メインコンテンツへスキップ
【2026年】ASUS ROG Strix OLED XG32UCDS レビュー|約10万円で手に入る32インチ4K QD-OLEDモニター

【2026年】ASUS ROG Strix OLED XG32UCDS レビュー|約10万円で手に入る32インチ4K QD-OLEDモニター

公開日
読了目安21

ASUS ROG Strix OLED XG32UCDS レビュー|約10万円で手に入る32インチ4K QD-OLEDモニター

「OLEDモニターに興味はあるけど、15万円以上は出せない」 「液晶からOLEDに乗り換えたいけど、いきなり最上位モデルは手が出ない」 「大画面の4K OLEDモニターをできるだけ安く手に入れたい」

OLEDモニターの画質の素晴らしさは多くのレビューで語られていますが、価格のハードルが高すぎて手が出せない、という声をよく耳にします。第4世代QD-OLEDパネル搭載のハイエンドモデルは14〜19万円と、ゲーミングモニターとしてはかなりの出費です。

そんなユーザーの救世主となるのが、ASUS ROG Strix OLED XG32UCDSです。約10万円($699)という価格で、32インチ4K QD-OLEDの世界に足を踏み入れることができます。第1世代QD-OLEDパネルの採用やリフレッシュレートを165Hzに抑えることで、OLEDの本質的な画質を損なわずに価格を大幅に引き下げています。

この記事では、XG32UCDSが「初めてのOLEDモニター」として適切な選択なのか、そして上位モデルとの具体的な差はどこにあるのかを、徹底的に検証していきます。

この記事でわかること - XG32UCDSの第1世代QD-OLEDパネルの画質実力と限界 - 約10万円で得られるOLED体験のリアルな評価 - 165Hzと240Hzの実際の体感差とゲームジャンル別の影響 - 上位モデル(PG32UCDM・XG27UCDMG)との詳細比較 - テキストフリンジ問題の実態と対処法 - 初めてのOLEDモニター選びで失敗しないためのチェックポイント - 配信者・クリエイターがこのモデルを選ぶメリットと注意点

約10万円のOLEDモニター|何が違うのか

コストパフォーマンスの高いモニター選び

XG32UCDSは、ASUSのROG Strixシリーズにおける4K OLEDのエントリーモデルです。「エントリー」とは言っても、OLEDの基本的な画質特性は上位モデルと共通しています。

OLEDの本質は同じ

OLEDモニターが液晶モニターに対して持つ最大の優位性は、以下の3つです。

  1. 完全な黒の表現: ピクセルが自発光のため、黒い部分は完全に消灯。バックライト光漏れゼロ。
  2. 無限大のコントラスト比: 0nitの黒と高輝度の白の組み合わせにより、理論上無限大のコントラスト。
  3. 超高速応答速度: 自発光方式のため、液晶のようなバックライト制御が不要。応答速度0.03ms。

これら3つの特性は、XG32UCDSの第1世代QD-OLEDパネルでも完全に実現されています。つまり、OLEDを選ぶ最大の理由である「画質の本質」は約10万円のこのモデルでも体験可能です。

液晶モニターからの乗り換えで最も感動するポイントは「黒の美しさ」です。暗い部屋でゲームをプレイしたとき、画面の黒い部分が本当に「黒」であることの衝撃は、言葉では伝えきれません。IPS液晶で気になっていた「暗いシーンでの灰色っぽさ」や「バックライトの光漏れ」が完全に解消される体験は、10万円の価値を十分に感じさせてくれます。

第1世代と第4世代のQD-OLEDの違い

XG32UCDSは第1世代QD-OLEDパネルを採用しています。上位モデルに搭載されている第4世代と比較すると、以下の違いがあります。

ピーク輝度: 第4世代がHDR時1000nit以上を実現しているのに対し、第1世代は約800nit程度。日常使用では大きな差を感じにくいですが、HDRコンテンツの明るいシーンでは第4世代のほうが力強い表現が可能です。明るい部屋での視認性にも若干の差が出ます。

テキストフリンジ: 第1世代QD-OLEDの最大の弱点です。サブピクセル構造の特性上、白い文字の周囲に緑やマゼンタの色にじみ(フリンジ)が見えることがあります。第4世代ではこの問題がほぼ解消されていますが、第1世代では特に小さなフォントで気になるケースがあります。ただし、32インチ4K(140ppi)の場合、27インチ4K(163ppi)よりもピクセルが大きいため、フリンジが比較的目立ちにくいという利点があります。

