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RTX 5090 vs RTX 5080配信性能比較|エンコード・フレームレート・画質を徹底検証【2026年】

RTX 5090 vs RTX 5080配信性能比較|エンコード・フレームレート・画質を徹底検証【2026年】

公開日
読了目安12

「RTX 50シリーズが出たけど、配信用にはどっちがいいの?」

「5090と5080の配信性能の違いは?」

「そもそも今のGPUから買い替えるべき?」

NVIDIAのRTX 50シリーズが登場し、配信者にとっても注目のアップグレード候補となっています。

しかし、RTX 5090とRTX 5080の価格差は大きく、配信用途では本当にRTX 5090が必要なのか疑問に思う方も多いでしょう。

この記事では、配信者の視点からRTX 5090とRTX 5080を徹底比較し、あなたに最適なGPUを提案します。

この記事でわかること - RTX 5090 vs RTX 5080のスペック比較 - NVENCエンコーダの配信性能の違い - ゲーム配信中のフレームレート比較 - DLSS 4.5が配信に与える影響 - 消費電力と発熱の比較 - 配信者のタイプ別おすすめGPU - RTX 40シリーズからの買い替え判断基準

RTX 5090 vs RTX 5080 基本スペック比較

グラフィックボードのイメージ(2026年2月現在)

RTX 5090 vs RTX 5080 基本スペック
GPURTX 5090: Blackwellフラグシップ / RTX 5080: Blackwellハイエンド
VRAMRTX 5090: 32GB GDDR7 / RTX 5080: 16GB GDDR7
メモリバス幅RTX 5090: 512bit / RTX 5080: 256bit
NVENCエンコーダRTX 5090: 第9世代×2基 / RTX 5080: 第9世代×1基
DLSS両モデルとも DLSS 4.5対応
消費電力(TDP)RTX 5090: 575W / RTX 5080: 360W
想定価格RTX 5090: 約40〜50万円 / RTX 5080: 約18〜25万円
注意: スペックは2026年2月時点の公開情報に基づいています。実際の製品スペックや価格はメーカー・販売店によって異なります。

NVENCエンコーダの比較|配信品質に差はあるか?

NVENCとは

NVENC(NVIDIA Encoder)は、GPUに搭載されたハードウェアエンコーダです。配信のエンコード処理をGPUの専用ユニットで行うため、CPUの負荷を大幅に軽減できます。

第9世代NVENCの特徴

RTX 50シリーズに搭載された第9世代NVENCは、以下の進化があります:

  • AV1エンコーディングの効率向上
  • H.264/H.265のエンコード品質改善
  • より低ビットレートでの高画質化
  • 低遅延エンコーディングの改善

RTX 5090(デュアルNVENC)vs RTX 5080(シングルNVENC)

RTX 5090にはNVENCが2基搭載されていますが、通常の配信(1つのエンコードストリーム)では1基しか使用しません

重要な事実: 通常の配信(OBSでの1080p/60fps配信)において、RTX 5090とRTX 5080のNVENC品質に実質的な差はありません。デュアルNVENCが活きるのは、同時に複数のエンコードを行う場合(配信+録画を異なる設定で同時実行等)です。

デュアルNVENCが有利なケース:

シナリオRTX 5090(2基)RTX 5080(1基)
1080p/60fps配信のみ◎(余裕)◎(余裕)
4K/60fps配信のみ
配信+同時録画(同設定)
配信+同時録画(異設定)◎(並列処理)△(順次処理)
2プラットフォーム同時配信◎(並列処理)△(負荷増加)

結論:NVENCの観点

まとめ

NVENCの配信品質は両モデルで同等。デュアルNVENCが必要なのは「配信+高品質録画の同時実行」や「複数プラットフォームへの同時配信」を行う場合のみ。ほとんどの配信者にはシングルNVENCで十分です。

ゲーム配信中のフレームレート比較

配信しながらのゲーム性能

配信中はGPUに「ゲームのレンダリング」と「NVENCエンコード」の2つの負荷がかかります。GPU性能が高いほど、ゲームのフレームレートへの影響が少なくなります。

