Elgato Facecam Pro vs ロジクールBRIO 4K|配信者向け60fpsウェブカメラ徹底比較【2026年版】
「配信用のWebカメラ、結局どれがいいの?」
「Elgato Facecam ProとロジクールBRIO 4K、どっちが自分に合ってる?」
「4K/60fpsのWebカメラって本当に必要?」
配信者にとって、Webカメラは視聴者に自分の表情やリアクションを届ける重要なデバイスです。2026年現在、プロ仕様のWebカメラ市場で最も注目されているのがElgato Facecam ProとロジクールBRIO 4Kの2機種です。
両機種ともに4K/60fpsに対応し、プロフェッショナルな画質を提供しますが、設計思想や得意分野は大きく異なります。
この記事では、配信者目線でこの2機種を徹底比較し、あなたの配信スタイルに最適なWebカメラを見つけるお手伝いをします。
2機種の基本情報
Elgato Facecam Pro
Elgato Facecam Proは、配信機材メーカーとして知られるElgato(Corsairグループ)が2023年に発売した、配信者のために設計されたプロ仕様Webカメラです。世界初の4K/60fps対応Webカメラとして登場し、その画質と配信特化の機能で高い評価を得ています。
最大の特徴は、Sony STARVISセンサーの採用と、Camera Hubソフトウェアによる細かな画質コントロールです。設定をカメラ本体のフラッシュメモリに保存できるため、PCを変えても同じ設定で使えるのは配信者にとって大きなメリットです。
ロジクールBRIO 4K
ロジクールBRIO 4Kは、PC周辺機器の世界的大手ロジクールが展開するプレミアムWebカメラです。元々はビジネス用途を中心に設計されていましたが、その高画質とWindows Hello対応の顔認証機能で、配信者からも支持されています。
RightLight 4テクノロジーによる自動露出補正と、5倍デジタルズームが特徴的で、様々な環境に適応する汎用性の高さが強みです。
スペック比較
| 項目 | Facecam Pro → BRIO 4K |
|---|---|
| 最大解像度 | 4K (3840x2160) / 60fps → 4K (4096x2160) / 30fps |
| 1080p性能 | 1080p / 60fps → 1080p / 60fps |
| 720p性能 | 720p / 60fps → 720p / 90fps |
| センサー | Sony STARVIS → 非公開(独自センサー) |
| レンズ | f/2.0 ガラスレンズ → f/2.0 ガラスレンズ |
| 視野角 | 90度(調整可能) → 65/78/90度(3段階) |
| オートフォーカス | 対応(高速AF) → 対応(赤外線AF) |
| HDR | 非対応 → 対応 |
| ズーム | デジタルズーム → 5倍デジタルズーム |
| マイク | 非搭載 → デュアルマイク搭載 |
| 接続 | USB-C (USB 3.0) → USB-C (USB 3.0) + USB-A変換付属 |
| プライバシー | ソフトウェアミュート → なし(別売りカバー) |
| 本体サイズ | 96 x 40 x 56mm → 102 x 27 x 27mm |
| 重量 | 約133g → 約63g |
| マウント | モニタークリップ + 三脚穴 → モニタークリップ + 三脚穴 |
| 設定保存 | フラッシュメモリ内蔵 → ソフトウェア依存 |
| 専用ソフト | Elgato Camera Hub → Logi Tune |
| Windows Hello | 非対応 → 対応(赤外線センサー搭載) |
| 価格(2026年2月) | 約35,000円 → 約25,000円 |
画質比較
Webカメラの画質を比較する上で重要な要素は、解像感、色再現性、暗所性能、ノイズ量の4つです。
解像感
4K解像度での比較では、Facecam Proが明確に優位です。Sony STARVISセンサーの高い解像力により、肌のテクスチャーや髪の毛一本一本まで精細に描写します。60fpsで動きも滑らかなため、激しいリアクションを取る配信者にとって大きなアドバンテージです。
BRIO 4Kも4K解像度を提供しますが、30fpsに限定されるため動きの滑らかさではFacecam Proに劣ります。ただし、1080p/60fpsモードでの使用が配信の主流であることを考えると、この差が実際の配信に与える影響は限定的です。
1080p/60fpsでの画質