全白輝度: パネル全体を白く表示した際の輝度は、第4世代が約450nitに対し第1世代は約350nit。パネル全面が白いシーン(ウェブブラウジング、オフィス作業など)では第1世代がやや暗く感じられる場合があります。

ABL(Auto Brightness Limiter)の影響: 第1世代パネルはABLの制御がやや顕著で、画面全体が明るいシーンで自動的に輝度が下がりやすい傾向があります。第4世代ではABLの制御が改善され、より安定した輝度を維持できます。

これらの差は確実に存在しますが、OLEDの最も重要な画質要素(完全な黒、高コントラスト、超高速応答)は世代に関係なく共通です。約10万円と16〜19万円の価格差を考慮すると、第1世代パネルのXG32UCDSは非常に合理的な選択と言えます。

QD-OLEDの「世代」はSamsung Displayのパネル製造世代を指します。第1世代は2022年に登場し、第4世代は2025年後半に登場。各世代で輝度向上、テキストフリンジ改善、サブピクセル最適化などが進められています。ただし、基本的なOLED構造(有機EL自発光+量子ドット色変換)は全世代共通です。

スペック詳細|必要十分な仕様

ASUS ROG Strix OLED XG32UCDS 主要スペック
パネル32インチ QD-OLED(第1世代)
解像度3840 x 2160(4K UHD)
リフレッシュレート165Hz
応答速度0.03ms(GtG)
色域99% DCI-P3 / 100% sRGB
HDRDisplayHDR True Black 400
ピーク輝度約800nit(HDR時)
コントラスト比1,500,000:1
画素密度約140ppi
映像入力DisplayPort 1.4(DSC対応)x1、HDMI 2.1 x2
USBUSB 3.2ハブ x2(※USB-C映像入力なし)
独自機能Neo Proximity Sensor、OLED Care
スピーカー内蔵なし
スタンド調整高さ/チルト/スイベル/ピボット
VESA100x100mm
重量約7.2kg(スタンド込み約10.8kg)
価格約10万円($699)

上位モデルとの仕様比較で注目すべき点を解説します。

リフレッシュレート: 165Hz vs 240Hz

XG32UCDSのリフレッシュレートは165Hzです。上位モデルの240Hzと比較すると75Hzの差がありますが、この差がゲーム体験に与える影響はジャンルによって大きく異なります。

FPSゲーム(Valorant、Apex Legends等): 上級者プレイヤーであれば165Hzと240Hzの差を感じる場面があります。特に素早いフリックエイムやトラッキングエイムでは、リフレッシュレートが高いほど入力遅延が小さくなります。プロレベルのeスポーツ環境では240Hzが望ましいですが、カジュアル〜中級者レベルでは165Hzでも十分な性能です。

RPG・アドベンチャー(エルデンリング、FF16等): 165Hzと240Hzの差はほぼ体感不可能。これらのジャンルでは120fps以上出ていれば非常に滑らかな体験が得られます。

レースゲーム(Forza、Gran Turismo等): 高速な視点移動が多いため、リフレッシュレートの恩恵を受けやすいジャンルですが、165Hzでも十分に滑らかです。

MOBA・ストラテジー(LoL、Civilization等): 165Hzで完全に十分。画面全体を素早くスクロールする場面でも快適です。

結論として、プロeスポーツ環境以外では165Hzは必要十分な性能です。60Hzモニターからのアップグレードであれば、165Hzの滑らかさは「別次元」の体験となるでしょう。

USB-C非搭載の影響

XG32UCDSはUSB-C映像入力に対応していません。これは上位モデル(PG27UCDM、PG32UCDM、XG27UCDMG)との大きな違いの一つです。

USB-Cが必要な主なシーンは、ノートPCとの接続時です。MacBook ProやWindows ノートPCをケーブル1本で接続(映像出力+充電+USBハブ)できるUSB-Cの利便性は非常に高く、特にリモートワークとゲーミングの兼用環境で重宝します。

XG32UCDSでノートPCを使用する場合は、DisplayPortまたはHDMIケーブルでの映像接続と、別途のACアダプターによる充電が必要です。USB-Cドッキングステーションを別途購入するという選択肢もありますが、その分のコストを考慮する必要があります。

