
「具体的にどこが気になりますか?」と質問して、用語を使って選択肢を提示しましょう。「色味ですか?配置ですか?余白ですか?」と聞くと、相手も答えやすくなります。
Q説明スキルを上げるには?
A
デザイン用語を正確に理解し、それを非デザイナーにもわかる言葉に言い換える練習が効果的です。用語の意味を深く理解することが第一歩です。

この記事で紹介したサービス

デザ単:デザイン単語帳

※ 詳細な情報は公式サイトでご確認ください

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

あわせて読みたい

こちらの記事もおすすめ