配信で最も使用頻度が高い1080p/60fpsモードでは、両機種ともに優秀です。
Facecam Proは4Kセンサーからのオーバーサンプリング(4Kで撮影した映像を1080pに縮小する処理)により、ネイティブ1080pよりも高精細な映像を実現します。特にエッジの描写がシャープで、フェイスカムの小さなウィンドウでも顔の輪郭がくっきりと映ります。
BRIO 4Kも同様のオーバーサンプリング処理を行いますが、Facecam Proほどのシャープネスは感じられません。代わりに、やや柔らかい描写で肌の質感が自然に見えるという評価もあります。
色再現性
色の傾向は両機種で異なります。
- Facecam Pro: やや暖色系の色味で、肌色が健康的に映る傾向。Camera Hubで色温度を細かく調整可能
- BRIO 4K: ニュートラルな色味で、自然な色再現。RightLight 4による自動補正が効果的
暗所性能
暗い環境での撮影性能を比較します。
| 環境 | Facecam Pro | BRIO 4K |
|---|---|---|
| 通常の室内照明 | 優秀(ノイズ極少) | 優秀(ノイズ少) |
| 薄暗い部屋 | 良好(STARVISの高感度) | 良好(RightLight補正) |
| デスクライトのみ | 使用可能(ノイズやや増加) | 使用可能(HDRが効果的) |
| モニターの光のみ | ギリギリ使用可能 | ギリギリ使用可能 |
Facecam ProはSony STARVISセンサーの高感度性能により、暗所でもノイズが少ない傾向があります。一方、BRIO 4KはHDR対応により、明暗差の大きい環境(背景に窓がある場合など)で顔が暗くならずに済みます。
オートフォーカス性能
配信中のオートフォーカス性能は、画質と同じくらい重要です。フォーカスが迷う(ハンチングする)と、映像が不安定に見えて視聴者の集中を妨げます。
Facecam Proのオートフォーカス
Facecam Proのオートフォーカスはコントラスト検出方式を採用しています。被写体の輪郭のコントラスト差を分析してフォーカスを合わせる方式で、精度は高いですが速度はやや遅めです。
ただし、Camera Hubソフトウェアのアップデートにより、フォーカス速度とハンチング抑制が大幅に改善されています。2026年現在のファームウェアでは、フォーカスの迷いはほとんど感じられません。
また、マニュアルフォーカスモードを選択することも可能です。配信中は座る位置がほぼ固定なので、マニュアルフォーカスで距離を固定してしまうのが最も安定する選択肢です。
BRIO 4Kのオートフォーカス
BRIO 4Kは赤外線センサーによるオートフォーカスを搭載しています。赤外線で被写体との距離を直接測定するため、フォーカス速度が速く、暗い環境でもフォーカスが安定します。
配信中に立ち上がったり座ったりする動きに対しても、素早くフォーカスが追従します。この点ではBRIO 4Kの方が優位です。
オートフォーカスの比較まとめ
| 項目 | Facecam Pro → BRIO 4K |
|---|---|
| AF方式 | コントラスト検出 → 赤外線AF |
| フォーカス速度 | やや遅い(改善済み) → 速い |
| 暗所でのAF | 標準的 → 優秀(赤外線なので明るさに依存しない) |
| ハンチング | ほぼなし(最新FW) → ほぼなし |
| マニュアルフォーカス | 対応 → 対応 |
| 顔認識AF | 対応 → 対応 |
ソフトウェア比較
両機種ともに専用ソフトウェアでの設定が可能です。使い勝手を詳しく比較します。
Elgato Camera Hub
Camera Hubは、Elgatoの配信機材全般を管理するソフトウェアの一部です。Facecam Pro向けの設定項目は非常に豊富で、まるでデジタルカメラの設定画面のような細かさです。
主な設定項目:
- 解像度 / フレームレート: 4K/60fps, 4K/30fps, 1080p/60fps, 720p/60fps
- 露出: 自動 / 手動(シャッタースピード・ゲイン個別調整)
- ホワイトバランス: 自動 / 手動(2800K〜6500K)
- 彩度・コントラスト・シャープネス: 個別調整
- 視野角: 無段階調整(デジタルパン/チルト/ズーム)
- フォーカス: 自動 / 手動
- アンチフリッカー: 50Hz / 60Hz
- 設定のエクスポート/インポート: プロファイル管理
- 設定がカメラ本体のフラッシュメモリに保存される(PCを変えても設定を維持)
- 細かな画質調整が可能(プロカメラ並みの設定項目数)