デスクトップPC専用、またはPS5/Xbox専用の環境であればUSB-C非搭載は問題になりません。

Neo Proximity Sensor搭載

XG32UCDSにはNeo Proximity Sensorが搭載されています。これは離席時に自動的に画面を減光・消灯する機能で、OLED焼き付き防止と省電力に貢献します。上位モデルのPG27UCDMやPG32UCDMにも搭載されている機能で、エントリーモデルでありながらこの機能が維持されているのは嬉しいポイントです。

液晶モニターからの乗り換え体験

モニター選びの比較検討

XG32UCDSを検討するユーザーの多くは、現在IPS液晶やVA液晶のモニターを使用していて、初めてOLEDへの乗り換えを検討している方でしょう。ここでは、液晶からOLEDへの乗り換えで体験する変化を具体的に解説します。

黒の表現: 衝撃的な差

液晶モニターからOLEDに乗り換えて最初に感じるのは、「黒の美しさ」です。

液晶モニター(IPS)の場合、黒い画面でもバックライトの光がパネルを通過するため、完全な黒にはなりません。部屋を暗くすると、画面全体が灰色っぽく光っているのが見えます。特に画面の角や縁で光漏れ(IPSグロー)が目立つことがあります。

OLEDでは、黒い部分のピクセルが完全に消灯するため、画面の黒い部分と部屋の暗闘が完全に溶け合います。ホラーゲーム(バイオハザード、Dead Space等)やSFゲーム(Starfield、Cyberpunk 2077等)での没入感は液晶とは別次元です。

映画鑑賞でも同様で、レターボックスの黒帯が完全に見えなくなるため、映像が浮かび上がるような感覚を得られます。

コントラスト: 情報量の増加

OLEDの高コントラスト比は、暗部のディテール表現を劇的に改善します。

液晶モニターでは暗い部分が「潰れて」見えがちでしたが、OLEDでは暗い中にもしっかりとディテールが残ります。例えば、ダークソウル系のゲームで暗いダンジョンを探索する際、液晶では見えなかった壁の模様や敵のシルエットがOLEDではクリアに視認できます。

この差はゲームの攻略にも影響します。暗いマップで敵を先に発見できるかどうかは、モニターのコントラスト性能に大きく依存するからです。

応答速度: 残像からの解放

液晶モニターのIPS方式(一般的に1〜5ms GtG)からOLEDの0.03msに変わると、「残像」が完全に消えます。

FPSゲームで素早く視点を動かした際、液晶では物体の輪郭に「尾」が引くような残像が見えることがあります。OLEDではこの残像がゼロに近いレベルまで低減されるため、動きの速いシーンでも映像が常にクリアです。

スクロールするテキスト、動きの速いアクションシーン、レースゲームの風景の流れなど、あらゆる動的な表示がシャープになります。一度OLEDの応答速度を体験すると、液晶に戻ったときに「あ、残像が見える」と気づくようになります。

色域: より鮮やかな世界

XG32UCDSは99% DCI-P3の広色域をサポートしています。一般的なIPS液晶がsRGB 100%(DCI-P3 70〜80%程度)であることを考えると、表示できる色の範囲が大幅に広がります。

特に赤と緑の色域が拡大されるため、鮮やかな夕焼け、深い森の緑、赤いスポーツカーの塗装など、色が「生き生きと」表示されます。HDR対応のゲームや映画では、この広色域の恩恵がさらに顕著になります。

165Hzの実力|ゲームジャンル別の体験レポート

ゲームプレイのイメージ

165Hzというリフレッシュレートが実際のゲームプレイにどのような影響を与えるのか、ジャンル別に詳しく検証します。

FPSゲーム: 十分だが最高ではない

Valorant、Apex Legends、Counter-Strike 2などのFPSタイトルでは、165Hzは「十分に快適だが、240Hzの上位モデルには及ばない」という評価です。

具体的には、フレーム間の遅延が165Hz時は約6.06ms、240Hz時は約4.17msとなります。差は約1.89msで、プロプレイヤーや高ランクプレイヤーには意味のある差ですが、カジュアルプレイヤーには体感できない可能性が高いです。

ただし、OLEDの0.03ms応答速度との組み合わせにより、165Hz OLED > 240Hz IPS液晶という評価をするレビュアーもいます。応答速度の差がリフレッシュレートの差を補って余りあるケースが実際にあるのです。