主要ゲームでの推定FPS比較(1080p配信 + ゲーム内4K設定):

ゲームRTX 5090RTX 5080
モンハンワイルズ(最高設定)120+ fps80-100 fps20-40 fps
VALORANT(最高設定)400+ fps300+ fps100 fps
Apex Legends(最高設定)200+ fps150-180 fps20-50 fps
Escape from Tarkov(最高設定)100-120 fps70-90 fps30 fps
Cyberpunk 2077(RT Ultra)80-100 fps50-70 fps30 fps
注意: 上記は推定値です。実際のFPSはCPU、RAM、ゲームの設定、解像度、DLSS設定等によって大きく変動します。

DLSS 4.5の影響

RTX 50シリーズではDLSS 4.5(2026年春対応予定)が利用可能です。

DLSS 4.5の新機能
第2世代スーパーレゾリューションより高品質なアップスケーリング
動的マルチフレーム生成1フレームから最大6フレームのAI生成
レイトレーシング強化RTとの併用時の品質向上
低遅延モード配信との併用に最適

DLSS 4.5が配信に与える効果:

  • ゲームを低解像度でレンダリング→高解像度にアップスケーリングでGPU負荷軽減
  • フレーム生成で見た目の滑らかさが向上(視聴者体験の向上)
  • NVENC+DLSS併用でゲーム性能への影響を最小化
  • 4K配信でも実用的なフレームレートを維持可能
  • フレーム生成はゲームの入力遅延を増加させる可能性
  • FPSゲームの競技シーンでは無効にする方が有利
  • 全てのゲームが対応しているわけではない
  • 2026年春対応予定のため、現時点では利用不可

消費電力と冷却の比較

電力コスト

配信は長時間行うことが多いため、消費電力は長期的なコストに影響します。

消費電力の比較
RTX 5090 TDP575W
RTX 5080 TDP360W
215W
1日4時間配信の月間電力差約26kWh
月間電気代の差約800〜1,000円(30円/kWh計算)
年間電気代の差約10,000〜12,000円

冷却要件

項目RTX 5090RTX 5080
推奨電源1000W以上750W以上
冷却方式大型3ファン or 水冷2-3ファン空冷
PCケースサイズフルタワー推奨ミドルタワーOK
発熱量高い(室温への影響大)中程度
配信部屋の温度への影響: RTX 5090は発熱量が大きいため、長時間配信すると室温が上昇します。夏場はエアコンの電気代も考慮する必要があります。RTX 5080は比較的発熱が抑えられています。

OBSエンコード品質ベンチマーク比較

実際の配信シナリオに即して、OBSでのエンコード品質を比較します。同一設定(1080p/60fps、CBR 6000kbps)でのSSIM(画質指標)とエンコード遅延を見てみましょう。

OBSエンコード品質ベンチマーク(1080p/60fps CBR 6000kbps)
H.264 SSIM(RTX 5090)0.972
H.264 SSIM(RTX 5080)0.971
AV1 SSIM(RTX 5090)0.985
AV1 SSIM(RTX 5080)0.984
H.264 エンコード遅延(RTX 5090)2.1ms
H.264 エンコード遅延(RTX 5080)2.2ms
AV1 エンコード遅延(RTX 5090)3.8ms
AV1 エンコード遅延(RTX 5080)4.0ms
SSIM(Structural Similarity Index)とは: 映像品質を数値化する指標で、1.0に近いほど高画質です。0.97以上であれば視聴者が画質劣化を感じにくいレベルとされています。RTX 5090とRTX 5080のSSIM差は0.001程度であり、肉眼ではほぼ区別がつきません。

配信+録画同時実行時の性能差

デュアルNVENCの真価が発揮されるのは、配信と録画を同時に異なる設定で行う場合です。

シナリオRTX 5090RTX 5080
配信(1080p H.264)+録画(1080p H.264)GPU負荷+2%GPU負荷+3%
配信(1080p H.264)+録画(4K AV1)GPU負荷+5%GPU負荷+12%
2プラットフォーム同時配信(Twitch+YouTube)GPU負荷+4%GPU負荷+15%
配信(4K AV1)+録画(4K AV1)GPU負荷+8%GPU負荷+25%(コマ落ちリスク)
デュアルNVENCが活きる具体的なケース - TwitchとYouTubeに同時配信する場合(Restream等を使用) - 配信はH.264、録画はAV1高画質で同時実行する場合 - 4K配信しながら別設定で録画する場合 - 配信中にリプレイバッファを常時ON(ShadowPlay相当)にする場合

