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【簿記3級】試験に出る税金用語まとめ|仕訳問題で使う用語を解説
簿記3級の勉強を始めたけど、税金関連の用語や仕訳がわからない...。
そんな悩みを抱えている受験生は多いのではないでしょうか。
簿記3級では、消費税の処理や源泉徴収、固定資産税の支払いなど、税金に関する仕訳問題が出題されます。用語の意味を理解していないと、問題文を読んでも何をすればいいかわかりません。
この記事では、簿記3級で出題される税金関連の用語と仕訳をまとめて解説します。
簿記3級で使う税金関連の勘定科目
まずは、簿記3級で登場する税金関連の勘定科目を覚えましょう。
租税公課(そぜいこうか)
事業に関連する税金や公的な手数料を処理する勘定科目です。
| 対象 | 例 |
|---|---|
| 税金 | 固定資産税、自動車税、印紙税、登録免許税 |
| 公課 | 商工会議所の会費、同業者団体の会費 |
仮払消費税(かりばらいしょうひぜい)
商品を仕入れたときに支払った消費税を一時的に記録する勘定科目です。
税抜方式で経理処理する場合に使用します。
仮受消費税(かりうけしょうひぜい)
商品を売り上げたときに受け取った消費税を一時的に記録する勘定科目です。
決算時に仮払消費税と相殺し、差額を「未払消費税」として計上します。
未払消費税(みばらいしょうひぜい)
決算時に計算した、まだ納付していない消費税を記録する勘定科目です。
仮受消費税 − 仮払消費税 = 未払消費税
預り金(あずかりきん)
従業員の給与から天引きした税金や社会保険料を一時的に預かる勘定科目です。
| 預り金の内訳 |
|---|
| 源泉所得税 |
| 住民税 |
| 社会保険料(従業員負担分) |
法定福利費(ほうていふくりひ)
社会保険料の会社負担分を処理する勘定科目です。
健康保険、厚生年金、雇用保険などの会社負担分がこれにあたります。
【消費税】仕訳パターンを覚えよう
簿記3級では、消費税の税抜方式と税込方式の両方が出題されます。
税抜方式の仕訳
消費税を本体価格と分けて記録する方式です。
商品を仕入れたとき
【例】商品550,000円(税込)を仕入れ、現金で支払った
(借方)仕入 500,000 /(貸方)現金 550,000
(借方)仮払消費税 50,000 /
商品を売り上げたとき
【例】商品770,000円(税込)を売り上げ、現金で受け取った
(借方)現金 770,000 /(貸方)売上 700,000
/(貸方)仮受消費税 70,000
決算時の消費税処理
【例】決算時、仮受消費税100,000円、仮払消費税60,000円を相殺
(借方)仮受消費税 100,000 /(貸方)仮払消費税 60,000
/(貸方)未払消費税 40,000
税込方式の仕訳
消費税を本体価格に含めて記録する方式です。
【例】商品550,000円(税込)を仕入れ、現金で支払った
(借方)仕入 550,000 /(貸方)現金 550,000
【源泉徴収】給与の仕訳パターン
従業員への給与支払いでは、源泉所得税や住民税を天引きする仕訳が出題されます。
給与支払時の仕訳
【例】給与300,000円を支給し、源泉所得税15,000円、住民税10,000円を控除して普通預金から振り込んだ
(借方)給料 300,000 /(貸方)預り金(源泉所得税) 15,000
/(貸方)預り金(住民税) 10,000
/(貸方)普通預金 275,000
源泉所得税の納付時
【例】預かっていた源泉所得税15,000円を現金で納付した
(借方)預り金 15,000 /(貸方)現金 15,000
【租税公課】その他の税金の仕訳
固定資産税の支払い
【例】固定資産税200,000円を現金で納付した
(借方)租税公課 200,000 /(貸方)現金 200,000
収入印紙の購入
【例】収入印紙10,000円を現金で購入した
(借方)租税公課 10,000 /(貸方)現金 10,000
※収入印紙を「貯蔵品」として処理する場合もあります(問題の指示に従う)
自動車税の支払い
【例】事業用自動車の自動車税50,000円を現金で納付した
(借方)租税公課 50,000 /(貸方)現金 50,000
簿記3級に出る税金用語一覧
試験に出る税金関連の用語をまとめました。
| 用語 | 意味 | 勘定科目 |
|---|---|---|
| 消費税 | 商品・サービスにかかる税金(10%) | 仮払/仮受消費税 |
| 源泉所得税 | 給与から天引きする所得税 | 預り金 |
| 住民税 | 従業員の住民税(給与天引き) | 預り金 |
| 固定資産税 | 土地・建物にかかる税金 | 租税公課 |
| 自動車税 | 自動車にかかる税金 | 租税公課 |
| 印紙税 | 契約書・領収書に貼る収入印紙 | 租税公課 |
| 登録免許税 | 登記にかかる税金 | 租税公課 |
| 社会保険料 | 健康保険・厚生年金など | 預り金/法定福利費 |
税金用語を効率的に覚えるには
簿記3級の勉強では、仕訳のパターンを覚えることが大切ですが、その前提として用語の意味を理解しておくことが重要です。
用語がわかれば、問題文を読んだときに「何をすればいいか」がすぐにわかります。
税金用語を効率的に覚えるなら、単語帳形式のアプリがおすすめです。
スキマ時間にスマホで学習でき、繰り返し復習で確実に定着します。簿記だけでなく、経理実務や確定申告にも役立つ知識が身につきます。
よくある質問
まとめ
まとめ
簿記3級の税金用語ポイント - 租税公課:固定資産税、印紙税などを処理 - 仮払/仮受消費税:税抜方式で使用 - 預り金:源泉所得税、住民税を天引きしたとき - 法定福利費:社会保険料の会社負担分 - 仕訳パターンを覚えることが合格への近道簿記3級の税金問題は、用語と仕訳パターンを覚えれば確実に得点できます。
この記事で紹介した内容を参考に、税金関連の問題をマスターしましょう。
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