RPG・アドベンチャー: 最高の体験

Elden Ring、Final Fantasy XVI、The Legend of Zelda、Cyberpunk 2077などの大作タイトルでは、165Hzは完全に十分です。これらのゲームは60fpsが標準的なターゲットフレームレートで、120fps以上出れば非常に滑らかな体験です。

むしろ、32インチOLEDの没入感のほうが体験に大きく寄与します。4K解像度の細やかなテクスチャ表現、OLEDの深い黒による暗闇表現、広色域による鮮やかな世界観。これらの要素が組み合わさることで、RPGの世界に本当に入り込んだかのような感覚を味わえます。

4K 165Hz対応のGPU要件も240Hz対応より緩和されます。RTX 4070 Ti SUPERクラスのGPUでも、多くのAAAタイトルで4K 100〜165fpsを実現可能。DLSSやFSRを活用すれば、さらに安定したフレームレートが期待できます。

コンソールゲーム: HDMI 2.1で4K 120fps

PS5やXbox Series Xとの接続では、HDMI 2.1ポートを使用して4K 120fps VRRに対応。コンソールゲームの上限が120fpsであることを考えると、165Hzのリフレッシュレートは完全にカバーしています。

PS5でFPSモードを選択したCoD: Modern Warfare III、Fortnite、Apex Legendsなどは4K 120fpsで動作。OLEDの応答速度とコントラストにより、コンソールゲームでも液晶モニターとは一線を画す映像体験が得られます。

レースゲーム: 臨場感抜群

Forza Motorsport、Gran Turismo 7、Assetto Corsa Competizioneなどのレースゲームは、32インチOLEDの没入感が最大限に活きるジャンルです。165Hzの滑らかさに加えて、OLEDの圧倒的なコントラストがヘッドライトの光と夜間コースの暗闇のリアリティを高めます。

レースゲームをメインに楽しむユーザーにとって、XG32UCDSは240Hzモデルよりも32インチの大画面OLEDの没入感のほうが体験向上に貢献する可能性があります。

テキストフリンジの実態と対処法

第1世代QD-OLEDの最も議論されるポイントがテキストフリンジ(文字の色にじみ)です。ここでは正直に実態をお伝えします。

テキストフリンジとは

QD-OLEDのサブピクセル構造は、従来の液晶パネル(RGB並列配置)とは異なるレイアウトを採用しています。この特殊なレイアウトにより、白い文字の周囲に以下の現象が見られることがあります。

  • 文字の左右に緑色のフリンジ
  • 文字の上下にマゼンタ(ピンク)のフリンジ

この現象は特に以下の条件で目立ちやすくなります。

  • 黒背景に白い小さな文字
  • フォントサイズが12px以下
  • WindowsのClearType設定が未最適化
  • 画面との距離が近い

32インチ4Kでの実際の見え方

ここでXG32UCDSにとって有利な点があります。32インチ4K(約140ppi)は、27インチ4K(約163ppi)と比較してピクセルサイズが大きいため、相対的にテキストフリンジが目立ちにくい傾向があります。

また、32インチモニターは視聴距離が65〜80cmと27インチよりもやや遠くなるため、フリンジの視認性がさらに低下します。

実際の使用では以下のような印象です。

ゲームプレイ時: テキストフリンジはほぼ気にならない。ゲーム内のUIフォントは比較的大きく、動的なシーンが多いため。

映画鑑賞時: まったく問題なし。映像コンテンツではテキストフリンジの影響を受けない。

ウェブブラウジング: 通常のフォントサイズ(14px以上)ではほぼ気にならない。極小フォントのサイトでは若干のフリンジが見える場合がある。

プログラミング・文書作成: ここが最も差が出るポイント。フォントサイズを13〜14pt以上に設定し、WindowsのClearType設定を最適化すれば実用上の問題はないレベルですが、長時間のテキスト作業がメイン用途であれば第4世代QD-OLEDパネル搭載モデルを検討する価値があります。

対処法

  1. ClearType設定の最適化: Windows設定 > ClearTypeテキストの調整で、最も見やすいサンプルを選択
  2. フォントサイズの調整: 13pt以上のフォントを使用
  3. 背景色の変更: 純黒背景を避け、ダークグレー(#1a1a1a程度)を使用
  4. スケーリングの調整: 150%スケーリングで全体的にフォントを大きく表示
  5. サブピクセルレンダリングの無効化: 一部のアプリケーションで効果的