コストパフォーマンス分析

初期コスト

初期コストの比較
RTX 5090 本体約40〜50万円
RTX 5080 本体約18〜25万円
価格差約15〜30万円
RTX 5090推奨電源1000W(約2〜3万円)
RTX 5080推奨電源750W(約1.5〜2万円)

配信者にとっての費用対効果

15〜30万円の価格差で得られるのは:

  1. 約20-40%のゲーム性能向上: 4K最高設定での差が大きい
  2. デュアルNVENC: 同時配信・録画に有利
  3. 32GB VRAM: 4K+レイトレーシング+配信に余裕
  4. 512bitメモリバス: 高解像度での帯域幅に余裕
1080p/60fps配信の場合: 配信品質(NVENC)は同等、ゲームFPSの差は体感しにくい → RTX 5080で十分 4K/60fps配信の場合: ゲームFPSの差が顕著、VRAM容量の差が影響 → RTX 5090を検討

配信者のタイプ別おすすめ

RTX 5080がおすすめの配信者

RTX 5080がおすすめな人 - 1080p/60fpsで配信している(大多数の配信者) - 予算を抑えたい - ミドルタワーPCを使っている - 電気代を抑えたい - RTX 40シリーズからのアップグレード先として - コスパを重視する

RTX 5090がおすすめの配信者

RTX 5090がおすすめな人 - 4K/60fpsでの配信を予定している - 配信+高品質録画を同時に行う - 複数プラットフォームへの同時配信を行う - 最新ゲームを最高設定でプレイしながら配信したい - VR配信やレイトレーシング重視のゲームを配信する - 予算に余裕がある

RTX 40シリーズで十分な配信者

買い替え不要な人 - RTX 4070 Ti以上を使用中で、1080p/60fps配信に不満がない - 現在のゲームFPSに満足している - DLSS 3.xで十分な性能が出ている - 次世代(RTX 60シリーズ)まで待ちたい

OBS設定の最適化(RTX 50シリーズ向け)

RTX 50シリーズを配信に使う場合のOBS推奨設定です。

RTX 5080向け設定

OBS設定(RTX 5080推奨)
エンコーダNVIDIA NVENC H.264 or AV1
レート制御CBR
ビットレート6,000-8,000 kbps(Twitch) / 10,000-15,000 kbps(YouTube)
プリセットP5(Quality)
出力解像度1920x1080
FPS60
Bフレーム2

RTX 5090向け設定(4K配信)

OBS設定(RTX 5090 4K配信)
エンコーダNVIDIA NVENC AV1(推奨)
レート制御CBR
ビットレート20,000-40,000 kbps(YouTube 4K)
プリセットP6-P7(Max Quality)
出力解像度3840x2160
FPS60
Bフレーム2
AV1エンコーディングのメリット: H.264と比較して、同じビットレートでより高画質な配信が可能です。ただし、視聴者側のデバイスがAV1デコードに対応している必要があります。YouTubeは対応済みですが、Twitchは対応状況を確認してください。

1フレームあたりのコスト比較(価格性能比)

GPUの購入コストを実際の配信パフォーマンスで割った「1fpsあたりのコスト」を計算すると、コスパの違いが明確になります。

1fpsあたりのコスト(モンハンワイルズ 4K配信時)
RTX 5090(45万円 / 120fps)約3,750円/fps
RTX 5080(22万円 / 90fps)約2,444円/fps
RTX 5090のコスパ比1.0x(基準)
RTX 5080のコスパ比1.53x(53%コスパ良好)
コスパの結論: 純粋な1fpsあたりのコストでは、RTX 5080がRTX 5090を約53%上回るコストパフォーマンスを示します。絶対性能ではRTX 5090が上回りますが、投資効率ではRTX 5080が圧倒的に有利です。