- Stream Deck、Wave Link等のElgato製品との連携
- プロファイルの切り替えがワンクリック
- OBSとのネイティブ連携
Logi Tune
Logi Tuneは、ロジクールのWebカメラやヘッドセットを管理するソフトウェアです。Camera Hubと比べるとシンプルな設計で、直感的に操作できます。
主な設定項目:
- 解像度 / フレームレート: プリセットから選択
- 視野角: 65度 / 78度 / 90度の3段階
- 明るさ・コントラスト: スライダー調整
- 色温度: 自動 / 手動
- HDR: オン / オフ
- RightLight: オン / オフ / レベル調整
- ズーム: 最大5倍デジタルズーム
- パン / チルト: デジタルで調整
- シンプルで直感的なUI(設定に迷わない)
- RightLight 4による自動最適化が優秀(手動設定不要の場合が多い)
- ファームウェアアップデートの自動通知
- Microsoft Teams、Zoom等のビジネスツールとの高い互換性
- Camera Hub: 設定項目が多すぎて初心者には敷居が高い。起動時にやや重い
- Logi Tune: 細かな画質調整ができない。設定はPC依存(カメラ本体に保存できない)
OBSとの連携
配信者にとって最も重要な点の一つが、OBS Studio(またはStreamlabs OBS)との連携です。
Facecam ProとOBS
Facecam ProはOBSとの連携を強く意識した設計がされています。
- UVC(USB Video Class)準拠: OBSで映像キャプチャデバイスとして即座に認識
- Camera Hub経由の設定がOBSに反映: Camera Hubで行った設定がそのままOBSの映像に適用
- フラッシュメモリ保存: Camera Hubを起動しなくても、保存済みの設定で起動
- Stream Deck連携: Camera Hubの設定切り替えをStream Deckのボタンに割り当て可能
BRIO 4KとOBS
BRIO 4KもUVC準拠でOBSに対応していますが、いくつかの注意点があります。
- Logi Tuneの常時起動が推奨: 設定がソフトウェア依存のため、Logi Tuneを起動しないとデフォルト設定で起動する場合がある
- HDRモードの注意: HDRモードをONにすると、OBS側で色味がおかしくなる場合がある。配信時はHDRオフを推奨
- 解像度変更: OBS側で解像度を変更すると、Logi Tuneの設定と競合する場合がある
配信ジャンル別おすすめ
ゲーム配信
ゲーム配信では、フェイスカムはメイン画面の一角に小さく表示されることが多いため、高解像度よりも色の鮮やかさとフォーカスの安定性が重要です。
おすすめ: Elgato Facecam Pro
- Camera Hubで彩度・コントラストを上げることで、小さなウィンドウでも映える映像に
- マニュアルフォーカスで固定すればフォーカスの迷いゼロ
- Stream Deckとの連携でシームレスな操作が可能
雑談・トーク配信
雑談配信では顔が大きく映るため、肌の色味と自然な描写が重要です。
おすすめ: ロジクールBRIO 4K
- RightLight 4による自然な自動補正が効果的
- やや柔らかい描写が肌を自然に見せる
- 内蔵マイクがバックアップとして使える
VTuber配信(フェイストラッキング用)
VTuber配信ではカメラの映像そのものは配信に映りませんが、フェイストラッキングの精度に影響します。
おすすめ: Elgato Facecam Pro
- 60fpsの滑らかなトラッキングでアバターの動きが自然に
- 暗所でもSTARVISセンサーがしっかりと顔を捉える
- Camera Hubで露出を最適化してトラッキング精度を向上
IRL配信
屋外やイベント会場からの配信では、環境変化への適応力が求められます。
おすすめ: ロジクールBRIO 4K
- RightLight 4が照明環境の変化に素早く対応
- HDR対応で明暗差の大きい環境にも強い
- 軽量(63g)で持ち運びに便利
- 赤外線AFが暗い環境でも安定
設置と取り回し
モニタークリップの比較
両機種ともにモニターの上部に挟むクリップ式マウントを採用していますが、設計思想が異なります。
Facecam Proのクリップは大型で安定感があります。モニターとの接触面が広く、重い本体(133g)をしっかり固定します。ただし、薄型モニターやベゼルレスモニターでは若干収まりが悪い場合があります。