配信者が約10万円のOLEDモニターを選ぶ理由

配信デスクのセットアップ

配信者にとって、XG32UCDSは「投資対効果」の観点で非常に魅力的な選択肢です。

モニターより他の機材に投資すべきケース

配信環境を整える際、予算配分は重要な判断です。20万円の予算がある場合、以下のような配分が考えられます。

パターンA: ハイエンドモニター重視

  • モニター: PG32UCDM(19万円)
  • マイク: 既存のものを使用
  • カメラ: 既存のものを使用

パターンB: バランス型

  • モニター: XG32UCDS(10万円)
  • マイク: SM7dB(5万円)
  • Webカメラ: Elgato Facecam Pro(4万円)
  • 余り: ケーブル・アクセサリー(1万円)

視聴者に直接伝わるのはマイクの音質とカメラの映像品質であり、モニターの画質は配信者自身の体験を向上させるものです。もしマイクやカメラがまだ十分な性能でないなら、パターンBのようにXG32UCDSでモニター予算を抑え、その分を他の機材に振り分けるのが賢い選択です。

OLEDの恩恵は配信者にも直結する

とはいえ、OLEDモニターが配信者にもたらす恩恵は確実にあります。

ゲームプレイの質の向上: OLEDの応答速度と高コントラストにより、ゲームプレイの精度が向上します。FPSゲームで敵を発見しやすくなったり、暗いマップでの探索が容易になったりすることで、配信のゲームプレイの質が向上します。

コンテンツ制作の効率化: 99% DCI-P3の広色域は、サムネイル作成や映像編集で正確な色判断を可能にします。32インチの広い作業領域は、OBS Studioと編集ソフトを同時に操作する際にも便利です。

モチベーションの維持: 美しい画面でゲームをプレイすることは、配信者のモチベーション維持にもつながります。毎日長時間向き合うモニターの画質が上がることは、仕事環境の改善と同義です。

XG32UCDSが特に向いている配信者

  • ゲーム実況をメインに行う配信者(特にRPG、アドベンチャー系)
  • PS5/Xboxでの配信がメインの配信者(HDMI 2.1対応で十分)
  • 初めてOLEDモニターを導入する配信者
  • マイクやカメラなど他の機材にも予算を振り分けたい配信者
  • テキスト作業よりゲームプレイが中心の配信者

メリット・デメリット

  • 約10万円で4K QD-OLEDの画質を体験できる圧倒的なコストパフォーマンス
  • OLEDの本質(完全な黒、高コントラスト、0.03ms応答速度)は上位モデルと同等
  • 32インチ大画面による没入感の高さ
  • 99% DCI-P3の広色域でクリエイティブ作業にも対応
  • 165Hzは大半のゲームジャンルで必要十分
  • HDMI 2.1を2ポート搭載(PS5/Xbox同時接続可能)
  • Neo Proximity Sensor搭載で焼き付き対策と省電力
  • OLED Care機能(ピクセルリフレッシュ、ピクセルシフト)搭載
  • チルト/スイベル/高さ/ピボット対応の多機能スタンド
  • 液晶モニターからのアップグレードとして感動的な画質向上
  • 第1世代QD-OLEDのためテキストフリンジ(文字の色にじみ)がある
  • ピーク輝度が第4世代より低い(HDR時約800nit vs 1000nit以上)
  • USB-C映像入力非搭載(ノートPC接続の利便性が低い)
  • リフレッシュレートが165Hz(eスポーツ上級者には物足りない可能性)
  • ABL(自動輝度制限)が第4世代より顕著
  • DisplayPort 1.4 DSCのみ(DP 2.1a非対応)
  • 内蔵スピーカー非搭載
  • Dolby Vision非対応(HDR10のみ)
  • 32インチはデスクの奥行き65cm以上が推奨

上位モデルとの選択ガイド

XG32UCDSと上位モデルの選択は、予算と使用目的で判断できます。

ASUS 4K OLEDモニターラインナップ比較

XG32UCDS(約10万円)を選ぶべき人

  • 初めてのOLEDモニターで、まず画質を体験したい
  • 予算を15万円以下に抑えたい
  • PS5/Xboxでの使用がメイン
  • RPG/アドベンチャーがメインジャンル
  • テキスト作業は補助的な用途
  • USB-C接続は不要