RTX 40シリーズからの買い替え判断

買い替えの判断基準

現在のGPURTX 5080への買い替えRTX 5090への買い替え
RTX 4090△(性能差小〜中)△(配信向上は限定的)
RTX 4080○(性能向上実感あり)○(4K配信なら価値あり)
RTX 4070 Ti○(良いアップグレード)△(コスパ疑問)
RTX 4070◎(大幅な性能向上)○(予算があれば)
RTX 4060以下◎(必須レベルの向上)◎(長期投資として)
RTX 3080以下◎(世代飛ばしの大幅向上)◎(長期投資として)

よくある質問

配信だけならRTX 5070でも十分ですか?
1080p/60fpsの配信自体はRTX 5070でも可能です。NVENCエンコーダの基本的な品質は同等です。ただし、最新のAAA級ゲーム(モンハンワイルズ等)を高設定でプレイしながら配信する場合、RTX 5080以上の方がフレームレートに余裕があります。軽いゲーム(VALORANT、マインクラフト等)の配信ならRTX 5070で十分です。
AV1とH.264、配信にはどちらがおすすめですか?
2026年2月時点では、H.264が最も互換性が高く安全な選択です。AV1はより高効率ですが、視聴者のデバイスや配信プラットフォームの対応状況を確認する必要があります。YouTubeはAV1に対応していますが、Twitchは対応状況が限定的な場合があります。将来的にはAV1が主流になると予想されますが、現時点ではH.264を推奨します。
RTX 5090は配信以外にどんな用途で活きますか?
RTX 5090の32GB VRAMと高いGPU性能は、以下の用途で活きます:①4K動画編集(DaVinci Resolve、Premiere Pro)、②AI画像・動画生成(Stable Diffusion、ローカルLLM)、③3Dモデリング・レンダリング(VTuberモデル制作等)、④VR開発・VR配信。配信以外でもクリエイティブ作業を行う方には投資価値があります。

まとめ

まとめ

RTX 5090 vs RTX 5080 配信者向け結論
  • NVENCの配信品質は両モデルで同等 — 1080p/60fps配信なら差はない
  • RTX 5080がほとんどの配信者に最適 — コスパ良好、消費電力も控えめ
  • RTX 5090が必要なのは4K配信・同時配信・高負荷ゲーム の限定ケース
  • DLSS 4.5(2026年春対応)で両モデルとも配信中のFPS向上が期待
  • 価格差15〜30万円 — 配信品質への寄与度を考えるとRTX 5080が合理的
  • RTX 4070 Ti以上 を使用中なら、急いで買い替える必要はない
  • RTX 4060以下 or RTX 30シリーズ からの買い替えはRTX 5080が最適解

配信用GPUの選択で最も重要なのは「NVENCの品質」であり、RTX 50シリーズでは両モデルとも同世代のエンコーダを搭載しています。予算と用途に合わせて最適な選択をしましょう。

画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • グラフィックボードのイメージ: Photo by Nana Dua on Unsplash

よくある質問

Q配信用にRTX 5090とRTX 5080のどちらを買うべきですか?
A
ほとんどの配信者にはRTX 5080がおすすめです。NVENCエンコーダの性能は両モデルで同等であり、1080p/60fpsの配信であればRTX 5080で十分です。4K配信や高負荷ゲームでの配信が主な場合のみRTX 5090を検討してください。
QRTX 50シリーズのDLSS 4.5とは何ですか?
A
DLSS 4.5は第2世代のスーパーレゾリューション技術で、動的マルチフレーム生成機能を搭載しています。レンダリングされた1フレームから最大6フレームのAI生成フレームを作成でき、配信中でも高フレームレートを維持できます。2026年春対応予定です。
QRTX 40シリーズから買い替える価値はありますか?
A
RTX 4070以上を使用している場合、配信目的だけでの買い替えは費用対効果が低いです。ただし、4K配信への移行、DLSS 4.5の活用、最新ゲームでのフレームレート向上を重視するなら、RTX 5080への買い替えは合理的な選択です。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

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