BRIO 4Kのクリップはコンパクトで、様々なモニターに対応します。本体が軽量(63g)なので、クリップへの負荷も少なく安定しています。ノートPCのディスプレイにも取り付けやすい設計です。
ケーブル
- Facecam Pro: USB-C端子、付属ケーブル(USB-C to USB-C / USB-C to USB-A)
- BRIO 4K: USB-C端子、USB-C to USB-A変換アダプター付属
両機種ともにUSB 3.0接続が推奨されています。特に4K/60fps使用時はUSB 3.0ポートが必須で、USB 2.0では帯域不足で使用できません。
三脚マウント
両機種ともに三脚穴(1/4インチネジ)を備えており、卓上三脚やカメラアームに取り付け可能です。モニター上ではなくデスク上の三脚にカメラを置くことで、より柔軟な角度調整が可能になります。
配信者のためのTips
画質を最大限に引き出すコツ
- 照明を正面から当てる: カメラの画質は照明で決まると言っても過言ではありません。リングライトや卓上LEDを顔の正面やや上から当てましょう
- 背景をシンプルに: ごちゃごちゃした背景はカメラの処理能力を消費します。グリーンスクリーンや単色の壁がベスト
- マニュアル設定を活用: 自動設定は便利ですが、一度最適な設定を見つけたらマニュアルで固定する方が安定します
- USBポートを選ぶ: マザーボード直結のUSB 3.0ポートを使用
- 他のUSBデバイスとの帯域共有を避ける: 同じUSBコントローラーに大量のデバイスを接続しない
カメラの角度
目線よりやや上にカメラを設置するのが一般的に最も映える角度です。モニターの上部にクリップで取り付けた場合、自然にこの角度になります。
カメラが低すぎると見下ろすような映像になり、顎が強調されてしまいます。逆に高すぎると上目遣いのような不自然な映像になります。
将来性の比較
4K配信の普及
2026年2月時点では、Twitchの最大配信解像度は1080p/60fps、YouTubeは4K/60fpsに対応していますが、4Kでの配信はまだ一般的ではありません。しかし、今後のインターネット回線の高速化や配信プラットフォームの対応拡大に伴い、4K配信が標準になる可能性は高いです。
この観点では、4K/60fps対応のFacecam Proの方が将来性で有利です。BRIO 4Kは4K/30fpsまでのため、将来的に60fpsが求められた場合にはアップグレードが必要になります。
ソフトウェアアップデート
両社ともに定期的なファームウェア・ソフトウェアアップデートを提供しています。
- Elgato: Camera Hubの大型アップデートで新機能を追加する傾向。AI背景ぼかし機能の追加が予告されている
- ロジクール: 安定性重視のアップデートが中心。新機能よりも既存機能の改善に注力
価格と購入ガイド
2026年2月の市場価格
| 購入先 | Facecam Pro | BRIO 4K |
|---|---|---|
| Amazon | 約35,000円 | 約25,000円 |
| 家電量販店 | 約37,000円 | 約27,000円 |
| Elgato/ロジクール公式 | 約36,800円 | 約26,500円 |
どちらを選ぶべきか
最終的な判断基準をまとめます。
- 配信専用のWebカメラが欲しい
- 4K/60fpsの性能が必要(将来を見据えて)
- Camera Hubで細かな画質調整をしたい
- Stream Deck等のElgato製品を使っている
- 設定をカメラ本体に保存したい(複数PCで使用)
- VTuberでフェイストラッキングの精度を重視
- 配信とテレワーク・ビデオ会議を兼用したい
- Windows Helloの顔認証を使いたい
- 設定はシンプルに自動でおまかせしたい
- 予算を抑えたい(約1万円の差)
- 内蔵マイクをバックアップとして使いたい
- HDR対応が必要な環境で使う
よくある質問
まとめ
まとめ
Elgato Facecam ProとロジクールBRIO 4Kは、どちらも2026年のプロ仕様Webカメラ市場を代表する優れた製品です。配信特化で細かな画質調整を求めるならFacecam Pro、配信とビジネス用途を兼用し手軽さを重視するならBRIO 4Kが最適な選択です。価格差は約1万円ありますが、4K/60fps対応とフラッシュメモリ保存というFacecam Proの優位点は、長期的な投資として十分に見合う価値があります。どちらを選んでも、適切な照明と設定次第でプロフェッショナルな配信映像を実現できます。画像クレジット
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