XG27UCDMG(約14万円)を選ぶべき人

  • 第4世代QD-OLEDの最新画質が欲しい(テキストフリンジ改善)
  • 240Hzが欲しい(FPS/eスポーツ重視)
  • USB-C 90W PDが必要(ノートPC接続あり)
  • 27インチの精細感を優先
  • テキスト作業も日常的に行う

PG32UCDM(約19万円)を選ぶべき人

  • 32インチ大画面 + 第4世代QD-OLED + 240Hzのフルスペック
  • Dolby Vision対応が欲しい
  • USB-C 90W PDが必要
  • 予算に余裕がある
  • 妥協のない最高峰の体験を求める

約10万円の価格帯での競合

vs LG UltraGear 32GR93U(IPS液晶・4K 144Hz・約8万円) 画質はXG32UCDSのOLEDが圧倒的に上。液晶のIPS方式では完全な黒もコントラスト比も到底及ばない。約2万円の価格差でOLEDの画質が手に入ると考えれば、XG32UCDSの価値は非常に高い。

vs BenQ MOBIUZ EX321UX(Mini LED・4K 144Hz・約15万円) Mini LEDはバックライトゾーンを細分化して部分的に制御することでコントラストを改善する技術。OLEDには及ばないがIPS液晶よりは高コントラスト。価格がXG32UCDSより5万円高いため、OLEDの画質を約10万円で体験できるXG32UCDSのほうがコスパは上。

vs Gigabyte AORUS FO32U2P(QD-OLED・4K 240Hz・約15万円) 第4世代QD-OLEDパネルで240Hz対応の競合モデル。画質と性能はXG32UCDSを上回りますが、価格差は約5万円。この差額を他の機材に充てるか、モニターに投資するかの判断になります。

購入前のチェックリスト

XG32UCDSの購入を検討しているユーザーに向けて、事前に確認すべきポイントをまとめます。

GPU環境

4K 165Hzを安定して出力するためのGPU要件は以下の通りです。

eスポーツタイトル(Valorant、Fortnite等): RTX 4060以上で4K 165fps到達可能 AAAタイトル(最高設定): RTX 4070 Ti以上を推奨(DLSSオン前提) PS5/Xbox接続: GPU不要(HDMI 2.1でダイレクト接続)

デスク環境

  • 32インチモニターの奥行き: 65cm以上のデスク推奨
  • 横幅: 120cm以上のデスク推奨
  • モニターアーム使用時: 耐荷重8kg以上

接続ケーブル

  • DisplayPort 1.4ケーブル(4K 165Hz用・VESA認証推奨)
  • HDMI 2.1ケーブル(PS5/Xbox用・Ultra High Speed認証)
  • USB-C映像入力は非搭載のため、USB-Cアダプター等が必要な場合は別途用意

よくある質問

第1世代QD-OLEDと第4世代の違いは何ですか?
主な違いは、ピーク輝度(第4世代のほうが明るい)、テキストフリンジの改善度合い(第4世代はほぼ解消)、サブピクセルレイアウトの最適化、ABL制御の改善です。ただし、OLEDの基本的な画質特性(完全な黒、広色域、高コントラスト、超高速応答)は第1世代でも十分に高い水準で、約10万円という価格を考えれば非常に優れたコストパフォーマンスです。
165Hzと240Hzの差は体感できますか?
FPSゲームを頻繁にプレイする上級者であれば、165Hzから240Hzへの差は体感できるケースがあります。ただし、60Hzから165Hzへの変化と比較すると差は非常に小さく、多くのユーザーにとっては165Hzで十分に滑らかな体験を得られます。RPGやアドベンチャーゲームでは165Hzと240Hzの差はほとんど感じられません。
PS5で4K 120fpsは出せますか?
はい、HDMI 2.1ポートを搭載しているため、PS5で4K 120fps(VRR対応)の出力が可能です。PS5の120fps対応タイトル(CoD、Fortnite、Apex Legends、Horizon Forbidden Westなど)で、OLEDならではの美しい4K映像を滑らかに楽しめます。
テキストフリンジ(文字の色にじみ)は気になりますか?
使用状況によります。ゲームや映画鑑賞ではほとんど気になりませんが、プログラミングや文書作成を長時間行う場合は、フォントサイズを13pt以上に設定し、ClearTypeを最適化することで軽減できます。32インチ4K(140ppi)は27インチ4K(163ppi)よりもピクセルが大きいため、相対的にフリンジが目立ちにくいという利点もあります。
液晶モニターからの乗り換えで最も感動するポイントは?
多くのユーザーが口を揃えて「黒の美しさ」を挙げます。暗い部屋でゲームや映画を再生したとき、画面の黒い部分が本当に「真っ黒」になる体験は衝撃的です。バックライトの光漏れによる灰色っぽさが完全に消え、映像が画面から浮かび上がるような立体感を感じられます。次に応答速度の違い、そして色域の広さの順で感動が大きいです。

まとめ

まとめ

ASUS ROG Strix OLED XG32UCDSは、「OLEDモニターへの入口」として最も推薦できるエントリーモデルです。約10万円という価格で、32インチ4K QD-OLEDの世界を体験できることは、つい最近まで考えられなかったことです。

第1世代QD-OLEDパネルは第4世代と比較してピーク輝度やテキストフリンジの面で差がありますが、OLEDの本質である「完全な黒」「超高コントラスト」「0.03msの応答速度」は完全に実現されています。165Hzのリフレッシュレートは大半のゲームジャンルで十分な性能で、HDMI 2.1対応によりPS5/Xbox Series Xでの4K 120fps出力も可能です。

USB-C非搭載という仕様上の制約はありますが、デスクトップPC専用やコンソールゲーム専用の環境であれば問題になりません。Neo Proximity Sensor搭載で焼き付き対策も考慮されており、エントリーモデルとしての完成度は非常に高いと言えます。

「OLEDの画質に興味があるが、15万円以上は出せない」「まず試してみたい」というユーザーにとって、XG32UCDSは最初の1台として間違いのない選択です。液晶モニターからの乗り換えで体験する画質の飛躍的な向上は、約10万円の投資を十分に正当化してくれるでしょう。

画像クレジット

本記事で使用している画像の一部は Unsplash より提供されています。

  • コストパフォーマンスの高いモニター選び: Photo by Mika Baumeister on Unsplash
  • モニター選びの比較検討: Photo by Stephen Dawson on Unsplash
  • ゲームプレイのイメージ: Photo by Florian Olivo on Unsplash
  • 配信デスクのセットアップ: Photo by Ella Don on Unsplash

よくある質問

Q第1世代QD-OLEDと第4世代の違いは何ですか?
A
主な違いは、ピーク輝度(第4世代のほうが明るい)、テキストフリンジの改善度合い(第4世代はほぼ解消)、サブピクセルレイアウトの最適化です。ただし、OLEDの基本的な画質特性(完全な黒、広色域、高コントラスト)は第1世代でも十分に高い水準で、約10万円という価格を考えれば非常に優れたコストパフォーマンスです。
Q165Hzと240Hzの差は体感できますか?
A
FPSゲームを頻繁にプレイする上級者であれば、165Hzから240Hzへの差は体感できるケースがあります。ただし、60Hzから165Hzへの変化と比較すると差は小さく、多くのユーザーにとっては165Hzで十分に滑らかな体験を得られます。RPGやアドベンチャーゲームでは165Hzと240Hzの差はほとんど感じられません。
QPS5で4K 120fpsは出せますか?
A
はい、HDMI 2.1ポートを搭載しているため、PS5で4K 120fps(VRR対応)の出力が可能です。PS5のゲームで120fps対応タイトル(CoD、Fortnite、Apex Legendsなど)では、滑らかな4K映像を楽しめます。
Qテキストフリンジ(文字の色にじみ)は気になりますか?
A
第1世代QD-OLEDでは、白い文字の周囲に緑やマゼンタのフリンジが若干見えることがあります。ゲームや映像鑑賞ではほとんど気になりませんが、プログラミングや文書作成を長時間行う場合は、フォントサイズを大きめに設定するかアンチエイリアシングを調整することで軽減できます。32インチで4Kのため、27インチ4Kほど目立ちにくいという利点もあります。

この記事を書いた人

TK

モリミー

Webエンジニア / テクニカルライター / マーケター

都内で働くWebエンジニア。テクニカルライターをしています。 映画やゲームが好きです。

あわせて読みたい

こちらの記事もおすすめ